細心の注意が必要な「CL前後」のリーグ戦について

CLベスト4に駒を進めたミランは、5月11日と17日に決勝進出を懸けてインテルと激突します。

弥が上にも意識が向いてしまう対戦なわけですが、かといってその間に行われるリーグ戦を疎かにするわけにはいきません。

というのも先日、以前にユベントスに課されていた「勝ち点マイナス15」の処分が暫定的に取り消されたことで、15ポイントを取り戻した彼らは3位に浮上。その結果、ここまで辛うじて4位以内に踏みとどまっていたミランが5位に転落してしまいました。

この点に関し、2023年に入ってからのミランの「勝ち点獲得ペース」が強く問題視されています。



上記の通り、ミランは年明け以降のリーグ15試合で獲得した勝ち点がわずか「20ポイント」。1試合平均にして約「1.3」という勝ち点獲得ペースは、近年だと1桁順位(9位)に何とか入り込めるというレベルです。

翌季CL出場圏内である4位以内を確保するべく、今シーズン残り8試合でミランが勝ち点獲得ペースを上げていかなければならないのは明白でしょうね。
その観点から今後特に重要視されるのは、「CLの前後に開催されるリーグ戦」になります。

実際のところ年明け以降のミランはCLを4度戦い、その前後で行われた計6試合で「2勝3分1敗」と苦戦。詳細は以下の通りです。

トリノ       1-0○
トッテナム     
モンツァ      0-1○
~~~~~~
フィオレンティーナ 2-1●
トッテナム     
サレルニターナ   1-1△
~~~~~~
エンポリ      0-0△
ナポリ       
ボローニャ     1-1△
ナポリ       
レッチェ      ?-?



最初の2試合こそ(攻めあぐねつつも)トリノ、モンツァに連勝して勝ち点6を積めましたが、それ以降はここまで一度も勝利できず、勝ち点を取りこぼし続けている、と。

その原因についてはこれまで何度か触れているためここでは省きますが、今週末のレッチェ戦と、来るCLインテル戦の前後に行われるラツィオ戦、スペツィア戦、サンプドリア戦の計4試合は特別の注意が求められそうです。

また、今後の「対戦相手」という観点からは、ローマ、ラツィオ、ユベントスといった「ライバルクラブとの直接対決」というのももちろん重要なポイントとして挙げられるでしょう。
しかし尻に火が付いた時のピオリ・ミランはとかく強豪相手には良いパフォーマンスを見せるので、個人的にはやはり「中下位クラブとの対戦で如何に勝ち切るか」がより重要だと思っています。

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