マルコ・ナスティの成長と来季の去就について

マルコ・ナスティ
ミラン・プリマ出身の期待の若手ストライカーであるマルコ・ナスティは今シーズン、セリエBのコゼンツァへレンタル移籍しました。

開幕こそ出遅れたものの、ナスティは第7節コモ戦にてデビューを果たすとその後は若干の浮き沈みを経て継続的に出場機会を得るようになります。
年明け以降はここまでサスペンションによる欠場を除く全11試合に出場し、内9試合はスタメンを飾っているという事で、レギュラーに定着して貴重な実戦経験を積み重ねているようです。
それでは肝心のスコアポイントはどうかというと、ナスティはここまで(31節終了時点)で4ゴールとなっています。第18節のアスコリ戦で加入後初ゴールをマークして以降は伸び悩んだものの、数カ月後の第27節レッジーナ戦でドッピエッタを達成してチームの劇的勝利(2-1)に貢献。そして昨日行われた第31節ピサ戦でもネットを揺らし、決勝ゴールにしてシーズン4得点目をゲットした、と。
レギュラーに定着し、得点も付いてくるようになった最近の流れはとても良さそうですし、ここからシーズン終了まで得点ペースを上げていけそうな期待感がありますね。


――ピサ戦におけるナスティのヘディングゴール

さて。そんなポジティブなシーズンを過ごすナスティですが、来季の去就についてもメディアに言及されています。

ミランは現在、今シーズン終了後にレンタルから戻ってくるナスティをどう扱うか考えている最中だ。まずはミラネッロでトップチームの選手たちとトレーニングキャンプに参加し、それから再びレンタル移籍するか、年長者たちの側で成長していくか確認することになるだろう。もしかしたら、彼の偉大なアイドルであるイブラヒモビッチと一緒にプレーできるかもしれない――calciomercato



若手の登用に消極的なピオリに預けることはナスティの出場機会ひいては成長機会を奪うことに繋がりかねませんし、その観点から来シーズンのスカッドに彼を組み込むのはリスクが大きいです。そのため少なくとももう1~2年はレンタル移籍によって実戦経験を積ませ、更なる成長を促すというのが得策ではないでしょうか。

この点に関し、理想的なケースといえるのがポベガです。彼はセリエC(テルナーナ)へのレンタル移籍に始まり、セリエB(ポルデノーネ)、セリエA(スペツィア、トリノ)と段階的にステップアップを遂げながら経験を積み重ね、遂に今季からミランのトップチームメンバーに本格的に加わりました。
ミランではここまで定位置の確保に苦戦こそしているものの、プリマ出身選手のトップチーム入りの事例としては依然注目に値しますし、将来的にナスティもこのように十分に成長してミランのトップチームに戻ってきてくれると嬉しいですね。

1Comments

マツモト

スタジアムのこともありオーナーが当分金を出しそうもないので此処はプリマの有望な選手をどんどん起用してもらいたい宝くじ的にあたりの選手は自分の所にいるかもしれない0円で、トップで揉まれるといきなり成長することも有るしたまには上げてやらないとまた居なくなるかもピオーリさん頼みますよ

  • 2023/04/03 (Mon) 00:32
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