デ・ケテラーレが披露した妙技について~VSドイツ~
先日行われたドイツ対ベルギーの試合で、デ・ケテラーレが68分から途中出場しています。
その時点のスコアは1-2でベルギーがリードしていたものの、ドイツが同点弾延いては勝ち越しを目指して攻勢を強めている状況という事で、決して油断ならない試合展開でした。
そんな中、78分にベルギーがカウンターからデ・ブライネが3点目の奪取に成功。続く87分にはドイツに2失点目を喫したため、結果的にこの3点目が決勝点として重要な価値を持ったわけですが、そのようなゴールにデ・ケテラーレが大きく関与しています。

――3点目の流れについて
実際にそのシーンを振り返ると…。まずドイツがベルギー陣内深くに攻めこもうとするわけですが、ここでベルギーDFがスルーパスをカット。カウンターチャンスを作り出します。
その間、投入後しばらくは1トップでの起用となったデ・ケテラーレは前線におり、ここからカウンターアタックを主導していく役割が期待されました。

――その後の場面
同じく前線に残っていたデ・ブライネ(赤)がサイドに開いてボールを受けると、デ・ケテラーレは前方のスペースへと鋭く走り込み、デブライネから縦パスを引き出します

――相手守備ラインの間に絶妙に入り込んだデ・ケテラーレに、デ・ブライネからのパスが通る

――その後の場面。
ライン間でボールを受けたデ・ケテラーレは続いて相手CB(ギンター)と正対し、その動きを牽制。これにより、左サイドアタッカーのトロサールが裏に抜け出す時間とスペースを作り出します。

――その後の場面。
準備が整ったところでトロサールに完璧なスルーパスを通し、決定機を演出しました。

――その後の場面。抜け出したトロサールは、ゴール前に走り込んできたデ・ブライネにこの後パスを送って3点目を奪った
――得点シーンの映像:1分26秒~
この試合におけるデ・ケテラーレの見せ場は限られましたが、上記の通り得点に大きく関与したことで役目は十分に果たしたといえますね。
ところで、こうしたコレクティブなカウンターアタックによる得点をミランでは久しく見ていない気がします。最近の多くはテオのゴリブルやレオン・ブラヒムの足元に素早くパスを付け、ドリブルで相手を1・2人躱してもらって何とかチャンスメイクするという形であり、それだと労力も時間もかかるため効率的とは言い難く、それゆえ中々ゴールにも繋がりにくいです。
上記のトロサールのようにオープンスペースへと飛び出すプレーは本来テオとレオンも得意とするものであり、以前はもっと彼らのスピードを存分に活かすことが出来ていたはずですが…。キープ力やパスセンスのあるデ・ケテラーレとアドリを持て余し、特定個人の打開力に頼り過ぎていることがカウンターの切れ味低下に繋がっているように思われます。
そのような観点からもデ・ケテラーレの能力をチームの中で活用していく必要性を感じるわけでして、来る4月こそはミランでもデ・ケテラーレの決定的な活躍が見られることを願いたいですね。
そんな中、78分にベルギーがカウンターからデ・ブライネが3点目の奪取に成功。続く87分にはドイツに2失点目を喫したため、結果的にこの3点目が決勝点として重要な価値を持ったわけですが、そのようなゴールにデ・ケテラーレが大きく関与しています。

――3点目の流れについて
実際にそのシーンを振り返ると…。まずドイツがベルギー陣内深くに攻めこもうとするわけですが、ここでベルギーDFがスルーパスをカット。カウンターチャンスを作り出します。
その間、投入後しばらくは1トップでの起用となったデ・ケテラーレは前線におり、ここからカウンターアタックを主導していく役割が期待されました。

――その後の場面
同じく前線に残っていたデ・ブライネ(赤)がサイドに開いてボールを受けると、デ・ケテラーレは前方のスペースへと鋭く走り込み、デブライネから縦パスを引き出します

――相手守備ラインの間に絶妙に入り込んだデ・ケテラーレに、デ・ブライネからのパスが通る

――その後の場面。
ライン間でボールを受けたデ・ケテラーレは続いて相手CB(ギンター)と正対し、その動きを牽制。これにより、左サイドアタッカーのトロサールが裏に抜け出す時間とスペースを作り出します。

――その後の場面。
準備が整ったところでトロサールに完璧なスルーパスを通し、決定機を演出しました。

――その後の場面。抜け出したトロサールは、ゴール前に走り込んできたデ・ブライネにこの後パスを送って3点目を奪った
――得点シーンの映像:1分26秒~
この試合におけるデ・ケテラーレの見せ場は限られましたが、上記の通り得点に大きく関与したことで役目は十分に果たしたといえますね。
ところで、こうしたコレクティブなカウンターアタックによる得点をミランでは久しく見ていない気がします。最近の多くはテオのゴリブルやレオン・ブラヒムの足元に素早くパスを付け、ドリブルで相手を1・2人躱してもらって何とかチャンスメイクするという形であり、それだと労力も時間もかかるため効率的とは言い難く、それゆえ中々ゴールにも繋がりにくいです。
上記のトロサールのようにオープンスペースへと飛び出すプレーは本来テオとレオンも得意とするものであり、以前はもっと彼らのスピードを存分に活かすことが出来ていたはずですが…。キープ力やパスセンスのあるデ・ケテラーレとアドリを持て余し、特定個人の打開力に頼り過ぎていることがカウンターの切れ味低下に繋がっているように思われます。
そのような観点からもデ・ケテラーレの能力をチームの中で活用していく必要性を感じるわけでして、来る4月こそはミランでもデ・ケテラーレの決定的な活躍が見られることを願いたいですね。