エマヌエレ・ヴァレーリ、テオの新たな控え候補に浮上【ショートニュース】

寡聞にしてあまり知らない選手でしたが、エマヌエレ・ヴァレーリはクレモネーゼで今季ここまで29試合に出場。カンピオナートでは開幕戦の負傷欠場を除き全試合で出番を得るなど、主力として活躍しているようです。



好プレー集を見るに、やはりテオの控え候補だけあって「縦のダイナミズム」がヴァレーリの大きな特徴であると思われます。馬力を活かしたドリブル突破や飛び出しからのチャンスメイク（主にクロス）という形が良く見られますし、また第23節トリノ戦では強烈なシュートをネットに付き刺したように、持ち前のパワーは様々なプレーに活用されているようですね。


（トリノ戦の得点シーン：1分47秒～）


データも少し参照しておきますと、ヴァレーリの今季ここまでのパスに関するスタッツは基本的に低く、最下位のチーム事情も相まってボール保持時に苦戦している印象を受けます。
一方、彼はそんな状況下でもボール前進に関しては意欲的で、少ない機会でも積極的に前へとボールを運んでいることがデータから窺えますね。


――参考：今季ここまでのセリエAにおけるヴァレーリのボール前進に関するスタッツ、及び同リーグのSBを対象としたパーセンタイル


上記の特徴に加え、イタリア人でかつ国内育成選手であるヴァレーリは選手登録枠の観点からも有用ですし、値段も手頃なため、ミランの獲得候補リストに載っていても頷けます。今後注目していくべき選手の1人ですね。