エムバペとミランの浅からぬ縁

「イタリアに行くとしたら、それはミランのためだけだ」

先日、パリで開催された「ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ」に出席したPSGのキリアン・エムバペ(ムバッペ)が、いつかセリエAでプレーして欲しいと頼んだイタリアのファンに対して上記の旨を答えたそうです。



公式な会見やインタビューにおける発言ではなく、少なからず冗談交じりである点は留意すべきですが、かといって全くのでまかせという訳でもありません。

エムバペとミランの縁


以前の「GdS」によるインタビューにて、エムバペは少年時代にミラニスタに囲まれて育ったことを明かしています。

ミランと僕の繋がりは特別だ。子供の頃の僕にはイタリア人のベビーシッターがいて、その家族と多くの時間を過ごしたんだけど、みんながミラニスタだった。だから僕もミランを凄く応援していたし、試合もたくさん観ていたよ



子供時代のエムバペがミランのユニフォームを着ている事実もありますし、お気に入りのクラブの一つであることは確かなようです。



なお、今回の一件については有力な移籍専門記者であるジャンルカ・ディマルツィオ氏も言及しており、「フランス人」という切り口からエムバペがミランを支持する理由を説明しています。

彼が少年時代からミランを好んでいるというのは本人が以前に語っているが、フランスでは多くの人々がミランに惚れ込んで応援していたため、往年のミラン信仰は本当に存在している。またエムバペは既にミランのことを非常に高く評価しているが、そんな彼と仲の良いメニャンがミランの良さを更に伝えていくだろう



これだけを聞くと何だか夢を見たくなる気持ちにもなりますが、同時にディマルツィオは「ミランとエムバペの間に一切の交渉がない」こともしっかりと指摘しています。

確かに、財政的観点から現在のミランに交渉の余地がないことは明らかですし、移籍理由において「そのクラブのファンだから」という側面が重要視されるケースは稀といえます。殊にスター選手にとっては年俸やクラブステータスといった面が遥かに大事でしょう。

もしもエムバペのミラン移籍が実現するとしても、おそらくそれは10年後とかの話になる気がします。その時のミランの戦力的・経済的状況と、ベテランとなったエムバペのパフォーマンスや所属クラブでの状況によっては、両者が契約を結ぶなんてシナリオもあるかもしれませんね。

セリエAではミランがエムバペにとって最も好ましい移籍先である。もしいつかこのリーグでプレーすることを決めたら、数年前にベビーシッターと約束した通りミランを選ぶだろう――Goal



これぞ正に「どうなるか様子を見てみよう」案件という事で、今後の動向を気長に気楽に見守っていきたいと思います。

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