ミラン、オカフォーへの関心を強める?
ザルツブルク所属の2人の獲得候補
かねてから、ミランが注目していると報じられるザルツブルク所属のオカフォーとケアゴー。
ELでのローマとの対戦に際し、今一度彼らへの注目度が高まっています。
・ここ数カ月でミランはオカフォー獲得のために最初のコンタクトを開始した。ザルツブルクの要求金額は3500万ユーロ。なお、オカフォー個人は今夏にビッグクラブへの挑戦を目指しており、ミランからの関心を高く評価している
・ケアゴーはカカに影響を受けたトップ下&中盤の選手で、ミランは数年前にも彼を獲得しようとしていた。現在も注意深く彼の成長を見守っているが、獲得には少なくとも1500万ユーロが必要なことを承知している
――calciomercato
現段階でのセリエAへの適応の可能性を測る上で、ローマ相手にオカフォーが披露するプレーというのは貴重な判断材料の一つであり、彼を狙うミランにとっては注目して然るべき一戦だったといえますね。
そして結果はザルツブルクが1-0で先勝。オカフォー個人は数字を残すことこそ出来なかったものの、まずまずのパフォーマンスで勝利に貢献しています。
オカフォーのパフォーマンス
~VSローマ~
それでは、この試合におけるオカフォーのプレーについて少しだけ掘り下げていきましょう。
彼は4-3-1-2の左CFとして前線の左サイド側に基本位置を取ったため、主にマッチアップする相手はローマの右CBマンチーニでした。
守備の局面においては「ファーストディフェンダー」として、ローマのビルドアップを妨害。2トップの相方と協同し、相手の3CBに対して継続的にプレッシャーをかけてパスコースを誘導していきました。
オカフォーのようなアタッカーはとかく攻撃時のパフォーマンスに焦点が当たるわけですが、彼の場合は守備時の献身性や強度というのも見逃せない長所だと思います。
そしてボール奪取後のカウンターにおいては、持ち前のテクニックを活かしたドリブル(※この試合では3回成功)を使うだけでなく、前線に走り込んできた周囲の味方を使ってボールを前進させる動きも見せました。
また、後半になると運動量が落ちてボールロストも増えたものの、前半の内は後方から縦パスを受けてポストプレーを成功させるシーンも度々披露。相手のマークを外す動きについてはもう少し改善が必要なのかもしれないと思いましたが、総じてアタッカーとしての素質の高さは感じさせてくれました。
さて。ミランでは新1トップ(ストライカー)候補として噂されるオカフォーですが、彼ならミランの4-2-3-1の左サイドでも3-2-4-1のシャドーでも適応は十分可能でしょう。仮に1トップへの適応に苦労したとしても、持て余すリスクは低いのではないかと思われます。
そのため今夏にレビッチ(と出来ればオリギ)を売却し、その売却資金と予算の一部を使ってオカフォー(のような選手)を獲得するというのが戦力強化のためのベストに近いシナリオではないでしょうか。