【22-23】インテル戦プレビュー~ミランは不振から脱却できるか~
今回は、日本時間で明日の4時45分に行われるインテル戦のプレビューです。
○予想スタメン
システム;4-3-3
GK;タタルシャヌ
DF;カラブリア、ケアー、カルル、テオ
MF;クルニッチ、トナーリ、ポベガ
FW;サレマ、ジルー、レオン
○予想スタメン
システム;4-3-3
GK;タタルシャヌ
DF;カラブリア、ケアー、カルル、テオ
MF;クルニッチ、トナーリ、ポベガ
FW;サレマ、ジルー、レオン
数日前から既に報じられている通り、この試合でミランのベースフォーメーションは「4-3-3」になることが予想されています。

この点について、前日の記者会見で問われたピオリは「どうだろう、今日は言わないでおくよ」と発言。肯定も否定もしていませんが、このような場合はおそらく肯定的に捉えて良さそうです。
続いて予想メンバーについて見ていくと、まずDFラインに関してはトモリがこの一戦に間に合わないとのことで、ケアーとカルルのコンビが濃厚となっています。
ラツィオ戦の記憶がまだ鮮明なだけにカルルの左起用はどうにも不安視されますが、他に有力な選択肢もないため致し方ありません。
中盤についてはクルニッチ、トナーリ、ポベガの並びが最も無難な予想であるものの、ピオリは練習中にメシアスのインサイドハーフ起用も試していたとのことです。
インテルのプレッシングに対して中盤ではなく前線に人数をかけて素早く攻め込む(ロングボール主体の)形を想定しているのかもしれませんし、またサレマとメシアスの積極的かつ流動的なポジションチェンジ(状況に応じてメシアスがサイドに開き、同時にサレマがライン間に入り込むなど)を通してボールを前進させることも考えているのかもしれません。ベナセルがサスペンションという事もあり中盤の3人目(ポベガorヴランクスorメシアス)がハッキリしませんが、個人的には無難にポベガが選ばれる気がします。
前線の3枚はサレマ、ジルー、レオンという予想ですが、個人的にサレマ(右サイドアタッカー)は守備時にWBとして振る舞う形もあり得るのではないかと考えています。要は5バックへの可変システムですね。
ファーストプレッシャーラインの位置や人数は守備時の振る舞いに大きく影響しますし、この試合のミランがどの程度背後のスペース管理を重視しているか測る上で重要なポイントといえそうです。
○インテルの直近公式戦成績
現在の順位は2位のインテル。
若干の浮き沈みこそあるものの、スーペルコッパを制しコッパ・イタリアでも順調に勝ち上がるなど、ミランに比べれば遥かに安定していますね。
○注目データ
まずは両チームの対戦成績についてです。
先月の「0-3」が印象深いミラノダービーですが、リーグ戦に話を限ればミランはインテルに対し現在2連勝中。仮にこの一戦も勝利となれば、2002年11月―2004年2月以来となるリーグ戦3連勝になるとのことです。
しかし、ミランのチーム状況を考えれば楽観視できるわけもなく、更に「今季のインテルはホーム戦の試合に強い」というデータもあります。
具体的に見ていくと…。インテルがホームで喫した失点は「5」で、これはローマと並んでリーグ最少とのこと。またインテルはここまでのホーム戦で勝ち点24を獲得しており、これはナポリに次いでリーグ2位の記録です。
そんなインテルに対し、ミランとしては「早い時間帯に失点しないこと」が極めて重要になってきます。
というのも、今季のミランは試合開始から30分の間にこれまで計「11失点」を喫しており、これは最下位クレモネーゼ(14失点)、19位サンプドリア(12失点)に次いで悪い数字です。
最近は2失点以上を喫して試合を折り返すことが当たり前のようになっていますが、そんなことを続けていては良い成績など残せるはずもありません。早急な改善が求められますね。
最後に選手個人のデータについて、今回はオリヴィエ・ジルーに注目です。
先月のスーペルコッパはともかく、リーグ戦のミラノダービーにおけるジルーの活躍は目覚ましいものがあります。
彼にとってのミラノダービー初出場となった昨季の24節では決勝点を含む2ゴールをマークし、チームの逆転勝利延いてはスクデットに大きく貢献。続く今季の第5節でも1ゴール・1アシストを記録しています。現在のミランがリーグ戦のダービーで2連勝中なのはジルーに因る部分が非常に大きいですね。
そして、此度の一戦でジルーが得点を決めた場合にはミラノダービー初出場から(リーグ戦のダービー)3試合連続ゴールとなるわけですが、これは勝ち点3ポイント制(94-95シーズン)以来初の快挙となるそうです。
年明け以降はゴールが欠乏していた彼も前節ようやく得点し、個人としては復調の兆しを見せた上で迎えるミラノダービー。
再びチームを勝利に導くパフォーマンスに期待したいですね。

ミラン、4-3-3採用の可能性について~中盤の期待と懸念~
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この点について、前日の記者会見で問われたピオリは「どうだろう、今日は言わないでおくよ」と発言。肯定も否定もしていませんが、このような場合はおそらく肯定的に捉えて良さそうです。
続いて予想メンバーについて見ていくと、まずDFラインに関してはトモリがこの一戦に間に合わないとのことで、ケアーとカルルのコンビが濃厚となっています。
ラツィオ戦の記憶がまだ鮮明なだけにカルルの左起用はどうにも不安視されますが、他に有力な選択肢もないため致し方ありません。
中盤についてはクルニッチ、トナーリ、ポベガの並びが最も無難な予想であるものの、ピオリは練習中にメシアスのインサイドハーフ起用も試していたとのことです。
インテルのプレッシングに対して中盤ではなく前線に人数をかけて素早く攻め込む(ロングボール主体の)形を想定しているのかもしれませんし、またサレマとメシアスの積極的かつ流動的なポジションチェンジ(状況に応じてメシアスがサイドに開き、同時にサレマがライン間に入り込むなど)を通してボールを前進させることも考えているのかもしれません。ベナセルがサスペンションという事もあり中盤の3人目(ポベガorヴランクスorメシアス)がハッキリしませんが、個人的には無難にポベガが選ばれる気がします。
前線の3枚はサレマ、ジルー、レオンという予想ですが、個人的にサレマ(右サイドアタッカー)は守備時にWBとして振る舞う形もあり得るのではないかと考えています。要は5バックへの可変システムですね。
ファーストプレッシャーラインの位置や人数は守備時の振る舞いに大きく影響しますし、この試合のミランがどの程度背後のスペース管理を重視しているか測る上で重要なポイントといえそうです。
○インテルの直近公式戦成績
18節:ヴェローナ 1-0○
コッパ:ミラン 0-3○
19節:エンポリ 0-1●
20節:クレモネーゼ 1-2○
コッパ:アタランタ 1-0○
5戦 4勝1敗 7得点2失点
現在の順位は2位のインテル。
若干の浮き沈みこそあるものの、スーペルコッパを制しコッパ・イタリアでも順調に勝ち上がるなど、ミランに比べれば遥かに安定していますね。
○注目データ
まずは両チームの対戦成績についてです。
先月の「0-3」が印象深いミラノダービーですが、リーグ戦に話を限ればミランはインテルに対し現在2連勝中。仮にこの一戦も勝利となれば、2002年11月―2004年2月以来となるリーグ戦3連勝になるとのことです。
しかし、ミランのチーム状況を考えれば楽観視できるわけもなく、更に「今季のインテルはホーム戦の試合に強い」というデータもあります。
具体的に見ていくと…。インテルがホームで喫した失点は「5」で、これはローマと並んでリーグ最少とのこと。またインテルはここまでのホーム戦で勝ち点24を獲得しており、これはナポリに次いでリーグ2位の記録です。
そんなインテルに対し、ミランとしては「早い時間帯に失点しないこと」が極めて重要になってきます。
というのも、今季のミランは試合開始から30分の間にこれまで計「11失点」を喫しており、これは最下位クレモネーゼ(14失点)、19位サンプドリア(12失点)に次いで悪い数字です。
最近は2失点以上を喫して試合を折り返すことが当たり前のようになっていますが、そんなことを続けていては良い成績など残せるはずもありません。早急な改善が求められますね。
最後に選手個人のデータについて、今回はオリヴィエ・ジルーに注目です。
先月のスーペルコッパはともかく、リーグ戦のミラノダービーにおけるジルーの活躍は目覚ましいものがあります。
彼にとってのミラノダービー初出場となった昨季の24節では決勝点を含む2ゴールをマークし、チームの逆転勝利延いてはスクデットに大きく貢献。続く今季の第5節でも1ゴール・1アシストを記録しています。現在のミランがリーグ戦のダービーで2連勝中なのはジルーに因る部分が非常に大きいですね。
そして、此度の一戦でジルーが得点を決めた場合にはミラノダービー初出場から(リーグ戦のダービー)3試合連続ゴールとなるわけですが、これは勝ち点3ポイント制(94-95シーズン)以来初の快挙となるそうです。
年明け以降はゴールが欠乏していた彼も前節ようやく得点し、個人としては復調の兆しを見せた上で迎えるミラノダービー。
再びチームを勝利に導くパフォーマンスに期待したいですね。