【2022-23シーズン前半戦】ミラン選手のパフォーマンス評価【サイドアタッカー編】

今回は、2022-23シーズン前半戦におけるミランのサイドアタッカーについて、そのパフォーマンスを振り返っていきたいと思います。

ラファエル・レオン


レオン1

・セリエA
14試合(1009分) 6得点 5アシスト

・CL
6試合(472分) 1得点 4アシスト



サスペンションによる1試合の欠場を除き、怪我なく全ての公式戦に出場。そして通算7ゴール・9アシストと素晴らしい結果も残しました。

「継続して結果を残せる」というのは近年のミランアタッカーに大きく欠けていた要素です。実際、レオンは今季の成績によって「セリエAで4シーズン連続5ゴール以上を挙げた選手」となったわけですが、これは勝ち点3ポイント制になってからのミランだとジョージ・ウェア、カカ、アレシャンドレ・パトに次ぐ4人目の記録だとか。随分と久しぶりですね。

この点、レオンのパフォーマンスには波があるものの、例え不調のときでも個の力を瞬間的に発揮して結果を残せるというのはやはり魅力的です。個人的に、レオンの全体的なパフォーマンスには今季ここまであまり満足していませんが、7ゴール・9アシストという「結果」は申し分ないものがありますからね。

また、今季の彼はゴールへの意欲が高まったことで、殊にポジティブトランジションにおける動きに積極性が増したように見受けられます。

【レオンが証明した「成長」】エンポリ対ミラン【2022-23シーズン・セリエA第8節】

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そうした意識面の変化が結果にも好影響を与えていると感じますし、今後も積極的にゴールを奪いにいってもらいたいですね。

一方で、シーズン前半戦終盤のレオンが調子を落としていたのは後半戦に向けての懸念材料です。
その原因の一つと考えられる「契約延長交渉」は未だ難航しており、更には古巣クラブとの間に抱えた賠償問題も未解決。こうしたピッチ外の諸問題が引き続きレオンのパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性は十分に考えられます。そもそも、今冬の残留すら確実とは言い切れません。

現状ですとどうしてもネガティブな見解を持ってしまいますが…。レオンが無事に残留して更なる成長を果たし、チームを引っ張っていってくれる存在になってくれると良いですね。


ジュニオール・メシアス


メシアス1

・セリエA
11試合(716分) 2得点 1アシスト

・CL
4試合(63分) 1得点 0アシスト



献身的な守備と、そこそこの仕掛け&連係プレーによる攻撃。良くも悪くも昨季のメシアスとあまり変わらなかったというのが個人的な印象です。

アタッカーとして物足りなさは否めませんが、かといってこれ以上を期待するのも酷な気もしますし、とりあえずは安定したプレーを続けてくれれば良いのかなぁと。そう考えると、今季前半戦もしっかりとその役目を果たしてくれたといえます。

最近は筋肉系の怪我でちょくちょく欠場しているのが少し気がかりですが、シーズン後半戦も長期離脱することなく、計算できる戦力としてチームに貢献し続けてもらいたいですね。



アレクシス・サーレマーケルス



・セリエA
7試合(246分) 0得点 1アシスト

・CL
2試合(158分) 2得点 0アシスト



ミランでは2010-11シーズンのイブラヒモビッチ以来となるCL開幕2戦連続ゴールを決めたサレマ。

何といってもこのCLでの活躍が彼にとってシーズン前半戦のハイライトといえます。特に第1節ザルツブルク戦のゴールのおかげでチームは貴重な勝ち点1の獲得に成功し、延いてはグループリーグ突破に繋がりました。


(※得点シーン:36秒~)

ただそうした活躍をキッカケにして大きく成長できれば良かったのですが、10月初めの第8節エンポリ戦にて重傷を負ってしまい、そこから先のシーズン前半戦を全休。また、その怪我が原因の一つとなりカタールW杯のベルギー代表本メンバーにも選出されず、彼にとって悔いの残る前半戦となりました。


現在のサレマは復帰を果たしており、先日のアーセナル、リバプールとの親善試合にも出場しています。
後半戦に向けて期するものは大きいはずですし、前半戦の鬱憤を晴らす活躍を期待したいですね。

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