【2022-23シーズン前半戦】ミラン選手のパフォーマンス評価【トップ下編】
今回は、2022-23シーズン前半戦におけるミランのトップ下について、そのパフォーマンスを振り返っていきたいと思います。
出場数は4試合、時間にしてわずか114分間のプレーに止まったアドリ。
今シーズンのアドリの苦戦についてはこれまで数度に渡って言及してきたため、ここで改めて触れることは致しません。


ところで先日、ミランはシーズン後半戦に向けた準備の一環としてアーセナル、リバプールと対戦しましたが、その両試合でアドリは先発しています。そこで彼は快活なプレーを見せ、自らの長所をアピールしました。
とは言え、そのように先発起用された背景には「同ポジションのライバル不在」(デ・ケテラーレは合流が遅れ、ブラヒムはコンディション不良)という側面があったことも見逃せず、またシーズン前半戦におけるアドリの冷遇ぶりを見るに、ピオリ監督が彼への評価を改めたかどうかは疑問です。
最適な移籍先が見つかれば、今冬のレンタル放出も十分にあり得るでしょう。

アドリ、デ・ケテラーレといったライバルの加入に伴い苦戦が予想された今シーズンのブラヒム。しかし実際の彼はレギュラーの座をキープし、4得点と結果も残しています。
そして、今シーズン前半戦におけるブラヒムのハイライトといえば、やはりユベントス戦とモンツァ戦のゴールになるでしょうか。
(※ユベントス戦ゴール:1分29秒~)
(※モンツァ戦ゴール:17秒~)
いずれのゴールも、ドリブルで一気にゴール前へ侵入してシュートという流れです。
こうした「積極性(思い切りの良さ)」といった部分が昨季(特に後半戦)のブラヒムには欠けていたわけで、意識面の変化がゴール数の増加という形に表れていると思います。
また、ブラヒムがそのように積極性を高められた一因には「トレーニングによりフィジカルを鍛えたこと(フィジカルコンタクトへの耐性を上げたこと)」があったはずで、地道な努力が実を結んだとも考えられますね。
レンタル契約期間が今季限りとなっている現状。今シーズン後半戦がブラヒムにとってミランでの最後の数カ月間になるかもしれませんが、何にせよ頑張ってもらいたいと思います。
今季もユーティリティープレーヤーとしての持ち味を如何なく発揮しているクルニッチ。ここではトップ下の選手という括りに入れていますが、実際の彼はボランチを始め様々なポジションでプレーしました。

――参考:今季のクルニッチの起用ポジションについて
そんな彼の今季前半戦ハイライトとして、CL第6節のザルツブルク戦を挙げたいと思います。

GL突破を懸けた大一番にトップ下として先発した彼は、前線3人を的確にサポートすることでチームの機能的な速攻に寄与。更に46分には貴重な追加点を挙げるなどして、チームの大勝延いては決勝トーナメント進出に貢献しました。
今シーズン後半戦もしばらく過密日程が続くため、クルニッチの出番というのは多くなるでしょう。引き続きの貢献に期待したいです。

チームにとって今シーズン最大の目玉補強であったデ・ケテラーレ。
シーズン序盤こそ特大ポテンシャルの一部を披露することができ、初先発となったボローニャ戦ではアシストも記録しました。
しかしながら、チーム戦術への適応や味方との相互理解に時間がかかる中で個人パフォーマンスも落ちていき、10月中旬には怪我で2試合を欠場。そこからは完全にリズムを崩し、極めて不本意な形でシーズン前半戦を終えています。
当ブログでは折に触れてデ・ケテラーレに言及し、ポジティブな部分とネガティブな部分の両面を掘り下げてきました。そのため、ここで改めて詳述することはしません(※以下にデ・ケテラーレ関連の記事リンクを張っておきますので、未読の方はご覧ください)。

来るシーズン後半戦はデ・ケテラーレにとって挽回を期するものとなるでしょう。この準備期間を存分に利用し、コンディションを高めていってもらいたいと思います。
同時に、チームとしても彼のような才能を持て余すことは許されません。然るべき環境を彼に与え、その能力を引き出すためのサポートを行って欲しいですね。
ヤシン・アドリ
・セリエA
4試合(114分) 0得点 0アシスト
・CL
なし(※メンバー登録外)
出場数は4試合、時間にしてわずか114分間のプレーに止まったアドリ。
今シーズンのアドリの苦戦についてはこれまで数度に渡って言及してきたため、ここで改めて触れることは致しません。

アドリが迎えた最初の難局
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ミラン、アドリ代理人と去就について話し合いへ
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ところで先日、ミランはシーズン後半戦に向けた準備の一環としてアーセナル、リバプールと対戦しましたが、その両試合でアドリは先発しています。そこで彼は快活なプレーを見せ、自らの長所をアピールしました。
とは言え、そのように先発起用された背景には「同ポジションのライバル不在」(デ・ケテラーレは合流が遅れ、ブラヒムはコンディション不良)という側面があったことも見逃せず、またシーズン前半戦におけるアドリの冷遇ぶりを見るに、ピオリ監督が彼への評価を改めたかどうかは疑問です。
最適な移籍先が見つかれば、今冬のレンタル放出も十分にあり得るでしょう。
ブラヒム・ディアス

・セリエA
13試合(662分) 4得点 1アシスト
・CL
4試合(152分) 0得点 0アシスト
アドリ、デ・ケテラーレといったライバルの加入に伴い苦戦が予想された今シーズンのブラヒム。しかし実際の彼はレギュラーの座をキープし、4得点と結果も残しています。
そして、今シーズン前半戦におけるブラヒムのハイライトといえば、やはりユベントス戦とモンツァ戦のゴールになるでしょうか。
(※ユベントス戦ゴール:1分29秒~)
(※モンツァ戦ゴール:17秒~)
いずれのゴールも、ドリブルで一気にゴール前へ侵入してシュートという流れです。
こうした「積極性(思い切りの良さ)」といった部分が昨季(特に後半戦)のブラヒムには欠けていたわけで、意識面の変化がゴール数の増加という形に表れていると思います。
また、ブラヒムがそのように積極性を高められた一因には「トレーニングによりフィジカルを鍛えたこと(フィジカルコンタクトへの耐性を上げたこと)」があったはずで、地道な努力が実を結んだとも考えられますね。
レンタル契約期間が今季限りとなっている現状。今シーズン後半戦がブラヒムにとってミランでの最後の数カ月間になるかもしれませんが、何にせよ頑張ってもらいたいと思います。
ラデ・クルニッチ
・セリエA
8試合(472分) 0得点 1アシスト
・CL
5試合(284分) 1得点 0アシスト
今季もユーティリティープレーヤーとしての持ち味を如何なく発揮しているクルニッチ。ここではトップ下の選手という括りに入れていますが、実際の彼はボランチを始め様々なポジションでプレーしました。

――参考:今季のクルニッチの起用ポジションについて
そんな彼の今季前半戦ハイライトとして、CL第6節のザルツブルク戦を挙げたいと思います。

【完勝、そして決勝トーナメントへ!】ミラン対ザルツブルク【2022-23シーズン・CL第6節】
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GL突破を懸けた大一番にトップ下として先発した彼は、前線3人を的確にサポートすることでチームの機能的な速攻に寄与。更に46分には貴重な追加点を挙げるなどして、チームの大勝延いては決勝トーナメント進出に貢献しました。
今シーズン後半戦もしばらく過密日程が続くため、クルニッチの出番というのは多くなるでしょう。引き続きの貢献に期待したいです。
シャルル・デ・ケテラーレ

・セリエA
13試合(575分) 0得点 1アシスト
・CL
5試合(222分) 0得点 0アシスト
チームにとって今シーズン最大の目玉補強であったデ・ケテラーレ。
シーズン序盤こそ特大ポテンシャルの一部を披露することができ、初先発となったボローニャ戦ではアシストも記録しました。
しかしながら、チーム戦術への適応や味方との相互理解に時間がかかる中で個人パフォーマンスも落ちていき、10月中旬には怪我で2試合を欠場。そこからは完全にリズムを崩し、極めて不本意な形でシーズン前半戦を終えています。
当ブログでは折に触れてデ・ケテラーレに言及し、ポジティブな部分とネガティブな部分の両面を掘り下げてきました。そのため、ここで改めて詳述することはしません(※以下にデ・ケテラーレ関連の記事リンクを張っておきますので、未読の方はご覧ください)。

Grande Milan ~ACミラン応援日記~
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来るシーズン後半戦はデ・ケテラーレにとって挽回を期するものとなるでしょう。この準備期間を存分に利用し、コンディションを高めていってもらいたいと思います。
同時に、チームとしても彼のような才能を持て余すことは許されません。然るべき環境を彼に与え、その能力を引き出すためのサポートを行って欲しいですね。