【2022-23シーズン前半戦】ミラン選手のパフォーマンス評価【SB編】

今回は、2022-23シーズン前半戦におけるミランのSBについて、そのパフォーマンスを振り返っていきたいと思います。



ダヴィデ・カラブリア


カラブリア1

・セリエA
7試合(521分) 0得点 2アシスト

・CL
2試合(147分) 0得点 0アシスト



ミランのカピターノとして初めて迎えた今シーズン。
序盤こそレギュラーとして非常に安定したプレーを見せたものの、10月初旬の第8節エンポリ戦で大腿二頭筋を負傷。その後は戦線復帰できずに前半戦を終え、上記の出場数に止まってしまいました。

しかし繰り返しになりますが、ピッチ内でのプレーは良かったと思います。
攻撃面ではボールに多く触り、積極的にビルドアップに関与。印象としては時にロングボールの選択が多いようにも感じられたものの、主にボール出しの起点として貢献しました。

そして守備面。こちらは攻撃面よりも印象的なものがあり、冷静な判断力と持ち前のアグレッシブネスの2つを兼ねたプレーで同サイドを封鎖しました。
この点についてデータを参照すると、今季のリーグ戦にてカラブリアは「平均タックル数・タックル成功数、ドリブラーへのタックル数、インターセプト数」といったDFに関する主要スタッツにおいて同ポジション最高の数値を記録。また昨季の自身の記録と比較しても、ここまでは大きく数字を増やしています。


【21-23前半戦】カラブリア_スタッツ
――参考1:カラブリアのディフェンスに関するスタッツ、昨季(左)と今季ここまで(右)の比較

思えば第7節に行われた首位ナポリとの一戦においても、カラブリは相手のキーマンであったクワラツヘリアに自由を許しませんでした。負傷により前半45分で交代を強いられ、カラブリアのいなくなった後半からクワラツヘリアに決定的な仕事をされてチームは敗れたという事で、彼の重要性が浮き彫りになった一戦だったように感じます。

更に振り返ると、第3節のボローニャ戦では以下のように、カラブリアの前からのプレスが勝負を決定づける2点目に繋がったこともありましたね。

【22-23】ミラン対ボローニャ_戦術分析9
――当該シーンについて。ボールホルダーのカンビアーゾに対し高い位置からプレッシャーをかけるカラブリア。自陣へと追い込まれたカンビアーゾは逆サイドへのパスを選択するも、ボールはレオンに渡る。ここから決定的な2点目に繋がった

そんな彼の復帰予定は今月で、1月のシーズン再開には間に合うとの見通しが立っています。
前半戦は不完全燃焼だったと本人も感じているでしょうし、後半戦こそは継続的に出場してもらいたいですね。


バロ・トゥーレ



・セリエA
3試合(195分) 1得点 0アシスト

・CL
4試合(132分) 0得点 0アシスト



今シーズン前半戦におけるバロのハイライトといえば、何といっても第8節エンポリ戦の決勝ゴールでしょう。



92分にエンポリに同点ゴールを決められ、万事休すかと思われた直後の勝ち越し点。正に値千金といえるものでしたね。

しかしながら、それ以外の出場時においては特筆すべきポジティブな部分はなく、悪い意味で「いつも通り」のバロのパフォーマンスだったかと思います。

シーズン後半戦によほどの活躍を見せない限り、ミランでのプレーは今季限りとなりそうです。


テオ・エルナンデス


テオ2

・セリエA
13試合(1155分) 2得点 2アシスト

・CL
5試合(408分) 0得点 2アシスト



怪我により2試合の欠場を余儀なくされたものの、全体を通して見れば相変わらずの頑丈ぶりを披露。公式戦18試合に先発出場し、2ゴール4アシストを記録しました。

連戦に次ぐ連戦の影響はプレー精度の低下という形で少なからず表れていたように見受けられましたが、そんな時でも及第点のパフォーマンスを見せられるのは流石の一言。中でも、守備の局面における安定感はテオの成長の証といえるものだと思います。

また攻撃面に関しては、昨季に引き続きプレーの幅を広げ、各タスクの精度を高めようとしている最中であるといった印象です。
例えば10月の数試合において、テオはボール保持の際にベナセルと2ボランチを形成する形を採りました。

【22-23】ミラン対ユベントス_戦術分析1
――第9節、ユベントス戦におけるミランの攻撃陣形

この形が最も活かされそうに感じたのはCL第4節のチェルシー戦です。
トモリの一発退場により早々にゲームプランが崩壊した試合でしたが、退場前のミランは前線5人で相手の5バックに対峙し、そこへ中盤からテオが飛び出すことで数的優位を作るという形で惜しいシーンを短い時間で作り出していました
もし11人でフルタイムやれていれば……非常に悔やまれる一戦です。

【甘口レビュー】ミラン対チェルシー【2022-23シーズン・CL第4節】

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今シーズン後半戦もテオがチームに必要不可欠な存在であることは間違いありません。
それに更なる成長の可能性をも窺わせているだけに、今後も彼には目が離せませんね。


セルジーニョ・デスト



・セリエA
5試合(185分) 0得点 0アシスト

・CL
4試合(188分) 0得点 0アシスト



今シーズン当初こそ悲惨ともいうべきパフォーマンスを何度か見せていたデストですが、徐々に攻撃面で持ち味を発揮するようになりました。
そして前半戦最後の試合となったフィオレンティーナ戦では非常に快活なプレーを披露。チームの決勝ゴールにも絡むなどして、ポジティブな形でミランでのシーズン前半戦を終えています。

デストの好調と買取OPについて

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来るシーズン後半戦は更にパフォーマンスを高めていける期待感もありますが、これからカラブリアとフロレンツィが復帰するためポジション争いは激化します。

確かに、デストの攻撃的な特徴はチームにとって貴重な武器ですし、状況に応じて途中出場するといった形は今のままでも十分に考えられます。ただし、スタメンとして継続的に出場するにはチームへの更なるフィットが必要なはずですし、中でも守備面の成長は求められるでしょうね。


アレッサンドロ・フロレンツィ



・セリエA
2試合(96分) 0得点 0アシスト

・CL
なし



超過密日程であった今シーズン前半戦において、複数ポジションで起用できるフロレンツィの重要性は高くなることが考えられました。

しかし、シーズン序盤の第4節サッスオーロ戦で全治5カ月の重傷を負ってしまい、早々にシーズン前半戦を終えることに。振り返ればデストの獲得は、このフロレンツィの怪我がキッカケでしたね。

挽回を期して迎えるシーズン後半戦、彼にとっては如何に早くコンディションを取り戻すかが鍵になりそうです。

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