ブラヒムの去就を左右する3つの要素
レアル・マドリーからミランにレンタル移籍中のブラヒム・ディアス。
ミランへのレンタル加入3年目を迎えた今季、デ・ケテラーレやアドリといった新加入選手の後塵を拝するかに当初は思われましたが…。実際は彼らが適応に苦しむ中でブラヒムだけが自らの持ち味を存分に発揮し、4ゴール・1アシストと結果を残すことに成功しています。
ミランへのレンタル加入3年目を迎えた今季、デ・ケテラーレやアドリといった新加入選手の後塵を拝するかに当初は思われましたが…。実際は彼らが適応に苦しむ中でブラヒムだけが自らの持ち味を存分に発揮し、4ゴール・1アシストと結果を残すことに成功しています。
そのような活躍を受け、再びメディアで取り沙汰されるようになったのが「ブラヒムの完全移籍の可能性」についてです。
この件について留意すべきは、現時点で「買取」の是非や可否を断定することはできないという点です。
例えば、過去2シーズンに見られたブラヒムの「継続性の低さ」は懸念材料の一つに挙げることができ、現在のような活躍を今後どれだけ続けていけるかというのは買取の判断に際して重要なポイントになります。そのため、この短い好調期間を以て判断するのは早計です。
パフォーマンスに多少のアップダウンはあるのは避けられないとしても、ブラヒムの場合1年近くもゴールから遠ざかるなんてことがありましたからね。不調期においても一定の貢献を果たすことは、チームの主力選手として求めたいところです。
また、「これからのデ・ケテラーレとアドリのパフォーマンス」というのもブラヒムの去就に影響を与えるはずです。
もし2人がシーズン後半戦にかけてチームにフィットし、主力として申し分のない活躍を披露するようになれば、特徴は異なれど実質的な役割やポジションに共通点が複数見られるブラヒムの重要性は相対的に下がってしまうと。
確かに、この好調期間にブラヒムは右サイド起用でも結果を残すなどユーティリティー性を発揮していますが、そちらの側面が強くなると「サイドが本職の選手を連れて来れば良くないか?」という話になります。2200万ユーロという買取額をサイドアタッカー補強費に回せば、ここ数カ月で噂に上がっているグスタフ・イサクセン(ミッティラン)等の獲得難易度は下がりますしね。
最後に、「マドリー側の状況」もブラヒムの買取有無に関して非常に重要なポイントになります。
ミランが2200万ユーロの買取OPを有している一方、マドリー側も2700万ユーロでブラヒムを買い戻す権利を持っているのは先述の報道でも伝えられています。つまりブラヒムの去就において主導権を握っているのはマドリーであり、ミラン側の意思というのは二の次になる、と。
この点に関し、1カ月前の報道だとマドリーはブラヒムを「退団濃厚なアセンシオの後釜」として考えているという話もありました。このように、彼らのチーム状況というのもブラヒムの去就を決定づける要素の1つですし、それがハッキリするのはシーズン終盤~終了でしょうね。
という訳で、ミランがブラヒムを買い取るか(買い取れるか)どうかは現時点ですとまだまだ分かりません。ただし、その可能性を探る上では上記3つの視点(ブラヒムのパフォーマンス、ライバルのパフォーマンス、マドリー側のスタンス)が欠かせないと思います。
今後はそれらに注目し、数カ月後にでも改めてこの話題を振り返っていきたいですね。
それでは今回はこの辺で。
現時点でミランはブラヒムを引き留めたいという思いがあるようだ。ただしブラヒムを完全移籍させるには2200万ユーロを支払わなければならず、同時にレアルが2700万ユーロで彼を買い戻せることも承知している。――GdS
この件について留意すべきは、現時点で「買取」の是非や可否を断定することはできないという点です。
例えば、過去2シーズンに見られたブラヒムの「継続性の低さ」は懸念材料の一つに挙げることができ、現在のような活躍を今後どれだけ続けていけるかというのは買取の判断に際して重要なポイントになります。そのため、この短い好調期間を以て判断するのは早計です。
パフォーマンスに多少のアップダウンはあるのは避けられないとしても、ブラヒムの場合1年近くもゴールから遠ざかるなんてことがありましたからね。不調期においても一定の貢献を果たすことは、チームの主力選手として求めたいところです。
また、「これからのデ・ケテラーレとアドリのパフォーマンス」というのもブラヒムの去就に影響を与えるはずです。
もし2人がシーズン後半戦にかけてチームにフィットし、主力として申し分のない活躍を披露するようになれば、特徴は異なれど実質的な役割やポジションに共通点が複数見られるブラヒムの重要性は相対的に下がってしまうと。
確かに、この好調期間にブラヒムは右サイド起用でも結果を残すなどユーティリティー性を発揮していますが、そちらの側面が強くなると「サイドが本職の選手を連れて来れば良くないか?」という話になります。2200万ユーロという買取額をサイドアタッカー補強費に回せば、ここ数カ月で噂に上がっているグスタフ・イサクセン(ミッティラン)等の獲得難易度は下がりますしね。
最後に、「マドリー側の状況」もブラヒムの買取有無に関して非常に重要なポイントになります。
ミランが2200万ユーロの買取OPを有している一方、マドリー側も2700万ユーロでブラヒムを買い戻す権利を持っているのは先述の報道でも伝えられています。つまりブラヒムの去就において主導権を握っているのはマドリーであり、ミラン側の意思というのは二の次になる、と。
この点に関し、1カ月前の報道だとマドリーはブラヒムを「退団濃厚なアセンシオの後釜」として考えているという話もありました。このように、彼らのチーム状況というのもブラヒムの去就を決定づける要素の1つですし、それがハッキリするのはシーズン終盤~終了でしょうね。
という訳で、ミランがブラヒムを買い取るか(買い取れるか)どうかは現時点ですとまだまだ分かりません。ただし、その可能性を探る上では上記3つの視点(ブラヒムのパフォーマンス、ライバルのパフォーマンス、マドリー側のスタンス)が欠かせないと思います。
今後はそれらに注目し、数カ月後にでも改めてこの話題を振り返っていきたいですね。
それでは今回はこの辺で。