CLに係る、見逃せない財政的メリットについて

グループリーグ展望


日本時間で26日の4時、すなわち数時間後に行われるCLザグレブ戦。

両チームにとって、これはグループリーグの自力突破を目指す上で絶対に勝ちたい一戦です。

1位:チェルシー  勝ち点7
2位:ザルツブルク 勝ち点6
3位:ミラン    勝ち点4
4位:ザグレブ   勝ち点4

現在のグループEの状況は上記の通り。ミラン相手に2連勝したチェルシーが一歩抜け出しているものの、残り2節の結果次第では順位がまるっきり入れ替わる可能性を残しています。

ただし、ミランからすると現実的な目標は「2位でのGL突破」でしょう。
ミランはチェルシーとの直接対決で2連敗を喫してしまったため、仮にチェルシーと同勝ち点で並んだとしても規定によりミランが下回ります。

そこでこうなった以上、ミランが有利な状況で最終節のザルツブルク戦に臨めるよう、チェルシーには今節のザルツブルク戦に勝ってもらう方が有り難いといえますね。

もちろん、余所の試合に思いを巡らせ過ぎてもあまり意味はありません。幸いにもミランは自力突破を決められる状況にあるわけですから、2連勝することだけに専念してもらいたいと思います。


CLの財政的メリット


なお、このCLグループリーグを突破できるかどうかがチームの財政面にも大きな影響を及ぼします。

確かにCL本選出場とGLの試合給だけでも多くの収益が得られるわけですが、その収益はGLの突破、延いては決勝トーナメントを勝ち上がる度に増えていく、と。

ミランが今季のグループリーグを突破出来た場合、今季のCL収入は6000万ユーロに上り、その数字は更に増える可能性もある。
グループリーグの突破で960万ユーロが得られ、これにマーケットプール(※ユベントス・インテルの状況次第で変動し得る)とチケット販売(※ミラン対チェルシーの興行収入は700万ユーロ弱)から得られる収入が加算される
――calciomercato.com



そして、このような追加収益は「選手補強」の面でも大きな意味を持つでしょう。
同ソースによると、それらはツィエク、ブロヤ、オカフォーといったアタッカーを獲得する上での重要な資金になり得ると伝えられています。

ザグレブに勝ち、収益を上げ、再投資する…それがミランのプランだ



来るCLの2試合はクラブ・選手としてのプライドを懸けた一戦だけでなく、このような財政的メリットを懸けた一戦でもありますね。


それでは今回はこの辺で。

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