カルルの代理人変更が意味するもの
カルルの契約延長交渉
レオン、ベナセルと並び契約延長が求められるカルル。
これまではカルルの代理人とミランとの間で交渉が行われた結果、年俸を150万ユーロに引き上げることで契約を2027年まで延長することが濃厚とされていました。
しかしながら先日、カルルが突如として代理人を「Stellar Sport」に変更。この変更により前代理人との交渉結果が白紙に戻され、ミランは再び同代理店との新交渉に臨まざるを得なくなりました。
代理人変更の目的
このタイミングでの代理人変更の目的は何か。その1つは「新契約締結に際し、年俸額の上昇幅を更に大きくすること」にあると見られています。
現在のカルルの年俸はおよそ40万ユーロとなっており、彼はその額を5倍の200万ユーロにしてもらいたがっている。対するミランもカルルのハードワークと成長を認めており、現行契約から2年延長となる2027年まで彼を確保したい――Corriere dello Sport
5倍の昇給というと途方もない話に聞こえますが、実際の額は200万ユーロという事で、現在のカルルのパフォーマンスを考慮すれば妥当に思われます。そもそも元値が安すぎたわけですから、心情的にこの位の昇給は行っても良いんじゃないかなと個人的には感じますね。
ミランとしても当初予定されていた150万ユーロ以上の年俸額をオファーする準備はあると思いますし、おそらく此度の契約延長は何だかんだ遂行されるのかなと。
プレミア移籍への布石?
さて。ここからは僕の根拠薄弱な推測となりますが、カルルが代理人を変更したのには上記とは別の思惑も潜んでいるような気がしています。それは「プレミアリーグ移籍への布石」です。
新たな代理店「Stellar Sport」は多数のプレミアリーガーを顧客に抱えており、プレミアに強い影響力を持っていると一部で報じられています。
実際『transfermarkt』によると、カルル(2800万ユーロ)以上の市場価値を有する同代理店の顧客は11人いますが、その内の9人はプレミアリーグに所属している選手です
グリーリッシュ(シティ):70.00 m €
フィリップス(シティ):50.00 m €
コナテ(リバプール):40.00 m €
チルウェル(チェルシー):38.00 m €
ウォード=プラウズ(サウサンプトン):32.00 m €
ティアニー(アーセナル):32.00 m €
ショー(ユナイテッド):30.00 m €
ピックフォード(エバートン):28.00 m €
アンデルセン(クリスタルパレス):28.00 m €
また、カルルはリヨンでのトップチームデビューを待たずしてミランへ移籍したことからも野心家であると察せられ、安定した環境に定住するよりも刺激的な環境への挑戦を選ぶタイプであると考えられます。
そんな彼が、現在世界最高リーグとの呼び声高いプレミアリーグに惹かれていても全く不思議ではないですし、したがって今回の代理人交代は将来的なプレミア移籍を睨んでのことなのかなぁと。
まぁいずれにせよ此度の契約延長は行われるべきですし、カルルもすぐにクラブを離れるつもりはないはずです(そう信じたい)。
レオンやベナセルに比べれば交渉難易度は低いと思うので、出来るだけ早く交渉を成立させてファンを安心させてもらいたいですね。
それでは今回はこの辺で。