ミランがパリージを獲得するべき(かもしれない)理由
テオの控え問題
現在のミランが抱える「テオの控えをどうするか?」という難題。
基礎能力もポリバレント性も高い彼の控えを務められる選手を見つける作業は一筋縄ではいかず、昨季は本職でない選手(フロレンツィ、カルル)を必要に応じて左SB起用するといった「応急処置」を行ってきました。
また、これまではテオの怪我耐性が高く、滅多に怪我をしないことで当該問題が深刻化せずに済んだという事情があります。
しかし、今年10月にはとうとうテオが怪我による戦線離脱を余儀なくされてしまいました。不幸中の幸いにも怪我の程度は軽く、欠場は2試合に止まったものの、その期間に「バックアッパー最有力候補」であるバロ・トゥーレが説得力のあるパフォーマンスを見せられず。再び先述の問題に直面することになりました。
今夏からミランにレンタル加入したデストは、右サイドを本職としつつも左サイドでのプレー経験もある選手であり、彼もまたテオの控え候補ではあります。また昨季も同ポジションで起用されたカルルやフロレンツィ、そして先述のバロも含めると、選択肢自体は少なくありません。
一方、外部からより適切な選手を補強するという形での問題解決も十分にあり得る話で、実際に今夏のメルカートにてミランは、テオのバックアッパー(本職左SB)を探していると何度か報じられてもいました。
その中の1人がエンポリに所属するファビアーノ・パリージです。
パリージは現在21歳のイタリア人選手で、突破力などを武器としている攻撃的なSBです。
事実、彼は「ドリブル成功数」というスタッツのセリエAランキングにおいてトップタイに位置しており、エンポリのサイド攻撃において重要な役割を果たしています。

――参考1:リーグ第10節終了時点でのドリブル成功数ランキング
また、21歳と若手ながらセリエAでの経験を順調に積めている点も特筆すべきでしょう。
セリエAデビューとなった昨季、パリージは序盤こそベンチを温めていましたが、次第にチーム内での地位を高めていきました。
年末頃にはレギュラーとして定着するようになり、当シーズンの最終成績は25試合。内16試合は先発という事で、上々のセリエAデビューシーズンだったといえますね。
そして今季はここまで10試合全てに先発し、内9試合はフル出場。完全に主力として定着しています。
さて。そんなパリージですが、最近『Tuttomercatoweb』のインタビュー内にて、ピオリ・ミランについて以下のようにコメントしたそうです。
へぇ~と思いながら少し調べてみると、確かにパリージはベネヴェントのプリマに所属していた頃、中盤の選手としてプレーしていたようですね。

――参考2:ベネヴェント・プリマ時代(2017-18)、パリージの主な出場ポジション
当該インタビューにある通り、ミランのポゼッション時においてテオがインサイドワークを行うのは最早当たり前といっていい光景になっています。
特に最近はその傾向が強まっているように感じられ、今後もSBにこのようなタスクを求めたいとピオリ監督が考えているのであれば、テオの控えにも中盤としてのプレーをそつなくこなせるタイプの選手が欲しいところです。
この点、カラブリアと同様にプリマ時代に中盤でのプレー経験があるパリージにはその資質があると考えられますし、当の本人にも自信が窺えます。ともすればテオよりも、中盤の選手としては精度の高いプレーを行い得るポテンシャルを秘めているかもしれませんね。
現時点でミランが今冬や来夏にパリージ獲得に動くかは定かではありませんが、今夏の報道を信じるならパリージ獲得に関心を寄せていることは確かです。
現有戦力(特にデストとバロ)のパフォーマンス次第で彼への関心の度合いが大きく変わりそうですが、いずれにせよ有望な獲得候補選手の1人と見なして引き続き注目していきたいと思います。
それでは今回はこの辺で。
注目の獲得候補、パリージについて
今夏からミランにレンタル加入したデストは、右サイドを本職としつつも左サイドでのプレー経験もある選手であり、彼もまたテオの控え候補ではあります。また昨季も同ポジションで起用されたカルルやフロレンツィ、そして先述のバロも含めると、選択肢自体は少なくありません。
一方、外部からより適切な選手を補強するという形での問題解決も十分にあり得る話で、実際に今夏のメルカートにてミランは、テオのバックアッパー(本職左SB)を探していると何度か報じられてもいました。
その中の1人がエンポリに所属するファビアーノ・パリージです。
パリージは現在21歳のイタリア人選手で、突破力などを武器としている攻撃的なSBです。
事実、彼は「ドリブル成功数」というスタッツのセリエAランキングにおいてトップタイに位置しており、エンポリのサイド攻撃において重要な役割を果たしています。

――参考1:リーグ第10節終了時点でのドリブル成功数ランキング
また、21歳と若手ながらセリエAでの経験を順調に積めている点も特筆すべきでしょう。
セリエAデビューとなった昨季、パリージは序盤こそベンチを温めていましたが、次第にチーム内での地位を高めていきました。
年末頃にはレギュラーとして定着するようになり、当シーズンの最終成績は25試合。内16試合は先発という事で、上々のセリエAデビューシーズンだったといえますね。
そして今季はここまで10試合全てに先発し、内9試合はフル出場。完全に主力として定着しています。
さて。そんなパリージですが、最近『Tuttomercatoweb』のインタビュー内にて、ピオリ・ミランについて以下のようにコメントしたそうです。
――ミランでテオ・エルナンデスが特殊な方法でプレーしていることについて
「僕はそれが好きだ。かつて僕はメッザーラだったから、中央エリアに入っていくのは苦にならないよ、レオンがアウトサイドを攻めることでテオが中へと入るわけだけど、僕にとってもそれは難しいことじゃない。自分にはクオリティがあると思っているからね」
へぇ~と思いながら少し調べてみると、確かにパリージはベネヴェントのプリマに所属していた頃、中盤の選手としてプレーしていたようですね。

――参考2:ベネヴェント・プリマ時代(2017-18)、パリージの主な出場ポジション
当該インタビューにある通り、ミランのポゼッション時においてテオがインサイドワークを行うのは最早当たり前といっていい光景になっています。
特に最近はその傾向が強まっているように感じられ、今後もSBにこのようなタスクを求めたいとピオリ監督が考えているのであれば、テオの控えにも中盤としてのプレーをそつなくこなせるタイプの選手が欲しいところです。
この点、カラブリアと同様にプリマ時代に中盤でのプレー経験があるパリージにはその資質があると考えられますし、当の本人にも自信が窺えます。ともすればテオよりも、中盤の選手としては精度の高いプレーを行い得るポテンシャルを秘めているかもしれませんね。
現時点でミランが今冬や来夏にパリージ獲得に動くかは定かではありませんが、今夏の報道を信じるならパリージ獲得に関心を寄せていることは確かです。
現有戦力(特にデストとバロ)のパフォーマンス次第で彼への関心の度合いが大きく変わりそうですが、いずれにせよ有望な獲得候補選手の1人と見なして引き続き注目していきたいと思います。
それでは今回はこの辺で。