ミラン、ティアウ獲得に再挑戦か~プレーススタイル・移籍の可能性について~
メルカートも残り数日ですが、当初からミランの補強ポイントとされる「CB」の獲得が一向に決まりません。
この点、当初に獲得濃厚とされたボトマンを取り逃して以降、様々な代替候補が浮上しては消えてきましたが、ここにきてシャルケに所属するティアウの名前がホットになってきた印象です。
ティアウは以前にも獲得に動いたものの、当時は移籍金を理由に両クラブ間に合意が見いだせず、立ち消えになった経緯があります。
果たして今度はどうなるか。CBの獲得候補についての記事を今夏に何度書いたか分かりませんが、今回も懲りずに見ていきましょう。
ティアウはシャルケに所属するドイツ人CBです。年齢は21歳と若く、身長は194㎝と長身。このプロフィールに関しては正にミランの理想に合致しますね。
彼は19-20シーズンにてシャルケでプロデビューを果たしました。翌20-21シーズンは早くもリーグ戦15試合に先発するも、チームは降格の憂き目に。しかし昨季の21-22シーズンではレギュラーの座を掴んでリーグ戦31試合に出場し、チームの優勝及び1年での1部復帰に貢献しました。
また、昨年にティアウはドイツの世代別年齢にも選出されるようになり、U-21代表選手のレギュラーとしてEURO予選に8試合先発。このように名望を集め始めているようですね。
続いてはティアウのプレースタイルや特徴について、軽く言及していきたいと思います。
殊にディフェンダーに関しては90分トータルでのパフォーマンスが重要視され、一部のプレーから判断するのは禁物ではあるのですが…。上記プレー集を観る限りですと、ハイライン対応もこなせそうな点は好印象です。
ハーフウェイライン付近での落ち着いたボール処理や、相手FWへの縦パスに対するアグレッシブネスは同映像内において散見されており、ミランの守備スタイルとの親和性を期待させてくれますね。
また、彼のクリアリング能力はゴール前でよく発揮されているように見受けられます。
この点に関しデータを参照していくと、今季のティアウが先発した2試合のいずれにおいてもチーム最多の「クリア数」を記録している、と(『WhoScored』)

――ボルシアMG戦:クリア数「8」

――第3節:vsヴォルフスブルク:クリア数「12」
先述した194cmという長身も考慮すると、「空中戦」においても重要な存在となることが期待されますし、高さに不安を抱える今のミランにとっては有り難いに選手になりそうです。
他方、攻撃面に関しても彼は定評があるとのこと。コチラの外部サイトで紹介されたティアウについての寸評を見ると、以下のように書かれています。
攻撃面においても期待できるという事で、非常に高いポテンシャルを秘めた選手なのではないでしょうか。
最後に、ティアウ獲得の可能性についてです。
この点について最も重要となるのは移籍金ですが、財政的に余裕のないシャルケはティアウの移籍金を「500~600万ユーロ」に設定しているとか。これが事実なら十分に手が届く範囲ではありますが、今夏のミランは残り800~1000万ユーロほどの予算でCBだけでなくボランチも補強しなければならない”かつかつ”状態です。故にこの額であっても即決とはなりません。
この点に関し、鍵となるのはかつてミランに所属していた「ルーカス・パケタ」と報じられています。
どういうことかというと、かつてミランがパケタをリヨンに放出した際、「リヨンがパケタを転売した場合に得た利益の15%」を受け取る契約を交わしていたらしいです。そして先ほど『Sky』が報じたところによると、今夏のメルカートでウエストハムがリヨンとパケタ獲得について合意に達し、その移籍金額は約「6000万ユーロ」であると報じられています。
リヨンがパケタ獲得のためにミランに払った額が「2000万ユーロ」とされているため、この一連の取引における利益は差し引き4000万ユーロ。すなわち4000万ユーロの15%(600万ユーロ)をミランが受け取ることができる、と(『Daniele Longo』)。
そのようにして手にした資金をそのままティアウの交渉に費やせば、獲得が実現するんじゃないかという話ですね。
個人的にティアウ獲得はアリだと感じていて、そのためこのような流れで獲得できるなら是非ともそうして欲しいと思っています。獲得のリスクは小さく、逆に当たった時のリターンは大きいはずですしね。
まぁミランのここまでのグダグダな交渉作業っぷりを考えると、最終的に誰も来ませんでしたなんてこともあり得るわけですが…。
泣いても笑っても残り数日となった今夏のメルカート、期待を捨てずに最後まで注目していきたいと思います。
それでは今回はこの辺で。
この点、当初に獲得濃厚とされたボトマンを取り逃して以降、様々な代替候補が浮上しては消えてきましたが、ここにきてシャルケに所属するティアウの名前がホットになってきた印象です。
📰 @86_longo: #Milan is very interested in Malick #Thiaw. The club is ready to make a purchase offer for the player. pic.twitter.com/yNtgLPyzHp
— Milan Posts 🏆🇮🇹 (@MilanPosts) August 26, 2022
ティアウは以前にも獲得に動いたものの、当時は移籍金を理由に両クラブ間に合意が見いだせず、立ち消えになった経緯があります。
果たして今度はどうなるか。CBの獲得候補についての記事を今夏に何度書いたか分かりませんが、今回も懲りずに見ていきましょう。
基本情報・来歴
ティアウはシャルケに所属するドイツ人CBです。年齢は21歳と若く、身長は194㎝と長身。このプロフィールに関しては正にミランの理想に合致しますね。
彼は19-20シーズンにてシャルケでプロデビューを果たしました。翌20-21シーズンは早くもリーグ戦15試合に先発するも、チームは降格の憂き目に。しかし昨季の21-22シーズンではレギュラーの座を掴んでリーグ戦31試合に出場し、チームの優勝及び1年での1部復帰に貢献しました。
また、昨年にティアウはドイツの世代別年齢にも選出されるようになり、U-21代表選手のレギュラーとしてEURO予選に8試合先発。このように名望を集め始めているようですね。
プレースタイル・特徴
続いてはティアウのプレースタイルや特徴について、軽く言及していきたいと思います。
殊にディフェンダーに関しては90分トータルでのパフォーマンスが重要視され、一部のプレーから判断するのは禁物ではあるのですが…。上記プレー集を観る限りですと、ハイライン対応もこなせそうな点は好印象です。
ハーフウェイライン付近での落ち着いたボール処理や、相手FWへの縦パスに対するアグレッシブネスは同映像内において散見されており、ミランの守備スタイルとの親和性を期待させてくれますね。
また、彼のクリアリング能力はゴール前でよく発揮されているように見受けられます。
この点に関しデータを参照していくと、今季のティアウが先発した2試合のいずれにおいてもチーム最多の「クリア数」を記録している、と(『WhoScored』)

――ボルシアMG戦:クリア数「8」

――第3節:vsヴォルフスブルク:クリア数「12」
先述した194cmという長身も考慮すると、「空中戦」においても重要な存在となることが期待されますし、高さに不安を抱える今のミランにとっては有り難いに選手になりそうです。
他方、攻撃面に関しても彼は定評があるとのこと。コチラの外部サイトで紹介されたティアウについての寸評を見ると、以下のように書かれています。
ティアウはディフェンス能力も然ることながら、そのポゼッション能力によりビルドアップの局面でもチームを助けることが出来る。非常にバランスの取れたDFだ。(中略)ティアウは後方からボールを運ぶ冷静さと自信を備える。ハーフウェイラインに向かってボールを運び、相手選手を引き付けてから味方にパスを出すといったことも頻繁に行っている
攻撃面においても期待できるという事で、非常に高いポテンシャルを秘めた選手なのではないでしょうか。
獲得可能性
最後に、ティアウ獲得の可能性についてです。
この点について最も重要となるのは移籍金ですが、財政的に余裕のないシャルケはティアウの移籍金を「500~600万ユーロ」に設定しているとか。これが事実なら十分に手が届く範囲ではありますが、今夏のミランは残り800~1000万ユーロほどの予算でCBだけでなくボランチも補強しなければならない”かつかつ”状態です。故にこの額であっても即決とはなりません。
この点に関し、鍵となるのはかつてミランに所属していた「ルーカス・パケタ」と報じられています。
どういうことかというと、かつてミランがパケタをリヨンに放出した際、「リヨンがパケタを転売した場合に得た利益の15%」を受け取る契約を交わしていたらしいです。そして先ほど『Sky』が報じたところによると、今夏のメルカートでウエストハムがリヨンとパケタ獲得について合意に達し、その移籍金額は約「6000万ユーロ」であると報じられています。
リヨンがパケタ獲得のためにミランに払った額が「2000万ユーロ」とされているため、この一連の取引における利益は差し引き4000万ユーロ。すなわち4000万ユーロの15%(600万ユーロ)をミランが受け取ることができる、と(『Daniele Longo』)。
そのようにして手にした資金をそのままティアウの交渉に費やせば、獲得が実現するんじゃないかという話ですね。
個人的にティアウ獲得はアリだと感じていて、そのためこのような流れで獲得できるなら是非ともそうして欲しいと思っています。獲得のリスクは小さく、逆に当たった時のリターンは大きいはずですしね。
まぁミランのここまでのグダグダな交渉作業っぷりを考えると、最終的に誰も来ませんでしたなんてこともあり得るわけですが…。
泣いても笑っても残り数日となった今夏のメルカート、期待を捨てずに最後まで注目していきたいと思います。
それでは今回はこの辺で。