ラゼティッチ、ミラン残留の可能性も?

ミランに所属する若手FWマルコ・ラゼティッチ。
昨シーズンの冬に加入したものの、当シーズンでは出番をほとんど得ることができず。そのため当初は出場機会の確保を目的に、今夏のメルカートでレンタル移籍することが確実視されていました。

しかしながら最近の報道を見るに、ラゼティッチには残留の可能性も出てきた印象を受けます。

エンポリがラゼティッチの獲得をほぼ確実にしていたところ、ミランが最後の最後でその取引を阻止した。というのも、ディボック・オリギの負傷により、ミランは選手層の観点からラゼティッチを残しておきたいのだ。そのため、ラゼティッチはオリギが回復するまでレンタルで出て行くことはないだろう。――calciomercato.com



今季のミランのCF陣について、本来であればジルー、イブラ、オリギと揃っているわけですが後者2人は離脱中。そのため現時点で確実な戦力といえるのはジルー1人のみという状況です。
イブラが年内アウトというのは既に分かっていたことですけど、オリギの負傷離脱が加入からここまで長引くのはフロントとしても予想外だったのではないかと思われます。報道からだと明確な復帰時期すら分からず、復帰してもコンディション回復及びチームへのフィットには時間がかかるでしょう。

他方、プレシーズンマッチの何試合かでレビッチがジルーの代わりにCFで先発起用され素晴らしいパフォーマンスを見せているものの、彼は左サイドの主力でもあるため端からCFとして捉えて重用するのは禁物です。シーズン最序盤はそれで良くても、過密日程が始まれば左サイドのレギュラーであるレオンとレビッチをローテーションしていくことは必須になるでしょうしね。

またCF候補としてはデケテラーレもいるわけですが、彼の場合はまず2列目アタッカーとしてチームにフィットすることが先決でしょうからCF起用は早計かなぁと。

という訳で、ラゼティッチを保険としてチームに残す必要性が生じる、と。

正直なところ、エンポリからのオファーを断ったのは勿体なく感じます。このクラブは選手の育成にかなり長けていますし、ラゼティッチに成長しやすい環境が提供された可能性は高いですしね。
とは言え、上記の事情からラゼティッチの放出に踏み切れないクラブの判断も支持できますし、ラゼティッチ本人が移籍を特別に希望しているわけでないなら残留という選択肢もアリなのかなと。

シーズン前半戦はミランで緊急要員として控えてオリギ、イブラの復帰を待つ。そして、彼らが実戦復帰ないしフィットするであろうシーズン後半戦、出場機会の確保を目的にレンタル移籍するという形が(オリギが早々に実戦復帰できない場合の)基本線になるでしょうか。

この点に関して戦力的な観点から考えると、現時点でラゼティッチをミランのレギュラークラスとみなすのは流石に難しいと思います。ただしサブメンバーとして後半途中から出場するといった形は昨季より増えてもおかしくないですし、そういう機会を得たときに上手く成長のキッカケを掴むことができればベストですね。



ちなみに、ラゼティッチは先日のペルゴレッテーゼとの練習試合で2ゴールを決める活躍を披露。監督へのアピールに成功しています。

ラゼティッチの今夏の去就がどうあれ活躍してくれるに越したことは無いですし、この調子で成長を遂げてもらいたいですね。


それでは今回はこの辺で。

1Comments

マツモト

ギリギリまで残さないとオリギはもう4ヶ月目だけど治らないしコンディションが戻らないかも、ジルーも調子悪そうだ。

  • 2022/08/09 (Tue) 16:54
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