ベナセルとの契約延長はどうなる?
今回はベナセルの契約延長問題についてです。
ミランとの現行契約が2024年6月までとなっているベナセルには早期の契約延長が求められるところ。しかし、そのための交渉というのは現時点で膠着している印象です。
この点に関して報道を見ていると、此度の延長交渉に際して争点となっていそうなものが2つ挙げられます。それは「昇給額」と「バイアウト条項」です。
現在のベナセルの年俸額はミラン加入時のままとなっているはずで、その推定額は「150万ユーロ」です。
それはここ3年のベナセルのパフォーマンスを考慮すれば格安であり、契約延長に際して昇給を行うのは極めて妥当でしょう。
問題となるのは具体的な昇給額です。この点、とある報道だと350万ユーロほどの昇給という形で順調に進みそうだという話があります。
一方、別の報道だと代理人はもう少し上の額を要求している模様で、一部報道では400万ユーロを要求しているなんて話もあります。
もしも両者の提示額・要求額に隔たりがあるのであれば、まずは年俸額について合意点を見出す必要がありますね。
もうひとつの争点は「バイアウト条項」についてです。
現行契約において、ベナセルに「5000万ユーロ」のバイアウト条項が含まれているという話は複数メディアにより報じられています。そこで、ミランは此度の契約延長に際してそのバイアウト条項の撤廃、もしくは額の引き上げ(一説だと1億ユーロへの上昇)を狙っているとのこと。
こうした移籍難易度を上げようとするクラブ側の動きに対し、代理人側が見返りとして選手の立場の保証を求めようとすることは十分に予想されます。それを年俸の上乗せという形で実現するか、もしくは出場機会の保証という形をとるかは現状定かではありませんが、重要な論点であることは確かでしょうね。
一方、一部報道ではそんなベナセルに対して複数の海外クラブが興味を示しているとのことです。ただしどれも有力なソースとは言い難く、以下のような否定報道もあることから現時点ではさほど気にする必要はないでしょう。
ただしもちろん、このまま交渉がズルズルと長引いてしまえば話は別ですし、現行契約が残り1年となる来夏のメルカート時期までもつれるようなことがあれば、放出という選択は多分にあり得ます。
この点に関し、今夏にケシエがいなくなったことでベナセルには出場機会の更なる増加が見込まれるため、代理人の思惑としてはベナセルのクラブ内での価値が高まり、交渉で優位に立てそうなタイミングを見計らっているのではないかとも考えられますね。
そのため、おそらくですがベナセルの契約延長交渉の成立にはまだ時間がかかりそうですし、一ベナセルファンとしてはやきもきする展開になるかもしれません。
とりあえずは年内の契約延長に期待しつつ、ベナセルにも交渉の活性化をもたらすような安定した活躍を披露して欲しいところです。
それでは今回はこの辺で。
ミランとの現行契約が2024年6月までとなっているベナセルには早期の契約延長が求められるところ。しかし、そのための交渉というのは現時点で膠着している印象です。
この点に関して報道を見ていると、此度の延長交渉に際して争点となっていそうなものが2つ挙げられます。それは「昇給額」と「バイアウト条項」です。
昇給額
現在のベナセルの年俸額はミラン加入時のままとなっているはずで、その推定額は「150万ユーロ」です。
それはここ3年のベナセルのパフォーマンスを考慮すれば格安であり、契約延長に際して昇給を行うのは極めて妥当でしょう。
問題となるのは具体的な昇給額です。この点、とある報道だと350万ユーロほどの昇給という形で順調に進みそうだという話があります。
ミランは数ヶ月前からイスマエル・ベナセルと契約更新の交渉を行っており、選手の年俸は現在の150万ユーロから350万ユーロに調整される。――GdS
一方、別の報道だと代理人はもう少し上の額を要求している模様で、一部報道では400万ユーロを要求しているなんて話もあります。
もしも両者の提示額・要求額に隔たりがあるのであれば、まずは年俸額について合意点を見出す必要がありますね。
バイアウト条項
もうひとつの争点は「バイアウト条項」についてです。
現行契約において、ベナセルに「5000万ユーロ」のバイアウト条項が含まれているという話は複数メディアにより報じられています。そこで、ミランは此度の契約延長に際してそのバイアウト条項の撤廃、もしくは額の引き上げ(一説だと1億ユーロへの上昇)を狙っているとのこと。
こうした移籍難易度を上げようとするクラブ側の動きに対し、代理人側が見返りとして選手の立場の保証を求めようとすることは十分に予想されます。それを年俸の上乗せという形で実現するか、もしくは出場機会の保証という形をとるかは現状定かではありませんが、重要な論点であることは確かでしょうね。
放出の可能性は?
一方、一部報道ではそんなベナセルに対して複数の海外クラブが興味を示しているとのことです。ただしどれも有力なソースとは言い難く、以下のような否定報道もあることから現時点ではさほど気にする必要はないでしょう。
ミランとリバプールはベナセルを巡って交渉していない。ベナセルはミランで迎える新シーズンに集中しており、一方で代理人がマルディーニ、マッサーラと契約更新の合意に達するのを待っているようだ――Daniele Longo
ただしもちろん、このまま交渉がズルズルと長引いてしまえば話は別ですし、現行契約が残り1年となる来夏のメルカート時期までもつれるようなことがあれば、放出という選択は多分にあり得ます。
この点に関し、今夏にケシエがいなくなったことでベナセルには出場機会の更なる増加が見込まれるため、代理人の思惑としてはベナセルのクラブ内での価値が高まり、交渉で優位に立てそうなタイミングを見計らっているのではないかとも考えられますね。
そのため、おそらくですがベナセルの契約延長交渉の成立にはまだ時間がかかりそうですし、一ベナセルファンとしてはやきもきする展開になるかもしれません。
とりあえずは年内の契約延長に期待しつつ、ベナセルにも交渉の活性化をもたらすような安定した活躍を披露して欲しいところです。
それでは今回はこの辺で。