ZTE戦マッチレビュー【2022-23プレシーズン・2戦目】
今回はミランのプレシーズンマッチ2試合目、ザラエゲルセグ(通称:ZTE)戦のマッチレビューを軽くですが行いたいと思います。
試合結果について既にご存知の方がほとんどかと思いますが、この試合のミランは2-3で敗れました。
正直に言って今回の対戦相手は個人的に全く知らなかったので、戦前の予想からすると驚きの結果でした。が、内容を見ると「妥当」といっても差し支えない結果だったのかなと。

――前半のメンバー
まず、チームとしてのパフォーマンスに大きな差があったというのが一つ。ZTEはリーグ開幕戦が近いらしく、それもありミランと比べインテンシティの高い動きをチームとして見せました。
彼らは開始序盤から攻め込みCKを得ると、その流れから強烈なミドルシュートを突き刺し開始から2分で先制。その後も精力的なプレッシングにより主導権を渡さず、24分、27分と立て続けにゴールを奪って一気に3点を奪いました。
ミランからすれば、この試合でボランチに抜擢したブレッシャニーニの低パフォーマンスが誤算だったといえるかもしれません。この試合の彼は攻撃時には何ら貢献を果たせず、そして守備では2失点目、3失点目に直接絡んでしまうという酷い内容でした。
ただし、ミランのチームとしてのパフォーマンスに問題があったのも事実だと思います。例えば攻撃面においてはミスが多く危ない被カウンターを一度ならず喫してしまい、また守備においては前からのプレスが機能せず相手に前進を許してしまう場面が散見。2失点目、3失点目にしても元をたどれば相手にノープレッシャーでボールを運ばれたところから始まっていますし、チームとして反省すべき点もあったかなと。
その一方、好調のレビッチやジルー、またメシアス等がスピーディーなカウンターを仕掛けるなどしてチャンスを作り出すことはできていたミラン。すると30分、ジルーがPKを決めて1点を返すことに成功し、前半を終えます。
後半開始は交代なしで臨んだミランでしたが、62分に10枚替えを実行してメンバーをガラリと変えます。

――後半(62分~)のメンバー
その多くは代表の関係でチーム合流が遅れていた選手であったこともあり、やはり未だ彼らのコンディションは十分に整っていない様子でした。
他方、最初からチームに合流し練習を行っていたアドリは投入直後から印象的なプレーを披露。テオやカラブリアといったフレッシュな選手をスルーパスで走らせ、また自らも精力的なオフザボールでボールに絡み次々とチャンスを作り出していきました。
すると終盤の86分、アドリのラストパスをクルニッチが技ありのシュートでゴールに押し込みミランが2点目を獲得。
反撃はここまでとなり敗れはしたものの、メンバー交代以降のミランのパフォーマンスは比較的ポジティブなものだったのではないかと思います。
次のプレシーズンマッチは日本時間で「7月28日(木曜)の深夜2時」に開催され、相手はヴォルフスベルガー(オーストリアのチーム)となります。
代表参加メンバーも無事にチーム合流を果たしたことですし、今後は約3週間後のリーグ開幕を見据えた本格的な調整が徐々に行われていくでしょうね。
この点について、やはり注目したいのは「アドリの起用法」です。
これまでのプレシーズンマッチ2戦はベンチスタートとなったアドリですが、いずれもトップ下での途中出場から印象的なプレーを披露しています。
一方、同ポジションで先発を続けるブラヒムがいまいちピリッとしておらず、それでいてトップ下の補強が遅れている事情も考慮すれば、そろそろ彼をスタメンで起用しても良いんじゃないかなと。
例えばアドリ、トナーリ、ベナセルといった中盤の構成は興味深いですし、後者2人の状態が良ければ是非次戦にでも試してみて欲しいと考えています。
また、次の試合ではケアーの約8カ月ぶりとなる実戦復帰が予定されており、その意味でも要注目の一戦ですね。
それでは今回はこの辺で。
前半
試合結果について既にご存知の方がほとんどかと思いますが、この試合のミランは2-3で敗れました。
正直に言って今回の対戦相手は個人的に全く知らなかったので、戦前の予想からすると驚きの結果でした。が、内容を見ると「妥当」といっても差し支えない結果だったのかなと。

――前半のメンバー
まず、チームとしてのパフォーマンスに大きな差があったというのが一つ。ZTEはリーグ開幕戦が近いらしく、それもありミランと比べインテンシティの高い動きをチームとして見せました。
彼らは開始序盤から攻め込みCKを得ると、その流れから強烈なミドルシュートを突き刺し開始から2分で先制。その後も精力的なプレッシングにより主導権を渡さず、24分、27分と立て続けにゴールを奪って一気に3点を奪いました。
ミランからすれば、この試合でボランチに抜擢したブレッシャニーニの低パフォーマンスが誤算だったといえるかもしれません。この試合の彼は攻撃時には何ら貢献を果たせず、そして守備では2失点目、3失点目に直接絡んでしまうという酷い内容でした。
ただし、ミランのチームとしてのパフォーマンスに問題があったのも事実だと思います。例えば攻撃面においてはミスが多く危ない被カウンターを一度ならず喫してしまい、また守備においては前からのプレスが機能せず相手に前進を許してしまう場面が散見。2失点目、3失点目にしても元をたどれば相手にノープレッシャーでボールを運ばれたところから始まっていますし、チームとして反省すべき点もあったかなと。
その一方、好調のレビッチやジルー、またメシアス等がスピーディーなカウンターを仕掛けるなどしてチャンスを作り出すことはできていたミラン。すると30分、ジルーがPKを決めて1点を返すことに成功し、前半を終えます。
後半
後半開始は交代なしで臨んだミランでしたが、62分に10枚替えを実行してメンバーをガラリと変えます。

――後半(62分~)のメンバー
その多くは代表の関係でチーム合流が遅れていた選手であったこともあり、やはり未だ彼らのコンディションは十分に整っていない様子でした。
他方、最初からチームに合流し練習を行っていたアドリは投入直後から印象的なプレーを披露。テオやカラブリアといったフレッシュな選手をスルーパスで走らせ、また自らも精力的なオフザボールでボールに絡み次々とチャンスを作り出していきました。
すると終盤の86分、アドリのラストパスをクルニッチが技ありのシュートでゴールに押し込みミランが2点目を獲得。
反撃はここまでとなり敗れはしたものの、メンバー交代以降のミランのパフォーマンスは比較的ポジティブなものだったのではないかと思います。
次戦の展望
次のプレシーズンマッチは日本時間で「7月28日(木曜)の深夜2時」に開催され、相手はヴォルフスベルガー(オーストリアのチーム)となります。
代表参加メンバーも無事にチーム合流を果たしたことですし、今後は約3週間後のリーグ開幕を見据えた本格的な調整が徐々に行われていくでしょうね。
この点について、やはり注目したいのは「アドリの起用法」です。
これまでのプレシーズンマッチ2戦はベンチスタートとなったアドリですが、いずれもトップ下での途中出場から印象的なプレーを披露しています。
一方、同ポジションで先発を続けるブラヒムがいまいちピリッとしておらず、それでいてトップ下の補強が遅れている事情も考慮すれば、そろそろ彼をスタメンで起用しても良いんじゃないかなと。
例えばアドリ、トナーリ、ベナセルといった中盤の構成は興味深いですし、後者2人の状態が良ければ是非次戦にでも試してみて欲しいと考えています。
また、次の試合ではケアーの約8カ月ぶりとなる実戦復帰が予定されており、その意味でも要注目の一戦ですね。
それでは今回はこの辺で。