ブラヒム・ディアスのインタビューについて~昨季のパフォーマンスと今季の展望~
昨季のパフォーマンス
シーズンの始めは精神的にも肉体的にも良い状態で、自分の目指すサッカー選手であることを証明できていたと思う。
昨シーズンは非常に好調なスタートを切ったブラヒム。
リーグ開幕節のサンプドリア戦で決勝点となる先制ゴールを挙げると、そこから第6節スペツィア戦までで3ゴール1アシストを記録する見事な活躍を披露。
それと同時にCLでも結果を残し、第1節のリバプール戦ではゴール、2節のアトレティコ戦ではアシストをマーク。シーズン開幕から1カ月間に限っては10番に恥じない活躍を見せることができていました。
それからはコロナウイルスによって1カ月ほどの離脱を余儀なくされてしまった。体調を崩してしまい、万全の状態に戻すのは簡単ではなかったね。時間と共に再びコンディションは良くなり、自分の果たした役割には満足しているよ
10月にコロナウイルス感染による戦線離脱を余儀なくされたブラヒムは、そこから公式戦5試合に欠場。復帰戦は11月のCLポルト戦となりました。
しかしそこからはパフォーマンスが大きく低下。またゴール・アシスト記録も伸びなくなり、ゴールは先述の6節スペツィア戦、アシストは16節サレルニターナ戦を最後に途絶えてしまうことに。
結局、ブラヒムの最終成績は公式戦40試合(2438分)に出場して4ゴール4アシスト。シーズン最終盤にはスタメンの座を失うなど、全体を通してみれば期待を大きく裏切るシーズンとなりました。
昨季のハイライト
スクデット獲得について、決定的となったのはシーズン後半戦におけるインテルとのダービーでの逆転劇だね。1-0の状況で途中出場し、チームが結果を覆すという流れに貢献できたことを誇りに思うよ
昨シーズン後半戦において、ブラヒムの数少ないハイライトがこのダービー戦であることは明白でしょう。
スーパーサブとして途中出場した彼は、持ち前のドリブルと敏捷性を活かしてインテルの守備組織をかき乱してゲームの流れを引き寄せると、最終的にはジルーのドッピエッタにも絡む活躍を披露。
ゴール・アシストを記録するといった直接的な形での貢献ではなかったものの、間違いなくこのダービー勝利の立役者の一人だったと思います。
今季の展望
ファンが今シーズンに期待するのは「自分たちの強さをより自覚し、20回目のスクデット獲得を目指し、そのために1戦1戦を戦っていくチーム」だろう。そしてCLでももっとやれるね。僕らは若さと経験を合わせ持ったチームであり、CLがどういうものか知っている。昨季は重要なタイトルを獲得し、成長し、今度は抽選で第1シードに選ばれるんだ。自分たちを信じなければならないよ
今夏ここまでのメルカートでの体たらくを見るに、フロントと現場とではだいぶチームの目標設定にギャップがありそうですが…。選手がファンの意思を汲み高い目標を持って取り組んでくれるのは非常に有り難いことですね。
CLについては昨季こそ4位でGS敗退となりましたが、元来ミランはどんなチーム状態でも決勝トーナメント進出だけは果たすクラブです。しかもブラヒムの言うように今季は第1シードでの参加という事で、グループステージの突破は大いに期待したいと思います。
最後にブラヒム個人についてですが、今シーズンは昨季以上のスタメン競争が行われるはずですし、そのため昨季のコロナ復帰以降のパフォーマンスを続けるようだと出場機会の減少は避けられないでしょう。
自身のためにもチームのためにも彼には成長が求められます。頑張って欲しいですね。
それでは今回はこの辺で。