カルダーラのミラン挑戦を物語る「3つの数字」
昨シーズン終了後にミランにレンタルバックした構想外のカルダーラでしたが、次の移籍先はスペツィアになるそうです。
別の報道によれば移籍形式はレンタルで、300万ユーロの買取OP付き。なお、年俸の半分はミランが負担するとのことです。
2018年、カルダーラはボヌッチの「ユベントスに戻りたい」という我儘を叶えるべく、言うなれば「生贄」としてミランに加入。評価額は3500万ユーロとされていました。
そんなカルダーラのミランでの挑戦について、『GdS』は3つの数字をもって集約しています。
その数字とは「2」、「65」、「35」であり、それぞれ「出場数」、「プレー時間」、「加入時の評価額」を示しているとのこと。
この点を少し補足すると、カルダーラの出場した2試合というのは18-19シーズンのELデュドランジュ戦と、コッパ・イタリアのラツィオ戦です。また、上記の「プレー時間」はラツィオ戦しか含まれておらず、デュドランジュ戦でのフル出場を含めると「155分」となります(大して変わりませんが…)。
何にせよ、メインコンペティションとなるリーグ戦の出場数は「0」、すなわちプレー時間も「0」という事で、その評価額と合わせて考えると惨憺たる結果だったことは明白ですね。
このように、将来を嘱望されていたカルダーラを苦しめた要因として、やはり「怪我の多さ」というのはここでも特筆しておきたいところです。

――カルダーラの負傷歴
上記はカルダーラの負傷歴(『transfermarkt』より)ですが、ミラン加入前のアタランタではちょくちょく離脱しつつも、総計の欠場数は比較的少ないものがありました。
そうした離脱期間や欠場数がミランに来て激増。この点についてはおそらく「メンタル的な側面」も影響していることが予想されますが、何にせよ大怪我の連続によりフォームを完全に崩すことに。
そこで19-20シーズン冬からはアタランタにレンタルで復帰し、継続的な出場機会を得るも翌シーズン序盤に再び長期離脱。戦列復帰後は完全にレギュラーから外され、出番がほとんどなくなりミランにレンタルバックされることになりました。
そんな中で迎えた昨シーズン。移籍したヴェネツィアにてカルダーラはフォームを取り戻し継続的にプレーすることに成功。数少ない欠場も上記にある体調不良だったりサスペンションによる出場停止だったりと怪我に因るものがなくなり、1シーズンを通してプレーし続けることがようやくできました。
そうして現在に至るわけですが、スペツィアでの新シーズンもまた「継続的にプレーできるかどうか」というのはポイントになるでしょう。1シーズンだけですと信頼性にまだ欠けるところがありますし、ヴェネツィアでの環境でなくともプレー可能なことを証明することは他クラブへの良いアピールにもなると思います。
個人的に、ミランでのカルダーラのキャリアは3年前にとうに終わったものと考えていたわけですが、加入の経緯が気の毒であっただけに今でも同情の気持ちは強いです。
どうにかこのまま健康にプレーを続け、ここから先のキャリアを築いていって欲しいですね。
それでは今回はこの辺で。
🔚 El agente de Mattia Caldara ha estado hoy en Casa Milan para cerrar los últimos detalles del fichaje del central por el Spezia.
— Soy Calcio (@SoyCalcio_) July 13, 2022
[@DiMarzio] pic.twitter.com/pgLfnho3Iq
別の報道によれば移籍形式はレンタルで、300万ユーロの買取OP付き。なお、年俸の半分はミランが負担するとのことです。
3つの数字
2018年、カルダーラはボヌッチの「ユベントスに戻りたい」という我儘を叶えるべく、言うなれば「生贄」としてミランに加入。評価額は3500万ユーロとされていました。
そんなカルダーラのミランでの挑戦について、『GdS』は3つの数字をもって集約しています。
その数字とは「2」、「65」、「35」であり、それぞれ「出場数」、「プレー時間」、「加入時の評価額」を示しているとのこと。
この点を少し補足すると、カルダーラの出場した2試合というのは18-19シーズンのELデュドランジュ戦と、コッパ・イタリアのラツィオ戦です。また、上記の「プレー時間」はラツィオ戦しか含まれておらず、デュドランジュ戦でのフル出場を含めると「155分」となります(大して変わりませんが…)。
何にせよ、メインコンペティションとなるリーグ戦の出場数は「0」、すなわちプレー時間も「0」という事で、その評価額と合わせて考えると惨憺たる結果だったことは明白ですね。
負傷歴
このように、将来を嘱望されていたカルダーラを苦しめた要因として、やはり「怪我の多さ」というのはここでも特筆しておきたいところです。

――カルダーラの負傷歴
上記はカルダーラの負傷歴(『transfermarkt』より)ですが、ミラン加入前のアタランタではちょくちょく離脱しつつも、総計の欠場数は比較的少ないものがありました。
そうした離脱期間や欠場数がミランに来て激増。この点についてはおそらく「メンタル的な側面」も影響していることが予想されますが、何にせよ大怪我の連続によりフォームを完全に崩すことに。
そこで19-20シーズン冬からはアタランタにレンタルで復帰し、継続的な出場機会を得るも翌シーズン序盤に再び長期離脱。戦列復帰後は完全にレギュラーから外され、出番がほとんどなくなりミランにレンタルバックされることになりました。
そんな中で迎えた昨シーズン。移籍したヴェネツィアにてカルダーラはフォームを取り戻し継続的にプレーすることに成功。数少ない欠場も上記にある体調不良だったりサスペンションによる出場停止だったりと怪我に因るものがなくなり、1シーズンを通してプレーし続けることがようやくできました。
そうして現在に至るわけですが、スペツィアでの新シーズンもまた「継続的にプレーできるかどうか」というのはポイントになるでしょう。1シーズンだけですと信頼性にまだ欠けるところがありますし、ヴェネツィアでの環境でなくともプレー可能なことを証明することは他クラブへの良いアピールにもなると思います。
個人的に、ミランでのカルダーラのキャリアは3年前にとうに終わったものと考えていたわけですが、加入の経緯が気の毒であっただけに今でも同情の気持ちは強いです。
どうにかこのまま健康にプレーを続け、ここから先のキャリアを築いていって欲しいですね。
それでは今回はこの辺で。