レナト・サンチェス、ミラン移籍の噂まとめ
彼の去就は未だに不透明なままであり、ここ最近報じられる内容の新規性の無さから交渉の停滞ぶりが窺えます。
今回はそんなサンチェス移籍の噂について、整理して見ていきたいと思います。
・ミランはリールと1000万~1500万ユーロでクラブ間合意。残る問題はサンチェス及びその代理人との個人合意
・PSGもサンチェス獲得に興味を示しているが、現時点では興味止まり。獲得するなら中盤の陣容整理が必要に?
・サンチェスはPSG移籍を希望
・リールは、契約期間が残り1年で延長の意思もないサンチェスを今夏売却したい。残り契約期間が短いため、安価での売却も認容
各報道を見るに、現在の状況は概ねこのような形ではないかと予想されます。
以下、各情報についてもう少し詳しく見ていきましょう。
交渉の進捗状況
前提として、「リールとサンチェスの現行契約期間が残り1年であること」と「サンチェスに契約延長の意思がないこと」により、現金化のためにはサンチェス売却の必要性に今夏迫られているリール。
そこでミランとリールとでサンチェス移籍について交渉を行い、移籍金「約1000万~1500万ユーロ」で合意したと報じられています。
この額は彼の能力・年齢・実績を踏まえれば安いと思いますし、契約期間が残り少ないが故の苦渋の合意でしょう。
🚨 AC Milan have agreed on a fee of around €10m with Lille for the transfer of Renato Sanches!
— Transfer News Live (@DeadlineDayLive) July 7, 2022
Only personal terms are left to be finalised.
(Source: @SkySport) pic.twitter.com/zZbzpJ30ZY
ミランにとってはクラブ間交渉においてかなり有利な条件を引き出せたため、そのまま選手側とも合意を取り付けて取引をまとめたいところ。しかしながら、この「選手側との合意」が最大のハードルとなっているようです。
この点について、交渉停滞の主要因としては「選手側の要求年俸」が挙げられます。
サンチェス側の要求年俸は報道当初「600万ユーロ」とされ、ミランがその要求額を下げようと交渉を続けているというのはここ数カ月に渡って報じられている内容です。そうした交渉の甲斐あって要求年俸が下がったようではありますが、PSGのサンチェス獲得レース参戦もあり、結局のところその要求額はミランの受け入れられる水準にまで下がっていないようですね。
サンチェスの希望クラブは?
さて。それではサンチェス個人の意思はどうなのか。
この点、報道を見るに、サンチェスはミランよりもPSGへの移籍を望んでいるというのが有力であると推察されます。
Milan target Renato Sanches wants to join PSG and negotiations are progressing well
— CHAMPIONS OF ITALY 🏆 (@MilanEye) July 9, 2022
[@RMCsport] pic.twitter.com/9B7A9nu2aw
事実、PSGの方が年俸水準・近年の欧州カップ戦実績の両面でミランを上回っており、またPSGならば国内移籍で済むため環境の変化が比較的小さいという点も、当人の心境次第では大きなメリットになり得るでしょう。
仮にPSGがサンチェス獲得に本腰を入れれば、比較的あっさりと交渉がまとまりそうな印象です
ただしこの点について、PSGがサンチェス獲得にどの程度の動きを見せているかというのは報道によりバラつきがあります。
獲得に向けオファーを出したという話があれば、あくまで興味止まりという話もありまして、先述したPSGの「MFの多さ」などを考えると個人的には後者が有力ではないかなぁと。そのため、このままPSGが興味止まりで終わればミランに交渉成立の大チャンスは巡ってくるでしょうから、ミランの交渉の成否はPSGの判断に委ねられているといえますね。
最後に。正直に言って、僕はもうサンチェス獲得の噂についてはかなり冷めています。もちろん獲得となれば喜びますけど、もし失敗してもボトマンほどのショックは受けないでしょうね。
そうは言っても、他の候補及びその所属クラブと新たな交渉を行う労力を考慮すると、多少の時間的リスクを負ってでもサンチェス・PSGの動向を注視し獲得のチャンスを待つ方が賢明だとも思います。ただでさえ今のミランはデ・ケテラーレを始め2列目の主力獲得に注力しているわけで、今すぐ中盤補強にまで積極的に手を回す余裕は無さそうですしね。
この件についてそこまで期待はしていませんが…。吉報を待ちたいところです。
それでは今回はこの辺で。