アドリの興味深いインタビューについて
今回は、そんな彼が『Milan TV』のインタビューにて答えたいくつかの内容について言及していきたいと思います。
イタリア最高にして、世界でもトップクラスのクラブであるミランでプレーできることはとても光栄だ。ボルドーにとって困難な時期に加入したこの3年間は難しいものだったし、昨シーズンは間違いなく大変だった。でも困難な状況に直面したことで人間として成長できたし、そうした過去のことを思い出しながら前を向くことで、将来的に困難な時期を乗り越える助けになると思う
18-19シーズン後半からボルドーに加入したアドリは、それから3年半で104試合に出場して6ゴール16アシストを記録しています。
しかしながらチームとしては苦しい時期を過ごすことに。加入した翌年から2シーズンを12位で終えると、昨季は最下位で降格という憂き目に遭ってしまいます。
21歳ながらボルドーの主力としてプレーし、時にはキャプテンマークも巻いたアドリにかかったプレッシャーの大きさは想像に難くありません、とは言え、コメントにもある通り本人はそうした経験を糧として捉えているようで、ポジティブ志向かつ気丈な人物であることが窺えます。
強いメンタルを持つことは選手として大成していく上で極めて重要であると思いますが、この点アドリはそういった資質を十分に備えているように見受けられますね。
ミランのようなクラブから声がかかれば、そこにどんな選手がいるかなんて気にせずにそこでプレーしたいと思うものだ。そうは言っても、フランス人やフランス語を話す人がいることは僕にとって大きなアドバンテージになる。
PSGのアカデミーではバロ・トゥーレやメニャンと一緒だったんだ。ミランではより良くお互いのことを知れると思う。彼らとまた一緒にできる素晴らしい場所だ。
ベナセルのことは既に良く知っているよ。代理人が同じだし、長い付き合いだからね。彼は現在最高のMFの1人じゃないかと僕は思っている。
今のミランにはフランス人選手やリーグ1出身の選手が多く在籍しており、フランス人のアドリにとって馴染みやすい環境であることは確かだと思います。
こういった環境はチームメイトとの相互理解を促しますし、ピッチ上のパフォーマンスにもポジティブな影響を与えてくれるでしょうね。この点、ベナセルとの仲が良いという情報は非常に興味深く、そうした良好な関係性はピッチ上での連携プレーにもすぐに表れてくれるのではないかなと。
この2人は中盤で共存し得るコンビですし、とても楽しみですね。
僕はプレーするのが好きなんだ。監督が決めたどんな役割にも順応していくよ。これまでも様々なポジションでプレーしてきたし、ポジション・役割の好き嫌いはない。このことは僕の特徴の一つだから、これからもピッチでそれを発揮していきたいね
「ミランにおいてアドリが担う主な役割は何か」という論点についてはこれまで当ブログで度々言及してきましたが、本人曰く「どの役割でもOK」とのこと。非常に頼もしいコメントです。
アドリに対する期待感というのがますます大きくなってしまいますね。
昨シーズンはミランの全試合を観たよ。レオンやテオを始め多くの選手が成長していたけれど、何よりこのチームの強さはチームワークにあったと思っている。それが昨シーズンに違いを生んでいた要因じゃないかな
アドリが非常に研究熱心な選手だというのは彼の関係者からも聞かれるところですし、おそらく誇張抜きでミランの全試合を観戦もとい分析したのでしょう。
ミランの強みがチームワークであるなら、真面目で向上心の強いアドリは正に現チームに適した選手といえます。
そして先述した国籍のメリットを含め、アドリにとってミランは非常にプレーし易い環境のはずですから、彼の成長と活躍には大いに期待していきたいところですね。
それでは今回はこの辺で。