ミラン、ツィエク獲得に向けクリアすべき2つの問題
デ・ケテラーレと並び、ミランの有力な獲得候補と目されているチェルシー所属のツィエク。
今回はそんな彼についてです。
今回はそんな彼についてです。
複数のイタリアメディアによる情報を斜め読みしていると、ツィエクについては概ねミランにとって楽観的な報道が数多く見られます。
昨季のツィエクは公式戦44試合に出場(内27試合に先発)して8ゴール6アシストを記録するなど、準レギュラーとしてまずまずの数字を残しているように見えますが、監督のトゥヘルはあまり評価していないとのことです。
そのため来る新シーズンに向けてツィエクはチームの構想から外れる可能性があるらしく、その可能性は新戦力の到着により高まるようです。
チェルシーがツィエクの放出に前向きな姿勢を示し、ツィエク本人もまた移籍を希望している(らしい)ことから、後は「移籍形式」と「年俸」の問題が片付けば一気に話が進みそうな印象です。ただし、この2つの問題は中々に厄介そうではあります。
まずは前者の「移籍形式」についてですが、ミランはツィエクを「完全移籍」で獲るか「レンタル」で獲得するか定かではありません。というのも、報道当初から現在までレンタルでの獲得が有力視されている一方、最近は『Sky』を始めとするいくつかのメディアが完全移籍の可能性についても言及しています。
また、仮にレンタルでの獲得となればミランは買取OPを付けることを希望するようですが、一方のチェルシーは買取義務でのレンタルを要求するという事で、こうした両クラブ間のズレをどう解消するかがポイントになりますね。
続いて「年俸」についてですが、現在のツィエクは500~600万ユーロの年俸を貰っているとのことで、このままではミランの定めるサラリーキャップの範囲外です。
そして彼にサラリーキャップの例外を適用することは考え辛いため、獲得の為には減俸もしくはチェルシーに年俸の一部を負担してもらうことが必須条件となります。
それこそ移籍形式については、例えば「一定の条件で買取義務になるレンタル移籍」といった形で上手く落とし所を見つけられそうですが、年俸については完全移籍を予定した場合、選手側に結構な減俸が求められるため一筋縄ではいかないでしょうね。
個人的意見として、年俸バランスに歪みを生じさせるリスクを冒してまでツィエクを獲りに行くというのは、チーム事情や戦術的要請を考えたときにあまりピンと来ないところです。ただ、彼のようなチャンスメーカーを右に置けるメリットというのは確かにあると思いますし、周囲の選手との組み合わせ・連携によっては大きな活躍が期待されますね。
僕としてはまず何よりもデ・ケテラーレの獲得を優先して欲しいところですが…。ツィエクの交渉の行方にも目が離せません。
それでは今回はこの辺で。
昨季のツィエクは公式戦44試合に出場(内27試合に先発)して8ゴール6アシストを記録するなど、準レギュラーとしてまずまずの数字を残しているように見えますが、監督のトゥヘルはあまり評価していないとのことです。
📰 @DiMarzio: #Milan insists on #Ziyech. #Chelsea ready to let him go and have informed the player that he is not part of their plans. pic.twitter.com/FeOxVPXT5X
— Milan Posts 🏆🇮🇹 (@MilanPosts) July 7, 2022
そのため来る新シーズンに向けてツィエクはチームの構想から外れる可能性があるらしく、その可能性は新戦力の到着により高まるようです。
チェルシーはシティに所属するスターリングの獲得に近づいている。それが実現すればツィエクを手放すことができ、ミランとの取引はアンロックされるだろう――Mediaset
チェルシーがツィエクの放出に前向きな姿勢を示し、ツィエク本人もまた移籍を希望している(らしい)ことから、後は「移籍形式」と「年俸」の問題が片付けば一気に話が進みそうな印象です。ただし、この2つの問題は中々に厄介そうではあります。
まずは前者の「移籍形式」についてですが、ミランはツィエクを「完全移籍」で獲るか「レンタル」で獲得するか定かではありません。というのも、報道当初から現在までレンタルでの獲得が有力視されている一方、最近は『Sky』を始めとするいくつかのメディアが完全移籍の可能性についても言及しています。
また、仮にレンタルでの獲得となればミランは買取OPを付けることを希望するようですが、一方のチェルシーは買取義務でのレンタルを要求するという事で、こうした両クラブ間のズレをどう解消するかがポイントになりますね。
ツィエクの取引方式は2500万ユーロでの買取オプションor買取義務付きレンタルになる可能性があり、チェルシーは買取義務を推している。また、現在のツィエクは年俸600万ユーロを得ているため、ミランは年俸問題も解決しなければならない――Milannews
続いて「年俸」についてですが、現在のツィエクは500~600万ユーロの年俸を貰っているとのことで、このままではミランの定めるサラリーキャップの範囲外です。
そして彼にサラリーキャップの例外を適用することは考え辛いため、獲得の為には減俸もしくはチェルシーに年俸の一部を負担してもらうことが必須条件となります。
それこそ移籍形式については、例えば「一定の条件で買取義務になるレンタル移籍」といった形で上手く落とし所を見つけられそうですが、年俸については完全移籍を予定した場合、選手側に結構な減俸が求められるため一筋縄ではいかないでしょうね。
個人的意見として、年俸バランスに歪みを生じさせるリスクを冒してまでツィエクを獲りに行くというのは、チーム事情や戦術的要請を考えたときにあまりピンと来ないところです。ただ、彼のようなチャンスメーカーを右に置けるメリットというのは確かにあると思いますし、周囲の選手との組み合わせ・連携によっては大きな活躍が期待されますね。
僕としてはまず何よりもデ・ケテラーレの獲得を優先して欲しいところですが…。ツィエクの交渉の行方にも目が離せません。
それでは今回はこの辺で。