ポベガとアドリのファーストインプレッション
プレシーズントレーニングが開始され、新シーズンに向けて始動したミラン。
こうしたトレーニングの開始時点においてファンが注目したいポイントの一つは、やはり「新加入選手のパフォーマンス」ではないかと思います。
この点について、ミランは今日オリギの獲得を正式発表しましたが、その彼は昨季の負傷を引きずり未だチーム練習には合流できない状況。『GdS』によると、完治には少なくともまだ10日はかかるようです。
そのため、目下ファンが注目すべきはローンバック組、すなわちポベガとアドリの2人です。前者はトリノ、後者はボルドーから復帰し、実質的な新戦力として来季の構想に含まれることが期待されています。
彼らについては上の関連記事においても少し言及した通り、チームの中で如何なるポジションに入り如何なるタスク・機能を主に担うかが現時点でハッキリしないところがあります。
両者ともに攻守両面において実質的な貢献が求められる中盤を務めるのは確かだとしても、その役割の濃淡や求められる技術・判断はボランチなのかインサイドハーフなのかトップ下なのかによって変わってきますからね。
この点に関し、監督のピオリは初練習後の記者会見にて、ポベガとアドリの印象を以下のように語っています。
コメントにもあるようなフィジカル、そして走力・持久力というのがポベガの武器になることは間違いありません。
そうした能力を、攻撃においては前線への鋭い飛び出しといった形で崩しの局面で活かし、守備においては広範囲のカバーリングやタイトなマーキングといった形で活用することが期待されますね。
そしておそらく、ポベガにとって1つポイントになるのは「ビルドアップの局面において十分に機能できるか」という点だと思います。
トリノではビルドアップの局面にてチームとしてロングボールを多用し、そこからトランジション勝負に持ち込む形が散見されましたが、ミランでは後方でパスを繋ぎながら相手の陣形を動かしスペースを作り出すなどの仕事の比重が高まります。そのため、ポベガにも敵・味方のポジションに応じて適切な位置を取り、そこで安定したパス回しを行う技術や判断がより必要になりますから、そうした変化に上手く順応できるかが鍵になるのではないかな、と。
上手く順応できればケシエの後釜として十分な働きも期待できますから、注目の選手ですね。
続いてアドリについてです。
アドリもまた、ボランチやトップ下など様々なポジションでの起用が考えられる選手です。
中でも求められるのは、ボールを持った時の決定的なプレーでしょうか。仮に低めの位置でプレーさせるなら、相手のハイプレスをドリブルやターンで躱したり縦パスを供給したりして速攻の起点になる役割が強く期待されますし、高めの位置でプレーさせるならライン間で巧みにパスを引き出し、そこからのドリブルやラストパスによるチャンスメイクといったタスクの比重が高まります。
本人の得意とするプレーの位置や流れ、またチーム戦術との相性などによってメインタスクが規定されるでしょうから、上記コメントにもあるようにこれからの練習の中でアドリという選手のミランにおける位置付けが見えてくるのでしょうね。
最後に。約10日後の7月17日にはケルンとの親善試合があり、そこでポベガとアドリの最初のテストが行われるはずです。
この2選手のパフォーマンスは今後のミランの補強戦略にも影響を与えるように思われますし、要注目ですね。
それでは今回はこの辺で。
こうしたトレーニングの開始時点においてファンが注目したいポイントの一つは、やはり「新加入選手のパフォーマンス」ではないかと思います。
この点について、ミランは今日オリギの獲得を正式発表しましたが、その彼は昨季の負傷を引きずり未だチーム練習には合流できない状況。『GdS』によると、完治には少なくともまだ10日はかかるようです。
そのため、目下ファンが注目すべきはローンバック組、すなわちポベガとアドリの2人です。前者はトリノ、後者はボルドーから復帰し、実質的な新戦力として来季の構想に含まれることが期待されています。
彼らについては上の関連記事においても少し言及した通り、チームの中で如何なるポジションに入り如何なるタスク・機能を主に担うかが現時点でハッキリしないところがあります。
両者ともに攻守両面において実質的な貢献が求められる中盤を務めるのは確かだとしても、その役割の濃淡や求められる技術・判断はボランチなのかインサイドハーフなのかトップ下なのかによって変わってきますからね。
この点に関し、監督のピオリは初練習後の記者会見にて、ポベガとアドリの印象を以下のように語っています。
ポベガはトリノで素晴らしいシーズンを過ごし、大きく成長してチームに戻ってきた。フィールドの中央で非常に重要なフィジカルを与えてくれる選手だね。彼がトナーリのように進化することを願うよ。良い特徴を持っているから、我々とも上手くやれるだろう
コメントにもあるようなフィジカル、そして走力・持久力というのがポベガの武器になることは間違いありません。
そうした能力を、攻撃においては前線への鋭い飛び出しといった形で崩しの局面で活かし、守備においては広範囲のカバーリングやタイトなマーキングといった形で活用することが期待されますね。
そしておそらく、ポベガにとって1つポイントになるのは「ビルドアップの局面において十分に機能できるか」という点だと思います。
トリノではビルドアップの局面にてチームとしてロングボールを多用し、そこからトランジション勝負に持ち込む形が散見されましたが、ミランでは後方でパスを繋ぎながら相手の陣形を動かしスペースを作り出すなどの仕事の比重が高まります。そのため、ポベガにも敵・味方のポジションに応じて適切な位置を取り、そこで安定したパス回しを行う技術や判断がより必要になりますから、そうした変化に上手く順応できるかが鍵になるのではないかな、と。
上手く順応できればケシエの後釜として十分な働きも期待できますから、注目の選手ですね。
続いてアドリについてです。
アドリはとても面白い選手だ。インテリジェンスがあり、ダイナミックで、相手をいなすのが上手く、縦パスを出すのも得意だね。どのポジションで彼を最大限に活かすことができるのか考える必要はあるが、ここから数週間のトレーニングはそういった理解の助けになるだろう。
アドリもまた、ボランチやトップ下など様々なポジションでの起用が考えられる選手です。
中でも求められるのは、ボールを持った時の決定的なプレーでしょうか。仮に低めの位置でプレーさせるなら、相手のハイプレスをドリブルやターンで躱したり縦パスを供給したりして速攻の起点になる役割が強く期待されますし、高めの位置でプレーさせるならライン間で巧みにパスを引き出し、そこからのドリブルやラストパスによるチャンスメイクといったタスクの比重が高まります。
本人の得意とするプレーの位置や流れ、またチーム戦術との相性などによってメインタスクが規定されるでしょうから、上記コメントにもあるようにこれからの練習の中でアドリという選手のミランにおける位置付けが見えてくるのでしょうね。
最後に。約10日後の7月17日にはケルンとの親善試合があり、そこでポベガとアドリの最初のテストが行われるはずです。
この2選手のパフォーマンスは今後のミランの補強戦略にも影響を与えるように思われますし、要注目ですね。
それでは今回はこの辺で。