ケアーの復帰に懸かる期待

シモン・ケアー
ミランの精神的支柱の1人であるシモン・ケアー。
昨季は12月のジェノア戦で大怪我してしまい、その後はリハビリの為シーズンを全休。昨シーズン出場数は14試合に止まるなど、個人パフォーマンスとしては不完全燃焼なものとなりました。

しかしながら、昨季の彼はその分ピッチ外でチームをサポート。選手の「模範」としてあるべき振る舞いを徹底し、若手選手主体のチームを陰から支えてくれたようです。

回復までの間もケアーはミラネッロで非常に存在感があり、彼のプロ意識は他の選手にも伝播していたといわれている。チームのスクデット獲得に一役買ったことだろう――Milannews



そして現在、リハビリが完了したと報じられるケアーは、本日から始まるプレシーズンを迎える準備ができているとのことです。


ケアー復活に懸かる期待

ボトマンの獲得に失敗し、CB補強をローコストに抑える方針に転換したミランにとって、長期離脱明けながらケアーに懸かる期待というのは益々大きくなっています。

というのも、ミランは昨季後半戦にトモリとカルルが盤石のCBコンビを結成したわけですが、長丁場のシーズンにおいて常に同じコンビで出場し続けるというのはほぼ不可能です。
まして来季はシーズン中にW杯を挟む変則シーズンであり、それゆえ試合日程はいつにも増して厳しいものとなっています。序盤からリーグ戦と欧州カップ戦が絶え間なく行われる予定ですから、ターンオーバーを積極的に活用するなどして選手の疲労をコントロールするマネジメントが必要ですね。

以上のことから、トモリやカルルと並んでケアーの出場機会というのは保証されているといって良いですし、ローコストの新戦力に最初から多くを期待するのは酷である以上、ケアーのパフォーマンスというのは序盤からとても大事になってくる、と。

この点、33歳を迎えたベテランのケアーが「大怪我前のパフォーマンスを取り戻せるか」というのは非常に気になるところです。
プレースタイルの観点からすると、元々ケアーは読みと判断を武器としており身体能力にはさほど依存していないため、この負傷による影響というのが小さく済む可能性というのは考えられます。ただし、今のミランの守備スタイルですと「アグレッシブネス」というのが強く求められるため、フィジカルコンディションを十分に整えることは必須です。
そういった点を試合勘も含めて如何にして(早く)取り戻すかというのが鍵になるでしょうし、その部分の再調整が上手くいけば安定したケアーのパフォーマンスというのが再び見られそうですね。

ケアーの復活というのは新シーズンのミランが複数のコンペティションで安定した結果を残す上で重要なポイントになるでしょうから、その実現に大いに期待していきたいところです。

それでは今回はこの辺で。

1Comments

マツモト

ケアー2番推しですので

素晴らしい活躍をもう一度と願いますが一番危ない場所に読みと判断で動くと結構ハードヒットや無理な体勢を強いられるので心配です、大怪我をした選手は復活してすぐ同じような怪我をしがちですから。
今シーズンはCB4番手あたりでゆっくり慣らし運転からにしてほしい、そうすると3番手はイタリアにうまく合うかどうか分からない他リーグの若者よりやはりセリエ経験者即戦力が良いですね、うーんディフェンスにお金かける気がないなら半年はガッビア出さないのが一番良いか。

  • 2022/07/04 (Mon) 17:18
  • REPLY