ミランの補強予算の噂と放出候補について

当ブログにおいて度々情報ソースとして参照させていただく『Daniele Longo』氏によれば、今夏のミランのメルカート予算は「4500~5000万ユーロ」だそうです。


「ミランの今夏メルカート予算は1億ユーロ!」だなんて景気の良い報道がなされたのも今は昔か。オーナーがレッドバードに変わったことで予算が縮小されたのか、そもそもの報道自体が飛ばしだったのか、はたまた上記のロンゴ氏の情報に誤りがあるのか現状ではわかりませんが、「この予算の少なさにマルディーニ&マッサーラが納得せず、そのことが契約延長の遅れに繋がっている要因の一つ」との言説には一定の信憑性があるように個人的には思われます。

正直ここ最近のミランの動向について、僕としても心情的に不満がないといえば嘘になりますし、「イタリア王者の姿か?これが…」と黒○牟のようなセリフも吐きたくなるところですが…ここはあくまで冷静さを失わないようにしたいです。


ミランの補強ポイント概観

今夏のミランの補強ポイントはCB、ボランチ、トップ下、右サイド、CFと報じられており、僕としても異論はありません(とは言え各ポジションに1人ずつ、計5人が必要というよりは、複数ポジションをこなせる「ボランチ」と「トップ下」の選手を獲って4人で済ませるのが良いと思っています)。
この内、獲得が決まったといえるのがCFのオリギですね。彼もまた以前から「直にメディカルチェックを行うだろう」と報じられながらもその「直に」が未だやってこないわけですが、今週中に決まる雰囲気ではあります(ただし、『ガゼッタ』はオリギの獲得発表が再延期される可能性を指摘していますが…)。

一方、その他のポジションは未定です。これまではCBにボトマン、ボランチにレナト・サンチェスの加入がかなり濃厚とされていましたが、ミランがオーナー交代の余波でモタついている間に他クラブが接近。ボトマンにはニューカッスルが、サンチェスにはPSGがそれぞれミランよりも好条件のオファーを出し、リールとのクラブ間交渉を有利に進めている模様です。そのため、両者のミラン加入は以前に比べかなり怪しくなってきました。

そして最後にトップ下、右サイド(合わせて「2列目アタッカー」とします)についてはクラブ・ブルッヘのデ・ケテラーレがトップターゲットとされていますが、彼の移籍金としてブルッヘの要求額は4000万ユーロと高額です。タフな交渉になるでしょう。

ざっと補強ポイントを概観してきましたが、最初に言及した補強予算がもし事実であれば、以上の補強を満足に行うのは極めて困難だと言わざるを得ませんね。


ミランの放出候補について

このため、ミランにとって非常に重要になるのは「選手売却により補強資金を捻出すること」です。上記の補強予算が事実であっても、そこに選手売却益を上乗せして合計1億ユーロ近い資金を持てれば話は変わってきますからね。

この点について『SportMediaset』によると、ミランは6選手を売却することで計5500万ユーロの資金を調達し得ると報じているとのこと。以下、同ソースによる放出候補についてです。

サレマに2000万ユーロ近いオファーがあれば放出する可能性がある
レビッチもオリギの加入によりスペースが少なくなるため、サレマと同様の額で放出対象
カスティジェホにはガットゥーゾが監督に就任したバレンシアが興味を示す
ドゥアルテはレンタル先のバシャクシェヒルが買取を希望しているが、当初設定された買取OP額500万ユーロからの値引きを要求
バロトゥーレにはトラブゾンスポルが情報を求めている
カルダーラを指導した経験のあるザネッティ監督が、エンポリでも彼を迎え入れようとしている



一つ補足しますと、別ソースによればドゥアルテについてはバシャクシェヒルが買取OP額を200万ユーロまで減額することを求めているようで、ミランもそれを受け入れようとしているとのこと。大きな値下げではありますが、新たな移籍先を探す労力を考えれば致し方ないように思います。

この6選手を売却できれば確かにまとまった資金が確保できそうですが、資金的な観点から特に重要となるのはサレマとレビッチの2選手です。彼らは戦力的にも計算できる存在ですが、新たに2列目アタッカーを補強しようとすれば放出候補になるのも致し方ないように感じますね。

そして選手登録枠の関係からも(先述のポジション補強を行うなら)5~6人の放出は不可欠ですから、放出作業というのは金銭面に限らず非常に重要です。
骨の折れる作業になりそうなだけに、マルディーニ&マッサーラには出来るだけ早く契約延長を行ってもらい、メルカートに本格的に臨む態勢を整えて欲しいですね。


それでは今回はこの辺で。

4Comments

Aki

いつもありがとうございます。

はい、シーズン終盤の噂に加えてスクデット獲得により、従来よりは派手なメルカートを期待していた人です。カカニスタさん同様、現状に非常にヤキモキしています。
長年メルカートを見ていた身としてはこの現状もいつも通りと言えますが、
新オーナーと現フロントの軋轢があるとしたら別の心配もしてしまいますね。
ロンゴさんの情報を否定するニュースもありますし、いろいろと様子を見守るしかないです、はい。

ボトマンとサンチェスに関しては確保したという情報~からの取り逃がし~からの格差を感じてしまう代替選手というイヤな流れの雰囲気です。
それでも選手はミランを希望というニュースがありますし、こちらも希望を右手にニュースを追っかけます!良いオファーを蹴ってきてくれる選手こそ、本当に信頼できる選手になると思いますので。

オリギが数日中にメディカル、というニュースはもう1か月くらい見ている気がしますね…
1~2人、さくっと決まってほしいです。それをきっかけにケチャドバ?を。
今年、良い補強をすれば未来は明るいと信じているので、是非ナイス補強を~!Forza Milan(のフロント)!

  • 2022/06/22 (Wed) 14:46
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マツモト

うーん

サレマとレビッチがその値段は無理でしょう全放出で3500行けばいい方か、ハウゲの移籍金は確定しているはず、パケタが売れればもう少し合わせて5000位にはなるか、、あれちょうど合ってるのか、いや優勝とCLと放映権料も5000はあるし冬の移籍なしでのプール分はどうした、新オーナーは1ユーロも出さないのか❓ミラニスタの心が持続可能じゃなくなるぞ。

いつものはじめに名前が出ていた選手誰も来ないメルカートが始まっただから中東のオーナーにしとけと、、、、、まぁ真面目な話最低ケテラーレさえくれば他のポジは半年我慢してもなんとかはなる何故ってそれは「スクデットを獲った強いチームだから」MF2人はとりあえず確保しているしガッビア残せばうーん。

確かにAkiさんの言う通りミラン愛溢れる選手だけが来てくれるのなら全力で嬉しいが、、年某200の選手が他チームなら400くれるとなると2億6500万円余計にクレルところに私は行く愛は横にどけて。

あとねもうマルディーニにみみっちい交渉で恥をかかせるな‼︎

こんな愚痴ばかりで申し訳ないです。

  • 2022/06/22 (Wed) 16:45
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カカニスタ22

カカニスタ22

To Akiさん

コメントありがとうございます。

ここにきてフロントの去就自体決まっていないというのは非常にもどかしいですね。そのことが補強の遅れにも関係していると思いますし、今週中に契約延長が決まるとのことですが果たしてどうなるか…。

ボトマン、サンチェスについて僕はもう来るものだと考えていたので、取り逃したとなれば心情的な面でのダメージが非常に大きいです。特にボトマンは報道を見ているとだいぶ厳しそうな印象ですが、ここまでミラン移籍を熱望してくれていそうな選手を逃すのは口惜しいです。何とかなると良いんですけどね。

とにかくネガティブな報道が多いので、何かしらポジティブな正式発表が欲しいですね。

  • 2022/06/23 (Thu) 23:37
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カカニスタ22

カカニスタ22

To マツモトさん

コメントありがとうございます。

サレマ、レビッチ共にこの額でオファーが届けば理想的ってレベルですね…。特にレビッチは今季の稼働率の低さで評価を落としてしまったと思うので、完全移籍でそれも現金一括のオファーを出すクラブというのは限られそうです。

マルディーニにもっと裁量を与えられたら良いんですけどねぇ。本人曰く、これまでも多くのお気に入り選手を財政的理由から逃してきたそうですし、ここにきてボトマンも獲得ならずとなると内心穏やかではないでしょうね。

  • 2022/06/24 (Fri) 00:06
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