ミラン、マルセロについての怪情報【ショートニュース】
レアル・マドリード退団が決定したマルセロには、ヨーロッパだけでなく、世界中のチームが来季の獲得に向け関心を寄せている。そして今現在、彼に対する最も具体的なオファーはミランからのものであり、ミランはマルセロに年俸300万ユーロを提示した。しかし、マルセロはレアル・マドリードで稼いだ600万ユーロの半分に過ぎないこの金額に納得していないようである。
最初のオファーは拒否されたものの、ミランはマルセロとの契約を求め、オファーを改善することも否定していないという。一方マルセイユもマルセロの獲得に強い関心を示しているため、この作戦を早めなければならないだろう。――AS
今のミランの左SBには絶対的レギュラーであるテオがおり、また同ポジションには今のところバロトゥーレも控えている状況です。そんな中でベテランのマルセロ獲得に向け具体的に動いているというのはあまりに考え辛く、少なくとも現時点では飛ばしの可能性が極めて高い話だと感じます。事実、以下のようにマルセロ獲得を否定する報道もありますね。
ミランとマルセイユは親善試合で対戦するが、移籍市場では対戦しない。どちらも現時点でマルセロにオファーを出していない――Daniele Longo
ちなみに、今回の噂を受けて一応今季のマルセロのデータもざっと見ましたが、攻撃面のスタッツでは同リーグの同ポジションの選手たちと比較して卓越した数値を記録する一方、守備面のスタッツは軒並み低水準とこれまで通り長所・短所がハッキリしています。そのため、もちろん魅力的な選手ではありますが、総合的に見てミランにフィットするかどうかは微妙なところです。
また、そもそも年俸面で合意に達する可能性も低いでしょうから、正直なところ実現性はかなり薄いかなと思います。
ところで、今回の噂に関連してちょっと気になったのは「今夏のミランはベテランを獲得する予定があるのか?」という点です。
ここ数年のミランはベテラン補強の多くが当たり、貴重な戦力となっています。昨夏も百戦錬磨のジルーを獲得し、その彼は重要なリーグ戦の試合で尽くゴールを決めるという極めて印象的な活躍を見せてくれました。
そこで各ポジションをざっと振り返ると、現在のミランにはGK(タタルシャヌ、ミランテ)、CB(ケアー)、SB(フロレンツィ)、CF(イブラ、ジルー)にベテランがいるため、バランス的には中盤に誰かしらベテランを迎えるというのが良さそうです。とは言え実際、中盤は飽和気味なので現実的ではないですし、そう考えると今夏のベテラン獲得の可能性は低いのかもしれませんね。
それでは今回はこの辺で。