ミランにレンタルバックする選手たちの去就について

トンマーゾ・ポベガヤシン・アドリロレンツォ・コロンボ
今季ミランからレンタル移籍されていた選手たちの内、5人がチームに戻ってくると予想されています。
来る新シーズンに向け、彼らの去就を決めるというのもフロントに課された仕事の一つです。

今回は『Milannews』により紹介された彼らの去就予想を参照しつつ、その動向を考えていきたいと思います。
ドゥアルテ

まずはレオ・ドゥアルテ。19-20シーズンにミランに加入したものの定位置を掴むことはできず、翌シーズンからバシャクシェヒルへとレンタル移籍。
今季もまた同クラブでプレーしましたが、契約にある買取OPが行使されることは無い雰囲気だそうです。

ドゥアルテはバシャクシェヒルにてレギュラーの座を掴み、今シーズンは33試合に出場したが、現時点でクラブに買取OPの行使を望む気配はない。いずれにせよドゥアルテがミランに留まることは無く、どこに行くかが問題となる――Milannews



ちなみにドゥアルテとミランの契約は2024年まで残っているようですが、現金化のタイミングとしてはそろそろといったところ。両者にとって最適の移籍先が見つかると良いですね。


カルダーラ

続いてはマッティア・カルダーラです。今季はヴェネツィアにレンタル移籍し、公式戦33試合に出場するなど復活をアピールしています。



またヴェネツィアとの契約には、チームがセリエAに残留できた場合にカルダーラを完全移籍させる条項が付けられていたようですが、セリエBに降格してしまったため無効に。そのため一時的にミランに戻ってくることになります。

とは言え、カルダーラが来季以降のミランの構想に加わることは無いでしょう。選手登録枠の関係で残すメリットはあるものの、そもそも戦術的・何よりメンタル的にチームにフィットしていない印象を受けますし、両者にとって移籍の選択がベストなはずです。

カルダーラは自身のキャリアに大きな悪影響をもたらした数々の身体的問題を経て、ようやくレギュラーとして再びプレーできるようになった。とは言えミランに留まることは無いだろう。いくつかのクラブが熱視線を送っており、最近では昇格したばかりのモンツァが候補に挙がっている――Milannews



ベルルスコーニ&ガッリアーニのいるモンツァは確かに面白い移籍先かもしれません。戦術的にはどうか知りませんが、戦力的にはレギュラーとしてプレーできる環境のはずですし、今季に引き続き出場機会を積み重ねることは自信を深めることに繋がると思いますしね。


コロンボ

続いてはロレンツォ・コロンボです。今季はセリエBのSPALでプレーし、リーグ戦34試合で6ゴール1アシストをマークしています。



全体的にはまずまずといったパフォーマンスですが、注目すべきはゴールの時期です。というのもコロンボが決めた6ゴールは全てシーズン前半戦のものであり、11月30日の第15節レッチェ戦を最後にノーゴールのままシーズンを終えるという不本意なものとなりました。

継続性という面に課題を抱えていることは明白ですから、来季もまたレンタル移籍してその部分の克服を目指す形になるでしょうね。

来シーズンのコロンボはおそらくセリエAの下位チームに移籍することになるだろう――Milannews




ポベガ

続いてはトンマーゾ・ポベガです。

ポルデノーネ、スペツィア、トリノと3シーズン連続でレンタル移籍し、その度に評価を高めてきたポベガ。今季はそのトリノで33試合に出場して4ゴール3アシストと活躍し、満を持してミランに戻ってきます。

ピオリは来るトレーニングキャンプでポベガを評価し、残留、レンタル、売却のどれがベストであるか判断する――Milannews




個人的印象としてポベガは順当に来季のミランの構想に含まれると思いますが、一方で確かに彼の起用法というのは現時点でハッキリしないものがあります。トレーニングキャンプでその部分を見極めるのでしょうし、もしそこでしっくり来る役割が見つからない場合は…という感じですかね。



彼の特徴・プレースタイルを踏まえると、ダブルボランチの一角として起用しボール保持時に高めのポジションを取らせる形や、トップ下起用でゴール周辺のスペースを狙わせる形など色々考えられます。いずれにせよ彼のダイナミズムという武器を上手くチームに組み込めるかがポイントになりそうです。


アドリ

最後にヤシン・アドリです。今シーズンにボルドーからミランへの完全移籍が発表されたものの、今季はボルドーにレンタル移籍するという形でそのまま残留。1シーズンを経て、来季からミランに本格的に加入します。

今シーズンのアドリは36試合に出場して1ゴール8アシストと記録。チーム自体は降格してしまいましたが、その中で彼は奮闘していたのではないかなと。

アドリは21歳であり、その成長過程は頼もしい。その身体的、技術的な特徴はピオリ監督にとって有用なものとなる可能性を秘めている。7月上旬にミラネッロに到着し、ここで監督やチームメイトに会い、適応を始めることになる。――Milannews




現時点で過度の期待は禁物ではあるものの、プレー集を見ていると個人的に期待せずにはいられない選手です。
また、彼もポベガと同様、現時点で起用法がハッキリしないところがあります。ボランチで起用してより組み立てに関与させるのか、トップ下でその創造性をより発揮させるのか…悩みどころです。



この点、彼のターン技術やテクニックを活かしたキープ力やドリブルは特筆すべきものがありますし、狭いスペースでも活躍できそうなポテンシャルを感じることから、個人的にはよりアタッカー色の強いタスクを任せてみて欲しいと思っています。いずれにせよ本当に楽しみな選手です。



以上、ミランに復帰予定の5選手について紹介しました。

それでは今回はこの辺で。


追記

今日の21時30分頃(訂正:21時50分頃)からyotuubeライブにて、主にミランの補強について読者の皆様と雑談できればと考えています。
もしよろしければご覧ください。



では。

4Comments

カリス

いつもありがとうございます。

前記の3人はともかく、後記の2人はおそらく来シーズンの構想に入ってくるでしょうから、トナーリ・べナセル・クルニッチ・アドリ・ポベガの5枚で中盤を回せるというのは今季からしたらとても贅沢な気がします。
ただ、このうち3枚もベンチというのはもったいないような気もするので、いずれかのトップ下起用または中盤3枚構成など色々な形での組み合わせが見れたらいいなと思います。

色々な噂がある前線の新戦力ももちろん楽しみですが、個人的にアドリとポベガは1年お預けをされていたような感覚だったので、ミランでどのようなプレーを見せてくれるのか今からとても楽しみです。

  • 2022/06/04 (Sat) 22:57
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カカニスタ22

カカニスタ22

To カリスさん

コメントありがとうございます。

仰るように、来季の中盤は色々な組み合わせが考えられそうですよね。それに加えてレナト・サンチェスの加入も濃厚ですから、嬉しい悩みになりそうです。

アドリとポベガは本当に楽しみですね。両者ともに若く有望で、良い意味で起用法が読めません。
特に今季のアドリは苦しいチーム状況の中で本領を発揮し切れなかった所もあると思うので、来季は新天地のミランで伸び伸びとプレーして欲しいと思います。

  • 2022/06/05 (Sun) 00:32
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マツモト

代わりは

アドリとポベガの二人のことだけでいいと思いますがトナーリ、ベナの完全な控えですから少しずつ成長してもらえればそれだけでいいです、(予想どうりケシエはフリーで出て行きましたこれからもサラリーキャップが有ると高評価の選手は25歳くらいになると出て行くでしょう、二人くらい怪しい選手がいますよね)

ケシエはいい選手でしたフィジカル、運動量、足元、SBCBのフォロー、危機察知これだけのことをあのレベルで出来るのは滅多にいない代わりができるのは、、、適正トナーリになるのかでももっと前に出て欲しいので勿体無い、アドリ、ポベガ、レナトが来てもみんなちょっと違う、困った時のラデがいるからいいか。

  • 2022/06/05 (Sun) 00:58
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カカニスタ22

カカニスタ22

To マツモトさん

コメントありがとうございます。

ケシエは質と量を備えた好選手でしたが、個人的印象として飛び抜けた選手だったとも思わないので、チームの総合力でその穴を十分以上に補えると思います。彼の役割自体は言及していただいたようにトナーリがやれると思いますし、後はポベガや新加入選手たちが別の形でチーム力を上げてくれるかなと。

  • 2022/06/05 (Sun) 01:17
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