ミラン、エンソ・フェルナンデスに興味を示す?

エンソ・フェルナンデス
ここ数日間でストライカー、2列目、CBについて言及してきましたので、バランス的に本日はボランチの補強候補の1人を見ていこうかなと。
ミランがレナト・サンチェス獲得に向け具体的な交渉を行っていることは既に知られているところですが、ここ最近になってリーベル・プレートに所属するエンソ・フェルナンデス獲得の噂も浮上してきています。

リーベル・プレート所属のエンツォ・フェルナンデスが中盤のターゲットとして浮上しており、選手自身もベンフィカからの関心を考慮しつつミランを優先させている。彼の契約には1800万ユーロのバイアウト条項がある――MilanNews



来歴

それでは選手個人についてもう少し掘り下げていきましょう。

エンソ・フェルナンデス_基本情報

フェルナンデスは昨季から本格的に出場機会を積み重ねるようになったようで、当時は公式戦40試合に出場して2ゴール5アシストをマーク。ポジションについては中盤を主戦場としつつサイドでもプレーできるポリバレント性があるようで、万能型のプレーヤーといえそうです。

フェルナンデスは、プレーメーカーとしても、ボックス・トゥ・ボックス型の選手としても、また必要であれば右サイドのワイドな選手としてもプレーできる万能型のMFである。――Tuttosport



今シーズン(2022年)は4-3-3の右インサイドハーフを主戦場とし、ここまで公式戦20試合に出場して8ゴール6アシストをマーク。既に昨季のスコアポイントを上回っており、より決定的なプレーができる選手へ成長している印象を数字からは受けますね。


エンソ・フェルナンデスのプレースタイル

続いては彼の特徴・プレースタイルについてです。これについては以下の動画がプレー別に分かりやすくまとめてくれているため、視聴を強くお勧めします。


まずはシュートについて。パンチのあるミドルシュートによりネットを揺らす、ないしゴールを脅かす場面というのが良く見られ、実際に彼のゴールというのはエリア外からのシュートが多いようです。
一方、エリア内からのシュートは外すことが多いというのがデータにもあるらしく、シュートポジションに至る飛び出しの感覚はあるものの、そこからのプレー(シュート)の精度は磨く必要があるという話があります。

続いてパスですが、おそらくこれがフェルナンデスの最大の強みであると思われます。
というのも彼はパスレンジが広く、キック精度を武器に長短のパスを自在に蹴り分けることができます。それに加えて、スペースや味方の状況を把握する認知能力の高さが窺え、裏へ飛び出す味方選手へ正確な位置(スペース)にスルーパスを送るシーンというのが散見されます。
こうしたチャンスメイク能力だけでなく、縦パスやフリーランニングでボールを前進させていくというプレーもデータ上彼の強みになっているとのことです。

最後にドリブルや守備の局面ですが、ドリブルはテクニックとアジリティを活かして相手のプレスをいなし、運んでいく様子が窺えます。ディフェンスに関してもアルゼンチン人らしく球際を恐れないパーソナリティーを感じますし、データ上彼のカウンタープレスというのは一定以上の結果を出しているようです。



さて。ここまでざっと見てきましたが、個人的にフェルナンデス自体は非常に面白い選手であるように感じます。上記のパフォーマンスやプレースタイル、そして21歳という年齢の若さ(≒ポテンシャルの大きさ)を踏まえると1800万ユーロという値段も妥当な印象を受けますしね。
ただ現時点で気になるのは、もしミランに加入した場合に彼をどう位置づけるかという点です。

万能型という評価もある彼は、そのポテンシャル的にミランでもボランチやインサイドハーフ、もしくはトップ下や右サイドなど様々なポジションをこなし得る選手ではないかと期待されます。ただ、そのようにユーティリティー性が高いが故、どこで起用しどのタスクを任せるか迷い、持て余す可能性というのも考えられるじゃないかなと。
例えば今のミランのボランチにはベナセルがいて、フェルナンデスを彼と比較させた際にどのような違いを見せられるかというのは個人的にハッキリしないものがあります。またトップ下などのアタッカーとして考えても来季のミランにはアドリがいて、パスによるチャンスメイクで違いを作り出すという点で両者に近いモノを感じるところです。

一方でもちろん、最初はバックアッパーとして確保し、欧州サッカーに慣れさせながら徐々にチームで立場を確立していくというプロセスも考えられます。来季はアドリだけでなくポベガもチームに加入し、編成が大きく変わるだけに中盤は予想が難しいですね…。

まぁこの点はより詳細な情報が入ってきた場合に考えていきたいところです。何にせよフェルナンデスは注目に値する獲得候補の一人ということで、今回はご紹介いたしました。


それでは今回はこの辺で。

2Comments

マツモト

欲しい

球離れとフィジカルが良ければ欲しい選手、そこそこだったとしても赤字なしで売れそう

  • 2022/06/02 (Thu) 18:15
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カカニスタ22

カカニスタ22

To マツモトさん

コメントありがとうございます。

この手の若手選手はもしチームにフィットしなくても、仰るように売却という形でリスクを多少なり軽減できるのはありますね。あまり考えたくないシナリオではありますが…。

  • 2022/06/02 (Thu) 21:59
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