ハカン・チャルハノールの苦境 ~不調の原因とその解決法~ 【本編】



 【導入】にて予告した通り、今回はチャルハノールの不調の原因をピッチ上の事象から探っていきます。

 具体的な手法としては、今季の彼のパフォーマンスが良かった試合と悪かった試合における様々な相違点を見ていくことで、彼のパフォーマンスを左右した(と思われる)事実を明らかにするというものです。


〇機械採点によるベスト試合とワースト試合

 そのために、まずは彼のパフォーマンスが良かった試合と悪かった試合を特定する必要があります。

 この点、僕の独断と偏見によって決めても説得力に欠けるため、ここでは機械採点の力に頼らせていただきます。

 そこでWhoscoredの選手採点によると、チャルハノールの採点が良かった試合ベスト3は…

サッスオーロ戦;7.9点(1アシスト)
ローマ戦;7.48点
エンポリ戦;7.27点




となっています(※チャルハノールが先発出場した試合のみを対象としました。また、相手との力関係を考慮した結果、デュドランジュ戦の採点は独自の判断により対象外とさせていただきました。)

 こうして見るとサッスオーロ戦が1番良かったように思われますが、1アシストをしている事実については大いに考慮する必要があると考えます。
 というのも、Whoscoredは得点とアシストをかなり高く評価する傾向があるように経験上感じるからです(厳密な採点基準については分かりませんが)。

 先日のオリンピアコス戦(CKからサパタのゴールを「アシスト」したものの、全体的なパフォーマンスはかなり悪かった)での採点が7.2点だったことを踏まえると、やはりこの考えは強ち的外れというわけではないと思います。

 ですので、動きの質という観点からするとローマ戦がベストだったのではないかと考えます(もちろんサッスオーロ戦が悪かったとは思いませんが)。



 続いてワースト試合について。こちらは…


ユヴェントス戦;6.14点
トリノ戦;6.26点
ベティス戦(2戦目);6.29点




となっています(※先発試合が対象。Whoscoredより)。




 以上の2つのグループの試合を見比べると、早速ある1つの相違点が浮かび上がります。
 それは採用システム及びチャルハノールの起用ポジションの違いです。

 上記の良かった試合においては3試合いずれも4-3-3の左ウィングで起用されていたのに対し、ワースト試合においては4-4-2の左サイドハーフ(ユヴェントス、トリノ戦)と3-5-2の左インサイドハーフ(ベティス戦)で起用されています。




具体的なプレーポジション ①ベスト試合の場合

 「それなら4-3-3の左ウィングでプレーさせれば万事解決!」かというと……残念ながらそれは違うでしょうね

 実際のところ、上記のシステムとポジションで起用されながらも精彩を欠いた試合はいくつもありましたから。


 そこで採用システム・ポジションだけではなく、先に挙げられた試合の内容についても少し詳しく見ていく必要がありそうです。

チャルハノール ローマ戦 チャートボード タッチ


 上記の画像は、ローマ戦におけるチャルハノールのボールタッチの場所を図示したものです(右攻め。Whoscoredより引用)

 この画像から、ローマ戦におけるチャルハノールはバイタルエリアや左ハーフスペースで頻繁にボールを受け、果ては右サイドにまで顔を出していることがわかります。

 ちなみにこの試合のチャルハノールのキーパス数は「7」。2位がイグアインの「3」であることを考えると驚異的な数字ですね。

サッスオーロ戦

 こちらはサッスオーロ戦における同様の画像です(今度は左攻め。Whoscoredより引用)。おおむね、ローマ戦と似たようなプレーポジションであることがわかります。



具体的なプレーポジション ②ワースト試合の場合


チャルハノール トリノ戦 チャートボード タッチ


 一方、こちらはワースト試合の1つと定義したトリノ戦における同様の画像(右攻め。Whoscoredより引用)です。

 ローマ戦の画像と比べると一目瞭然ですが、バイタルエリアでのボールタッチ数が明らかに少なくなっています。また右サイドでのオン・ザ・ボールも少ないですね。


ユヴェントス


 ユヴェントス戦での画像(右攻め。Whoscoredより引用)においても同様の傾向が見て取れます。



具体的なプレーポジション ③カリアリ戦の場合

 最後に、「4-3-3の左ウィングで起用されたものの精彩を欠いた」試合の1つの例としてカリアリ戦を挙げます。

カリアリ戦


 カリアリ戦におけるチャルハノールのボールタッチ場所を図示した画像(左攻め。Whoscoredより引用)がこちらです。
 これを見ると、上記の①ベスト試合よりも②ワースト試合におけるプレーポジションに近いことがわかりますね。



チャルハノールの長所


 つまり、「具体的なプレーポジション①~③」から導かれる結論として


・チャルハノールのパフォーマンスを左右している要素を考えるにあたり、本質的に重要なのは採用システム・起用ポジションではなく、ピッチの中央付近やバイタルエリアでプレーできているかどうかである

・4-4-2に比べれば、4-3-3の方が上記のようにプレーできる傾向がある




という2つが挙げられます。

 では、なぜ中央付近でプレーする頻度がパフォーマンスに直結するのか。当然それはチャルハノールのプレースタイルに起因しています。

 チャルハノールの特徴は何といっても多彩なパスです。短・中・長距離のパスを状況に応じて使いこなせる精度と視野の広さを備えています。
 そのため、中央付近でボールを持てばそれだけパスの選択肢が増える、すなわち彼の武器を存分に発揮できるということですね。

 また、ミドルシュートの上手さも彼の魅力の1つです。ペナルティエリア左隅からカットインして打つミドルシュートは昨季後半戦で頻繁に見られ、相手ゴールを何度も脅かしました。




〇結論 ➊不調の原因

 以上を踏まえると、チャルハノールの不調の原因も見えてきます。


・怪我人の続出、イグアインとクトローネを共存させたいといった事情から基本システムを4-3-3から4-4-2に変更する試合が増えた。

・そして、それまでの左ウィングよりも流動性が低く、サイドに固定されやすい左サイドハーフで起用されることで持ち味のパスが更に活かせなくなった。

・また、4-4-2システムの練度の低さ(主に2トップやボランチとの連携不足)により、サイドで孤立するシーンが目立つ(=パスの出し所がない)

・かつてミランに在籍していたデウロフェウやメネズのような選手が持つ圧倒的なスピードやドリブルテクニックはチャルハノールにはない。そのためサイドで孤立した際に打開する手段に乏しい。よってボールロストやパスミスが増えてしまう。

・ボールロストやパスミスが増えていくことで自信を喪失し、消極的なプレーが増える結果試合に及ぼす影響力が小さくなり、低パフォーマンスとなってしまう(チャルハノールが非常に繊細な人物であるというのはガットゥーゾ監督が何度も言及していることです)。





 以上が僕の考えるチャルハノールの不調の原因でした。簡潔に言うと「システム等の問題によりサイドで孤立する場面が増え、持ち味のパスを活かせなくなった。またボールロストも増え、その結果として自信を失い悪循環に陥ってしまっている」ということになります。

 これらは4-4-2の場合に顕著ですが、4-3-3であってもこういう形(サイド孤立→ロスト増→自信喪失)で不調に陥っていたと考えられます。


結論 ❷不調の解決法

 では、こういった不調を解決するにはどうすれば良いのでしょうか。
 やはり一番手っ取り早いのはシステムの変更でしょうね。

 個人的には4-3-3の左インサイドハーフ、4-3-2-1の左シャドー(4-3-3の左ウィング起用の際に実質的にシャドーになる形もありますが)、もしくは4-2-3-1のトップ下辺りが良いんじゃないかなと思います。

 ただし留意しておきたいのが、上で書いたようにシステム・ポジションそれ自体よりも、実際にどのように動き、どこでボールを貰い、周囲のどれほどの距離に味方がいるかが大事だということです。

 仮にトップ下で起用しても、その周囲の適切な距離に味方がおらずに孤立すれば相手DFに潰されるだけでしょう。

 逆にサイドで起用されても、昨季のように適切なタイミングで中央に移動してボールを受けることができれば活躍することができるでしょうね。

 結局のところは、味方選手との相互理解を深めることと適切なシステム(動き方などのディテールを含む)の成熟に尽きるのかなという気がします。



最後に


 これまで主にシステム上の問題について触れてきましたが、もちろんチャルハノール自身のコンディションが悪く、個人の責任によるミスも多いというのは決して見逃せません。
 決定機を逃したり、ノープレッシャー下であるにも関わらずパスミスをしたりといった場面も目立ちますからね。

 ですが、システム変更によりかなり割を食っている選手であることに間違いありませんし、起用法(単純なポジションという意味ではありません)さえ見直せば、昨季後半戦のように輝きを取り戻せる可能性は大いにあると言えるでしょう。

 何よりチャルハノールが復活すれば、前線へのパス供給能力の質的低さ・供給頻度の少なさや、セットプレーからの得点の少なさといった今のミランの抱える課題は劇的に改善されるはずです。


 年内に行われる残り4試合で自らの価値を証明して残留を勝ち取るとともに、リーグ後半戦ではミランのCL権獲得の起爆剤として大活躍してほしいと思っています。


Forza Hakan!


非常に長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。


[ 2018/12/18 18:00 ] 考察 選手 | TB(-) | CM(2)

ハカン・チャルハノールの苦戦 ~不調の原因とその解決法~ 【導入】



はじめに;ミランのチャルハノール その来歴


 大型補強を敢行して大勢の選手が加入した昨季のミランでしたが、その1人がハカン・チャルハノールです。
 移籍金約2500万ユーロでレバークーゼンから加入しました。
 
 正確無比なキック精度を誇る彼に与えられた背番号は「10」。ボヌッチやビリアと並び、ミラン新時代の中心選手としての活躍が期待されていたことは間違いないでしょう。

 そして昨季の彼はおおむね、そのような期待に応えられたと個人的には思います。
確かに、試合勘不足やレギュラーの大幅入れ替えによるチームの連携不足、さらにイタリアへの適応に時間がかかったこともありシーズン前半戦は精彩を欠きました。

 しかし監督がガットゥーゾに代わった昨季後半戦以降、チャルハノールは見事な復調を遂げて得点・アシストを量産。
彼の復活は、今季のミランがELに参加できた1つの要因でしたね。


 このような活躍から、昨季開幕前以上の期待を寄せられて迎えた(チャルハノールにとっての)今シーズン開幕戦。相手は強豪ローマでしたが、この試合で彼は卓越したパフォーマンスを披露。チームの2-1勝利に大きく貢献しました。


 しかし、それ以降チャルハノールのパフォーマンスは大幅に低下。デュドランジュ戦など良いプレーを見せる試合も時にはありましたが、全体としてみればお世辞にも納得のいくものではありません。

 最近はその低パフォーマンスもあってか移籍話が浮上。ライプツィヒをはじめ、ブンデス方面からの興味が噂されています。



復活のために


 確かに最近のパフォーマンスを考えると放出も止む無しかなと思うのも事実…。その放出により得た移籍金をウィークポイントである中盤の補強(セスクなど)に充てるという考えも理に適っています。


 しかし、個人的に特にミランでお気に入りの選手であるということもあり、感情的には放出してほしくないというのが僕の思いです。

 ですので、彼の復活を願って、次回以降からチャルハノールの不調の理由を探るとともに、どうすれば(どのように起用すれば)復調を果たせるかを僕なりに考えていきたいと思います。


 なお、不調の理由を考えるにあたって、今回はピッチ上の事象のみに焦点をあてていく予定です。例えば離婚騒動などのプライベートな理由も不調の原因の1つだと考えることもできますが、そういうのは対象外とします。



サッカーランキング


[ 2018/12/17 19:27 ] 考察 選手 | TB(-) | CM(0)

カラブリアのプレースタイルについて ~長所と短所~

  本日はミランの下部組織出身、期待の若手選手であるダヴィデ・カラブリアの誕生日です。おめでとうございます!



 今シーズンのカラブリアはここまで公式戦13試合に出場して1ゴール1アシストを記録。コンティが離脱していたこともあり、現在右SBの絶対的レギュラーとしてプレーしています。



カラブリアの長所

  これで終わるのもあっさり過ぎますし、せっかくカラブリアについて言及したので、僕の考えるカラブリアのプレースタイルもとい長所と短所を少し語らせていただきます。


 彼の良い所といって真っ先に思い浮かぶのは何といっても攻撃における積極性です。

 豊富なスタミナで頻繁に前線に駆け上がり、ウイングのスソを追い越して相手DFを引き付けることでスソの使えるスペースを作り出してくれます。
 時にはエリア内に侵入してゴールを狙うこともありますね。
 
  昨シーズンからコンビを組んでいることもあり、この2人の連携はかなり成熟されつつある印象です。
 カラブリアの存在は、スソが絶好調を維持している理由の1つでしょうね。


 そしてもう1つ個人的に気に入っているのが、ビルドアップ時の彼のプレースタイルです。

 基本的に彼はボール回しに積極的に関与するタイプであり、かつ相手のプレスに対してすぐにロングボールに逃げることなく落ち着いて冷静にプレーできる選手です(やや覚束ないシーンはありますが)。
 ガットゥーゾ監督の求める「後方から丁寧にボールを繋ぐ」というプレー原則にマッチした特長を持つ選手といえると思います。

 その証拠として、EL第2節のオリンピアコス戦における彼のスタッツを紹介します。
 この試合で彼はボールタッチ数103回を記録し、両チームで一番ボールに触れた選手となりました(WhoScoredより)。
 ちなみにミランで2番目にボールタッチが多かったのがサパタで84回です。結構な差がありますね。

 これからパスの精度や判断が上がっていけば更に強力な選手になれるでしょう。期待したいですね。


カラブリアの短所

 一方弱点については、やはり守備力の低さが挙げられます。

 しかし個人的に、アジリティと初速の速さを活かした純粋な一対一の守備は悪くないどころかむしろ良い方だと思っています(実際、先のオリンピアコス戦ではチーム断トツ1位のタックル成功数7回を記録)。確かに緩慢な時もありますが…。


 一番の問題は守備時のポジショニングでしょうね。
 中でもDFライン裏に飛び出してきた相手への対応や、相手に自身の背後に回られた時のマークが甘いシーンが散見される印象です。



 その他の短所としては、ファイナルサードでのシュートやクロスの精度・判断といった点でしょうか。凄く良いクロスを上げる時もありますけどね。



おわりに


 彼はまだ22歳になったばかりですし、成長の余地は十分に残されているでしょう。
 個人的に大好きですし、将来が本当に楽しみな選手です。


 コンティが実践復帰を間近に控え、アバーテがコンディションを上げてきている現状を考えると、今後の右サイドバックのスタメン争いは非常に熾烈なものになると予想されます。

 カラブリアには彼らと切磋琢磨してもらい、イタリアを代表するトップクラスの選手へと成長して欲しいですね。



サッカーランキング

[ 2018/12/06 20:20 ] 考察 選手 | TB(-) | CM(0)

ガットゥーゾ・ミランの戦術的な特徴 【後編】

 このシリーズも最終回です。ラストの今回は予告通り、ミランの守備における問題点を列挙していきたいと思います。

 前回までの記事を未読の方は、以下のリンク先より閲覧していただけると幸いです。

ガットゥーゾ・ミランの戦術的な特徴【導入】

ガットゥーゾ・ミランの戦術的な特徴【前編】

ガットゥーゾ・ミランの戦術的な特徴【中編】



 まずガットゥーゾ・ミランの守備を端的に評価すると「献身的でアグレッシブ。しかし時に無秩序」と言えるかと思います。

 チーム全体がコンパクトかつ集中している場合は持ち前のインテンシティの高さを活かして相手から自由を奪う一方で、組織的に守れていないシーンも散見され、その場合は相手に好き放題ボールを回されてしまいました。

 開幕から10試合連続失点(昨シーズンからの分を含めると16試合)という記録からも分かる通り、守備に関しては上手く機能していなかったというのがここまでの実情だと思います。

 では、具体的にどこが悪かったのか。これから見ていきましょう。


アンカーの両脇のスペースの管理不足

【前編】でも語りましたが、ミランの守備戦術の1つに「両インサイドハーフがプレスに飛び出す」というものがあります。

これにより、トップのイグアインが積極的に動いて体力を消耗することなく相手のビルドアップを妨害できるというメリットがある一方、インサイドハーフが飛び出すことでアンカーの両脇のスペースが大きく空いてしまうというデメリットがありました。

ガットゥーゾミラン守備2


 残念ながら、このデメリットに対する明確な対応策をミランは持っていなかったように思われます。

 片側のインサイドハーフだけが飛び出してもう一方はアンカーと横並びの関係になる4-4-2の形も時に見られましたが場当たり的で、明確な戦術として採用されたものではなかったかなと。

 実際のところ、このアンカーの両脇のスペースを使われてチャンスを作り出されるというシーンが多くの試合で目立ちました。

 中でもサッスオーロ、インテル、ベティスといった相手はこのスペースを徹底的に狙い、ゲームを完全に支配していましたね。

ベティス ミラン2

 上図はベティス戦のマッチレポートで使用したのと同じものです。
 ベティスの場合はこのようにしてインサイドハーフを釣り出し、それにより空いたスペースを使ってボールを前進させていました。



2ラインの連携不足

 サンプドリア戦からミランは4-4-2をスタートシステムに採用し始めましたが、このシステムでは2ボランチが基本的にDFライン前で横並びに位置するため先述のような構造的な弱点は無くなりました。

 一方で、付け焼刃なシステムだということもあってか、DFとMFの8人で構成される2ラインの連携不足が目立ちました。

ウディネーゼ ミラン2
これはウディネーゼ戦のマッチレポートにて使用した図です。ウディネーゼ戦は疲労からか、このようなシーンが特に見られました。 


 中でもこの2ライン間の連係不足が致命的となってしまったのが、サンプドリア戦における2失点目に至るシーンです。

ガットゥーゾミラン守備1


 このシーンではハーフウェイライン付近でボールを持っている相手に対し、中盤は前に出てボールを奪いに行く意思表示を見せる一方で、DFラインはかなり下がってしまっています。
 その結果として2ライン間に広大なスペースが生じてしまい、そのスペースでボールを受けた選手(サポナーラ)のアシストにより2失点目を喫してしまいました。

 さらに言うと、この場面では中盤の選手のポジショニングも悪い気がします。2ボランチのビリアとケシエの距離が近すぎるかと。

 これほどの悪いシーンはそう何度も頻発したわけではありませんでしたが、2ライン間のスペースを不必要に利用されてしまうという場面は多くの試合で見られましたね。



クロス対応とパスミス


 クロス対応の悪さ不用意なパスミスにより決定機を作られる場面というのもありました。
 インテル戦やキエーボ戦における失点がその典型ですね。

 しかしこれらは戦術上の問題というよりは、個人の判断・技術ミスによるものだと言って差し支えないと思います。

 そういうわけですので詳細は省きます。ただこの点に関する戦術上の課題を強いて挙げるとすれば、クロスを簡単に上げさせてしまうシーンが散見されることでしょうか。
 特にスソがウイングバックやサイドハーフとして起用された場合にこの傾向が顕著になるので、そこは修正して欲しいですかね。



…以上が、僕の考えるミランの守備における戦術上の問題点でした。



おわりに

 これまで4回に分けて、ここまでのミランの戦術的特徴を振り返ってきました。

 最後にミランの攻守に関する僕の見解と今後の展望をまとめます。

 まず攻撃に関しては、ファイナルサードでの相手DFを崩す局面における戦術は比較的機能していると思います。
 スソに多くを依存してはいるものの、彼とイグアイン、そしてインサイドハーフが絡む攻撃にはかなりの破壊力がありますね。
 その証拠に、今シーズンのミランはインテル戦、ユヴェントス戦を除く公式戦の全てで得点を挙げています。
 今後チャルハノールが復調を果たせば更に攻撃力が高まるでしょう。楽しみですね。

 攻撃に関する課題としては、やはりビルドアップの局面における安定感の欠如が挙げられます。
 ここを修正できれば攻撃だけではなく守備面においてもプラスになりますから、今後の改善に期待したいです。



 守備に関しては、今回詳述した通りまだまだ多くの課題が残されています。
 セリエAで安定して勝利を積み重ねるには堅守が必要不可欠です。出来る限り早く修正してほしいところです。


 しかし今のミランは異常ともいえる怪我人の多さに苦しんでおり、これによりシステムすら自由に決められない位に悲惨な状況となっています。

 この状況で内容まで求めるのは流石に酷ですから、まずはどんな酷い内容でも良いので結果だけは残してもらいたいです。

 そして、冬の新加入選手や怪我人が復帰する頃には上記の課題をクリアしてもらい、盤石で安定感抜群なミランを見せてほしいと思います。

 リーグ中盤戦以降のミランにも注目していきましょう!


 随分と長くなりましたが、このシリーズを最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。



サッカーランキング

[ 2018/11/22 23:22 ] 考察 戦術 | TB(-) | CM(0)

ガットゥーゾ・ミランの戦術的な特徴 【中編】


 今回は予告通り、攻撃の局面において見られたミランの攻撃パターンについて語っていきたいと思います。

 続き物ですので、前回までの記事を未読だという方は以下の記事を先に閲覧していただけると幸いです。

ガットゥーゾ・ミランの戦術的な特徴【導入】

ガットゥーゾ・ミランの戦術的な特徴【前編】



イグアインのスペースメイクとインサイドハーフの飛び出し

 ローマ戦を中心に見られた攻撃の組み立て~崩しの局面における形としては、トップのイグアインが(時には相手マーカーを引き連れながら)積極的に下がってきてボールを引き出し、崩しの起点として機能するというものがあります。

ガットゥーゾミラン 攻撃1


ガットゥーゾミラン攻撃2


 また、その派生形として、そのイグアインが空けたスペースにインサイドハーフのボナベントゥーラないしケシエが飛び出していくというのもありました。

ガットゥーゾミラン攻撃3


ガットゥーゾミラン攻撃4


 このメカニズムの採用には、上記3選手のプレースタイルに依るところが大きいでしょう。


 イグアインはDFライン上での駆け引きを特長とする典型的なストライカーというよりは、積極的に下がってきてボールに触ることを好む選手です。
 また、ゴール前ではヘディングに飛び込むことには消極的で、むしろ一歩下がって(それこそエリア外で)ボールを受けようとするシーンも多々見られます。

 一方インサイドハーフのボナベンとケシエですが、両者ともにビルドアップに積極的に関与するタイプというよりは、前線への飛び出しに特長のある選手です。
 特に前者はエリア付近でのチャンスメイクやエリア内に飛び込んでのシュート、後者はエリア近くまでを短時間で走り切る圧倒的なスプリントを持ち味としています。



 つまり、先に挙げた崩しのメカニズムは上述の3者の特徴(特長)を上手く噛み合わせ、組織の中で機能させようとして出来たものだといっても良いと思います。


 こういったトップと中盤の関係性は上述のローマ戦の他に、相手のプレスが緩かったジェノア、ウディネーゼ戦などでもよく見られました(後者の2つの時は4-3-3ではありませんでしたし、メンバーもこの3人ではありませんでしたが)。



ウイングのハーフスペース活用

 近年のサッカー界では「ハーフスペース」という概念が広く浸透し、重要視されるようになっています。
 念のため説明しますと、ハーフスペースとは「ピッチを縦に5分割した際のインサイドレーン」を指す戦術用語です。

ガットゥーゾミラン攻撃5


 そして最近は多くのチームがこのスペースの活用を目論んでいます。


 もちろんミランもその1チームです。
 崩しの局面においてはリカロド、カラブリアといったSBがサイドを攻め上がり、スソ、チャルハノールの両ウイングがハーフスペースへと移動。1トップのイグアインやインサイドハーフとの距離を近くし、ワンツーパスなどによるコンビネーションを活かして突破を図ります。

 しかし、このスペースを活かせない時のミランはかなり単調なサイド攻撃に終始してしまっていましたし、その際にはイグアインが中央で孤立するといった事態に陥りがちでした。そして残念ながらそういう場面は多かったと記憶しています。

 また、左サイドのチャルハノールがローマ戦を除くほぼすべての試合で本調子でなかったこともあり、ファイナルサードの局面においてはスソの個の力に多くを依存していた試合もかなり多かったですね。

 
スソを活かす2つの方法

 となれば、チームとしてはスソがファイナルサードの局面において存分に力を発揮できるようにする必要があります。

 その点については、ミランは守備免除とSBの動きにより実現させていたかと思います。

 前者については文字通り、守備にはあまり積極的には参加せず、攻撃のための体力を温存すると共にカウンターに備えるというものです。
 これは過密日程に突入してから特に顕著になっていたかと思います。


 そしてより重要なのが後者の「SBの動き」です。具体的な動きとして、SBがスソの前に飛び出していくことで対面のスソのマーカー(主に相手SB)を引き付けるというオーソドックスな動きがまず挙げられます。


 また下図のように、SBが高い位置を取ることで相手のSBを予め前に飛び出させない(飛び出した場合はカラブリアがフリーになるため)ようにすることで、スソが後方からフリーでボールを受けられるようにするというメカニズムも見られました(アバーテがSBを務めるときにも良く見られたコンビネーションだったかと思います)。

ガットゥーゾミラン攻撃6


以上のような形でスソを比較的自由にさせ、彼のキレキレのドリブル突破からの高精度シュート・クロスで得点を量産しました。
リーグ戦におけるここまでのミランの総得点が21。そしてスソの成績が4ゴール8アシストであることを考えると、彼がどれほどチームの得点に絡んでいるかが良く分かりますね。




…以上が、僕の考えるミランの攻撃の局面における具体的な攻撃戦術でした。

 ラストとなる次回は守備の局面における戦術、もとい問題点について分析していきたいと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました。



サッカーランキング

[ 2018/11/20 00:31 ] 考察 戦術 | TB(-) | CM(0)

ガットゥーゾ・ミランの戦術的な特徴 【前編】

 今回は、どの試合でもおおむね当てはまったミランの攻撃・守備におけるプレー原則(戦術上の指針のようなもの)を見ていきたいと思います。

 続き物ですので、前回の記事をまだ読んでいないという方はコチラからどうぞ。


攻撃におけるプレー原則

 ガットゥーゾ・ミランに当てはまる主な特徴の1つは、「後方から徹底的にショートパスで繋いでいく」というものです。

 仮に相手が前から激しいプレスをかけてこようがお構いなく、GK、4バック、アンカーの計6人を中心にショートパスを繋ごうとします。

ガットゥーゾ・ミラン4

 そして相手のプレスを上手くかわせた後は、チームの持ち味である走力を活かして一気に前線にボールを運んでチャンスを作ろうというのがおおまかなプレー原則でした。

 しかし残念ながら、このメカニズムはそう上手く機能していないのが現状です。

 実際のところ、相手が激しいプレスをかけてきた場合はほとんど思い通りにボールを回せず、大抵はサイドにボールを誘導され手詰まり状態となり、そこから精度の低いロングボールを蹴らざるを得ないという状況に追い込まれてしまっていました。

 しかも最悪の場合は自陣ゴール前でミスパスをしてしまい、その結果、相手に決定機はおろか得点を許してしまうということも1度や2度じゃありませんでした…(特にシーズン序盤はそうでした)。

ミラン インテル2


 例えば上図のように、相手に1対1で前からマンマーク気味に付かれた場合に特に苦戦していましたね。
 
 これははダービー戦における一幕です。ドンナルンマ→ムサッキオ→カラブリアと繋ぐも相手がマンマーク気味にハイプレス。下がってきたスソにもアサモアが付いてきてパスコースを封じられました。

 こういった際、ボナベントゥーラないしチャルハノールが下りてきてビルドアップに加わる形が時折見られましたが即興的で、意図した形ではないように見受けられました。



 とはいえ最近の試合では改善の兆しが見られます。というのも、予めバカヨコもしくはケシエといったフィジカルの強い選手をやや高めの位置にポジショニングさせてロングボールのターゲットとすることで、後ろで詰まった(詰まりそうな)時は彼らを起点にボールを前進させるといったビルドアップの方法を身につけつつある印象です。

 根本的な解決ではないかもしれませんが、以前よりは相手に好き放題やられることはなくなったと思います。


守備におけるプレー原則

 ミランの守備におけるプレー原則として、まず第一に「ミドルゾーン(ピッチを横に3等分したときの真ん中のスペース)に素早く守備ブロックを形成する」というのが挙げられるでしょう。
 これはシステムが4-3-3でも4-4-2でも3バックでも変わりません。


 例えば攻撃的なチームであれば、ボールを失ったら即時奪還を目指してその場でハイプレスをしかけるといった場合もあると思いますが、ミランはそうではなく基本的に守備ブロックの形成を重視している印象です。

 そして、相手が一定のラインを越えてボールを運んで来たら素早くプレスを仕掛けてサイドに誘導し、そこでボール奪取を狙います。
 また、相手がバックラインでパスを回している場合やパスを後ろへ戻したりした後はそのままボールに食いつき、ハイプレスに移行する場面も見られますね。


 陣形を整えた後、プレスをかけに行く場合は(自分・味方のシステムにもよりますが)インサイドハーフの両方が相手CBにプレスを仕掛け、トップのイグアインは相手アンカーを見るという形が多く見られました。

ガットゥーゾ・ミラン5


ガットゥーゾミラン6


ガットゥーゾミラン7



 以上のようにして、(シーズン序盤は)アグレッシブな守備を行って相手をなかなか自由にさせず、プレスを外されてボールを運ばれた際にも素早い帰陣(リトリート)を見せたミラン。

 運動量と献身性は近年のミランでも最高クラスだと思います。ガットゥーゾ監督の指導の賜物でしょうね。
 

 しかし、開幕から10試合連続失点という不名誉な記録を残したことからも分かる通り、守備面に関しては多くの問題を抱えていたのも事実。
 
 その点に関しては次々回の【後編】にて分析していきたいと思います。





 …以上が、僕が考えるミランの攻守における基本的なプレー原則でした。



 次回は攻撃の局面を詳しく見ていく予定です。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。



サッカーランキング


[ 2018/11/17 20:10 ] 考察 戦術 | TB(-) | CM(0)

ガットゥーゾ・ミランの戦術的な特徴 【導入】


はじめに

 数カ月前に18-19シーズンがスタートし、ここまで12試合が行われたセリエA。
 シーズンの約3分の1を経て、各チームの長所も短所も浮き彫りになってきたかと思われます。

 そこでちょうど代表ウィークということもありますし、今回から4回に分けて、これまでのガットゥーゾ・ミランの戦術的評価を僕なりにしてみようかなと思います。

 【導入】と題した今回は、チームのこれまでの成績と採用したシステムを概観していこうと思います。

 次回はチームの攻撃・守備における基本的なプレー原則を振り返り【前編】、それ以降は攻撃・守備それぞれの局面について、実際に試合中にあった場面に触れながら具体的に分析していけたらと考えています【中編・後編】。



暫定成績(12節終了時点)

順位;5位(4位ラツィオとは勝ち点1差)
勝ち点;21(6勝3分3敗)
得点;21(リーグ6位)
失点;16(リーグ11位)




 個人的に、順位(対戦成績)に関してはさほど文句ありません。
 序盤に3試合連続の引き分けをやってしまったときはどうなるかと思いましたが、現時点では目標の4位との勝ち点差は1です。
 ナポリ、ローマ、インテルといった強豪との試合も既に消化していますしね。

 得点数に関しても、スソにあまりに依存している(4ゴール8アシスト)点は気になりますがまずまずの出来かなと(あくまで得点「数」に関しての感想です。攻撃の内容については今後話すようにあまり納得していません)。

 失点数に関しては改善の必要性が特大です。開幕から10試合連続失点といった事態は今後絶対に繰り返してはいけません。




採用システム

4-3-3

ガットゥーゾミラン1


 昨季に引き続き、開幕から9節のインテル戦までは常にこのシステムで試合をスタートさせていました。
 メンバーについても、怪我等で試合に出られない状況を除けばほぼこの11人で固定されていましたね。

 このシステムの右サイド(カラブリア、ケシエ、スソ)のトリオは昨季からやっていることもあり、時には非常に連動した動きを見せていました。

 一方で、「アンカーの両脇のポジションを相手に利用される」という構造的な弱点に対する解決策は未だ明示されていません。
 今後このシステムに戻すのであれば、この点の修正が求められますね。


4-4-2

ガットゥーゾミラン2


 10節のサンプドリア戦からスタートシステムとして採用。その後も断続的に使用されました。
 このシステムの特長は、何といってもクトローネとイグアインを同時にピッチに送り出せるという点にありましたね。

 メンバーについてはこの時期から負傷者が続出したこともあり、これまでとは違い試合毎に変わっていきました。


3-5-2(3-4-3)

ガットゥーゾミラン3


 ジェノア戦から採用されたシステムですが、この試合では厳密にいうとケシエがWB、スソがウィングに位置する3-4-3の形に近かったです。

 しかし、正直に言うとこのシステムはあまり機能していませんでした…。
 というのも、スソがあまり守備に戻らない(作戦?怠慢?)ため守備時には5-2-3といった形に頻繁になってしまい、中盤に広大なスペースが生じていましたね。



 以上の3つ(3-4-3を含めれば4つ)が、ミランがスタートから採用したシステムでした。



 次回から本題に入っていきたいと思います。


 最後まで読んでいただきありがとうございました。 



サッカーランキング

[ 2018/11/16 19:28 ] 考察 戦術 | TB(-) | CM(0)

ミラン、サンプドリア戦は2トップでスタートか


『スカイ・スポーツ』によりますと、ガットゥーゾは次節のサンプドリア戦で2トップの採用を検討しているそうです。
当然のことながら、その狙いはイグアインとクトローネを同時起用することにあります。
全体のフォーメーションとしては4-4-2か3-5-2のどちらかになるとのこと。

4-4-2はアリだと思います。
メリットとしては孤立しがちなイグアインの近くに人を置けるという点、それに付随して中央のエリアでマークを分散できる点、(全員が献身的に守れれば)守備に穴ができにくいといったところでしょうか。


逆に問題は、献身的な守備と豊富な運動量が求められるサイドハーフをスソが務められるかという点です。
スソを外すという選択肢はあり得ず、また2トップは決まっている以上右サイドハーフでの起用は間違いないでしょう。

スソは守備時に担当するスペースへの戻りがやや遅く、また守備もそれほど上手くないため、この部分をどう対処するかが重要でしょうね。


続いて3-5-2について。仮にこのフォーメーションを採用するとしたら、おそらく守備を考えてのことだと思います。
サンプドリアは4-3-1-2で来るでしょうから、システム上は当然中央に人が多く位置することになります。

そこで3枚のCBとアンカーを恒常的に配置することで、数的優位を保とうという狙い(理論上は3人のアタッカーに対してこちらには4人のディフェンダー)があるのではないかと。



と、まぁここまでグダグダと書いてきましたが、なんだかんだでガットゥーゾ監督はいつも通りの4-3-3で挑むだろうというのが僕の予想です。


にほんブログ村

[ 2018/10/27 10:59 ] 考察 戦術 | TB(-) | CM(0)

コンテ招聘にかかる金額は?


ミランが難しい時間を過ごす現在、アントニオ・コンテがしきりに話題にされている。
最近の失望させる結果によりガットゥーゾはプレッシャーに晒されており、ファンはコンテの就任を要求している。

一方、クラブは今のところリーノを支持しているが、今まで以上にコンテの名が取り沙汰されることになるのは間違いない。

ところで、ミランがコンテと契約した場合、いくらかかるのだろうか。

まず、現在ガットゥーゾは2021年までの契約を結んでおり、年俸として200万ユーロを受け取っている。
仮に明日にでもガットゥーゾを解任した場合、税込みで約1000万ユーロを払う必要がある。

続いて、コンテに払うことになる年俸だが、仮にこれを700万ユーロとし、(チェルシーではこれの約2倍の年俸を貰っていた…)2年契約を結ぶとする。

すると、ミランは2年間で税込み2800万ユーロ、先ほどのガットゥーゾの分も合わせると3800万ユーロを支払うこととなる。

しかし、話はこれで終わりではない。というのもコンテクラスの監督は、迅速に結果を出すためにトッププレーヤーを求めるからだ。
彼を招聘した場合、それと同時に高価な選手の獲得が必須となるだろう。


情報ソース;AC Milan News




こういった金銭的事情に加え、コンテは現在、チェルシーと給料を巡って法廷闘争の真っただ中らしく、そういう面からも招聘は現実的ではありませんね。






にほんブログ村

[ 2018/09/30 18:35 ] 考察 | TB(-) | CM(0)

レイナ起用がミランの改善策の1つになるか?


ドンナルンマが復調しない場合、彼にはベンチが待っているかもしれない。

このミランの若手キーパーは今シーズン輝けていない。アタランタ戦では2つの好セーブを見せたものの、ゴールラインから離れたときの彼は弱々しかった。

彼には足元の技術が求められているが、彼の大型契約がプレッシャーになっているようにも見える。

またペペ・レイナがベンチに座っていることを考えると、ドンナルンマの安定しないパフォーマンスにはまずます疑問が残る。
.
この状況が続くならば、ガットゥーゾ監督は最終的にドンナルンマをベンチに送るかもしれない。少なくとも今後もELでプレーすることはないだろう。


情報ソース;calciomercato.com




足元の技術に関していえばレイナの方が間違いなく上でしょうし、レイナを起用すればミランの弱点であるハイプレス耐性もいくらか改善されることになるでしょう。

しかしドンナルンマを戦術的理由でベンチに座らせれば代理人のライオラが黙っていないのではないでしょうか。ミランとしても、ドンナルンマの市場価値を下げるようなことはできればしたくないはずです。
それにセービングに関していえば悪いわけではありませんしね。アタランタ戦も好セーブがありましたし。

うーん…。これはなかなか難しい問題ですね。


[ 2018/09/26 02:32 ] 考察 | TB(-) | CM(0)