【セリエA33節】 パルマ対ミラン 【マッチレポート】



※今回は観戦しながらそのまま本文を書いたのでいつも以上に実況風になっています。
試合はアレでしたし推敲するのも面倒なので、文章に関してはほぼそのまま載せています(図などは書き加えましたが)。


スタメン

パルマミランスタメン



前半


序盤戦の攻防

パルマはドン引き守備からのロングカウンターがメイン。

カウンターはジェルヴィーニョ中心。彼の走力にかなり依存したものになっているが、それでも強力。

実際12分にジェルヴィーニョの持ち運びからあわやPKというピンチにまで持ち込まれる。


攻撃に関し、ミランは案の定大苦戦。

序盤は苦し紛れのミドルシュートに終始。



中盤戦の攻防


パルマも少しボールを持ち始める(その際はイアコポーニがサイドに回ってガッツォーラが1列上がり4-4-2気味になる)。

彼らも攻撃時には人数をかけるため、ミランとしてはカウンターからチャンスを作りたい。


また、パルマのポゼッションはロングボールが中心。主に右サイドに蹴り込みクツカ、ガッツォーラに競らせる。


対するミランの守備はスソを前線に残らせ4-4-2に可変する(押し込まれたときは4-5-1)。しかしスソとピョンテクの関係性がよろしくなく、カウンターもあまり効果的ではない。


ミランのポゼッション時の攻撃の形としては左で作り、右にサイドチェンジ。そこからスソやコンティがクロスを上げ、ピョンテクと左WBのボリーニが中で合わせるというのが基本。


大まかな攻めの形としては悪くないわけですが、相変わらずサイドを有効に使えていないですし、相手の守備陣を崩せていない状態でクロスを入れるためほとんど決定機を作れず。


前半は両チーム決定機は少なめで終了。



後半

後半序盤戦の攻防


相変わらず攻めあぐねるミラン。

後半からミランはスソを内に絞らせ、空いたところにコンティを張らせます(実質3-4-3のような形。ただチャルハノールはフリーロール)。しかしそこまで効果なし。



待望の先制点

58分、クトローネを投入してシステムを3-4-1-2に変更。

さらに67分、コンティに代えてカスティジェホを投入し、攻勢を強めるミラン。

パルマミラン2

「どうせ崩せないなら前線の人数増やしてゴリ押そうぜ」というある意味潔い戦術を採用。



すると69分、スソのクロスからカスティジェホが決めてミランが先制に成功しました!

パルマミラン4
―スソ(赤)の素晴らしいクロスを、エリア内に入り込んだカスティジェホが見事に合わせた。このシーンでは4人がエリア内に入り込み、相手DF陣と1対1の数的同数を作っている。


まさかのドンピシャ采配(笑)



後半中盤~終盤戦の攻防

失点したことでラインを上げ始めるパルマ。

すると早速、73分にその裏を突いてクトローネがゴールネットを揺らしますが惜しくもオフサイド。


その後ミランはチャルハノールに代えてビリアを投入し、システムを4-4-2へと変更。

パルマミラン3


ローラインで守りロングカウンター狙いにシフト。

しかしミランの守備組織は元々よろしくないし、それをよろしく見せていた2人の選手であるドンナルンマは不調(あくまでドンナルンマ比)、そしてバカヨコは既に交代して不在という状況。

守り切れるかはかなり危うい。

おまけにローラインブロックなのにボリーニをSBに置くという狂気の采配。


案の定チャンスを作られるミラン。ビリアがなかなか酷く、ボリーニとスソの右サイドも非常にまずい


すると87分、ボリーニがFKをペナルティエリア手前で与えてしまい、それをB・アウヴェスに直接決められ同点。



失点後、また3バックに戻して攻勢を強めたミラン。しかしロクなチャンスすら作れず試合はそのまま終了。



まとめ(※辛口です。不快に思われたらすみません…)



酷すぎる試合。これに尽きます。

前節はガットゥーゾ監督の試合中の采配について褒めましたが、彼自身の戦術家としての全体的な手腕については手のひらを返すことはしませんでした。

やはり正解でしたね…。


不運な負けというわけではなく、内容的にも極めて妥当な引き分けですからね。
下位に低迷しているプロヴィンチャクラブのような攻めは流石に不味いでしょう。



この引き分けにより4位からの転落が現実味を帯びてきましたが、それでもなおCL権争いを続けられるというのは幸運としか言いようがありませんね。

この千載一遇の大チャンスを決して逃さないよう、ミランには次節から全勝してもらいたいと思います。


Forza Milan!

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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[ 2019/04/21 09:00 ] 試合 解説 | TB(-) | CM(4)

【セリエA32節】 ミラン対ラツィオ 【マッチレポート】

スタメン

ミランラツィオ1



前半


ミランの攻撃~欠かせない男~


前半はホームチームであるミランがポゼッションし、ラツィオがミドルブロック(5-3-2)で守るという展開がメイン。

そんなミランの組み立て、そして崩しの中心は完全にチャルハノールです。

文字通り縦横無尽に動き回りつつ、ワンタッチツータッチでボールをシンプルに叩いて相手守備ブロックを揺さぶり崩していきます。


くどいようですが、今のミランでこれを継続的に狙ってやれるのはチャルハノールとパケタだけですからね。


パケタが離脱中の今、これができるチャルハノールの重要性はますます高まっていますし、その役割を忠実にこなせていると思います。


ミランラツィオ2
―例えばこのシーン。マーカー(黄)を引き連れながらCBからの縦パスを受けたチャルハノール(赤)は、横にいるフリーのバカヨコ(青)へとシンプルに叩く




ミランラツィオ3
―その直後のシーン。バカヨコはチャルハノールのマーカーが空けてしまったスペース(黒)へと持ち運び、前方のボリーニ(紫)へと悠々とパスを出した



続いてデータも参照しましょう。

bandicam 2019-04-14 07-57-26-979


上図はこの試合におけるチャルハノールのボールタッチポジションを図示したものです(『WhoScored』より。右攻め)。

タッチ数は79回。左サイドを中心としつつ、中央、右サイド、バイタルエリアなど様々な場所でボールに触っていることがわかります。



bandicam 2019-04-14 07-58-06-572


こちらは同じポジションのケシエのボールタッチポジションです(ソースは同上。タッチ数は82.)。。

見比べると違いは一目瞭然ですね。特にバイタル付近でのタッチ数に如実な違いが表れています。



ラツィオの攻撃~サイド攻め~


一方、ラツィオの攻撃はWBを活かしたサイド攻撃がメイン(ミランの守備はいつも通りのミドルブロックが基本でたまにハイプレス)。

中央でボールを持ったルーカスやルイス・アルベルトがサイドへ(ロング)ボールを展開し、そこからフィニッシュに繋げていきます。


特に多かったのが左サイドからの攻撃です。

1つの形として、左WBルリッチ、左ISHルイス・アルベルト、トップ下のコレアの3人を中心に、時にはトップのインモービレまでがサイドに流れてきて局所的な数的同数~優位を作り突破を図りました。

ミランラツィオ4
―このシーンでは5人(白)がパス回しに参加




特にコレアは神出鬼没。流動的に動きますし、ミランにとっては厄介極まりない相手でしたね(笑)


ミランラツィオ5
―ルリッチ、コレア(桃)、インモービレと素早くパスが繋がったシーン。惜しくもオフサイドとなったが、通れば決定機となっていたかもしれない





チャンスシーン


以上のような攻撃を以てチャンスを作っていった両チーム。

しかし、決定機の「質」という点ではラツィオに軍配が上がるかなと。

序盤のインモービレのシュート(レイナがファインセーブ)を皮切りに、コレアやアルベルトがかなり惜しいシュートを放っていました。


対するミランもチャルハノールのミドルシュートやピョンテクのヘディングなどありましたが、いずれも決定機とまでは呼べなかったかなと。


とは言え両チームともに前半はスコアレスで終了。



後半


攻めあぐねる両チーム

後半序盤は両チームとも攻めあぐねます。

ラツィオとしてはコレアの後半早々の負傷退場が痛恨だったかと。

代わって入ったカイセドはコレアのように流動的に動いて効果的なプレーを見せることは非常に少なく(僕がラツィオの試合を観るときにこの人が活躍したためしがない)、前半のようなサイドでの素早いパス回しは減った印象でしたね。


一方のミランは、ラツィオが後半になりラインをやや下げて中を固めてコンパクトに守り始めたことが影響してか、中央に縦パスが入らなくなります。

そういうときにサイドを効果的に使いたいわけですが、左はボリーニですし右のスソは中央寄りに常駐する時間が長くあまり機能せず。



システム変更の妙


68分にミランにアクシデント発生。ロマニョーリとカラブリアが負傷し、それぞれサパタ、ラクサールとの交代を余儀なくされます。

それと同時にシステムを3-4-2-1に変更しました。

ミランラツィオ6


この変更は実に素晴らしかったですね。

サイドを有効に使えていない状況でしたから、両WB(ラクサールとボリーニ)を置いてサイドに張らせることで幅を取る人員を確保したのでしょう。

おまけに、守備においてはその2人がそのまま相手のWBとマッチアップすることで、相手サイド攻撃の起点を潰せます。


実際、この交代の後からミランが(主に右)サイドを使ってラツィオを完全に押し込む時間帯が増えましたしね。


そして優勢に試合を運び始めたミランが79分にPKを獲得し、それをケシエが決めてミランが先制に成功しました!




終盤の攻防、そして疑惑の…


何としても同点弾を奪いたいラツィオは4バックに変更し攻勢を強めます。

一方のミランはクトローネを投入(ここでいつもの2トップではなく、ピョンテクに代えて1トップを維持したのも素晴らしい)。ラインを下げつつもカウンターから追加点を狙いました。


この終盤の攻防で解せなかったのが、ラツィオがショートパスメインの攻めをギリギリまで続けたことですね。

ラツィオの前線のメンバー及びミランが放り込みに弱いことを考えれば、とっとと前線にロングボールを放り込みエアバトルに持ち込んだ方が明らかに良かったはず。


ようやくアディショナルタイム前後の時間帯で放り込み始め、案の定チャンスを作り始めるラツィオ。

そして試合終了間際にエリア内でミリンコビッチ・サビッチがリカロドに倒されますがPKならず。

このシーンについては賛否両論ありますが、僕はPKを取られても全く不思議ではなかったと思います。



結局試合は1-0のまま試合終了。




まとめ

ミランがラツィオとの直接対決を制し、見事4位の座を死守しました!

いや~嬉しいですね。最後の乱闘は余計でしたが…(ケシエとバカヨコは反省して欲しい)。


今日の試合は全員が本当に良く頑張ったと思いますが、特に負傷交代でカードを消費せざるを得ない中、的確な戦術修正で試合の流れを引き寄せたこの試合のガットゥーゾ監督の采配は本当に素晴らしかったと思います。

今後の戦術家としての成長にも期待が持てそうですね(まだ手のひらは返しません。笑)



さて。5試合ぶりに勝利を収めたミランの次節の相手はパルマです。

今回の大きすぎる勝利をふいにしないためにも、そして何よりCL権のためにも絶対に勝利が必要です。


まずはしっかり休んでもらい、次節以降も勝利を積み重ねていって欲しいですね。


Forza Milan!


最後まで読んでいただきありがとうございました。

[ 2019/04/14 13:00 ] 試合 解説 | TB(-) | CM(0)

【セリエA31節】 ユヴェントス対ミラン 【マッチレポート】


スタメン

ユヴェントスミラン1



前半


序盤の攻防

開始序盤~15分辺りまではユーヴェがハイプレス。
ミランのプレス耐性はお世辞にも強いとは言えませんから合理的です。

GKのレイナに対してもプレスをかけにくるためミランは敢えなくロングボールを多用。


ただドンナルンマの時よりは比較的上手くプレスから逃げることができてたなぁという印象でしたね。この辺はレイナの強みが活きましたね。


全体的にユーヴェのハイプレスに手を焼いたミランでしたが、サンドロ(この試合の序盤は左CB起用)のクリアミスからカウンターを仕掛け、スソの見事なクロスからピョンテクが惜しいヘディングシュート。


不慣れなポジションで起用されていたサンドロのプレーはこのシーンに限らずかなり不安定でしたね。



システム変更と疑惑の判定


前半中盤(30分辺り)からユーヴェはシステムを442に変更します。

ユヴェントスミラン2
―ユーヴェの4-4-2



それまでは532で守っていたわけですが、中盤のスペースを流動的に動くチャルハノールやスソに使われる場面が多々見られましたからね。

それにサンドロを本職の左SBで起用できますし、この変更により攻守のバランスを取り戻そうという意図だったのではないでしょうか。


しかし37分、左に流れてきたチャルハノールとスソの連携により突破され、最後はチャルハノールのクロスをサンドロが手で弾いてCKへ。

明らかにハンドだったと思いますが、VARをもってしても判定は覆りませんでした。



低調の王者

しかしその数分後、相手ゴール手前で見事にインターセプトしたバカヨコがピョンテクに預け、そのピョンテクが冷静にゴールに流し込んでミランが先制に成功しました。

バカヨコももちろん素晴らしいですが、この試合でも孤立無援だったピョンテクの決定力の高さにはただただ脱帽です。


それはそうと、この試合前半のユーヴェは失点シーンに限らず守備組織がかなり杜撰だなぁと感じましたね。
プレスが緩かったり2ライン間が空きまくりだったりしてそこを簡単に突かれるなど、彼ららしくないパフォーマンスだったかなと。

ユヴェントスミラン3
―例えばこのシーンでは、チャルハノール(赤)が2ライン間に入り込んでスソ(黄)からのパスを引き出した



ユヴェントスミラン4
―このシーンでも2ライン間がかなり間延びしているため、スソが楽にボールを受けられた



というわけで前半はミランの1点リードで終了。



後半


ユーヴェの逆襲

ユーヴェがハイプレスを再開。

そして攻撃も前半とはうって変わり機能し始めます。

その要因の一つはボヌッチでしょうね。

彼がパスの供給源となり、主に左サイドへのロングパスがズバズバ通ります。

ユヴェントスミラン5
―ドフリーでボールを受けたボヌッチ(青)が左サイドへと鋭いロングフィード



そしてSBのオーバーラップだったり2トップの一角がサイドに流れてきたりすることで、サイドで数的優位を確保しつつ相手バックラインを横に広げさせます。。

ユヴェントスミラン6
―ボヌッチからのロングフィードが通った後の場面。ミランSBのカラブリア(橙)が相手SB(サンドロ)とSH(スピナッツォーラ)という2人の相手をマークする数的不利に陥っている。
また、CBのムサッキオ(桃)との距離が大きく離れたことでミランにとって非常に危険なスペース(黒丸)が生じてしまっている




上記のようにサイドから機能的な攻撃を仕掛けられたことでミランの中央のスペースが空き始め、危ないシーンを作られるようになります。


ミランとしては、先制して完全にミドルブロックに切り替えたことでCB(ボヌッチ)へのプレスを止めたことが仇になりましたね…。



2つの自滅①

59分、これまたボヌッチのロングパスから前線のディバラへとボールが渡り、エリア内でムサッキオに倒されてPKを獲得。

それを自らが決めて同点に追い付きました。

PK獲得のシーンですが、おそらくカラブリアはサイドに張っていたスピナッツォーラに注意が向きすぎていたのでしょうかね。

そしてムサッキオ…あの状況で無理にタックルを仕掛ける必要は…



2つの自滅②


同点後は両チームともに攻勢をかけてオープンな展開に。
しかしキーン投入後、徐々にユーヴェが決定機を作り始め不穏な空気に。

後半から良くなってきたとはいえ、ユーヴェはそれほど複雑なことはしてないんですけどね。

まぁそれはミランも同様ですし、地力の差が出てきたということでしょうか。


すると84分、カラブリアのパスがインターセプトされ、最後は上述のキーンに決められ2-1と逆転されました。

カラブリアも不用意でしたし、リカロドも守備が…

年明け頃までは素晴らしかったはずですが、最近は良くないですね。



閑話休題。その後ミランはクトローネを投入して攻勢をかけますが追加点ならず。

試合は2-1で終了。



まとめ

積極的な攻めを見せて先制点を奪い、「これはイケるかも!」と思いつつも終わってみれば2-1の敗戦。

前述の通り前半のユヴェントスのパフォーマンスはかなり悪く、前半の内に複数得点奪えていれば違う結果にもなったのでは…と思ってしまいますね…。

この敗戦により4戦勝ち無しとなったものの、パケタ、ドンナルンマ抜きでこの試合内容は決してネガティブなものではありませんし、選手たちにはあまり引きずらないでもらいたいですね。



さて。次節の相手はラツィオです。

彼らはCL権争いの直接のライバルであり、その意味で彼らとの試合の重要度はユーヴェ戦の比ではありません。

絶対に絶対に勝利を収めて欲しいですね!


Forza Milan!


最後まで読んでいただきありがとうございました。

[ 2019/04/10 07:00 ] 試合 解説 | TB(-) | CM(0)

【セリエA28節】 ミラン対インテル 【マッチレポート】


※今さらで恐縮ですが、ミラノダービーのマッチレポートはやっておこうかなと。
ユヴェントス戦は明日以降に持ち越します。


スタメン

ミランインテル8




前半

あっという間の失点

試合開始直後、ミランは攻勢をかけて試合の主導権を握ろうとします。

ミラノダービー、それも今回はホーム扱いであることを踏まえればアグレッシブな姿勢で臨むことは十分に理解できます。

問題は守備の内容です。
ハイプレスをかけて奪いにいくのかブロックを作ってパスミスを誘うのか極めて曖昧であり、ポジショニングも悪いためほとんど機能していませんでした。

すると案の定3分。あっさりと間延びした2ライン間にパスを通され、その流れからベシーノに決められて失点。

ミランインテル2
―ベシーノの得点に至る前のシーン
ハイラインであるにも関わらず、プレスは緩くブロックも作れていない非常に曖昧な守備
そのため容易にダンブロージオ(黄)へとパスを出されてしまっている




ミランインテル3
―ベシーノ(橙)が間延びした相手2ライン間に入り込みパスを引き出す



連勝中にやっていた戦術である「9人でのローラインブロック」にもそれなりの弱点(守備に人数を割いているためカウンターが上手く決まらないなど)がありましたし、戦術を変えること自体にそこまで文句はありません。

しかし変えるならばそれ相応の準備と覚悟をして然るべきですが、果たして今日のミランに明確なゲームプランがあったのかは不明です(開始早々に失点したため)。



チャンス量産

出鼻を挫かれたミランはチャルハノール、パケタ、リカロドのいる左サイドから主にゲームを組み立てて同点を目指します。

例によって前者2人の流動的な動きで一定の攻撃の形はできるものの決定機を作るまでには至らず、苦し紛れのミドルシュートに終始します。


一方のインテルは前がかりになったミランの2ライン間を突いていくことでチャンスを量産。

特に目立ったのが、中盤の選手たちが前がかりになって空いたスペースをベシーノ(今日は実質トップ下のようにプレー)や両サイドハーフが利用するパターンですね。

ミランインテル4
―バカヨコ(桃)が空けたスペースに入り込んだベシーノがパスを引き出す


このようにして中央が使えるのでサイド攻撃も活きますし、クロスからミランゴールを脅かすシーンも多々ありました。



システム変更?

前半も中盤に差し掛かった辺りから、ケシエが下がってボールを受けてバカヨコが上がる場面がちらほら見られました。

また、チャルハノールが頻繁に中央に位置していたことから、おそらく4231のような形に変更したのでしょう。

ミランインテル5
―チャルハノール(赤)が高い位置におり、バカヨコとケシエ(緑)が横並びに近い位置関係になっている。


この変更の理由としては
いつも通り孤立無援状態に陥っていたピョンテクの近くにチャルハノールを置きたい

②バカヨコ周りのスペースを埋めるため


という2 つが主に考えられますが、②はともかく①については特に効果は見られませんでした。

というのもダブルボランチに展開力がないためチャルハノールが下がらざるを得ず、結果として普段と同様の形(中盤逆三角形)に実質的になってしまうんですよね。


結局のところ前半のミランはほぼ良いところなく終了。



後半

システム変更その1

後半からミランはパケタに代えてカスティジェホを投入し、彼をトップ下に置いてチャルハノールを左に回します。

ミランインテル10


パケタの役割が途中からやや不透明になっていたことやコンディションの問題もあり、この交代自体は妥当だと思います。


ただどう考えてもカスティジェホとチャルハノールの位置は逆の方が良いんじゃ……などと思っている内にCKの流れからデ・フライに決められ0-2に。

その後も攻めあぐねる展開が続きましたが57分、こちらもセットプレーからバカヨコが頭で合わせてミランが一点差に詰め寄りました。



システム変更その2

58分、リカロドに代わりクトローネを入れてシステムを442へと代えたミラン。

ミランインテル9


個人的にピョンテクとクトローネの2トップには反対ですし(流動性がなくなるため)、実際に今回もそこまで効果的だとは思えませんでした。

ただしこのシステム変更により、「2人にとにかくクロスを放り込む」といったやるべきことが明快になったことでチーム全体のパフォーマンスが向上した側面はあったかなと。

この側面はケシエからコンティに代わってから更に顕著になり、彼とスソのいる右サイドから徹底的にクロスを入れるようになりました。



後半中盤~終盤の攻防

67分、PKからラウタロに決められ1-3。

しかし71分、ミランの放り込みが奏功しムサッキオがゴールを決める。2-3。


その後もミランはクロス攻勢、一方でインテルはラインを下げリトリートして守る展開に。

ただインテルはカウンター時には大分人数をかけて攻めていましたし、守りに徹するという感じではなかったですね。

その後も同様の試合展開が続きお互いにチャンスも作りましたがスコアはこれ以上動かず。

試合は2-3で終了。



まとめ


ミランのリーグ戦連勝記録は「5」でストップとなりました。
その相手はライバルのインテル。敗戦は予想の範囲内とは言えやはりショックは大きいですね。



 試合内容に関していえば、インテルが良かったというよりはミランが悪かった(良くなかった)という印象が個人的には強いですね。

特に立ち上がりの曖昧な守備は気になりました。開始早々の失点がなければいつも通りの守備的な振る舞いも可能だったわけで、そういう意味でもあの失点は痛かったなと。



 とは言え、その後のガットゥーゾ監督の積極的な戦術修正については好意的に見ています。

試合中にシステムをコロコロ変えていましたがいずれも一定の合理性があるものだと思いましたし、前回のダービー戦でのあまりに消極的な采配の反省がなされているなと感じました。

ただし、そうは言っても納得のいかない点も多々ありますし、そもそものチームの連携・練度については大いに疑問の余地があります。

特に最高クラスのフィニッシャーであるピョンテクを孤立させ、ろくに得点機を与えられていない点は看過できません。


CL権獲得のためにも、安定して勝てるよう内容面の向上に期待したいですね。


Forza Milan!


最後まで読んでいただきありがとうございました。


[ 2019/04/08 18:00 ] 試合 解説 | TB(-) | CM(0)

【セリエA25節】 ミラン対エンポリ 【マッチレポート】

スタメン

ミランエンポリ1


前半


ミランの攻撃、エンポリの守備


ミランがポゼッションする展開。

エンポリは5-3-2のミドルブロック。

具体的には2CFがアンカーのバカヨコへのパスコースを消し、ボールをサイドに誘導する。

その後ミランSBにボールが渡れば、インサイドハーフが中央へのパスコースを切りながらプレスをかける形が基本。

要はサイドに追い込んで奪うというサッスオーロ戦と同様の守備戦術でした。


これに対し序盤のミランは横パスを多用し、相手の中盤3枚をずらしながら前進するという方法で相手を押し込んでいきます。


そうして優勢に試合を進めていると10分、リカロドのアーリークロスにパケタが頭で合わせてミランが先制!…と思いきや、VARによってノーゴールに。

明らかなオフサイドでしたので致し方無し。



機能不全


その後ミランは攻めあぐねる展開に。

その理由としては大きく分けて2つが考えられまして、1つは右サイドがあまり機能しなかったからでしょうね。

今回はサスペンションのスソに代わってカスティジェホが右WGで先発したわけですが、彼とケシエ、そして久々の先発となったコンティの関係性が(前半は)良くありませんでした。


普段はスソにボールを預け、彼の周囲をケシエやカラブリアが動き回ってパスコースを作るという明確な関係が構築できているものの、今回は不慣れなトリオだったというのもあってかパスがズレたりプレーエリアが被ったりといった場面がやや目立ちました。

それでもカスティジェホ辺りは強烈なミドルシュートを放つなど、個人の見せ場はいくつか作っていましたけどね。



そして機能不全を起こしたもう1つの理由はパケタの不調(普段と比べて)でしょうね。


再三言っていますが、ここ最近のミランの好調の1つの要因は、パケタとチャルハノールの流動的な動きによって相手のブロックを崩せるようになったことです。

しかしこの試合のパケタはというと中央に留まる時間が長く、プレーも前半途中からは裏抜けが主体でチャルハノールとのパス交換やポジションチェンジがあまり見られませんでした。

中央に固定しているだけだと相手も容易にマークができますし、実際にパケタに対してはCBがラインを飛び出して付いてきたりする動きも見られました。


試合後のガットゥーゾ監督によれば、パケタは風邪で今週は1度しか練習に参加できなかったとのことですので、それもパフォーマンスに大いに影響したのでしょうね。



データも参照しましょう。

bandicam 2019-02-23 13-01-59-125

上図はこの試合におけるパケタのヒートマップ。



bandicam 2019-02-23 13-02-28-456

そしてこちらはカリアリ戦におけるパケタのヒートマップですが、こうして見比べるとやはり中央でのプレーが多かったかなと。


後者(カリアリ戦)では左サイドが満遍なく青くなっているのに対し、前者(エンポリ戦)はセンターサークル付近の色が濃くなっていますからね。



前半中盤~終盤の攻防


上記のようなことが原因で攻めあぐねたミランでしたがエンポリも攻めあぐねます。

エンポリにはカウンターからサイドを突破される形もありましたが、ロマニョーリを中心に素晴らしい守りを見せて決定機を作らせません。

…最近のロマニョーリ素晴らしすぎませんか?笑



というわけで前半はお互いにチャンスは少なく、スコアレスで終了



後半


怒涛の2得点

大きな変更はなさそうでしたが、サイドに張るカスティジェホに一端ボールを預け、それに合わせて周りが動くという形が整理されたかなという印象でした。

要は普段スソがいる時と同様の形なのですが、前半はここが曖昧になっていた気がしますしね。

すると早速、カスティジェホのボール奪取からケシエ→チャルハノールと繋ぎ、最後はピョンテクが決めてミランが先制に成功!

その数分後にはカスティジェホのスルーパスに抜け出したケシエが冷静にシュートを決めて2点目を奪いました!


1点目はカスティジェホの献身性がボール奪取、延いては先制点の起点となりましたし、2点目はドリブル突破から正確なスルーパスでアシストと、彼の長所が存分に発揮された2得点だったかなという印象ですね。

もちろんケシエも素晴らしいですし、チャルハノールも素晴らしいですし、ピョンテクも素晴らしい(笑)



安定の守備と3点目

2点を奪われたエンポリがポゼッションしますが、ミランが安定の守備を見せてチャンスを全く作らせません。

こういう展開になると今のミランは本当に安心して観られますし、これでもう少しカウンターの精度が上がれば盤石のチームになれますね。

エンポリは両サイドを幅広く使ってDFラインを押し広げようとしていたようですが、4-5ブロックが相手ではそれも難しく。


66分、コンティの見事なクロスにカスティジェホが合わせて3点目。ミランが試合を実質的に終わらせました。



待望の復帰


ミランは80分、バカヨコに代えてビリアを投入。

遂にビリアが実戦復帰を果たしました!

早速鋭い縦パスを入れるなどらしいプレーを見せてくれましたし、今後の本格的な復帰が楽しみですね。


試合展開については、攻撃では主にチャルハノールが縦横無尽に動いてパスを受けつつ、カスティジェホや途中投入のボリーニがドリブルで仕掛けてチャンスを作っていく形。

普段から流動的なチャルハノールの動きではありますが、今回の後半はいつも以上に動き回っていた気がしますね。

実質トップ下のような形で、上下左右に頻繁に顔を出していました。


守備についてはパスミス等から危ないチャンスを1、2度作られましたがそれ以外は安定。


試合はそのまま終了



まとめ


ミランが見事な勝利を収めました!


得点が決まってからの後半は安定の一言に尽きますし、安心しきって僕の集中力が切れること以外は本当に素晴らしいです(笑)

カスティジェホ、コンティといった現状の控えメンバーがきっちりと結果を残しつつ勝利を収めたというのも、まだまだ続く長く険しいリーグ戦に向けて大きかったかなと。

これからもずっと固定メンバーで戦い続けるわけにはいかないでしょうからね。



さて。次節の相手はサッスオーロです。

相性的に今のミランなら勝利は固いと思いますが、油断することなく確実に勝利を収めて欲しいですね。


Forza Milan!


最後まで読んでいただきありがとうございました。


[ 2019/02/23 21:30 ] 試合 解説 | TB(-) | CM(2)

【セリエA24節】 アタランタ対ミラン 【マッチレポート】

スタメン

アタランタミラン1


前半

アタランタの攻撃とミランの守備

 序盤は激しい立ち上がりで落ち着かない展開。

 その後はアタランタがサイドを起点に攻めますが、ミランが素晴らしいミドル~ローラインブロックを見せてほとんどチャンスを作らせず。

 いやー、このミランの守備は掛け値なしに素晴らしいと思いました。

 アタランタはチームコンセプトや選手の特性上、鋭いサイドチェンジやDFライン裏へのロングボールの頻度が少ない。それゆえミドルブロックはかなり有効だと思います。


 そして個人に目を向けると、特に目を引いたのがパケタとチャルハノールの守備ですよね。バカヨコとケシエの守備の貢献度はいつも通りの素晴らしさですが、前者2人のチャレンジ&カバーの関係性が相当良かったです。

 攻撃時の相性の良さに関してはこれまで何度も言及してきましたが、これで守備も良くなれば手の付けられないコンビになりそうですね。


 スソも普段よりかはパスコースを消していましたし、守備もそこそこ頑張っていたのではないかと。

 逆サイドにボールがある時は頻繁に攻め残っていましたが、おそらくはアタランタの展開力(サイドチェンジなど)の低さや消極性、そしてボール奪取後のミランのカウンターを見越しての戦術的判断だと(おそらく)思うので致し方無し。



アタランタの守備とミランの攻撃

 守備時のアタランタはサパタとイリチッチが相手両CBのムサッキオとロマニョーリ、トップ下のゴメスがアンカーのバカヨコをマンマークし、両ボランチは両インサイドハーフ(ケシエ、パケタ)、両WBが両SB(カラブリア、リカロド)を厳しくマーク(時にマンマーク)するアグレッシブな形が基本。

 それに対してミランはショートパスに固執せず、前線に上がったケシエやピョンテクへロングボールを送りこんだり、ウィングのチャルハノールがリカロドとパケタの近くにまで寄ってきてビルドアップに参加したりなどで対応。


 チャルハノールのマーカーは基本的に右CBのトロイでしたが、チャルハノールの下がる動きにどこまで付いてくかがやや曖昧に感じましたね。つまりそこで起点を作れるシーンがちょくちょくありました。

 パケタ、リカロド共にキープ力とテクニックがあるため(特にパケタ)、不用意にボールロストすることなくこの3人でボールを上手く前進させるシーンが前半序盤は目立ちました。


 そしてマークを外した後は右サイドへのサイドチェンジから一気にPA付近にまで持ち込み、スソのラストパスから最後はケシエが2度決定機を作りますがゴールには至らず。

 惜しいチャンスを2度作ったものの、その後は先述のアタランタの守備によってほぼ完璧に抑えられてしまいました…。



前半中盤戦の攻防


 前半中盤以降もアタランタがポゼッションする展開でしたが、相変わらずミランが素晴らしい守備で相手にほとんどチャンスすら作らせず。

 「キープレーヤーである」と僕が前日のプレビュー記事で言及したゴメスはバカヨコが完封。途中からゴメスは普段と比べ明らかに精彩を欠いていましたが、ミランの守備とバカヨコによってリズムを狂わせられたという側面はあると思いますね。


 そのためアタランタはもう1人の中心的選手であるイリチッチを中心に右サイドからハイテンポなパス回しで崩そうと試みますが、ここもパケタ、チャルハノール、リカロドを中心に(ほぼ)完封。

 パケタ、チャルハノールの守備時のポジショニングはケシエより良いかもしれません(笑)まぁケシエには圧倒的な機動力とフィジカルがあるので総合的な守備力はケシエの方が上でしょうけどね。


 一方、ミランは攻撃に関しては機能せず。流石に前線に残るのがピョンテク1人(スソが残っていることもありましたが)では上手くカウンターに繋げられないため、アタランタの攻めが続きました。

 すると34分、ワンチャンスをモノにしたアタランタが先制点を奪取…。まぁこの失点についてはイリチッチが素晴らしかったということで…笑



カンピオーネ候補

 同点弾を奪いたいミランが当然前掛かりになりますが、正直この展開はかなり不味いです。
 アタランタは相手のハイプレスを躱す組織力を備えているため、プレスを躱されオープンな状態でボールを持ち込まれる展開に。

 それまでほぼ沈黙していたサパタのスピードが活きるようになり、バイタルエリアからはゴメスが惜しいミドルシュートを放つなど、明らかにチャンスの質・量ともに増え始めます。

 明らかにこの流れは追加失点パターンでしたが……アディショナルタイム、リカロドのアーリークロスに見事に合わせたピョンテクがワンチャンスをモノにしてミランが同点!



 上記の動画を観ていただければ明白ですが……まぁ紛れもなくカンピオーネ(偉大な選手)候補ですよね。

 これほど理不尽なゴールを決められる選手はミランではイブラヒモビッチ以来じゃないでしょうか。試合への継続的な影響力という面ではまだまだ彼には及びませんが、試合の流れなど関係なく決めるこの衝撃は彼を彷彿とさせます。既にシュート精度では彼以上かもしれません。要は最高です(笑)


 というわけで前半は1-1で折り返しました。



後半


待望の瞬間

 後半早々からミラン側左サイドを突破される厳しい立ち上がり。
 好調のイリチッチが本領を発揮し、絶妙な位置でボールを受けてドリブルで持ち上がりミランのプレスを躱していきます。

 嫌な流れだなーと思っていたら55分、相手DFのクリアを拾ったチャルハノールがバイタルエリアから強烈なミドルシュートを放ち、ミランが逆転に成功!!



 チャルハノール擁護派としてこれほど嬉しい瞬間はありません。

 これまで得点機を何度も逃し続けていたのは紛れもない事実ですし、そのことについての批判は妥当だとは常々思っていましたが、プレースタイル的にこれまでもチームにとって極めて重要な選手であったことは間違いないですからね。

 金銭的理由でもない限りは絶対に放出などして欲しくありませんでしたし、こうして結果を残してくれると堂々と主張できますね(笑)



待望の瞬間その2


 59分、アタランタはゴメスに代えてクルセビスキを投入。明らかに精彩を欠いていましたし、交代自体はまぁ妥当かなと。

 ただ、代わりに投入されたクルセビスキは見覚えがない選手だったので調べてみたらなんと18歳の若手選手で、今季2試合目の出場とのこと。

 プレーを見ても現時点でゴメスの代わりはまだまだ厳しい感じでしたし(その歳でゴメスの代わりを務められたらドンナルンマ級の逸材ですが。笑)、ミランにとってはかなり助かったかなと。


 そして交代直後の61分、ミランがCKからピョンテクが頭で合わせてミランが3点目を奪いました!!


 今季のミランがセットプレーから得点を奪ったのは、僕の記憶している限りELでのサパタのゴールのみです。
 セットプレーからの得点不足は大きな課題の1つでしたし、そういう意味でもこのゴールは価値あるものだったと言えそうです。



後半中盤~終盤戦の攻防


 かなり冗長になっていますし、後は取りたてて書くことも少ないので流します(笑)

 ミランは後は無難に処理しつつ、時にハイプレスをかけながらアタランタを牽制。


 ゴメスの欠けたアタランタは完全にイリチッチ頼み。それでも1、2度得点チャンスを作るのは流石に組織されたチームだなと感じましたね。



 終盤は僕がコーヒーをこぼすという大事件を起こし、その処理に追われたため集中して見られませんでしたが、試合後スタッツを見る限り大したピンチはなかったのでしょう(笑)


試合は1-3で終了。



まとめ

 試合後、両監督ともに口にしたのが「ハーフタイム直前のピョンテクの同点ゴールが大きかった」というもの。

 僕も全く以て同感です。先述したように、あの流れは間違いなくアタランタの追加点パターン(前掛かりになった相手をトリデンテで仕留める)でしたし、あそこで嫌な流れを断ち切るスーパーゴールがなければ最終スコアは全く異なっていた可能性も十分に考えられます。

 しかし、先制されるまでのミランの守備は非常に組織的で素晴らしいものでしたし、それは先制されるまでアタランタにほとんどチャンスを作らせなかったことからも明らかです。
 この点は十分に評価されるべきだと思います。


 まぁその後のカウンターの精度が低く、攻められっぱなしだったという点を考慮すると評価は下がりますけどね。


 要はどの部分を重要視するかで試合の評価は変わってくるかなという印象ですね。僕のこの試合の解釈及び評価はここまで長々と語った通り、肯定的です。



 さて。次節の相手はエンポリです。

 現在の彼らは18位と降格圏に沈んでおり、指揮官はイアキーニ(僕の〇いな監督ランキングで1、2を争う人)ということで勝利は絶対です。

 今のチーム状況であればさほど心配はしていませんが、おそらくエンポリはガチガチに引いて守ってくるでしょう。

 ここ最近とは少し異なるアプローチが要求されるでしょうが、ミランには確実に勝ち点3を手に入れて欲しいですね


Forza Milan!


最後まで読んでいただきありがとうございました。


[ 2019/02/17 21:00 ] 試合 解説 | TB(-) | CM(2)

【セリエA23節】 ミラン対カリアリ 【マッチレポート】

スタメン

ミランカリアリ1


前半

カリアリの拙攻とミランの好守


 プレビュー記事にてカリアリの不調ぶりについて言及しましたが、実際は想像以上でしたね…。

 まず攻撃は前線に張るパヴォレッティへの雑なロングボールと、左サイドからの単調な放り込みクロスのみ。
 ボランチのイオニタとバレッラが中央でほとんどゲームを組み立てることが出来ず(前方にほとんどパスコースがないので可哀そうでしたが)、サイドにボールを流すだけの非常に単調な攻撃に終始しました。

bandicam 2019-02-11 17-44-23-429

 上図はこの試合におけるカリアリのヒートマップ(左攻め。WhoScoredより)ですが、これを見るとバイタルエリアでボールを持つことはほとんどできず、サイド(特に左)からの攻めに頼り切りであることがわかります。



bandicam 2019-02-11 18-07-43-815

こちらはミランのヒートマップ(右攻め。WhoScoredより)ですが、こうして見比べると違いは一目瞭然ですね。


 カリアリの拙攻に関しては、ミランの守備戦術もその原因の1つでしょうね。ミランはここ最近やっている4-5-1のミドルブロックを継続し、プレスは控えめで引いて守る守備でした。つまりロングボールを放り込んでもその周囲にはミランの選手が多くいるので、セカンドボールを拾ってからの二次攻撃がまるで機能しませんでしたね。


 ちなみに、この試合で2トップの一角に入ったパヴォレッティさんが空中戦に挑んだ回数は驚愕の14回(守備時を含めれば15回)でした。

bandicam 2019-02-11 17-50-02-473

 両チーム合わせたランキングはこのようになっています(WhoScoredより)。さらに言うとパヴォレッティさんは空中戦勝利も7回と断トツの数字を誇っていました。チャンスにはほとんど繋がらなかったものの、彼の奮闘ぶりは素晴らしかったですね。



ミランの攻撃とカリアリの拙守

 上記のカリアリの拙攻とミランの攻守により、継続的に良い形でボールを奪うことに成功したミランはカウンターを連発。ケシエが普段よりも活き活きとしていました(最後の精度はいつも通りでしたが。笑)

 ポゼッション時もピッチを幅広く使いつつ、サイドチェンジを織り交ぜながら相手を押し込んでいく安定したものでした。前にも書きましたがパケタとチャルハノールの関係性が素晴らしく、このコンビなら流動的にスペースに動いて相手守備ブロックを崩してくれるのでポゼッションも機能しますね。


 ただしこの点に関してはカリアリの守備も酷かったです。まずリトリート後のライン設定が低いように感じましたし、プレスも緩いのでミランとしては比較的自由にパスを回すことが出来ました。下がり目に位置するスソに対するマークも甘く、そこで起点を作られたのも大きかったですね。

 そんな中12分、スソが得意のコースからシュート。一度はキーパーに弾かれるも、そのこぼれ球がDFに当たってオウンゴール。ミランが先制に成功しました。

 更に22分、ドフリーのカラブリアが右からファーサイドへ完璧なクロスを送ると、走りこんできたパケタがダイレクトで合わせて追加点。正直この時点で勝手ながら勝利を確信しました(笑)


 その後もピョンテクが決定機を迎えるなどしてカウンターから惜しいチャンスを作ったミラン。対するカリアリは徹底的に左サイドから攻め、SBのペッレグリーニと中央から流れてきたペドロが何とか頑張ってクロスを入れていきますが1つを除き決定機を作れず。


前半はミランの2-0リードで終了。


後半

 後半は取りたてて書くことも少ない内容でしたのでサラッと流します(笑)


3試合連続ゴール

 試合展開はほとんど変わらず。カリアリは相変わらず徹底的に左サイドから攻めていきましたし、ミランはカウンター主体でチャンスを作っていきました。

 そして60分、遂にカリアリが左サイドをぶち破っていい形でクロスを供給し、中央のペドロに繋がりましたがシュートはバーに嫌われゴールならず。

 すると62分、ゴール前でのゴタゴタから最後はピョンテクが決めてミランが決定的な3点目を奪い、実質試合終了。

 ピョンテクはこれで3試合連続ゴール。少ないチャンスをものにできる彼の決定力の高さは本当に素晴らしいですね。



後半中盤~終盤の攻防

 ミランはカラブリア、ピョンテクに代えてコンティ、クトローネを投入。
右サイドを中心に攻め、スソやチャルハノールが決定機を迎えますが決めきれず。

 カリアリは終盤になってようやくブラダリッチを投入し、4-3-1-2に変更。すると途端にバランスが良くなりました(笑)

 しかし一矢報いるには時間が足らず、試合はそのまま終了。



まとめ


 ミランが3-0の大勝を収め、順位も4位に浮上しました。

 ドンナルンマ様が相変わらずのハイパフォーマンスでクリーンシート達成に貢献してくれましたし、ピョンテクとパケタもゴールを決めるなど好調を維持してくれています。

 相手のパフォーマンスの悪さにも大いに助けられた感はありますが、こうして素晴らしい結果を収められたのは今後に向け大きな自信に繋がるのではないでしょうか。



 さて。次節の相手は好調アタランタです。
ミランとは勝ち点差わずかに「1」の5位につけるチームであり、彼らの強さはチームの総得点数がリーグNO1であるという事実が証明しています(50得点。ちなみにミランは32得点)。


 とは言えCL権獲得のためには絶対に負けられない1戦であり、ミランの真後ろにはアタランタだけではなくローマとラツィオ(いずれもアタランタと同勝ち点)が迫っていることを踏まえれば、アウェーとは言え勝利が求められるでしょう。

 厳しい戦いになることは必至ですが、ミランには何とかして勝利を収めて欲しいと思います。


Forza Milan!


最後まで読んでいただきありがとうございました。

[ 2019/02/11 18:30 ] 試合 解説 | TB(-) | CM(4)