【セリエA23節】 ミラン対カリアリ 【マッチレポート】

スタメン

ミランカリアリ1


前半

カリアリの拙攻とミランの好守


 プレビュー記事にてカリアリの不調ぶりについて言及しましたが、実際は想像以上でしたね…。

 まず攻撃は前線に張るパヴォレッティへの雑なロングボールと、左サイドからの単調な放り込みクロスのみ。
 ボランチのイオニタとバレッラが中央でほとんどゲームを組み立てることが出来ず(前方にほとんどパスコースがないので可哀そうでしたが)、サイドにボールを流すだけの非常に単調な攻撃に終始しました。

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 上図はこの試合におけるカリアリのヒートマップ(左攻め。WhoScoredより)ですが、これを見るとバイタルエリアでボールを持つことはほとんどできず、サイド(特に左)からの攻めに頼り切りであることがわかります。



bandicam 2019-02-11 18-07-43-815

こちらはミランのヒートマップ(右攻め。WhoScoredより)ですが、こうして見比べると違いは一目瞭然ですね。


 カリアリの拙攻に関しては、ミランの守備戦術もその原因の1つでしょうね。ミランはここ最近やっている4-5-1のミドルブロックを継続し、プレスは控えめで引いて守る守備でした。つまりロングボールを放り込んでもその周囲にはミランの選手が多くいるので、セカンドボールを拾ってからの二次攻撃がまるで機能しませんでしたね。


 ちなみに、この試合で2トップの一角に入ったパヴォレッティさんが空中戦に挑んだ回数は驚愕の14回(守備時を含めれば15回)でした。

bandicam 2019-02-11 17-50-02-473

 両チーム合わせたランキングはこのようになっています(WhoScoredより)。さらに言うとパヴォレッティさんは空中戦勝利も7回と断トツの数字を誇っていました。チャンスにはほとんど繋がらなかったものの、彼の奮闘ぶりは素晴らしかったですね。



ミランの攻撃とカリアリの拙守

 上記のカリアリの拙攻とミランの攻守により、継続的に良い形でボールを奪うことに成功したミランはカウンターを連発。ケシエが普段よりも活き活きとしていました(最後の精度はいつも通りでしたが。笑)

 ポゼッション時もピッチを幅広く使いつつ、サイドチェンジを織り交ぜながら相手を押し込んでいく安定したものでした。前にも書きましたがパケタとチャルハノールの関係性が素晴らしく、このコンビなら流動的にスペースに動いて相手守備ブロックを崩してくれるのでポゼッションも機能しますね。


 ただしこの点に関してはカリアリの守備も酷かったです。まずリトリート後のライン設定が低いように感じましたし、プレスも緩いのでミランとしては比較的自由にパスを回すことが出来ました。下がり目に位置するスソに対するマークも甘く、そこで起点を作られたのも大きかったですね。

 そんな中12分、スソが得意のコースからシュート。一度はキーパーに弾かれるも、そのこぼれ球がDFに当たってオウンゴール。ミランが先制に成功しました。

 更に22分、ドフリーのカラブリアが右からファーサイドへ完璧なクロスを送ると、走りこんできたパケタがダイレクトで合わせて追加点。正直この時点で勝手ながら勝利を確信しました(笑)


 その後もピョンテクが決定機を迎えるなどしてカウンターから惜しいチャンスを作ったミラン。対するカリアリは徹底的に左サイドから攻め、SBのペッレグリーニと中央から流れてきたペドロが何とか頑張ってクロスを入れていきますが1つを除き決定機を作れず。


前半はミランの2-0リードで終了。


後半

 後半は取りたてて書くことも少ない内容でしたのでサラッと流します(笑)


3試合連続ゴール

 試合展開はほとんど変わらず。カリアリは相変わらず徹底的に左サイドから攻めていきましたし、ミランはカウンター主体でチャンスを作っていきました。

 そして60分、遂にカリアリが左サイドをぶち破っていい形でクロスを供給し、中央のペドロに繋がりましたがシュートはバーに嫌われゴールならず。

 すると62分、ゴール前でのゴタゴタから最後はピョンテクが決めてミランが決定的な3点目を奪い、実質試合終了。

 ピョンテクはこれで3試合連続ゴール。少ないチャンスをものにできる彼の決定力の高さは本当に素晴らしいですね。



後半中盤~終盤の攻防

 ミランはカラブリア、ピョンテクに代えてコンティ、クトローネを投入。
右サイドを中心に攻め、スソやチャルハノールが決定機を迎えますが決めきれず。

 カリアリは終盤になってようやくブラダリッチを投入し、4-3-1-2に変更。すると途端にバランスが良くなりました(笑)

 しかし一矢報いるには時間が足らず、試合はそのまま終了。



まとめ


 ミランが3-0の大勝を収め、順位も4位に浮上しました。

 ドンナルンマ様が相変わらずのハイパフォーマンスでクリーンシート達成に貢献してくれましたし、ピョンテクとパケタもゴールを決めるなど好調を維持してくれています。

 相手のパフォーマンスの悪さにも大いに助けられた感はありますが、こうして素晴らしい結果を収められたのは今後に向け大きな自信に繋がるのではないでしょうか。



 さて。次節の相手は好調アタランタです。
ミランとは勝ち点差わずかに「1」の5位につけるチームであり、彼らの強さはチームの総得点数がリーグNO1であるという事実が証明しています(50得点。ちなみにミランは32得点)。


 とは言えCL権獲得のためには絶対に負けられない1戦であり、ミランの真後ろにはアタランタだけではなくローマとラツィオ(いずれもアタランタと同勝ち点)が迫っていることを踏まえれば、アウェーとは言え勝利が求められるでしょう。

 厳しい戦いになることは必至ですが、ミランには何とかして勝利を収めて欲しいと思います。


Forza Milan!


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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[ 2019/02/11 18:30 ] 試合 解説 | TB(-) | CM(4)

新戦力の選手達は本当に素晴らしい働きをしてくれてます
本当に嬉しい
戦術面での不満はあれど久しぶりに楽しい時を過ごせてます
ドンナルンマは本当に素晴らしいGKですよミランだけでなくアズーリの未来でもある
彼がいなければ落としてる試合間違いなくありました

次のアタランタとの一戦が本当に勝負です
アタランタは現在のセリエで最も洗礼された戦術を展開してるチームの一つです
ミランのファンでありながら彼らのサッカーに見惚れるのはダメなんでしょうけど素晴らしくて溜め息が出ます
しかもベルガモとなれば余計に勝つのは難しくなる
ガスペリーニに対抗するような戦術レベルを持ち合わせてないミランは個人能力とメンタリティで勝つしかない
ユーヴェや他の上位との対戦見てるとかなり厳しい事が予想出来るので怖いです正直

ここが今シーズン真の正念場です何がなんでも勝たないといけない
この直接対決で負けると取り返しがつかない未来が急激に遠くなります
今季のラツィオは不調に喘いでいるため多少の希望的観測を持ちながら望めますが
アタランタはそうじゃない
今はどうあれミランは世界最高の歴史を持つクラブの一つであり常に勝者である事が義務付けられてる
アタランタはどう足掻いてもプロビンチャです負けるはずがないと信じています
Forza Milan!
[ 2019/02/11 20:39 ] [ 編集 ]

返信

コメントありがとうございます!

 ドンナルンマは凄まじい活躍ぶりですよね~。
これで19歳だというのですから末恐ろしいです(笑)


 アタランタは非常に強力ですし、確かに怖い相手ですよね…
ここ数シーズン彼らに勝っている記憶があまりないですし、増して相手は絶好調。
今のミランがビハインドから逆転勝利する画が浮かびませんし、まずは失点をしないよう集中した守備から入ることが重要かなという気がします。

そしておっしゃる通り個人能力ですね。少ないチャンスを必ずものにする決定力が要求されるでしょうから、この試合でもピョンテクが鍵になってくるでしょうね。


 アタランタに負けた場合、一気に7位にまで転落する可能性がありますからね…。
暫定4位とはいえ7位までとはほとんど差がない状態ですし、求められるのは勝利のみですね!
[ 2019/02/12 12:18 ] [ 編集 ]

初めまして。
最近こちらのブログを知って、楽しく読ませて頂いてます。カカニスタ22さんの意見や考え方には共感できる部分が多く、今後コメントしていこうと思うので宜しくお願いします。

本題ですが、カリアリ戦は期待通りの快勝でしたね!仰る通り相手の不出来に助けられた感は否めないですが、各選手持ち味を発揮できていたのが良かったですね。安定の守護神や新加入組の躍動など、良い流れでアタランタとの激突に臨めますね。

欲を言えばやはりビリアを観たかったことでしょうか。試合展開的にかなり期待していたのですが…

次節は大一番、厳しい試合が予想されますが何としても勝利を!
[ 2019/02/12 23:26 ] [ 編集 ]

返信

コメントありがとうございます!

そう仰っていただけて本当に嬉しいです!
24時間いつでもコメントを受け付けていますので、お気軽にコメントしていただけると幸いです。


新加入選手と守護神ももちろん素晴らしかったですし、バカヨコのボール回収能力、ケシエの機動力、カラブリアのクロスなど、仰るようにまさに各選手の持ち味が十分に発揮された試合でしたね。
チャルハノールも依然として最後の局面でのプレーに問題があるものの、崩しの局面においては素晴らしいパフォーマンスでした。

3得点無失点という結果は限りなくベストに近いものですし、チームのメンタル的にも非常に価値のある勝利だったと思います。
アタランタには現状のベストパフォーマンスを出さなければ勝つことが難しい相手ですから、この大勝を自信に繋げて欲しいですね。



確かにビリアは観たかったですね~…。
試運転するにはベストの試合展開でしたが、練習復帰間近であるため時期尚早であるとガットゥーゾ監督は考えたのでしょうか。

遅くともエンポリ戦までには観られると思いますし、その時を楽しみに待ちたいですね!
[ 2019/02/13 17:18 ] [ 編集 ]

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