【エンポリ戦】 ガットゥーゾ監督試合後インタビュー&雑感



セリエA25節、ミラン対エンポリの一戦は3-0でミランが勝利を収めました。

そして試合後、ガットゥーゾ監督は以下のように答えました。


「前半のパフォーマンスは気に入らなかった。エンポリを苦しめることなくただボールを回していただけだったからね。私は激怒したよ。ハーフタイム後になって動きはずっとよくなったね。」

「パケタは風邪の影響で今週は1度しか練習できなかった。」


ソース;sky sport italia




今のミランだと守備的な相手から先制点を奪うのに多少の時間がかかってもおかしくないと思ってはいたのですが、それにしても前半は良くなかったですね。


その理由の1つとしてパケタの不調(といっても普段と比べてという意味です。攻守においてそつなくこなしてはいました)が考えられましたが、やはりコンディション不良だったようですね。

ただそういった状況でも先発ですから、彼が如何にチームにとって重要な選手かがわかります。



試合に関しては後半早々に点を奪ってくれたので、それからは安心して観られました。


今のミランはとにもかくにも守備が重要です。無失点に抑えさえすれば後はピョンテク、チャルハノール、パケタ辺りが勝手に点を取ってくれますからね(笑)


カウンターの精度には相変わらずの課題は残りますが、この試合もクリーンシートで抑えられたのは大きいですね。




最後に注目の右サイドコンビについてですが、2人とも素晴らしいプレーで結果を残してくれましたし、カスティジェホに関してはこの試合の個人的MOTMです。

ただ、プレーに関しては良くも悪くもこれまで通りだったかなと。


彼はキック精度が高いためシュートやクロスが正確ですし、守備にも非常に献身的に走り回ってくれます。

一方で周囲の使い方が上手くなく、細かいテクニック(狭い場所でボールを受けてキープ、またそこから散らす能力など)はあまりないのである程度スペースがないと厳しい部分があります。


コンティとプレーエリアが被り、かつ相手が引いて守ったことで使えるスペースの少なかった前半のパフォーマンスが悪かった一方で、コンティとの連携が多少改善し、かつミランの先制後に相手が前掛かりになったことでスペースの出来た後半のパフォーマンスが素晴らしかったのは偶然ではないでしょうね。


ですので、この試合のパフォーマンスを以てスソより攻撃においても有用だと断言するのは早計だと個人的には思います。

元々スペースがあればこの位はやれていた選手ですしね(サッスオーロ戦が典型例)。


もう少し味方を使える選手になれれば更なる活躍も見込めると思いますし、今回の結果を糧に大きく成長して欲しいですね。



コンティに関しては、良いところと悪いところの両方が出たかなと。
クロス精度についてはもはや正確無比の一言に尽きますし、この試合でもカスティジェホに見事なクロスを上げて3点目をアシストしました。


一方で、攻め上がりのタイミングや守備全般の動きは気になりましたし、まだまだ本調子からは遠いのかなと。

ただし、特に前者に関しては試合勘の問題が大きいと思うので、今後も継続的に起用されていく上で改善されていくかなと思います。


個人的にはスソとコンビを組んだ時にどういうプレーになるか見てみたいですね。守備面はかなり心許ないですが(笑)


[ 2019/02/23 11:06 ] 試合 試合後インタビュー | TB(-) | CM(0)

エンポリ戦プレビュー


予想スタメン




この試合のスタメンで注目すべきは、スソの代役と右SBですね。

『Sky』によればそれぞれカスティジェホ、カラブリアとなっていますが、別メディアによれば前者はボリーニやクトローネ、後者はコンティ先発の可能性が取り沙汰されています。

いずれにせよ普段とは違う組み合わせになりますし、ここのスタメンとそのパフォーマンスには注目です。




直近成績

ミラン;3勝2分0敗 9得点 2失点

エンポリ;1勝2分2敗 8得点 8失点




なお、直近5試合における直接対決の結果はミランの2勝2分1敗です。




エンポリ3-0サッスオーロについて


これまで8戦勝ち無しのエンポリでしたが、前節に11位のサッスオーロと対戦して3-0の大勝を収めました。

いきなりの大勝劇で困惑した方も多いと思いますが、この試合での彼らの勝因は明確かつソリッドな守備戦術でした。

説明すると…

・エンポリのシステムは5-3-2、サッスオーロは4-3-3

・相手CBのボール保持時、2トップの2人がアンカーへのパスコースを消してボールをサイドへ誘導

・相手SBに渡った瞬間にインサイドハーフが中へのパスコースを切りながらプレス

・相手に第一プレッシャーラインを越えられた後は2トップの片方が下がって中盤でダイヤモンド型を形成(5-4-1ダイヤモンド)し、中央のパスコースを消す。




結局のところ、徹底的に中央を経由させず同一サイドに閉じこめてしまおうという狙いがあったのでしょうね。

実際この効果は抜群で、サッスオーロは全く中央エリアを使うことが出来ず、サイド(主に左サイドのボガ)からの独力でのドリブル位でしかチャンスを作れませんでした(特に前半)。

後は良い形でボールを奪い、おぼろ豆腐のような固さを誇るサッスオーロ守備陣に対してカウンターを中心にズタズタにした結果、上記のスコアとなりました。




注目プレーヤーについて


上記に挙げたサッスオーロ戦でのパフォーマンスのみから判断させていただきます。

本当は1試合だけで判断するのは良くないんですけどね(しかも相手はサッスオーロ)。イアキーニが監督に就任した時点で……だったので最近のエンポリの試合はこれしか観ていません(笑)



まずアンカーのベナセルがビルドアップ・カウンターの両方の起点として絶大な貢献を果たしていました。

そのパスの受け手としてはインサイドハーフのクルニッチが素晴らしかった。
2ライン間でパスを引き出し、そこからのドリブルで相手守備陣を崩していきました。


もう1人挙げるとすると、2トップの一角でプレーしたファリアスでしょうか。
流動的にサイドに流れながらWB、インサイドハーフと絡んでポゼッションに貢献しつつ、1ゴール1アシストと結果も残していましたね。




試合展開・結果予想


ホームということもあり、少なくとも序盤はミランが主にポゼッションする展開になるでしょうね。

エンポリは9戦ぶりに勝利を収めた前節と比べて戦い方を大きく変えるつもりはないでしょうから、上記の守備戦術で臨むと思われます。

ミランとしては、サイドに誘導された際にどう対処するか(連携でゴリ押し突破、もしくはサイドチェンジなど)が重要になってくるでしょう。

こういうときにはスソがいて欲しいんですけどね。なぜ今回に限って…笑


チャルハノール―パケタラインは安定しているので、後は急造の右サイドコンビ(トリオ)がどれだけやれるかに注目したいです。



守備に関しては、いつも通りの戦術なら早々やられることはないでしょう。

中途半端なボールロストだけは避けて欲しいですね。



さて。最後に結果予想ですが、順当にいけばミランの勝利は間違いないでしょう。
2-0か3-0だと思いますし、そうなって欲しい(笑)



折角アウェーでアタランタに勝利を収めても、こういう試合をものにできなければはっきり言ってCL権は獲れません。

確実に勝利を収めて欲しいと思います。


Forza Milan!


[ 2019/02/22 07:30 ] 試合 プレビュー | TB(-) | CM(0)

お知らせ&ライバルクラブについての見解



お知らせ


昨日(厳密にいうと2日前の夜)から、当ブログで変更した部分があります。

おそらくパソコンから閲覧してくださっている方はほぼ間違いなく気づいたかと思いますが……


はい、文字の大きさを変えました。


いや本当に今さらで恐縮ですし、小さい文字で相当読みにくかったと思われます。
特にパソコンからだと小さすぎて何が書いてあるか判読し辛くて仕方なかったですね。

記事の投稿自体はパソコンからやっているのですが、ブログ自体を覗くことはほとんどなかったので今まで気づきませんでした。


今までご不便をおかけして本当に申し訳ございません…。


一応細心の注意は払ったつもりですが、この変更により何らかの不都合(文字化けなど)がありましたら遠慮なくお申し付けください。


勿論それ以外でも、ブログに関する何らかの要望等ありましたらご連絡ください!




CL権を争うライバルについて


これだけで終わるのも味気ないので、今回はミランとCL権を争うライバル達の現状についての見解をそれぞれサラッと述べていこうかなと。

まずはライバルの定義ですが、ユヴェントスは間違いなく1位でしょうし、ナポリも8割方2位だと思っているのでこの2チームは除外。

というわけで、3位インテル(46)から7位ラツィオ(38)までを対象とします。ちなみにミランは勝ち点42の暫定4位です。


インテル


後半戦の失速が恒例ともいわれることもあるインテルですが、ここ2試合はパルマ・サンプドリアという難敵相手に勝利を収めて3位を堅持しています。

やや攻撃パターンに不安を抱えるものの、選手層が厚い上にDFも安定。さらに昨季は最終節までもつれたラツィオとのCL権争いを直接対決で勝ち取った経験もあることから、CL圏内は固いのではないかと思います。



懸念要素とすれば、やはりイカルディですよね。

キャプテンマークを剥奪されて以降ここまで出場機会なし。

そろそろ復帰してもおかしくないですが、モチベーションやチームメイトとの関係など、果たして騒動以前のようなパフォーマンスを発揮してくれるかどうかは未知数です。


そして仮に彼を本格的に外す選択をするとすれば、彼の能力を最大限に活かすことを目的とする今のシステムを抜本的に見直す必要に迫られるのではないでしょうか。



ローマ

シーズン序盤の絶不調から一転、4位ミランと勝ち点差「1」まで詰めてきたローマ。

ただし内容に関していえば、まだ盤石な試合運びはできていないのかなという印象です。中でも後方からのビルドアップが不安定かなと。

特にデ・ロッシがいない時にそれが顕著な気がしますね。彼がいると長距離のパスを通せるのでウイングが活きますし、おそらくチームにメンタル的に好影響も与えるので滅茶苦茶重要な選手ですよね。


後はザニオーロですね。チーム内での立場がもはや「期待の若手」から「重要な主力」にクラスアップしているように感じます。

中盤がデ・ロッシとザニオーロ、そしてクリスタンテorペッレグリーニの3人で構成したらかなり強力ですし安定するんじゃないでしょうか(4-3-3でも4-2-3-1でも)。

つまりミラニスタ的には実現して欲しくないですね(笑)



アタランタ


非常に強力な攻撃力を誇りますし、おそらく機能美という観点から言えばミランを含むCL権争いチームの中でも随一かなと。

ただ選手層はかなり心許ないですし、ゴメス・イリチッチを始め完全に替えが利かない選手が多数いる印象です。

疲労の溜まってくる終盤戦においても彼らが安定して出場し続けられるかは未知数ですし、個人的に4位以内は流石に厳しいのではないかと思います。



ラツィオ


まぁ彼らは1にも2にも怪我人の多さですよね…。

ようやく主力が復帰しつつあるので、ここからどこまで内容・結果共に巻き返せるかが重要かなと。

ラツィオとはカップ戦を含めると今季あと3試合も対戦するので、その時々にまた触れたいと思います。



まとめ


現状、4位以内に入りそうなのはインテル、ミラン、ローマの3チームでしょうね。

選手層的に劣るアタランタ、ラツィオは上記3チームに比べると少し厳しいかなと。


インテルはイカルディについての問題をどう解決するか。仮に本格的にスタメンから外す場合は彼抜きのシステムを構築できるか。

ミランはカウンターの精度を上げられるか。

ローマはビルドアップを安定させられるか。


ユヴェントス優勝は例年以上に確実視されているセリエAですが、CL権争いは混沌としていて非常に面白くなりそうです。


[ 2019/02/21 12:00 ] 他クラブ | TB(-) | CM(2)

ルーカス・パケタがミランにもたらした2つの変化



はじめに;チームにもたらした2つの変化


 今冬の移籍市場にて、ブラジルのフラメンゴから推定3500万ユーロで移籍したルーカス・パケタ。

 当初、この報道及び移籍金を知った時は「将来有望な若手選手らしいしこんなもんか~」などと思っていたわけですが…


 今思うと、あまりにも格安でしたね。移籍金3500万ユーロ(出来高付きらしいので実際はもう少し高くなるかもしれませんが)は将来性を考慮してのものだったと当時は考えていたわけですが、現段階の実力でも十分にその額に値することは間違いないでしょう。

 チームに加入後、瞬く間に即戦力としてフィット。もはや欠かせない選手となっていますからね。


 というわけで今回は彼がチームに対し、具体的に何をもたらしてくれたのか、またどのようにしてチームに貢献してくれているのかについて個人的な見解を書いていこうかなと。



ボールの運び役

 まず一つは、ボールの運び役としての多大なる貢献ですね。
 とはいってもドリブルでゴリゴリと運ぶわけではなく、ポジショニングとパスで運びます。

 彼はボールの引き出し方と、ボールを貰った後のパスの判断と精度が非常に素晴らしいのでボールを前進させられるんですよね。
 そしてキープ力もあるので、有効なパスコースが見つからない時は溜めを作ることが出来ます。


 「Nextカカ」と呼ばれることもあるパケタですが、かつてのミランの選手で言えばセードルフに近いプレースタイルではないかと。

 カカはどちらかと言うとドリブルで運ぶタイプ(積極的に動いてパスを引き出すこともしましたが)でしたし、それ故にカカとは結構違いますね(カカのようにミランのレジェンドになれるという意味での「Nextカカ」なら正しいかもしれません。笑)



 閑話休題。それで何故これが重要かと言うと、当時のミランの中盤にこれが継続的にできる選手がいなかったからです。


 例えばケシエはロングカウンター時などのスペースが空きまくっているときはドリブルでゴリゴリ運べますが、ポゼッション(この記事でいうポゼッションは「相手の守備陣形が整っている状態での攻撃」程度に捉えてください)時はドリブルでもパスでも有効に運べません。

 バカヨコも同じ。圧倒的なフィジカルを活かしたドリブルでマーカーを剥がすことはできますが、その後のパスの判断が良くないため有効にボールを運べない。


 チャルハノールは唯一それが継続的に出来得る選手ですが、パケタほどのキープ力がないため上手く溜めが作れず、ドリブルでの運びも上手くはないためそこまで適任ではない(良い形でボールを受けられ、かつ常時パスコースが作られているような組織的なチームであれば出来るでしょうが)。


 つまりこの3人の中盤でポゼッションサッカーをやっていた頃のミランの試合内容が酷く、4試合連続無得点などという記録を残したのもある種必然であったということがわかっていただけると思います(この頃の僕がくどい程に速攻サッカーを要求していたのはこのため)。



 パケタとピョンテクの加入に伴い、基本戦術がポゼッションからロングカウンターにシフトしたため当時と今を単純比較することは確かに難しいです。

 しかし当然ながらポゼッションする時間帯というのは今でも試合中に必ずあるわけで、その際にはパケタの上記の能力が存分に発揮されていますね。



チャルハノール復活


 パケタがチームにもたらしたものの2つ目はチャルハノールの復活です。

 チャルハノールのシーズン前半戦は惨憺たる結果に終わり、そのため冬の移籍市場期間では放出の噂が絶えることはありませんでした。


 しかし後半戦になり復調。先日のアタランタ戦では今シーズンのリーグ戦初ゴールを含む1ゴール1アシストでチームの勝利に大きく貢献しました。


 彼の前半戦の不調の原因についての僕の見解は、めちゃくちゃ大雑把に言うと「サイドで孤立する時間帯が長かった」というものでした(こちらの記事「ハカン・チャルハノールの苦境 ~不調の原因とその解決法~ 【本編】」で詳述していますので、未読の方は読んでいただけると幸いです)。


 つまり前半戦とは打って変わった後半戦の好調の理由を大雑把に言うと「孤立することなく中央付近でボールを触れるようになったから」だということが出来ます。


 ではなぜその変化が生じたかと言われれば、それはほぼ間違いなくルーカス・パケタのおかげではないかと。


 パケタは前述したように動きの質が高く、パスの精度と判断も素晴らしい。流動的に動いてサイドにも流れられるため、チャルハノールに良質なボールを送ると同時に自身へのパスコースと中央付近のスペースを提供することが出来るわけです。


 こうしてチャルハノールは中央に流れて比較的フリーでボールを受けられる頻度が増え、しかもパケタというパスの受け手としても優秀な存在が近くにいることで得意のパスもより活きるようになったというのが好調の原因だと考えています。


 ちなみにこれはパケタの方にも言えることでして、パスの出し手としても受け手としても優れている上に積極的なフリーランもしてくれるチャルハノールがいることで、パケタが流動的に動きやすいという側面は間違いなくあるでしょうね。



 最後に、実際のデータを見てみましょう。

チャルハノール トリノ戦 チャートボード タッチ2

 上図は先に挙げたリンク先記事でも引用した、トリノ戦(機械採点で最も悪かった試合の1つ)におけるチャルハノールのボールタッチポジションです(右攻め。WhoScoredより)。

 中央エリアもといバイタルエリア付近でのタッチ数は少ないことがわかります。



チャルハノール カリアリ

 一方こちらは2節前のカリアリ戦におけるチャルハノールのボールタッチポジションです。

 はい、一目瞭然ですね(笑)



おわりに;CL権獲得のために


 以上、パケタがミランにもたらした大きな変化や貢献について僕なりの見解を述べさせていただきました。

 まとめると僕の主張は「パケタは持ち前のスキルと流動的な動き、そしてチャルハノールとの相性の良さを活かすことでミランのポゼッション精度を向上させ、その上チャルハノールの復活にも貢献した」と言ったところでしょうか。


 今回は特にポゼッション時における彼のパフォーマンスに注目しましたが、他にも守備時の献身性やカウンター時の鋭い縦パスなど褒めたい点はまだまだあります。

 既に十分に素晴らしいというのに、これでまだ21歳の成長株ですからね。本当に末恐ろしい選手です。



 ミランのCL権獲得のためには、もはや彼は無くてはならない存在となりました。

 何としても今季はCL権を獲ってもらい、来シーズンからは世界最高峰の舞台でも躍動するパケタの姿を見たいですね!


最後まで読んでいただきありがとうございました。


[ 2019/02/19 17:00 ] 考察 選手 | TB(-) | CM(0)

ピョンテク「5試合で6ゴールは予想以上」




 アタランタ戦での2ゴールにより、ミラン加入後の5試合で6ゴールを決めたことになったピョンテク。

 ミランでのデビュー戦となった最初のナポリ戦はベンチスタートということもあってノーゴール。しかしそれ以降は毎試合ゴールを上げているということで、現在4試合連続ゴール中と絶好調です。

 また、『Milan TV』によれば、ミランの歴史上で最も早く6ゴールを上げた選手とのことです。




  更に、アタランタ戦でCKからチームの3点目を奪ったピョンテクですが、『カルチョメルカート』によれば、これ以前にリーグ戦でミランが最後にCKから得点を奪ったのが昨シーズンのユヴェントス戦(日本時間4月1日)とのことです。

 10カ月以上ゴールから遠ざかっていたということで、ミランのセットプレーが如何に弱点であったかがわかります(笑)

 ちなみに余談ですが、当時のスコアラーはボヌッチ、アシストは今回のピョンテクへのそれと同じでチャルハノールです。



 さて。このように記録ずくめのピョンテクですが、流石の本人もここまでのロケットスタートを切ることになるとは思っていなかったようです。アタランタとの試合後、『Dazn』にて以下のように答えました。


「僕はいつだって自分を信じているし、たくさんのゴールを決められるはずだと考えていた。でも5試合で6ゴールというのは想像以上だよ。」

「マークは厳しかったけど、遅かれ早かれエリア内にボールが来ることはわかっていた。僕はそのボールに触る為に、事前に最適な動きをしたんだ。今日の2ゴールには満足しているし、これを続けたいね。」


ソース;calciomercato.com




 これまでゴールを決めた4試合全てでそうでしたが、決して多くのチャンスに恵まれているわけではないにも関わらず結果を残していることからして、彼の決定力と試合への集中力が如何に優れているかがわかります。

 チームのカウンターの精度が上がってピョンテクに良質なボールをより多く届けられるようになれば、更なる活躍を見せてくれることは想像に難くありません。


 今季の彼がこれからどれだけ多くのゴールを積み重ねてくれるか本当に楽しみですね。


[ 2019/02/18 22:00 ] インタビュー 選手たち | TB(-) | CM(0)

【セリエA24節】 アタランタ対ミラン 【マッチレポート】

スタメン

アタランタミラン1


前半

アタランタの攻撃とミランの守備

 序盤は激しい立ち上がりで落ち着かない展開。

 その後はアタランタがサイドを起点に攻めますが、ミランが素晴らしいミドル~ローラインブロックを見せてほとんどチャンスを作らせず。

 いやー、このミランの守備は掛け値なしに素晴らしいと思いました。

 アタランタはチームコンセプトや選手の特性上、鋭いサイドチェンジやDFライン裏へのロングボールの頻度が少ない。それゆえミドルブロックはかなり有効だと思います。


 そして個人に目を向けると、特に目を引いたのがパケタとチャルハノールの守備ですよね。バカヨコとケシエの守備の貢献度はいつも通りの素晴らしさですが、前者2人のチャレンジ&カバーの関係性が相当良かったです。

 攻撃時の相性の良さに関してはこれまで何度も言及してきましたが、これで守備も良くなれば手の付けられないコンビになりそうですね。


 スソも普段よりかはパスコースを消していましたし、守備もそこそこ頑張っていたのではないかと。

 逆サイドにボールがある時は頻繁に攻め残っていましたが、おそらくはアタランタの展開力(サイドチェンジなど)の低さや消極性、そしてボール奪取後のミランのカウンターを見越しての戦術的判断だと(おそらく)思うので致し方無し。



アタランタの守備とミランの攻撃

 守備時のアタランタはサパタとイリチッチが相手両CBのムサッキオとロマニョーリ、トップ下のゴメスがアンカーのバカヨコをマンマークし、両ボランチは両インサイドハーフ(ケシエ、パケタ)、両WBが両SB(カラブリア、リカロド)を厳しくマーク(時にマンマーク)するアグレッシブな形が基本。

 それに対してミランはショートパスに固執せず、前線に上がったケシエやピョンテクへロングボールを送りこんだり、ウィングのチャルハノールがリカロドとパケタの近くにまで寄ってきてビルドアップに参加したりなどで対応。


 チャルハノールのマーカーは基本的に右CBのトロイでしたが、チャルハノールの下がる動きにどこまで付いてくかがやや曖昧に感じましたね。つまりそこで起点を作れるシーンがちょくちょくありました。

 パケタ、リカロド共にキープ力とテクニックがあるため(特にパケタ)、不用意にボールロストすることなくこの3人でボールを上手く前進させるシーンが前半序盤は目立ちました。


 そしてマークを外した後は右サイドへのサイドチェンジから一気にPA付近にまで持ち込み、スソのラストパスから最後はケシエが2度決定機を作りますがゴールには至らず。

 惜しいチャンスを2度作ったものの、その後は先述のアタランタの守備によってほぼ完璧に抑えられてしまいました…。



前半中盤戦の攻防


 前半中盤以降もアタランタがポゼッションする展開でしたが、相変わらずミランが素晴らしい守備で相手にほとんどチャンスすら作らせず。

 「キープレーヤーである」と僕が前日のプレビュー記事で言及したゴメスはバカヨコが完封。途中からゴメスは普段と比べ明らかに精彩を欠いていましたが、ミランの守備とバカヨコによってリズムを狂わせられたという側面はあると思いますね。


 そのためアタランタはもう1人の中心的選手であるイリチッチを中心に右サイドからハイテンポなパス回しで崩そうと試みますが、ここもパケタ、チャルハノール、リカロドを中心に(ほぼ)完封。

 パケタ、チャルハノールの守備時のポジショニングはケシエより良いかもしれません(笑)まぁケシエには圧倒的な機動力とフィジカルがあるので総合的な守備力はケシエの方が上でしょうけどね。


 一方、ミランは攻撃に関しては機能せず。流石に前線に残るのがピョンテク1人(スソが残っていることもありましたが)では上手くカウンターに繋げられないため、アタランタの攻めが続きました。

 すると34分、ワンチャンスをモノにしたアタランタが先制点を奪取…。まぁこの失点についてはイリチッチが素晴らしかったということで…笑



カンピオーネ候補

 同点弾を奪いたいミランが当然前掛かりになりますが、正直この展開はかなり不味いです。
 アタランタは相手のハイプレスを躱す組織力を備えているため、プレスを躱されオープンな状態でボールを持ち込まれる展開に。

 それまでほぼ沈黙していたサパタのスピードが活きるようになり、バイタルエリアからはゴメスが惜しいミドルシュートを放つなど、明らかにチャンスの質・量ともに増え始めます。

 明らかにこの流れは追加失点パターンでしたが……アディショナルタイム、リカロドのアーリークロスに見事に合わせたピョンテクがワンチャンスをモノにしてミランが同点!



 上記の動画を観ていただければ明白ですが……まぁ紛れもなくカンピオーネ(偉大な選手)候補ですよね。

 これほど理不尽なゴールを決められる選手はミランではイブラヒモビッチ以来じゃないでしょうか。試合への継続的な影響力という面ではまだまだ彼には及びませんが、試合の流れなど関係なく決めるこの衝撃は彼を彷彿とさせます。既にシュート精度では彼以上かもしれません。要は最高です(笑)


 というわけで前半は1-1で折り返しました。



後半


待望の瞬間

 後半早々からミラン側左サイドを突破される厳しい立ち上がり。
 好調のイリチッチが本領を発揮し、絶妙な位置でボールを受けてドリブルで持ち上がりミランのプレスを躱していきます。

 嫌な流れだなーと思っていたら55分、相手DFのクリアを拾ったチャルハノールがバイタルエリアから強烈なミドルシュートを放ち、ミランが逆転に成功!!



 チャルハノール擁護派としてこれほど嬉しい瞬間はありません。

 これまで得点機を何度も逃し続けていたのは紛れもない事実ですし、そのことについての批判は妥当だとは常々思っていましたが、プレースタイル的にこれまでもチームにとって極めて重要な選手であったことは間違いないですからね。

 金銭的理由でもない限りは絶対に放出などして欲しくありませんでしたし、こうして結果を残してくれると堂々と主張できますね(笑)



待望の瞬間その2


 59分、アタランタはゴメスに代えてクルセビスキを投入。明らかに精彩を欠いていましたし、交代自体はまぁ妥当かなと。

 ただ、代わりに投入されたクルセビスキは見覚えがない選手だったので調べてみたらなんと18歳の若手選手で、今季2試合目の出場とのこと。

 プレーを見ても現時点でゴメスの代わりはまだまだ厳しい感じでしたし(その歳でゴメスの代わりを務められたらドンナルンマ級の逸材ですが。笑)、ミランにとってはかなり助かったかなと。


 そして交代直後の61分、ミランがCKからピョンテクが頭で合わせてミランが3点目を奪いました!!


 今季のミランがセットプレーから得点を奪ったのは、僕の記憶している限りELでのサパタのゴールのみです。
 セットプレーからの得点不足は大きな課題の1つでしたし、そういう意味でもこのゴールは価値あるものだったと言えそうです。



後半中盤~終盤戦の攻防


 かなり冗長になっていますし、後は取りたてて書くことも少ないので流します(笑)

 ミランは後は無難に処理しつつ、時にハイプレスをかけながらアタランタを牽制。


 ゴメスの欠けたアタランタは完全にイリチッチ頼み。それでも1、2度得点チャンスを作るのは流石に組織されたチームだなと感じましたね。



 終盤は僕がコーヒーをこぼすという大事件を起こし、その処理に追われたため集中して見られませんでしたが、試合後スタッツを見る限り大したピンチはなかったのでしょう(笑)


試合は1-3で終了。



まとめ

 試合後、両監督ともに口にしたのが「ハーフタイム直前のピョンテクの同点ゴールが大きかった」というもの。

 僕も全く以て同感です。先述したように、あの流れは間違いなくアタランタの追加点パターン(前掛かりになった相手をトリデンテで仕留める)でしたし、あそこで嫌な流れを断ち切るスーパーゴールがなければ最終スコアは全く異なっていた可能性も十分に考えられます。

 しかし、先制されるまでのミランの守備は非常に組織的で素晴らしいものでしたし、それは先制されるまでアタランタにほとんどチャンスを作らせなかったことからも明らかです。
 この点は十分に評価されるべきだと思います。


 まぁその後のカウンターの精度が低く、攻められっぱなしだったという点を考慮すると評価は下がりますけどね。


 要はどの部分を重要視するかで試合の評価は変わってくるかなという印象ですね。僕のこの試合の解釈及び評価はここまで長々と語った通り、肯定的です。



 さて。次節の相手はエンポリです。

 現在の彼らは18位と降格圏に沈んでおり、指揮官はイアキーニ(僕の〇いな監督ランキングで1、2を争う人)ということで勝利は絶対です。

 今のチーム状況であればさほど心配はしていませんが、おそらくエンポリはガチガチに引いて守ってくるでしょう。

 ここ最近とは少し異なるアプローチが要求されるでしょうが、ミランには確実に勝ち点3を手に入れて欲しいですね


Forza Milan!


最後まで読んでいただきありがとうございました。


[ 2019/02/17 21:00 ] 試合 解説 | TB(-) | CM(2)

【アタランタ戦】 ガットゥーゾ監督試合後インタビュー&雑感


 セリエA24節アタランタ対ミランの1戦は、1-3でミランの勝利に終わりました。

 そして試合後、ガットゥーゾ監督は以下のように答えました。

「この試合のミランには多くのクオリティが伴っていた。だが、より重要なのはチームのために全員が惜しみなく働いたことだ。それが最も重要だ。」

「ピョンテクとパケタは今の状況に満足しているだろう。だが、彼らの好調の理由はチームメイトのおかげでもあるだろうし、2人もそれに気づいていると思うよ。チーム全体が上手く機能している。我々はこのメンタリティを失ってはならないね。」

「ハーフタイム直前に同点になったのは非常にラッキーだった。そうでもなければ、あのアタランタを相手に得点を奪うことは非常に難しくなっていただろうからね。ピョンテクはゴールを熱望しているが、同時に素晴らしい動きも見せてくれる。」

「ここ2試合でチャルハノールは我々に更なるクオリティをもたらしてくれている。今のチームはこれまでとは違うね。」



ソース;Sky Sport




 ただただ素晴らしく、そしてとてつもなく大きな勝利をミランが挙げてくれました!!


 まぁ僕は一つ前のプレビュー記事で「結果予想ですが、順当にいけばアタランタ勝利でしょう」などと予想し無様に外したわけですが(笑)


 ただ情けない言い訳をさせていただくとすれば、「順当にはいかなかったからミランが勝った」と言えるのではないかと。

 まず1ゴール目のピョンテクのゴールは純粋にスーパーゴールですし、2点目は今季リーグ戦でゴールのなかったチャルハノールの強烈なミドルシュート。そして3点目は今季ここまでで1つしかなかったセットプレーからのゴール。


 後者の2つに関しては今季のミランが抱えていた大きな課題でしたし、まさかその2つが(少なくともこの試合に限っては)一挙に解決されるとは完全に誤算でした(笑)こういう嬉しい誤算は大歓迎ですけどね。


 ピョンテクに関しても、決定機を確実にモノにしてくれる選手であるとは思っていましたが、まさか決定機ではない局面でもゴールを決めてくれる選手だったとは…(笑)こちらも(嬉しい)誤算でしたね。


 こう言うと「まぐれで勝ったと言いたいのか」と思われかねないのですが、失点を「1」に抑えた守備を始め、試合内容的にもミランに相応しい勝利であったと個人的には考えています(詳しくは次のマッチレポート記事にて)。



 さて。こうなってくるといよいよCLが否が応でも頭に浮かんでしまいますが…

 今節ローマとラツィオが勝利すれば、勝ち点1差でミランの背後にピタリと付いてくることになりますし、まだまだ油断はできません。

 しかし、堅守とカンピオーネFWを擁する今のミランならばCL出場に値するイタリアのクラブだと思いますし、いつも言っていますが4位以内に入れるメンバーは十分に揃っています。
油断はできませんが、CLの可能性は着々と高まっていると思いますね。


 この調子を維持してもらい、ここから目標である4位以内フィニッシュにまで突っ走って欲しいですね!


[ 2019/02/17 08:37 ] 試合 試合後インタビュー | TB(-) | CM(0)

アタランタ戦プレビュー



予想スタメン



システム;4-3-3

GK;ドンナルンマ

DF;カラブリア ムサッキオ ロマニョーリ リカロド

MF;ケシエ バカヨコ パケタ

FW;スソ ピョンテク チャルハノール


 ミランもアタランタも現状のベストメンバー。



直近成績


アタランタ;4勝1分0敗 14得点 4失点
ミラン;3勝2分0敗 8得点 1失点



 どちらも直近5戦は無敗であり、得失点数を見ても両チームのスタイル・強みがはっきりしていますね(アタランタは攻撃、ミランは守備)

 なお、両チームの直接対決の成績はミランの0勝4分1敗。どうりでここ数年勝った記憶がないわけです(笑)



キープレーヤーについて

 
 先述のようにアタランタは攻撃力に特長があり、チームのエースストライカーのドゥバン・サパタはここまで16ゴールを決める大活躍を見せています。

 そんな彼とイリチッチ、ゴメスで構成されたトリデンテの破壊力は凄まじく、セリエAナンバーワントリオといっても全く過言ではありません。

 この凄いトリデンテの中でもとりわけ凄いのがゴメスですね。完全にチームの中心ですし、流動的に動き回って組み立て、崩し、フィニッシュの全局面に絡みますからね。

 彼を抑えずしてミランの勝利はないでしょう。



試合展開・結果予想


 ベルガモであることや、ここ最近の試合内容からしてアタランタがポゼッションしてミランが引いて守る展開になることはほぼ間違いないでしょう。

 アタランタは前述のトリデンテによる中央突破、そして長身の中盤やWB、果てはCBが積極的にエリア内に侵入してクロスのターゲットになるサイド攻撃の両方が組織として確立されていますし、相手にリトリートされてもチャンスを強引に作り出す力があります。

 ムサッキオ、ロマニョーリの両CBが空中戦を譲らないことが必須ですし、加えて普段は守備をサボるスソや空中戦に難のあるカラブリアがどれだけ頑張れるかもカギになりそうです。
 とりあえず先に失点することだけは何としても避けたいですね。


 攻撃に関しては、マンツーマンで守る傾向の強い相手に対し、どれだけ個の力で上回れるかが重要ですね。
 
 いつもの戦術でいくならば守備時に前線に残るのはピョンテクのみになりますし、カウンターになった際に彼がどれだけボールをキープできるか(チームとしてもどうカウンターに繋げるか)も重要になると思います。



 さて。最後に結果予想ですが、まぁおそらく順当にいけばアタランタが勝つのではないでしょうか(あくまで「結果予想」であって「願望」ではありません。もちろん願望であればミラン勝利です)。

 とは言えミランには幾度となくチームを救ってきた偉大な守護神がいますし、前線にはワンチャンスをものにできるストライカーが今はいます。

 粘り強い守備で無失点に抑えつつ相手を疲弊させ、カウンターから1点をもぎ取り勝利を収める。

そういう展開になれば最高ですし、勝つとしたら十中八九こういう展開かなという気がしますね。



 厳しい試合になると思いますが、この試合に勝てればCL圏獲得に向け大きな一歩になることは間違いありません。

 何とかして勝利を収めて欲しいですね!


Forza Milan!

[ 2019/02/16 07:30 ] 試合 プレビュー | TB(-) | CM(0)

ボナベントゥーラ復帰後のシステムについて~4-3-1-2の可能性~


はじめに

 数日後にアタランタとの1戦を控えるミラン。

 アタランタと言えば、ケシエ、コンティを始め今のミランには元アタランタの選手が多数在籍しています。


 その中の1人がジャコモ・ボナヴェントゥーラです。

 現在膝の負傷で長期離脱中。今シーズン中の復帰はおろか来シーズンの開幕にも間に合わない可能性が噂される彼ですが、復帰を果たせばチームの大きな戦力になることは間違いないでしょう。

 
 今回は、ボナベンが復帰し、今のチームに組み込む場合のミランの最適と思われるシステムについて考えていきたいと思います。


 なお、考える上での前提として…

・特に言及のない限りは、前線と最終ラインはいつもの(スソ、ピョンテク、チャルハノール、カラブリア、ムサッキオ、ロマニョーリ、リカロド)メンバー

・ボナベントゥーラのコンディションが戻っている

・復帰は来シーズン以降のため補強・放出でメンバーはほぼ間違いなく入れ替わっているでしょうが、今季のメンバーを基準に考えます



ボナベントゥーラ、ビリア、ケシエ(4-3-3)

ボナベントゥーラ1


 今季序盤、彼とビリアが離脱するまでは不動であった構成。
 8試合で3ゴール1アシストという数字からも分かる通り、このシステムでのボナベンはかなり活き活きとしていました。

 1トップのため飛び出すスペースがありますし、しかも当時は下がってくるプレーを好みペナルティエリア内への侵入が消極的だったイグアインがそこを務めていたこともあり、ボナベンが積極的に前線・ペナルティエリア内へと飛び出すことができましたね。


 ポゼッションサッカーに極度に拘っていた当時ですら比較的機能していましたから、この構成で裏抜け主体の縦に速いサッカーをすればかなり強力でしょうね。



ボナベントゥーラ、バカヨコ、ビリア(4-3-3)

ボナベントゥーラ

 そして、今ならばビリアを一列上げてバカヨコアンカーでも十分に機能すると思います(志向する戦術はもちろん①と同じ)。

 今の1トップはエリア内での積極的な駆け引きに特長のあるピョンテクですし、ボナベン・ピョンテクの2人と片方のウィンガーがエリア内でクロスのターゲットとなり、ビリアがそのこぼれ球対策も兼ねてバイタルエリアに構えるという形は中々良いのではないでしょうか(ビリアは強烈なミドルを持っていますし)。



バカヨコ、ビリア、ボナベントゥーラ、チャルハノール(4-3-1-2)

ボナベントゥーラ3


 4-3-1-2をこよなく愛する僕が個人的に1番見てみたいシステムがコチラです。

 ポゼッション時は主に左サイドでボナベン、チャルハノール、パケタが流動的に動いて相手守備陣を打ち崩します。
 
 チャルハノールはライン間でボールを引き出すのが上手く、前線には原則2つのパスコース(パケタ、ピョンテク)があるため得意のパスも活きるでしょう。

 ボナベンはドリブルでボールを運べますし、サイドに流れてクロスを上げることも(彼は地味にクロスも上手い)パケタが空けたエリア内に飛び出すこともできるのでかなり適任。

 パケタはサイドにも流れられるし下がってボールを受けることもでき、かつフリーランの質も高そうなので上記2人のポジションを見た上で気の利いた動きをすることができるでしょう。もちろんFWとしてアシストや得点も期待できます(ただし2トップの1角としてのプレーを未だ見ていないのでやや未知数ですが)。

 ピョンテクはスピードを活かした裏抜けと、フィニッシャーとしての仕事がメイン。


 そもそも4-3-1-2が機能しないチームの大半は攻撃に流動性が全くなく、中央から無理やり攻めてボールを奪われ、挙句に手薄なサイドをカウンターで破られて決定機を作られて……といったパターンに大いに苦しみます(バッカ・ルイスアドリアーノコンビ、バッカ・バロテッリコンビ時代のミランがその典型)。

 その点、上記の中盤と前線の組み合わせなら流動性という面に関しては何の問題もありませんし、ビリアとバカヨコがバランスを取ってくれるのでカウンターケアという側面もクリアできるはずです。



 守備に関しては、相手が戦力的に格下であればローラインで4-3ブロックを作り、ボール奪取からの素早いロングカウンターで粉砕できるはずです(守備と守→攻の切り替えがしっかりと組織されていれば)。
前線にテクニックと走力のあるパケタとチャルハノール、スピードと決定力のあるピョンテクがいますからね。

 ただし相手が同格以上であれば、トップ下のチャルハノールが中盤に下がって4-4の守備ラインを作るなどの工夫が必要になりそうです(それでもピョンテク、パケタがいるのでカウンターはある程度機能するでしょう)。



 さて。ここまで願望と想像を垂れ流してきましたが(笑)最後にこのシステムの問題点について考えます。

 1つはチャルハノールです。ご存知の通り、今の彼はファイナルサードでのプレーにとてつもない課題を抱えており、今よりも更に決定的なプレーが求められるトップ下のポジションで機能するかという問題があります。

 本来であれば十分機能すると思うんですけどね。この点に関しては本人のコンディション次第だと思います。


 もう1つはパケタですね。先述したように2トップの一角としてのプレーを僕は観たことがないので、実際にどうなるかは未知数です。あのワンタッチパスのスキルやテクニック、運動量なら能力的に十分に可能だと思っているんですけどね。
 パケタに代わるFWがいればトップ下で起用するのも面白いですね。


 3つ目の問題として、このシステムだとスソの起用が不可能だという点です。
 おそらくこれが最大の問題ですし、それゆえにこのシステムが実現することはないでしょうね…。



まとめ


 以上、3つの構成を見てきましたが、一番実現可能性の低いシステムについての説明が記事の大半を占めてしまいました(笑)

 まぁ最初の2つは無難なシステム(それ故に実現可能性も高い)ですからね。一見、突飛に思える3つ目のシステムについて僕の考える事を詳述させていただきました。

 3バック時の構成も考えたりしたのですが流石に冗長かなと思ったので割愛します。



 中盤の選択肢が増えてきた現状においても、ボナベントゥーラが今なお重要な戦力であることは変わらないでしょう。
 1日でも早く怪我を治して欲しいですね。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

[ 2019/02/15 19:00 ] 考察 選手 | TB(-) | CM(4)

セードルフ「レアルマドリーの監督になる可能性があった」



 元ミランのクラレンス・セードルフが『マルカ』に対し、古巣であるレアルマドリーの監督就任の可能性について答えました。

「レアルマドリーを我が家のように思っている。正直、マドリーの監督を引き受けようとしていたよ。しかし何度か連絡はあったけど、物事は違う方向へ進んだ。私はまだ若いし、いつの日か戻れたらと願っているよ」


 おそらく具体的な話にまでは発展していなかったと思いますが、セードルフがマドリーの監督になる可能性があったとは…。かなり意外でしたね。

 ちなみにセードルフの監督歴ですが、ミランの後はスペインのデポルティーボ(ミラニスタにとっては思い出深いクラブですね……)、中国の深センを率い、現在はカメルーン代表監督を務めているそうです。

 僕はミラン時代の彼しか実際に見ていないので他チームでの成績などを調べましたが、デポルでは降格の憂き目に遭い、深センでは数カ月で解任と、どうやらここまではうまくいっていないご様子です。現役時代の順風満帆なキャリアとは正反対ですね…。


 ミラン時代に関しては同情の余地は大いにありましたけどね。チームが完全に機能不全に陥っていたことに加え、ベルルスコーニ会長の要求通りのサッカーをしなければいけないということで、現役引退してすぐの素人監督にどうにかできる状況ではありませんでした。


 それでも彼が務めた19試合(つまり最高獲得可能勝ち点数は57)で勝ち点35を獲得。この勝ち点数は後半戦のみに絞ればリーグ4位だった(英語版ウィキより)とのことで、途中就任の監督として一応の結果は残せていたのかなという気が今思うとしますね。

 ただ結果はともかく内容は終始安定せず(良い試合もあれば酷い内容の試合もあり)、同郷であるエマヌエルソンをあからさまなまでに重用するなど、全体としては手放しに褒められるものではなかったかなと。



 現在はカメルーン代表監督を務めているセードルフ。個人的に選手としてのセードルフは大好きでしたし、本人は監督としても成功を目指しているようなので頑張って欲しいですね。

 まずは現在のカメルーン代表で好成績を残してもらって、いつの日かマドリーに凱旋する前にセリエAに戻ってきてくれたら最高です(笑)

[ 2019/02/14 12:30 ] インタビュー OB等 | TB(-) | CM(0)