ミラン、ベナセルを獲得へ! ~そのプレースタイルと特徴について~


はじめに

先日浮上した、エンポリ所属のベナセルに対しミランが興味を示しているという噂。
その後急ピッチで話が進んでいき、遂に合意報道にまで至りました!



報道によって多少のズレはあるものの、こちらのソースによれば移籍金は1600万ユーロ+100万ユーロのボーナス。そして当のベナセルとは5年契約を結んだとのこと。


これは本当に本当に嬉しいニュースです。もう最高です。
前から是非ともミランに来て欲しい選手でしたし、フィオレンティーナがヴェレトゥの後釜として獲るかもなんて噂を知った時は「いやミランがベナセル獲れよ!」なんて思ったものですが・・・。

僕の切実な思いが通じましたかね(笑)


今回はそんなベナセルについて少し書こうかなと。おそらく彼について知らない人も少なくないと思うので。
とは言え僕も今季のエンポリ(ベナセル)は7~8試合ほどしか観られていないので、あくまで参考程度に捉えていただけると幸いです。



ベナセルとは何者か~プレースタイルと特徴~

ベナセルは21歳ながら今季のエンポリで主力としてプレー。ポジションは主にアンカーorインサイドハーフを務めていました。

そんな彼の特長は何といってもドリブルの上手さです。
相手のハイプレスに対しても、持ち前のアジリティとテクニックでスルりと躱して前を向くができます。

今季のミランで言えばバカヨコもかなりのプレス耐性を誇っていましたが、彼は圧倒的なフィジカルで強引に相手を剥がしていくのでタイプが違いますね。


また、当ブログで度々参照させてもらっている『Whoscored』によりますと、ベナセルのドリブル成功率は77.6%でセリエAナンバーワンとのこと。



データからも彼のドリブルの上手さが読み取れますね。



次に。縦パスへの意識の高さとその精度も彼の魅力の一つですね。
上記の通り彼はボールを受け、前を向くのが上手いですし、それにエンポリではシステム的に縦へのパスコースが多かった(序盤は4-3-1-2、中盤以降は3-1-4-2がメイン)こともあって、時折ハッとするような鋭いパスを狭いスペースへと通すことができます。


それとロングボールですね。今季のエンポリは基本的にリトリートからの縦に速く攻めるカウンターがメインでしたので、ボール奪取後はベナセルが起点となって縦へと素早くスルーパスを出したり、ロングボールで一気に飛ばしたりといった場面も多々ありました。



最後に守備について。彼は175センチと小柄であり、もちろんバカヨコほどのボール奪取能力はありませんが、僕の観る限り体を張ってボールを奪いに行くシーンも結構あったんですよね。
少なくともサボるタイプには見えませんでしたし、守備に関してもさほど心配する必要はないかなと。



まとめ

「現時点で」ミランの絶対的主力となれるかは微妙なところではあるのですが、彼の非凡なセンスは明白であり、この補強策は絶対に間違っていなかったと主張します。

今のミランに超一流の完成品を獲得する力はないわけで、それなら超一流になり得る逸材を獲得して育て上げるしかありませんからね。

ベナセルにはその素質があると思いますし、タイプ的にもジャンパオロの望む選手ですから好都合でしょう。


数年後に振り返ってみたとき、最高の補強だったと感じる可能性も十分にあると思います。

正式発表を楽しみに待ちましょう!


最後まで読んでいただきありがとうございました。


 
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[ 2019/07/05 16:05 ] 考察 選手 | TB(-) | CM(8)

スソ、カスティジェホ、ボリーニは新境地を拓けるか


今季、WGで起用されることの多かったスソ、カスティジェホ、ボリーニ。

しかし、来季の新監督であるジャンパオロは4-3-1-2の使い手であり、ミランでも9割方このシステムを採用すると思われます。


したがって得意のポジションがなくなる上記の3者は、果たしてどうなるのか/どうするべきなのか。

前回の記事にて同様の質問をいただいたこともあり、今回はこれについての私見を述べさせていただきたいと思います。



まず、放出という選択肢。

これが最も現実的であり、かつベストに近いベターな選択であるというのが個人的な見解です。


3者ともに現時点ではジャンパオロの4312にそこまでフィットするとは考えられず、また多額の資金を捻出する必要性に迫られているミランからすれば、構想外となりかねない選手については積極的に換金するべきかなと。



ですがこれだけだと回答として味気ない(笑)

それに、上記の予想はあくまで「昨季までのパフォーマンス」を前提としたものであり、ジャンパオロの下で覚醒してチームスタイルにフィットする可能性というものも存在します。

そこで次は、3者がどのようなプレースタイルの変化を見せればチームにフィットしそうなのか。それについての私見を述べていきます。



スソ

まずスソについてですが、(ジャンパオロ戦術の下で)起用できそうなポジションはトップ下と2トップの右。


しかし前者に関しては、まず限りなく厳しいと個人的には思います。

このポジションで求められる資質は、ポゼッションに際しては流動的な動き、後方からボールを引き出すポジショニングの上手さ、ボールキープ力など。

(ロング)カウンターに際しては運動量(スプリント)、スピード、ドリブル、パスなど。

守備の際も積極的な貢献が求められ、基本的には相手アンカーに対するマークに加え、サイドにボールを誘導した後はホルダーに対する囲い込みに参加するなどのタスクが求められます。


これらの多くは「今の」スソの欠点として挙げられるものであり、このポジション・役割への適応のためにはクリアすべき課題が多すぎるかなと。

それに、彼の最大の武器は何といってもファイナルサードでのチャンスメイク力、中でもサイドでボールを受けてからのカットインorクロスだと思いますから、それができる回数の減るトップ下が良いとも思えません。



一方2トップの右ですが、こちらの方がまだ適応の可能性はあるかなと。
サイドに流れ得意の形に持っていくのもトップ下よりは容易ですし、ファイナルサードでボールを持てる頻度も増えます。

また守備に関しても、タスクは主にCBへプレスをかけボールをサイドに誘導することですし、リトリートの際も戻る距離が短くトップ下よりは負担が少ないですしね。



問題としては、密集した中央エリアで効果的なプレーができるか怪しいのと、2トップと言いつつサイドに常駐してしまい、結果として変則4-3-3(左ウィングが中央寄り)のようになってしまうんじゃないかという点かな、と。

そもそもクトローネやアンドレ・シウバを差し置いて起用するとも思えませんしね。



最後に。どちらのポジションにせよ、スソのファイナルサードでのチャンスメイク力は凄まじいものがありますし、それ故にポジション・役割に十分適応していないのに独力で得点・アシストを残すという事態が起こり得ますが・・・それは避けたいですね。



カスティジェホ

スソだけでかなりの文量になってしまったので、少し飛ばします(笑)

カスティジェホもスソと同様トップ下と2トップの右が起用可能(の見込みがある)ポジションでしょうか。

しかしスソよりも運動量、スピード、守備の貢献があるためトップ下の適性は比較的ありそうかなと。


ビジャレアル時代の好プレー集を観ると、カウンターの局面で中央から良いスルーパスを通したりもしていますし、少なくとも(ロング)カウンターでは彼の持ち味が出そうです。


一方で狭い局面でのプレーですとか、相手のマークをいなして前を向くプレーとかは苦手なようなので2トップの右は厳しいかなと。裏抜けも得意ではなさそうですしね。


いずれにせよ、彼はまずボールの受け方や、狭い局面におけるプレーの改善は必須だと思いますし、現時点ではどちらのポジションでも厳しいと思います。

スペースがある試合(サッスオーロ戦とかエンポリ戦とか)ではしっかり活躍していますし、ポテンシャルはあると思うので、上記の点を改善できればセリエAでも結果を残せる選手になれるのではないでしょうか。



ボリーニ

起用するとすれば2トップの一角のみでしょうね。

前にも書きましたが、彼は元々は動き出しに優れた裏抜けタイプのストライカーでしたから、そうした動きを思い出せば優秀な控えにはなれるのではないかと。


SBとかは厳しいでしょうね。



まとめ

以上ここまで私見を述べさせていただきましたが、やっぱり3人とも適応は難しいかなーとは思います。

まぁ残留するとしたらもちろん応援しますし、ジャンパオロが素晴らしい手腕を発揮してフィットさせる可能性もなきにしもあらずですから、ひとまずは静観ですね。


長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。


 
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[ 2019/06/21 19:30 ] 考察 選手 | TB(-) | CM(6)

ミランの新エース、ピョンテクの得点力を支える能力について



ミラン移籍後5試合連続ゴール中のピョンテク。

もはやその勢いは止まる所を知らず、更なる記録更新に期待がかかります。


決して多くの得点チャンスを与えられているわけではない現状において、なぜこれほど多くの得点を彼は挙げることができるのでしょうか?


今回は彼のゴールシーンから、その理由を探っていきたいと思います(※今回引用する画像元は、いずれもYoutube『SerieA』の提供するダイジェスト映像より)



VSローマ


最初は、ローマ戦で決めたゴールについて。


ピョンテク1

サイドでパケタ(黄)がボールを奪いにかかる一方で、エリア内にいるピョンテク(赤)は自身のマーカーの位置を確認(白矢印)しつつ、エリア中央へと移動します。



ピョンテク2

パケタがボール奪取に成功。その際にピョンテクはマーカーのファシオ(20番)の真横にポジショニング。

ファシオはこの状況でボール(パケタ)とピョンテクを同時に視野に収めることができません。



ピョンテク3

パケタからのクロスに対し、ファシオの前へと飛び込むピョンテク。

ファシオの意識はボールに向いているため、横(背後)から来たピョンテクの動き出しに対処し切れず。



ピョンテク4

ファシオに競り勝ち、クロスボールをダイレクトで合わせてゴールネットを揺らしました。



上記の一連の場面の映像はコチラになります。







VSアタランタ


ピョンテク5

リカロド(緑)がアーリークロスを放つ場面。この時点でピョンテクは対面のDFの背後に位置しています。



ピョンテク6

クロス直後にピョンテクは相手の前へと入り込み、完璧なダイレクトシュートでネットを揺らしました。



上記の一連の場面の映像はコチラです。




これを見ると、実は中央へと飛び込む前に一端ファーサイドに流れるフリをしてマーカーを外に引っ張っているんですよね。

ずば抜けたシュートテクニックの高さばかりに注目が集まりますが、彼のDFとの駆け引きの巧みさも知れる素晴らしい得点でした。





VSエンポリ


ピョンテク7

敵陣でボールを奪ったカスティジェホがサイドのケシエに展開した場面。

この時点ではピョンテクはマーカーの前方(つまりマーカーにとってボールとピョンテクを同時に視野に収められる場所)に位置しています。



ピョンテク8

ケシエが裏に抜け出したチャルハノール(黄)へとパス。

ここでピョンテクはマーカーの背後へと移動を開始します。
マーカーも振り切られまいと牽制しますが彼のフィジカルを前に止めきれません。



ピョンテク9

チャルハノールが中央へグラウンダーのクロスを上げる場面ですが、この時点でピョンテクはマーカーの背後への移動を完了。



ピョンテク10

こうしてクロスボールを冷静にゴールへと流し込みました。



上記の一連の場面の映像がコチラ。







まとめ


以上3つのゴールシーンを振り返りました。


マークを外すための積極的な動き出し、それを可能にするポジショニングセンススピードフィジカル、そしてシュートのテクニック精度の高さ…。


ストライカーとして必要なあらゆる能力を高水準で備えているからこそ、彼はどんな状況でもゴールを決め続けることができるのでしょうね。


現在のミランは(ロング)カウンターの精度に課題を抱えており、また戦術の関係上ピョンテクを前線に1人孤立させている状況も少なくありません。

これらの点が改善され、ピョンテクにより多くの得点チャンスを提供できるようになれば更なる活躍を見せてくれることは必定ですし、チームとしてまた1つ上のレベルへと到達できると思います。


そして彼ならば、歴代最高クラスのストライカーであるクリスティアーノ・ロナウドをも上回って得点王を獲ることも決して不可能ではないはずです。

ミランの選手としてはイブラヒモビッチ以来となるこの個人タイトルを是非とも目指してほしいと思います。



今季はリーグ4位以上、コッパ・イタリア優勝、ピョンテク得点王の3冠を獲りましょう!(笑)


最後まで読んでいただきありがとうございました。


[ 2019/02/24 15:06 ] 考察 選手 | TB(-) | CM(2)

ルーカス・パケタがミランにもたらした2つの変化


はじめに;チームにもたらした2つの変化


 今冬の移籍市場にて、ブラジルのフラメンゴから推定3500万ユーロで移籍したルーカス・パケタ。

 当初、この報道及び移籍金を知った時は「将来有望な若手選手らしいしこんなもんか~」などと思っていたわけですが…


 今思うと、あまりにも格安でしたね。移籍金3500万ユーロ(出来高付きらしいので実際はもう少し高くなるかもしれませんが)は将来性を考慮してのものだったと当時は考えていたわけですが、現段階の実力でも十分にその額に値することは間違いないでしょう。

 チームに加入後、瞬く間に即戦力としてフィット。もはや欠かせない選手となっていますからね。


 というわけで今回は彼がチームに対し、具体的に何をもたらしてくれたのか、またどのようにしてチームに貢献してくれているのかについて個人的な見解を書いていこうかなと。



ボールの運び役

 まず一つは、ボールの運び役としての多大なる貢献ですね。
 とはいってもドリブルでゴリゴリと運ぶわけではなく、ポジショニングとパスで運びます。

 彼はボールの引き出し方と、ボールを貰った後のパスの判断と精度が非常に素晴らしいのでボールを前進させられるんですよね。
 そしてキープ力もあるので、有効なパスコースが見つからない時は溜めを作ることが出来ます。


 「Nextカカ」と呼ばれることもあるパケタですが、かつてのミランの選手で言えばセードルフに近いプレースタイルではないかと。

 カカはどちらかと言うとドリブルで運ぶタイプ(積極的に動いてパスを引き出すこともしましたが)でしたし、それ故にカカとは結構違いますね(カカのようにミランのレジェンドになれるという意味での「Nextカカ」なら正しいかもしれません。笑)



 閑話休題。それで何故これが重要かと言うと、当時のミランの中盤にこれが継続的にできる選手がいなかったからです。


 例えばケシエはロングカウンター時などのスペースが空きまくっているときはドリブルでゴリゴリ運べますが、ポゼッション(この記事でいうポゼッションは「相手の守備陣形が整っている状態での攻撃」程度に捉えてください)時はドリブルでもパスでも有効に運べません。

 バカヨコも同じ。圧倒的なフィジカルを活かしたドリブルでマーカーを剥がすことはできますが、その後のパスの判断が良くないため有効にボールを運べない。


 チャルハノールは唯一それが継続的に出来得る選手ですが、パケタほどのキープ力がないため上手く溜めが作れず、ドリブルでの運びも上手くはないためそこまで適任ではない(良い形でボールを受けられ、かつ常時パスコースが作られているような組織的なチームであれば出来るでしょうが)。


 つまりこの3人の中盤でポゼッションサッカーをやっていた頃のミランの試合内容が酷く、4試合連続無得点などという記録を残したのもある種必然であったということがわかっていただけると思います(この頃の僕がくどい程に速攻サッカーを要求していたのはこのため)。



 パケタとピョンテクの加入に伴い、基本戦術がポゼッションからロングカウンターにシフトしたため当時と今を単純比較することは確かに難しいです。

 しかし当然ながらポゼッションする時間帯というのは今でも試合中に必ずあるわけで、その際にはパケタの上記の能力が存分に発揮されていますね。



チャルハノール復活


 パケタがチームにもたらしたものの2つ目はチャルハノールの復活です。

 チャルハノールのシーズン前半戦は惨憺たる結果に終わり、そのため冬の移籍市場期間では放出の噂が絶えることはありませんでした。


 しかし後半戦になり復調。先日のアタランタ戦では今シーズンのリーグ戦初ゴールを含む1ゴール1アシストでチームの勝利に大きく貢献しました。


 彼の前半戦の不調の原因についての僕の見解は、めちゃくちゃ大雑把に言うと「サイドで孤立する時間帯が長かった」というものでした(こちらの記事「ハカン・チャルハノールの苦境 ~不調の原因とその解決法~ 【本編】」で詳述していますので、未読の方は読んでいただけると幸いです)。


 つまり前半戦とは打って変わった後半戦の好調の理由を大雑把に言うと「孤立することなく中央付近でボールを触れるようになったから」だということが出来ます。


 ではなぜその変化が生じたかと言われれば、それはほぼ間違いなくルーカス・パケタのおかげではないかと。


 パケタは前述したように動きの質が高く、パスの精度と判断も素晴らしい。流動的に動いてサイドにも流れられるため、チャルハノールに良質なボールを送ると同時に自身へのパスコースと中央付近のスペースを提供することが出来るわけです。


 こうしてチャルハノールは中央に流れて比較的フリーでボールを受けられる頻度が増え、しかもパケタというパスの受け手としても優秀な存在が近くにいることで得意のパスもより活きるようになったというのが好調の原因だと考えています。


 ちなみにこれはパケタの方にも言えることでして、パスの出し手としても受け手としても優れている上に積極的なフリーランもしてくれるチャルハノールがいることで、パケタが流動的に動きやすいという側面は間違いなくあるでしょうね。



 最後に、実際のデータを見てみましょう。

チャルハノール トリノ戦 チャートボード タッチ2

 上図は先に挙げたリンク先記事でも引用した、トリノ戦(機械採点で最も悪かった試合の1つ)におけるチャルハノールのボールタッチポジションです(右攻め。WhoScoredより)。

 中央エリアもといバイタルエリア付近でのタッチ数は少ないことがわかります。



チャルハノール カリアリ

 一方こちらは2節前のカリアリ戦におけるチャルハノールのボールタッチポジションです。

 はい、一目瞭然ですね(笑)



おわりに;CL権獲得のために


 以上、パケタがミランにもたらした大きな変化や貢献について僕なりの見解を述べさせていただきました。

 まとめると僕の主張は「パケタは持ち前のスキルと流動的な動き、そしてチャルハノールとの相性の良さを活かすことでミランのポゼッション精度を向上させ、その上チャルハノールの復活にも貢献した」と言ったところでしょうか。


 今回は特にポゼッション時における彼のパフォーマンスに注目しましたが、他にも守備時の献身性やカウンター時の鋭い縦パスなど褒めたい点はまだまだあります。

 既に十分に素晴らしいというのに、これでまだ21歳の成長株ですからね。本当に末恐ろしい選手です。



 ミランのCL権獲得のためには、もはや彼は無くてはならない存在となりました。

 何としても今季はCL権を獲ってもらい、来シーズンからは世界最高峰の舞台でも躍動するパケタの姿を見たいですね!


最後まで読んでいただきありがとうございました。


[ 2019/02/19 17:00 ] 考察 選手 | TB(-) | CM(0)

ボナベントゥーラ復帰後のシステムについて~4-3-1-2の可能性~


はじめに

 数日後にアタランタとの1戦を控えるミラン。

 アタランタと言えば、ケシエ、コンティを始め今のミランには元アタランタの選手が多数在籍しています。


 その中の1人がジャコモ・ボナヴェントゥーラです。

 現在膝の負傷で長期離脱中。今シーズン中の復帰はおろか来シーズンの開幕にも間に合わない可能性が噂される彼ですが、復帰を果たせばチームの大きな戦力になることは間違いないでしょう。

 
 今回は、ボナベンが復帰し、今のチームに組み込む場合のミランの最適と思われるシステムについて考えていきたいと思います。


 なお、考える上での前提として…

・特に言及のない限りは、前線と最終ラインはいつもの(スソ、ピョンテク、チャルハノール、カラブリア、ムサッキオ、ロマニョーリ、リカロド)メンバー

・ボナベントゥーラのコンディションが戻っている

・復帰は来シーズン以降のため補強・放出でメンバーはほぼ間違いなく入れ替わっているでしょうが、今季のメンバーを基準に考えます



ボナベントゥーラ、ビリア、ケシエ(4-3-3)

ボナベントゥーラ1


 今季序盤、彼とビリアが離脱するまでは不動であった構成。
 8試合で3ゴール1アシストという数字からも分かる通り、このシステムでのボナベンはかなり活き活きとしていました。

 1トップのため飛び出すスペースがありますし、しかも当時は下がってくるプレーを好みペナルティエリア内への侵入が消極的だったイグアインがそこを務めていたこともあり、ボナベンが積極的に前線・ペナルティエリア内へと飛び出すことができましたね。


 ポゼッションサッカーに極度に拘っていた当時ですら比較的機能していましたから、この構成で裏抜け主体の縦に速いサッカーをすればかなり強力でしょうね。



ボナベントゥーラ、バカヨコ、ビリア(4-3-3)

ボナベントゥーラ

 そして、今ならばビリアを一列上げてバカヨコアンカーでも十分に機能すると思います(志向する戦術はもちろん①と同じ)。

 今の1トップはエリア内での積極的な駆け引きに特長のあるピョンテクですし、ボナベン・ピョンテクの2人と片方のウィンガーがエリア内でクロスのターゲットとなり、ビリアがそのこぼれ球対策も兼ねてバイタルエリアに構えるという形は中々良いのではないでしょうか(ビリアは強烈なミドルを持っていますし)。



バカヨコ、ビリア、ボナベントゥーラ、チャルハノール(4-3-1-2)

ボナベントゥーラ3


 4-3-1-2をこよなく愛する僕が個人的に1番見てみたいシステムがコチラです。

 ポゼッション時は主に左サイドでボナベン、チャルハノール、パケタが流動的に動いて相手守備陣を打ち崩します。
 
 チャルハノールはライン間でボールを引き出すのが上手く、前線には原則2つのパスコース(パケタ、ピョンテク)があるため得意のパスも活きるでしょう。

 ボナベンはドリブルでボールを運べますし、サイドに流れてクロスを上げることも(彼は地味にクロスも上手い)パケタが空けたエリア内に飛び出すこともできるのでかなり適任。

 パケタはサイドにも流れられるし下がってボールを受けることもでき、かつフリーランの質も高そうなので上記2人のポジションを見た上で気の利いた動きをすることができるでしょう。もちろんFWとしてアシストや得点も期待できます(ただし2トップの1角としてのプレーを未だ見ていないのでやや未知数ですが)。

 ピョンテクはスピードを活かした裏抜けと、フィニッシャーとしての仕事がメイン。


 そもそも4-3-1-2が機能しないチームの大半は攻撃に流動性が全くなく、中央から無理やり攻めてボールを奪われ、挙句に手薄なサイドをカウンターで破られて決定機を作られて……といったパターンに大いに苦しみます(バッカ・ルイスアドリアーノコンビ、バッカ・バロテッリコンビ時代のミランがその典型)。

 その点、上記の中盤と前線の組み合わせなら流動性という面に関しては何の問題もありませんし、ビリアとバカヨコがバランスを取ってくれるのでカウンターケアという側面もクリアできるはずです。



 守備に関しては、相手が戦力的に格下であればローラインで4-3ブロックを作り、ボール奪取からの素早いロングカウンターで粉砕できるはずです(守備と守→攻の切り替えがしっかりと組織されていれば)。
前線にテクニックと走力のあるパケタとチャルハノール、スピードと決定力のあるピョンテクがいますからね。

 ただし相手が同格以上であれば、トップ下のチャルハノールが中盤に下がって4-4の守備ラインを作るなどの工夫が必要になりそうです(それでもピョンテク、パケタがいるのでカウンターはある程度機能するでしょう)。



 さて。ここまで願望と想像を垂れ流してきましたが(笑)最後にこのシステムの問題点について考えます。

 1つはチャルハノールです。ご存知の通り、今の彼はファイナルサードでのプレーにとてつもない課題を抱えており、今よりも更に決定的なプレーが求められるトップ下のポジションで機能するかという問題があります。

 本来であれば十分機能すると思うんですけどね。この点に関しては本人のコンディション次第だと思います。


 もう1つはパケタですね。先述したように2トップの一角としてのプレーを僕は観たことがないので、実際にどうなるかは未知数です。あのワンタッチパスのスキルやテクニック、運動量なら能力的に十分に可能だと思っているんですけどね。
 パケタに代わるFWがいればトップ下で起用するのも面白いですね。


 3つ目の問題として、このシステムだとスソの起用が不可能だという点です。
 おそらくこれが最大の問題ですし、それゆえにこのシステムが実現することはないでしょうね…。



まとめ


 以上、3つの構成を見てきましたが、一番実現可能性の低いシステムについての説明が記事の大半を占めてしまいました(笑)

 まぁ最初の2つは無難なシステム(それ故に実現可能性も高い)ですからね。一見、突飛に思える3つ目のシステムについて僕の考える事を詳述させていただきました。

 3バック時の構成も考えたりしたのですが流石に冗長かなと思ったので割愛します。



 中盤の選択肢が増えてきた現状においても、ボナベントゥーラが今なお重要な戦力であることは変わらないでしょう。
 1日でも早く怪我を治して欲しいですね。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

[ 2019/02/15 19:00 ] 考察 選手 | TB(-) | CM(6)

ビリア復帰後の中盤の構成について考える


 数カ月間の離脱を経て、ビリアが遂に実戦復帰間近とのことです。
カリアリ戦で実戦復帰するかどうかは未定ですが、いずれにせよ中盤にクオリティをもたらしてくれる選手が帰ってきてくれたのは非常に大きいですね。

 今回は、そんな彼を中盤に組み込む場合のベストと思われる構成を考えていきたいと思います。


 考えていく上での前提として、特に言及のない限りは前線と最終ラインはいつもの(スソ、ピョンテク、チャルハノール、カラブリア、ムサッキオ、ロマニョーリ、リカロド)メンバーを想定しています。また、ビリアのコンディションが戻っていることも前提とします。



パケタ ビリア バカヨコ(4-3-3)

ビリア1

 現状の基本フォーメーションである4-3-3を崩さないならば、おそらくこれが最も無難な構成になるかと思われます。

 問題としては、バカヨコのインサイドハーフが機能するかという点と、あのガットゥーゾ監督がケシエを戦術・技術的理由でベンチに座らせるかという点ですね。



バカヨコ、ビリア、ケシエ(4-3-3)

ビリア2

 パケタが疲労等でスタメンから外れた場合に十中八九採用するであろう構成。

し かしポゼッション時にあまり機能するとは思えませんから(両インサイドハーフに展開力がないため)、ロングカウンター狙いや試合途中からなど、状況に応じて部分的に採用するのが良いかなという印象です。



パケタ、バカヨコ、ビリア(4-3-3)

ビリア3

 ①からバカヨコとビリアの位置を変えた構成。
 個人的にはこれが1番見てみたいですし、機能した場合の破壊力も凄いかなと。

 バカヨコを従来のアンカーの位置において守備力を担保し、1列前のビリアが組み立て→崩しを担う形。10-11シーズンに見られたアンブロジーニ(アンカー)とピルロ(インサイドハーフ)の関係に若干近いと言えそうです。

 問題は、ビリアがインサイドハーフで機能するかという点ですね。特に今のミランのインサイドハーフは運動量と機動力が要求されますから、これらの点をビリアが満たせるかどうか…。攻撃性能自体はインサイドハーフでも十分に通用するレベルだと思うのですが、ケシエの機動力・運動量には間違いなく劣る(この点に関してケシエに優るのは世界的にも稀でしょうが)ので、このギャップをチームとして受け入れられるかも未知数です。



パケタ、ビリア、ケシエ(4-3-3)

ビリア4

 バカヨコが欠場する場合に十中八九採用するであろう構成。

 これならかつてのボナベン、ビリア、ケシエの3MFとほぼ同じ構成ですし、攻撃面においては申し分ないのではないかと。

 問題は守備面ですね。バカヨコのボール回収能力に大きく依存している現状、彼を失えばただでさえ堅守とは言い難い(失点こそ少ないですが)今の守備が更に危うくなることは想像に難くありません。
人数をかけ、引いて守っている現状であれば当時ほどズタズタにやられる心配はないでしょうが…。



ビリア、パケタ、バカヨコ(4-2-3-1)

ビリア5

 パケタをトップ下に配置し、ビリアとバカヨコでダブルボランチを組む3角形の構成。
 必ず一度は観たい構成ですし、理論上は間違いなく機能すると思います。

 バカヨコとケシエのダブルボランチの場合、ボールを有効に運べず結局パケタがサポートに下りて実質4-3-3のようになる展開が容易に想像できますが、ビリアとバカヨコならばビリアがボールを運べるので機能するでしょう(つまりビリアとケシエのダブルボランチも良)。

 また、パケタをピョンテクの近くでプレーさせられればチャンスも今以上に作れるでしょうしね。

 問題は、エースであるスソの起用法ですね。一応このフォーメーションでも右サイドハーフで起用可能ですが、あの守備力での起用はかなり心許ないですね…。おそらく4-2-3-1ならカスティジェホの方が適正だと思います。

 しかし、かといって実際にベンチに座らせるわけにもいかないでしょう。ですので、このシステムは攻撃的にいく際のオプションの1つというのが現実的なところでしょうか。

 仮にこれまでと違ってハイプレスを導入してショートカウンターを志向し、スソも守備タスクを忠実にこなしてくれるなら非常に強力なフォーメーションになると個人的には思っていますが…。



まとめ


 理論上はまだまだ多くの組み合わせが考えられますが、実現可能性や機能性を踏まえるとこの辺りが妥当かなという気がします。
個人的なお薦めはやはり③、⑤、①でしょうか。

書き忘れましたが、②の派生形であるバカヨコアンカー、ケシエとビリアの両インサイドハーフとかも(ビリアのパフォーマンスによっては)中々良さそうです。



 ビリアの存在が如何に重要かは、彼が離脱する前後でチームのパフォーマンスが大きく変化したことを見れば明らかです(同時期に離脱したボナベントゥーラの存在も大きかったでしょうが)。

 彼の復帰はCL権を目指すチームにとって間違いなく追い風ですし、念願の内容面の向上にも期待がかかります。今後が楽しみですね。


[ 2019/02/09 14:30 ] 考察 選手 | TB(-) | CM(0)

ルーカス・パケタvsユヴェントス ~好プレーの数々を振り返る~

 今冬にミランに加入したルーカス・パケタ。

 早くも2試合に先発出場し、サンプドリア、ユヴェントスという強力なチームを相手に印象的なプレーを見せてくれています。

 もちろんたった2試合で断定できることは少ないわけですが、とりあえずここまでの感想として、ミランは素晴らしい選手を獲得したのではないかという気がします。

 ドリブルでもパスでもボールを運べ、隙あらば縦へのスルーパスでチャンスを演出。守備もサボりませんし、時折遊び心のあるトリッキーなプレーも披露。はっきり言って滅茶苦茶好感度が上がっています(笑)



 そんなわけで今回は、個人的に印象に残った彼のプレーを先日のユヴェントス戦を振り返りながら具体的に見ていこうかなと(※映像引用元;Dazn)。



 まず一つ目はこちらの、パケタ(赤)が裏に抜け出そうとするクトローネ(桃)へとスルーパスを通したシーン。

ユヴェントスパケタ10


 これまで当ブログでくどい位に主張している「縦に速いサッカー」を実現するには、スペースへと走る選手だけでなくスペースへと高精度でパスを送り込める選手も必要不可欠です。

 これまでのミランの選手の中で後者のプレーができるのはチャルハノールのみ(ビリアは負傷中のため)でしたが、パケタもこれができる選手のようですね。サンプドリア戦でもイグアインへ素晴らしいスルーパスを通していましたしね。

 彼らのような裏に送り込める選手がいることで、クトローネのような選手は十分にその持ち味を発揮できます。
 
 今後、このようなシーンは何度も見られるでしょう。非常に楽しみですね。



 続いてはこちらの、ボールを前進させた一連のシーン。


ユヴェントスパケタ2

 ↑まず、ロマニョーリ(青)からボールを受けたパケタは、ワンタッチでサイドのリカロド(黄)へとシンプルにボールをはたきます。


ユヴェントスパケタ3

 ↑その後、自身は空いているサイドのスペースへと走ってリカロドからの縦パスを引き出すパケタ。


ユヴェントスパケタ4

 ↑このようにしてマーカーを引き連れながらもリカロドからのパスを受け、ボールを前進させました。


 ちなみにこのシーンでは、チャルハノール(紫)がパケタ(とマーカー)が移動したことで空いたスペースに移動してしっかりパスコースを作っています(2枚目、3枚目の画像を参照)。


 結局この局面ではオーバーラップしてきたリカロドへのパスを選択したパケタですが、シンプルにチャルハノールに渡しても面白かったでしょうね(おそらく得意のサイドチェンジが炸裂したはず)。


 サイドに流れてもプレーできるテクニックを持つパケタは、流動性のある攻撃を得意とするチャルハノールと相性が良いですし、この2人+リカロドの3人ならばポゼッションで崩していくことも十分可能になっていくでしょうね。



 3つ目となるこちらは、パケタがサイドのリカロドへと送り、中央のスペースへと走り出したところへリカロドが完璧な縦パスを通したシーン。


ユヴェントスパケタ8


ユヴェントスパケタ9


 シンプルではありますが、パスの受け手としても優れていることがわかります。狭い場所に通したリカロドもお見事。



最後はこちらの一連のシーン。


ユヴェントスパケタ5

 ロングカウンターの流れから中央のバカヨコ(緑)へとボールが渡ったところですが、ここでパケタは下がってボールを受けようとマーカーを引き連れながら動き出します。


ユヴェントスパケタ6

 マーカーの意識がパケタに向いたところで、今度はチャルハノールが背後の2ライン間へと入り込み、パスを引き出します。


ユヴェントスパケタ7

 こうしてバカヨコから見事な縦パスが入り、チャルハノールが2ライン間でボールを受けました。


 ちなみにこれ、この試合のミランにとって最大の決定機であったあのクトローネのバー直撃シュートに繋がる1つ手前のシーンです。


 直接的なオンザボールによる関与ではありませんが、チャンスに絡んだプレーの1つということでお許しください(笑)




 以上、4つのシーンを見てきました。正直まだまだ言及したいプレーがたくさんあるのですが、キリがないのでこの辺にしておきます。


 こうして振り返ると、ミランの作ったチャンスシーンの多くにパケタが絡んでいることがわかりますね。

 これでチームに合流してまだ1週間ちょっとですからね。凄すぎる(笑)



 そしてパケタの存在により、チャルハノールをウイング起用しても機能するのが大きいですよね。

 当ブログでも再三再四主張していますが、チャルハノールは本来中央付近でこそ真価を発揮する選手ですし、サイドに固定されて活きる選手ではありません(4-4-2の左サイドハーフでのプレーが酷かったのが証拠の1つ)。

 頭が良くテクニックがあり、サイドにも流れられるパケタが左インサイドハーフならば、チャルハノールも機を見て中央に流れられますからね。

 逆にパケタにとっても、純粋なウィンガーとのプレーよりも自由に動きやすいメリットがありますし、試合を観ていてもこの2人の相性はかなり良さそうです。

 
 チャルハノールの移籍話が再燃していますが以上のことから僕は相変わらず反対ですし、財政的な理由での放出は止むを得ないとしても、戦力的にはできる限り残すべき選手だと思います。

 チャルハノールのファイナルサードでの精度さえ戻れば超強力コンビになれると思いますしね。



…少し話が逸れてしまいましたが、とにかくパケタは現時点でも主力クラスと言えそうですし、少なくとも当分の間はスタメンで起用されるべき選手でしょうね。

 相手にプレースタイルを研究されてからどうなるかは未知数ですが、今のパケタであればリーグ戦でも十分に活躍できるでしょうからね。


 本当に今後が楽しみな選手ですし、怪我だけはせずにリーグ後半戦を主戦力として戦い抜いて欲しいです!



おまけ


動画で観るスーパープレー

 

ユヴェントス戦で魅せたスーパープレーの1つ。



パケタ、チャルハノール、バカヨコの3ショット




 ピッチ内外で相性の良さそうなパケタとチャルハノール。
 バカヨコ(買取不透明)もチャルハノールも残って欲しいー!!笑

[ 2019/01/19 13:00 ] 考察 選手 | TB(-) | CM(0)