ジャンパオロ・ミランの暫定スカッドについて 【後編】



前回の続きです。一応もう一度スタメン予想&編成図を貼っておきます。

ジャンパオロミランスタメン暫定版



アンカー

こことインサイドハーフは予想が難しいというか、現時点では補強も放出もまだ十分には進んでいないためかなり未知数なポジションですね。
現有戦力の中で最も「無難」な選択肢はビリアなわけですが、連日報じられる移籍報道(というよりヴェレトゥとのトレードの噂)を見るに、ジャンパオロはあまり彼を評価していなさそうですね。

というわけで、既にクラブ間合意を果たしているベナセルが順調に加入してくれれば、編成バランス的に彼がアンカーポジションのファーストチョイスになるのではないかと。


個人的に、ベナセルはインサイドハーフ(ボールの運び屋)としてもアンカー(レジスタ役)としても将来有望な選手だと思っているのですが、現時点で言えば前者の方が得意なのかなーという気がするんですけどね。

まぁ今季中盤戦以降は主にアンカーでプレーしていましたし、そのポジションでの抵抗はないはずですので期待は十分です。


ジャンパオロが彼をレジスタとして覚醒させてくれれば、本当に面白いチームになると思いますよ。楽しみです。



それと、スタメン予想図ではチャルハノールをアンカーポジションのセカンドチョイスとしているのですが、これについては後述します。



右インサイドハーフ

まず右なのですが、こちらはヴェレトゥが加入した場合は彼がレギュラーとなるのではないかなと。

ヴェレトゥの持ち味は何といっても正確なキック精度と運動量を活かした上下動ですから、チームに質と量をもたらしてくれるでしょうね。

また、ヴェレトゥをアンカー起用するという案もあるらしいですが、個人的にはあまり賛同できません(レジスタタイプではないと感じるため)。


ヴェレトゥ(ないし他の新加入選手)が来ない場合は、消去法でケシエになるかもしくはクルニッチを右に回すかですかね。

クルニッチは左でプレーしている印象が強いのでそっちでの起用がメインだとは思うのですが、ケシエの適応度によっては彼が右インサイドハーフを務める可能性もあるかなと。


ケシエはチーム戦術にフィットしますかね?
個人的に足元の技術自体はそんなに低くないと思っているので、後は判断とポジショニングの酷さをどうにか改善できれば貴重な存在になれるのではと考えています。

まぁそれなりのオファーが届けば、放出するというのも十分にアリだと思いますけどね。



左インサイドハーフ

新加入のクルニッチに加え、チャルハノールとボナベントゥーラ、そして場合によってはパケタもここに割り込んでくる可能性があるというもの凄い激戦区です。

一応スタメン予想はクルニッチとしたのですが、これには主に2つ理由がありまして、まずボナベントゥーラが8~9カ月間のブランクからどの程度コンディションを取り戻せるか未知数であるというもの。取り戻せればレギュラー最有力ではあるんですけどね。

そしてもう1つはチャルハノールを、果たしてどのポジションで起用しようとしているのかがイマイチ読み切れないというものです。


ベナセルを獲得してもビリアが移籍するのであれば、アンカーポジションを務められるのはベナセル1人(ヴェレトゥを含めれば2人ではありますが)。つまり明らかに層が薄いんですよね。

ですので、このアンカーポジションにチャルハノールを起用できるようにするプランがジャンパオロの中にはあるのではないかと。


チャルハノールアンカー案については何度か報道でも示唆されていますから、決して突拍子もない話ではありませんし、能力的にも見込みはあります。

チャルハノールのアンカー起用の目処が立てば編成バランス的にも良くなりますし、できれば実現してほしいなぁなんて思っています



トップ下

「パケタで不動です、はい終わり」とあっさり締めたいところなんですがそうもいかず(笑)
報道によればスソをトップ下で起用する案があるらしく、その場合パケタは左インサイドハーフに回されることになるとか。


ジャンパオロのトップ下は役割が多岐にわたっており、例えば下がってパスを引き出す、もしくは裏に抜けてパスを引き出す、他にも中盤・SBとトライアングルないし菱形を作って相手ブロックを崩しにかかるなど、とにかく流動的に動いて中盤と前線を繋げる必要があります。

また、守備にも精力的に動く必要がありますから(サイドへ誘導したボールをインサイドハーフやSBと協力して奪いにかかるなど)、どう考えてもスソ(固定的なポジショニング、守備は緩く意識も低い)では適応は難しいんじゃないかと思うんですけどね。


もちろんフィットすればそれで良いんですが、なまじ彼のチャンスクリエイト力は凄まじいため、チーム戦術にフィットしないまま個人技で得点に絡んでなぁなぁでシーズンが進んでいくといった事態だけは避けて欲しいですね。


ちなみに何度か書いた気もするんですが、パケタ欠場の場合の代役はボナベントゥーラとかが面白いと思います。



2トップ

ピョンテクは不動。残るスタメン一枠をクトローネとアンドレ・シウバが争うという構図です。ここは中盤と比べたら遥かにシンプルですね(笑)

スソやカスティジェホ、ボリーニがここで起用される可能性もなくはないでしょうが、優先度は低いはずです。


とりあえずスタメン予想は、報道曰くジャンパオロの評価が上がっているらしいクトローネとしましたが、どちらがスタメンの座を射止めるかは微妙なところ。能力的には(ピョンテクとの相性を考えた場合)アンドレかなーと思いますが、心情的にはクトローネ派です(笑)


また、2人とも移籍の噂が未だ消えておらず、FWの補強の可能性についても取り沙汰されているため、まだまだ油断のならないポジションであることは中盤と変わらないですね。



まとめ


さて。ここまで2回に渡って長々と書かせていただきましたが、少し情報を整理しようと思います。

まず、現時点で残留・スタメン・ポジションが全て決定的なのがロマニョーリピョンテクの2人。

上記の3つの要素の内2つ決定的なのがドンナルンマ(残留以外)、パケタ(ポジション以外)、カラブリアコンティ(スタメン以外)の4人。


続いて各ポジションにおける今後の注目ポイントについて。

GKは、何といってもドンナルンマの去就。残留の場合はプリッツァーリがどうなるか。移籍の場合は新GKの加入はあるのか。


CBは、「4人目のCBは誰になるのか」という点。レギュラークラスの選手を多少無理してでも獲るのか、バックアッパー止まりの選手を格安で獲るのか。はたまたプリマから昇格させるのか。


SBは、ラクサールとロドリゲスの去就。そして今季は不振に終わったコンティとストリニッチの復調の有無。


アンカーは、ビリアの去就と、チャルハノールのアンカーへのコンバートはあり得るかという点。そしてベナセルが獲れるかというのももちろん注目。


インサイドハーフは、ボナベントゥーラのコンディション回復の具合とケシエの去就。残留の場合はジャンパオロの戦術に適応できるか。そしてヴェレトゥが獲れるかというのももちろん注目。


トップ下は、パケタとスソのどちらを主軸に据えるのか。パケタなら何の問題もないが、スソならジャンパオロの戦術に適応できるか。


2トップは、クトローネとアンドレ・シウバのどちらがよりジャンパオロにアピールできるか。新FWの加入はあるのか。あるなら上記2人の去就はどうなるのか。



こんなところでしょうか。

今後移籍市場は更に活発になるでしょうし、そして練習では戦術を落とし込んでいく過程で選手の「選別」が行われていくでしょう。

来シーズンに向けてのこの重要な時期、チームには万全の準備をしていただきたいところです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


 
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[ 2019/07/13 08:00 ] クラブ | TB(-) | CM(4)

ジャンパオロ・ミランの暫定スカッドについて 【前編】


練習が始まり、いよいよ来季に向け始動したジャンパオロ・ミラン。

補強に関しても着々と進んでおり、本記事執筆時点ではテオ・エルナンデス、クルニッチの獲得が正式発表されました。

また、中盤についてはベナセルとヴェレトゥを明確なターゲットとして獲得に動いているとのことで、明確な補強ポイントでかつ獲得候補が具体的に定まっていないのはCBのみとなりました。

スカッドも固まりつつあるといえそうです。


さて、そんな今回は、現時点において予想される各ポジションの編成について整理していこうかなと。

もちろん獲得も放出も完了していない状況ですし、また練習における各選手の戦術の習熟度に応じて序列やポジションが流動的に変化していくことは十分に考えられますので、あくまで現段階における僕の見解に基づく暫定的な編成(と予想スタメン)であることを念頭に置いて読んでいただけると幸いです。

ですので、チームの状況の変化の度合いによってはまたすぐに同様の記事を書くことになるかもしれませんね。



予想スタメン

まず、現時点での(僕の思う)予想スタメンと編成は以下の通りです。

ジャンパオロミランスタメン暫定版


ポジションごとに見ていきましょう。

GK

このままドンナルンマが残留してくれるのであれば、疑いようのない編成です。
控えにはレイナがいるという盤石の体制ですね。



CB

ロマニョーリは不動。その相棒がどうなるかというのが今後のポイントです。
カルダーラが長期離脱から復帰し、コンディションを取り戻せばおそらくロマニョーリ―カルダーラコンビが誕生するのでしょうが、現時点ではムサッキオが妥当なところでしょう。

また、4人目のCBが誰になるのかという点にも注目ですね。
噂されるところによると、リヴァプールのロブレン、フィオレンティーナのペッセッラ辺りが今はホットな名前ですが、どちらも高額(2000万ユーロ~)であり、現実味はあまりないですね。



左SB

左はテオ・エルナンデスがファーストチョイス。優先順位の低いポジションながら、彼の獲得に2000万ユーロを費やした点からも、彼に寄せる期待の大きさが表れています。

しかし、その控えについて現状は何とも言えないですね。ロドリゲス、ラクサールはいずれも放出の噂や移籍先候補の名が具体的に報じられていますし、どちらを残すか、はたまた両者ともに放出するのかは読めません。

両者を放出する場合はストリニッチがセカンドチョイスになるわけですが、彼はそもそも戦力として計算できるか現状は未知数ですからね。



右SB


今季のパフォーマンスを評価基準に考えるとカラブリアが間違いなくファーストチョイスになるでしょう。

ただし、コンティが大怪我前のコンディションを取り戻せば話は別ですけどね。

4-3-1-2はSBの働きが機能性に大きく影響するフォーメーションであり、それはカフーがいた頃のミランやインテル3冠時代のマイコンといったカンピオーネがいた4-3-1-2のチームがどれだけ強かったかを思い出せば明らかです。


アタランタ時代のコンティのキレキレっぷりは未だ記憶に新しいですし、あの頃の彼が戻ってくればサイド攻撃の厚みは格段に増しますからね。

是非とも彼にはパフォーマンスを上げてもらい、ジャンパオロを悩ませてほしいものです。



次回に続きます(本日午前8時投稿予定)。


 
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[ 2019/07/12 23:59 ] クラブ | TB(-) | CM(4)

ミランの選手たちが背番号を変更~ピョンテクはジンクスを打ち破れるか~


ジャンパオロ・ミランがいよいよ本格的に始動し始めた今、早速ある1つの小さくない変化が起きました。
それは背番号の変更です。



上記ソースによると、対象番号は20、33、9。これらの番号をそれぞれビリア、クルニッチ、そしてピョンテクがつけるとのことらしいです。

「20」は、アバーテが今季まで長年にわたってつけてきた番号であり、ミラニスタにとっては決して小さくない意味を持つものであります。
今回その番号を受け継いだビリアは現在残留すら不確かな状況であり、またすぐに欠番となる可能性も否定できません。

ですがもし残留するとすれば、持ち前の経験をフルに活かしてもらい、若手が非常に多くなった今のチームを引っ張っていって欲しいですね。



次に「33」。これはカルダーラが今季つけていた番号であったわけですが、新加入選手であるクルニッチに譲るようです。
以前からカルダーラ自身が背番号の変更を示唆(希望)していましたから変更自体に驚きはありませんでしたが、変更後の番号が未定というのは少し気になります。

個人的には、クリスティアン・サパタ(17)かマウリ(4)の番号を継ぐのかなーと漠然と考えています。



最後に「9」。こちらはかつて世界最高クラスの点取り屋であったフィリッポ・インザーギが長年つけていた大変意義深い番号であるわけですが、ピッポ以降にこの番号をつけてプレーしたストライカーは軒並み低調なパフォーマンスに終始し、短期間でチームを去るという事態が続いている曰く付きの番号でもあります。

具体的にその変遷を辿りますと、ピッポ後は

パト

マトリ

トーレス

デストロ

ルイス・アドリアーノ

ラパドゥーラ

アンドレ・シウバ

イグアイン


と、実に8人ものストライカーがつけてきましたわけですが、いずれも本領を発揮することができませんでした。


さて。そんな中、来季からはピョンテクがこの番号をつけるわけですが、果たしてこの負の連鎖を断ち切ることができるでしょうか?

今シーズンはジェノアとミランで得点を量産し、既にストライカーとしての実力は証明済み。そして何より、来季からはストライカーを活かすのが上手いジャンパオロ新監督の下でのプレーということで、成功する要素は十分に存在します。


彼には是非とも大活躍を見せてもらい、ピッポ以来となる「9」の定着ならびにイブラヒモビッチ以来となる「絶対的ストライカー」として君臨して欲しいです。


 
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[ 2019/07/10 22:34 ] クラブ | TB(-) | CM(2)

18-19シーズンのガットゥーゾ・ミランを振り返る 【後編】



18-19シーズンのミランを振り返っていくシリーズの最終回。

今回は前回の続きから最後まで振り返ります。。



全盛期

・22節ローマ(A)1-1△
・23節カリアリ(H)3-0○
・24節アタランタ(A)1-3○
・25節エンポリ(H)3-0○
・伊杯R4 1stラツィオ(A)0-0△
・26節サッスオーロ(H)1-0○
・27節キエーヴォ(A)1-2○




結果を見れば一目瞭然ですが、この時期(2月~3月中旬)こそ間違いなく今季のミランにとって全盛期でした。

前節ナポリ戦に引き続いて敵地でローマと引き分けると、コッパ・イタリアのラツィオ戦を挟んで怒涛の5連勝を達成。
その中にはCL権を最後まで争ったアタランタとの一戦も含まれています。


またスコアも非常に良く、年明けからこの時期までのミランは欧州でも屈指の失点数の少なさを誇るクラブとしても少し話題になりました。


快進撃を続けた理由としてはコチラの「戦術Gの功罪」にて当時既に私見を述べているのですが、改めて当時のシステム・戦術の特徴を簡潔にいうと

・ハイプレスをやめ、9人(スソがサボるときは8人)でミドル~ローラインブロックを作り引いて守るようになった(→機能しないハイプレスをやめたことで無駄に体力を使うことがなくなった。またカウンターを受ける回数が減った)。そしてバカヨコ、ロマニョーリ辺りが中心となり尽くボールを弾きだす。

・それでも守備網を破られることがあったが、ゴールマウスには世界屈指のシュートセーブを誇るドンナルンマが控えておりゴールを死守。


・一方、ロングカウンターに関しては全くといっていいほど機能しなかった(基本的にピョンテク1人しか残っていないため、彼に放り込んでも何も起こらない。またスソが攻め残りして2人になっていても、結局ボールを運べない)ため、攻撃はポゼッションが中心。その際はパケタとチャルハノールの流動的な動きとコンビネーションをメインに崩していく。

・フィニッシュに関してはピョンテクが神がかり的な決定力を見せ、わずかなチャンスをものにする。


大体こんなところでしょうか。冬加入のピョンテクとパケタが如何に重要な存在であったかを改めて感じます(笑)



ターニングポイント


・28節インテル(H)2-3●
・29節サンプドリア(A)1-0●
・30節ウディネーゼ(H)1-1△
・31節ユヴェントス(A)2-1●
・32節ラツィオ(H)1-0○
・33節パルマ(A)1-1△
・伊杯R4 2nd ラツィオ(H)1-0●
・34節トリノ(A)2-0●




5連勝中と最高の状態でミラノダービーを迎えたミランですが、ここで2-3の敗北を喫して以降、風向きがガラッと変わります。

その後の29節~34節の計6試合で手に入れた勝ち点はわずか「5」。その間にはコッパ・イタリアでラツィオに負け決勝進出ならずと散々な結果に。


ロングカウンターの酷さが一向に修正されず、その状態で頼みのピョンテク、パケタのコンディションが落ちてきたことで攻撃は完全に機能不全。

守備に関しても徹底的に引いて守るこれまでのやり方を止めたことで固さが失われ、失点増という結果に。ドンナルンマ(レイナ)がいなければ更に悲惨なことになっていたでしょう。



遅すぎた逆襲


・35節ボローニャ(H)2-1○
・36節フィオレンティーナ(A)0-1○
・37節フロジノーネ(H)2-0○
・38節SPAL(A)2-3○




自力CL(4位)が消滅し、もはや勝ち続けてライバルが勝ち点を落とすのを祈るしかないミラン。

そんな土壇場。エースのスソが復調を果たしファイナルサードでのキレを取り戻してくれたことで、ミランはスソにボールを預け右サイドから徹底的に攻め込んでいく戦法に活路を見出します。

結果、相手のパフォーマンスの悪さにも大いに助けられ、ミランは4戦全勝を達成。しかし3~4位のアタランタ、インテルに勝ち点「1」届かず5位フィニッシュとなりました。



おわりに

4回に渡って18-19シーズンのミランを振り返りましたが、こうして見ると今季も色々とありましたねー(笑)

全体的な試合内容についてはノーコメントですが、最後までCL権争いに参加し、最終節までハラハラドキドキしたのは久しぶりだったのでその点については純粋にとても楽しめましたね(これでCL権が獲れていれば最高だったんですけどね・・・。)


来季はジャンパオロ・ミランがどのような興奮と感動をくれるのか。とても楽しみです。


非常に長くなりましたが、最後までこのシリーズを読んでいただきありがとうございました!


 
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[ 2019/06/23 23:58 ] クラブ | TB(-) | CM(4)

18-19シーズンのガットゥーゾ・ミランを振り返る 【中編】


18-19シーズンのミランを振り返っていくシリーズの3回目。

今回は前回の続きから、1月までの試合をレビューします。


エースストライカーの離脱

・12節ユヴェントス(H)0-2●
・13節ラツィオ(A)1-1△
・EL5節デュドランジュ(H)5-2〇
・14節パルマ(H)2-1〇




普段から大きな盛り上がりを見せるユヴェントス戦ですが、今回はイグアインが古巣ユヴェントス相手に「恩返し」できるかという点もありいつも以上の注目を集めました。

しかし蓋を開けてみれば、イグアインはPKを外した挙句にレッドカードを受けて退場、チームも0-2の完敗。

また、レッドカードを受けたことによる抗議により、イグアインは2試合の出場停止処分を受けました。


そこで続くラツィオ戦、パルマ戦ではイグアインに代わりクトローネが出場し、チームは1勝1分という上々の結果に。

彼自身もパルマ戦で決勝点を挙げる活躍を見せ、正直なところイグアイン不在の影響をほとんど感じさせませんでしたね。



前半終盤戦の低迷

・15節トリノ(A)0-0△
・EL6節オリンピアコス(A)3-1●
・16節フィオレンティーナ(H)0-1●
・17節ボローニャ(A)0-0△
・18節フロジノーネ(A)0-0△
・19節SPAL(H)2-1〇




トリノに引き分けた後、チームはELグループステージ最終節のオリンピアコス戦を迎えました。

引き分け以上で突破確実、負けても1点差ならOKという圧倒的有利な条件の中、チームは酷いパフォーマンスを見せて結果は1-3。GL敗退に終わりました。

昨季のEL決勝トーナメントのアーセナル戦でもそうでしたが、大舞台での経験が少ない選手が多いせいか、こういう大一番で普段通りのパフォーマンスを発揮できない選手が非常に多いですね・・・。


その後、チームは3試合連続でノーゴールに終わり、ELを挟んでリーグ戦4戦連続勝ち無し&ノーゴール。まぁ試合内容的には妥当な結果だと思います。


これによりガットゥーゾ監督の進退が大きく騒がれ、ドナドーニやベンゲルといった後任候補の名が報じられました。


しかし2018年ラストゲームとなったSPAL戦。そこではチームが素晴らしいパフォーマンスを発揮した結果、最終戦を2-1の勝利で飾りました。

この試合は選手の動きが非常に良かったですね。あのスソが裏抜けしまくりでしたからね(笑)


他にもイグアインゴールからの監督との抱擁ですとか、シーズン途中まで不振を極めたチャルハノールの決勝点ですとか、見どころ満載の試合でした。


2人の救世主の加入

・伊杯R16サンプドリア(A)0-2○
・スーペルコパ ユヴェントス 1-0●
・20節ジェノア(A)0-2○
・21節ナポリ(H)0-0△
・伊杯R8ナポリ(H)2-0○




パケタとピョンテク。冬加入ながら、ミランの絶対的主力として活躍してくれた2人の選手ですが、その内パケタのデビューはコッパ・イタリアのサンプドリア戦でした。

ブラジルからイタリアに上陸して間もなくの試合でスタメンに抜擢された彼ですが、そこで早くも印象的なプレーを披露。

チャルハノールと息の合ったコンビプレーを見せるなどして、チームの勝利に貢献してくれました。


一方ピョンテクはセリエAのナポリ戦で途中出場し、ミランでのデビューを飾りました。
そして、続くコッパ・イタリアでのナポリ戦では先発出場し、早くも2ゴールを決める大活躍。サポーターの心を鷲掴みしました。


ガットゥーゾミラン後半戦


後半戦はこの11人がベストメンバーとなり、チームは逆襲を始めます。


 
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[ 2019/06/22 19:00 ] クラブ | TB(-) | CM(2)

【公式】 ジャンパオロのミラン監督就任が正式発表!



本日、遂にマルコ・ジャンパオロ氏のミラン監督就任が公式発表されました。



当ブログでは彼の就任を前提とした上で色々と書いてきましたから、正直なところ驚きとか新鮮味はないですね(笑)

年俸は200万ユーロで、契約期間は2年間+1年間の延長オプションつき。
いずれも妥当なところだと思います。


何度も言っているように、個人的にジャンパオロを新監督に据える選択にはかなり好意的ですし、不安よりもワクワク感の方が遥かに優っています。


運動量をベースにテンポ良く速いパス回しで崩していくスタイルは、ミランが最後にスクデットを獲得した10-11シーズンのアッレグリ・ミラン1年目に通じるものがありますし(もちろんメンバーが違うのでディテールは異なりますが)、ジャンパオロの根底にあるコンセプトはエンポリ・サンプドリア時代から不変ですので、ミランでもこれまでと同様のサッカーを披露しようとするでしょう。


確かに組織の構築や戦術の落とし込みにある程度の時間を費やす必要があることは間違いなく、またビッグクラブ初挑戦という点に関わるいくつかの懸念材料も存在します。


しかし以前とは違い、マルディーニを始めとする新フロント陣は監督の要望に出来る限り沿った補強をしてくれるでしょうし、現場に直接介入するといった厄介事も起こさないでしょうから、モンテッラ以前の監督たちと比べれば遥かにやりやすいはずです。


思えばアッレグリもカリアリからミランに来て即結果を残したわけで、当時とチーム状況はまるで違うとしても、どうしても期待してしまいますね。同じガレオーネ門下生ですしね(笑)


ジャンパオロ・ミランがどういったサッカーを見せてくれるのか。まずは今夏のメルカートに盛大に踊らされつつ、その日を楽しみに待ちたいと思います!



おまけ

せっかちな僕は、ジャンパオロの噂が上がった段階(3週間ほど前)でいくつか記事に書いていたのでご紹介します(笑)

未読の方は是非ご覧ください。


ジャンパオロの戦術について ~サンプドリアの名将~

ガットゥーゾ退任が決まった直後に書いた記事。
最初にジャンパオロを推す理由とかをグダグダ書いた後、彼の率いるサンプドリアがどのようなサッカーを見せていたかを説明しています。



ジャンパオロ・ミランのスタメンはどうなる?【予想】

まだ監督になることすら決まっていないのに書いた記事(笑)
現時点でも変わらず断言できることは、とりあえずパケタだけは絶対にトップ下だってことですね。


 
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[ 2019/06/20 18:30 ] クラブ | TB(-) | CM(4)

18-19シーズンのガットゥーゾ・ミランを振り返る 【前編】



先日の予告通り、今回からミランの18-19シーズン全体の大まかな流れを振り返っていきます。


基本フォーメーション・戦術など

はじめに、シーズン序盤~中盤戦におけるガットゥーゾ・ミランの特徴をごく簡単に説明します(コチラの「ガットゥーゾ・ミランの戦術的特徴」にて詳述しているので、未読の方はご覧ください)


ガットゥーゾミラン1


フォーメーションは4-3-3。スタメンも出場停止やELでの温存を除けばこのメンバーで固定されていました。


次に戦術についてですが、攻撃に関しては後方からショートパスで丁寧に繋いでいくポゼッションを志向。

相手のファーストプレスを躱せた後は、「イグアインの下がる動きに合わせて両インサイドハーフが飛び出し、そこへのロングボールないしイグアインへ縦パスを入れていく」形と、「右サイドに張るスソにボールを預け、そこで周囲のケシエやカラブリアが絡んでいく」形によってボールを前進させていくのがメイン。

最後の局面はスソ無双。彼のシュートもしくはクロスによって序盤はチャンスを量産していました。


次に守備に関しては、ハイプレス~ミドルプレスが基本。
相手CBがボールを持ったら、片方(もしくは両方)のインサイドハーフが飛び出してプレスをかけることでボールをサイドに誘導し、そこで奪うかロングボールを蹴らせようという狙いが見えました。


さて。ではいよいよ本題に移ります。



強豪との2連戦

・2節ナポリ(A)3-2●
・3節ローマ(H)2-1〇




ジェノバにある橋の崩落事故により、第一節のジェノア戦が延期。
ということで、ミランの開幕試合は昨季2位のナポリが相手となりました。

ガットゥーゾ監督とアンチェロッティ監督の師弟対決としても注目を集めたこの試合は、ミランが2点を先取しながら3点を奪い返され、まさかの大逆転敗北。

この試合で真っ先に思い出すのが、途中投入されたバカヨコの酷すぎるパフォーマンス。
この時はまさか、彼が後にシーズンMVP級の活躍をするとは露にも思いませんでした(笑)



続いての相手は昨季3位のローマ。開幕から強豪との連戦という難しい状況の中、ミランはローマ相手に素晴らしいパフォーマンスを披露。

ローマの調子が悪かったのもあったでしょうが、攻守ともにアグレッシブな動きで試合の主導権を握り続け、1-1で迎えた後半アディショナルタイム、イグアインからパスを受けたクトローネがネットを揺らして劇的勝利を収めました。


この試合は、今季の個人的ベスト試合候補の一つですね。



痛恨の3引き分け

・4節カリアリ(A)1-1△
・EL1節デュドランジュ(A)0-1〇
・5節アタランタ(H)2-2△
・6節エンポリ(A)1-1△




代表ウィーク明けのカリアリ戦、ミランは低調なパフォーマンスに終始し1-1の引き分け。

早くもこの頃から、ミランの志向していた「後方から丁寧にショートパスを繋いでいくスタイル」の不向きさが露になっていきます。


ドンナルンマの足技の弱さ、中盤のサポート不足(ポジショニングの悪さ)は特に深刻で、相手がハイプレスをかけてきたらもうお手上げ状態。

苦し紛れのロングボールを蹴るか、無理に繋ごうとして自陣深くでボールを奪われるかといった展開の連続でした。


圧倒的戦力差のあるデュドランジュ相手には危なげなく勝利(しかし内容は決して良くはない)したものの、その後のアタランタ(当時絶不調)とエンポリ相手にまたしても引き分け。

3連勝してもおかしくない、というよりCL権を獲る上では勝つべき3連戦を3引き分けという結果で終え、早くも暗雲が立ち込めました。



止まらない失点

・7節サッスオーロ(A)1-4〇
・EL2節オリンピアコス(H)3-1〇
・8節キエーヴォ(H)3-1〇
・9節インテル(A)1-0●
・EL3節ベティス(H)1-2●




当時3位と好調をキープしていたサッスオーロ相手に1-4で勝利を収めたミラン。
イグアインを筆頭にCFが次々と離脱し、その結果カスティジェホを3トップの中央に据えるという苦しいチーム状況の中、悪い流れを断ち切る非常に大きな1勝でした。

その後オリンピアコス、キエーヴォ相手に快勝し、良い流れでダービーマッチを迎えたものの、アディショナルタイムにイカルディに決められ敗戦。

この敗戦のショックを引きずり、ELのベティス戦でも内容・結果ともに完敗しました。


特筆すべきは失点の多さ。
一番最初に述べたミランの守備戦術はほとんどの状況において機能せず、インサイドハーフが相手CBにプレスをかけることで生じるアンカーの両脇のスペースを相手に利用され、突破を許すシーンが頻発しました。

ビリアは広大なスペースの対処に忙殺され、ボナベントゥーラとケシエは(機能しない)プレス→プレスバックを何度も行うことで疲弊。

この頃にボナベントゥーラ、ビリア共に怪我による長期離脱を強いられたわけですが、こうした守備の機能不全による選手の酷使と決して無関係ではないでしょうね


また、リトリート後の守備も緩く、2ライン間が不自然に空いていたりポジショニングがおかしかったりと問題が露呈。

おまけに前述のビルドアップを懲りずに続けていたこともあり、ボール奪取からのシュートカウンターをくらうシーンも頻発しました。


失点地獄はこれからもしばらく続くわけですが、こうした状況では無理もありませんでしたね。



システム変更の効果

・10節サンプドリア(H)3-2〇
・1節ジェノア(H)2-1〇
・11節ウディネーゼ(A)0-1〇
・EL4節ベティス(A)1-1△




ボナベントゥーラの離脱も影響してか、ミランはサンプドリア戦でシステムをこれまでの4-3-3から4-4-2へと変更。

この試合では2トップを組んだイグアインとクトローネが躍動し、それぞれ1ゴールずつ決め勝利に貢献してくれました。


その後はコロコロとシステムを変え始めるミラン。ジェノア戦(3-4-3)、ウディネーゼ戦(4-4-2)、ベティス戦(3-5-2)を終え、2勝1分と好成績を残しました。


そうは言ってもこのシステム変更が効果的だったかというとそんなことはなく、3試合のいずれも内容的には決して良いものではありませんでした。

その証拠にジェノア戦、ウディネーゼ戦共に決勝ゴールが決まったのは後半アディショナルタイム、カピターノであるDFロマニョーリのスーパーゴールという非常に劇的かつ薄氷の勝利でしたしね。



とりあえず前編はここで終わります。


 
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[ 2019/06/19 21:10 ] クラブ | TB(-) | CM(2)