ジェノア戦プレビュー



予想スタメン

 『ガゼッタ・デッロ・スポルト』による、ジェノア戦における予想スタメンは以下の通りです。



システム;4-3-3

GK;ドンナルンマ

DF;アバーテ ムサッキオ サパタ リカロド

MF;マウリ バカヨコ パケタ

FW;スソ クトローネ チャルハノール


 スソが復帰を果たした一方で、ロマニョーリ、ケシエ、カラブリアが出場停止。
 まぁしかしアバーテ、ムサッキオならそつなく代役をこなしてくれるはずです。

 マウリはやや未知数ですが、フリーランをしっかりやって守備にも精力的に貢献してくれれば今のケシエの代役としては申し分ないでしょう。

 

直近成績

ジェノア;1勝2分2敗 6得点 6失点

ミラン;2勝1分2敗 4得点 3失点




 過去5試合の直接対決は、ミランの3勝1分1敗です。相性は良い相手ですね。




試合展開・結果予想

 ミランがポゼッションする展開になるでしょう。
 ジェノアのハイプレスに対しては、前回のユヴェントス戦のように意図的なロングボールを混ぜながらビルドアップすれば、回避は比較的容易いでしょうね。

 そして崩しの局面において、相手が3バックならばWBの裏にボールを送ってCBを引き出すことでクトローネに飛び出すスペースを与える。
 4バックならばライン間にパケタやチャルハノールが積極的に侵入していく形が主な攻略法になるのではないかと。

 いずれの場合であっても「縦に速く」というプレー原則は絶対に持ち合わせるべきでしょうね。



 守備ついては、リーグ戦におけるジェノアの半分以上(25ゴール中13ゴール)のゴールを叩きだしているエースストライカーのピョンテクが出場停止ということで、クロスによる脅威はかなり和らぐと言えそうです。ミランは伝統的にクロスに弱いですからね(笑)

 しかしもう一人のキープレーヤーであるクアメは健在ですし、前回の対戦でもかなり手を焼いた非常に厄介な存在です。


 ユヴェントス戦ほど引いて守る必要はないとしても、ライン設定とボールの取り所はしっかりと決めておいてほしいですね。



 結果については、おそらく順当に(速攻サッカーで)いけばミランが勝利するでしょう。ピョンテクもいませんしね。

 懸念要素としてはミランがグダグダポゼッションに逆戻りしてしまう可能性と、ジェノアの新監督であるプランデッリが予想以上にチームをまとめてくる可能性でしょうか。


 このウィンターブレイク期間でプランデッリがどれだけチームの組織力を上げたかが未知数ですから、その程度によっては苦戦を強いられる展開になることは十分に考えられます。彼はかなりの知将ですからね。


 決して油断することなく勝利を収めて欲しいと思います。


Forza Milan!

[ 2019/01/20 12:00 ] 試合 プレビュー | TB(-) | CM(0)

【スーペルコッパ】 ユヴェントス対ミラン ~改善の兆し~


スタメン

ユヴェントスミランカップ戦スタメン


前半


ミランの攻守~待望の戦術


 ユーヴェがポゼッションメイン、ミランがカウンターメインという予想通りの展開。

 ミランの基本守備は4-5-1の形でミドルゾーンにセットしてからのゾーンプレスでしたが、インサイドハーフ(特にケシエ)がボールホルダーにチェックに行くことで4-4-1-1のようになる形も観られました。

ユヴェントスミラン 3

―ケシエが前に飛び出してプレスをかける(映像引用元;Dazn)


 酷いとき(大抵ですが)のミランは両インサイドハーフがプレスのために不用意に飛び出すことがあり、それにより空いたスペースを使われて突破されるというのが恒例でしたが、この試合では飛び出したことで生じたスペースを残りのMFでしっかり埋めていましたね。


 そして攻撃に転じた際は、素早く前線のスペースに放り込んだり、トップのクトローネにボールを当てて周囲の選手やサイドに直ぐに流したりといった縦に速い攻めをついに・ようやく・とうとう見せてくれました。

ユヴェントスミラン 1

―前半開始早々の場面。カラブリア(黄)からクトローネ(赤)へと速い縦パス



ユヴェントスミラン 2

―ボールを受けたクトローネが、フォローに入ったケシエ(緑)へとすぐにボールを渡す


 バカヨコ、ケシエ、パケタ(普段はチャルハノール)の中盤なら丁寧にボールを繋いで全体を押し上げながら攻めるより、トランジションを速くした速攻サッカーの方が機能するのは間違いないでしょう。

 実際、前回のリーグ戦でユーヴェをホームに迎えた試合と今回の試合を比較すると、シュート数(前;、今;10)も相手エリア内でのボールタッチ数(前;10、今;20)も2倍違いますからね(笑)


 時間が経つにつれて相手も対応してきたため、縦に入れるのは中々厳しくなってきましたが、意識は普段より遥かに高かったですね。



ユーヴェの攻守


 ミランの中央を固めた4-5-1ディフェンスに対し、ユーヴェはサイドからの崩しを中心に攻めました。

 相手SBの背後に流れてパスを引き出したり純粋な1対1(特にコスタ対リカロド)で勝負を仕掛けたりしてサイドを突破し、そこからクロスを入れていきますが中々決定機には繋がらず。


 ユーヴェは全試合観ているわけではないので確信はないのですが、思うにマンジュキッチの欠場は相当痛かったのではないかと。

 普段ならロナウドがサイドでクロッサーになっても、マンジュキッチが中にいるので驚異的な破壊力になるわけですが今回はいませんでしたからね。

 まぁそうはいってもコスタ、カンセロコンビを中心に、強引に中央を突破されて何度か決定機を作られたりもしましたけどね(笑)



 一方で守備については、マンツーマン気味のハイプレスをかけ、躱されたらミドルブロックというのが基本的な形。
 普段のミランならフルボッコにされたでしょうが、ミランは上記の攻め方に加えて意図的なロングボール(クトローネをターゲットにし、周辺に選手を集める。バカヨコを上げてターゲットにするなど)も多用していたので結構躱せていましたね。



 というわけで、前半は両チームともにチャンスを作り出しながら(チャンスの質も量もユーヴェが上でしたが)も得点は奪えず終了。



後半

千両役者の一発


 おおむね試合展開は前半と変わらずも、前半よりややオープンな展開に。
 ミランは2度、ロングカウンターから決定機を迎える理想的な状況が訪れましたがものにできず…。振り返ればここが勝負の分かれ目だったかなと。

 そうこうしている内に61分、ロナウドに決められてユーヴェが先制に成功しました。

 ロナウドのストライカーとしての優秀さ・勝負強さは敵ながら惚れ惚れします。本当に良い選手ですよね。



変更・退場・終了


 71分、カスティジェホ、パケタに代えてイグアイン、ボリーニを投入してシステムを4-4-2に変更。

 しかしその数分後にケシエが退場。 正直なところ4-4-2に変更した段階で厳しいと思いましたが(あのメンバーとシステムではボールをろくに運べないため)、ケシエの退場で完璧に詰みましたね…。


 その後はユーヴェがサイドチェンジを駆使して数的不利なミランの守備体系を揺さぶりつつチャンスを作っていき、ミランはカウンターからなんとかワンチャンスを作り出そうとしました。


 しかし両チームともに得点は生まれず。試合終了。




まとめ

 見応えのある好ゲーム(特に前半)だったのではないかと個人的には思います。
 内容面でもユーヴェの方が上回っていたと思いますが、ミランは今できる最大限を尽くしたのではないかと。

 機能しない4-4-2への変更も、カスティジェホの疲労(攻守に走り回っていました)と控え選手のタイプを考えれば致し方無いですしね。何よりこの試合では攻撃の指針を見つけられたのが大きい。


 今後もこの速攻サッカーを絶対に続けていくべきですし(全体的なラインはもう少し高く設定した方が良いでしょうが)、それしかCL圏獲得の方法はないと思います。

 今回のサッカーが次戦以降も継続して行われるのか、はたまた再びノロノログダグダポゼッションに戻るのか…。

 次のジェノア戦は非常に注目ですね。


Forza Milan!


最後まで読んでいただきありがとうございました。


[ 2019/01/18 14:00 ] 試合 解説 | TB(-) | CM(0)

【ユヴェントス戦】 ガットゥーゾ試合後インタビュー


日本時間深夜から早朝にかけて行われたスーペルコッパは1-0でユヴェントスが勝利をおさめました。

そして、試合後にガットゥーゾ監督は以下のように答えました。


「チームを称賛しなければならない。偉大な対戦相手に対して激しい戦いをしてくれたからね。」

「ファイナルの舞台で負けるのはいつだって悔しい。判断を下すのは私ではないが、ケシエの退場は妥当だと思う。」

「イグアインは昨夜高熱を出した。長い時間プレーできないから代わりにフレッシュな選手を先発で起用したんだ。」


ソース;Rai sport




負けはしたものの、想定以上に面白い試合だったと個人的には思いますね。

前回の記事でも書きましたが、やって欲しかった「中途半端なハイプレスをせずに引いて守って(ロング)カウンター」を忠実にこなしてくれましたし、実際にゴールまであと一歩の所まで迫りました(クトローネのバー直撃シュートが最たる例)。

攻守に重要な存在であったカスティジェホがガス欠を起こし始めてから一気に劣勢となりましたし、なんとかその時までに点を奪いたかったところでしたね(詳しくは後のマッチレポート記事にて)。



そして何よりこの試合では、ずっと希望していた縦に速いサッカーをようやくやってくれました。

選手・監督の能力的にもこれがベストですし、ポゼッション重視のサッカーより機能することはこの試合からも明らかです(もちろんポゼッションを放棄しろというわけではありません)。

今後も続けて欲しいですね。というかこれじゃないとCLはかなり厳しいかと。



イグアインについては、正直なところ代役の(優秀な)CFさえ獲ってくれれば戦力的には何の問題もないと思います(財政的にはヤバそうですが)。

チームが彼を活かせていないのは事実ですが、彼自身のパフォーマンスもずっと悪いですからね。
下がってボール受けてばかりで裏抜けしなかったり、クロスに対して棒立ちだったりは流石に個人の問題でしょう。


このまま移籍するとしたら歯がゆくはありますが、ミランはともかくイグアインにとっては良い選択だと思います。



[ 2019/01/17 08:30 ] 試合 試合後インタビュー | TB(-) | CM(2)

ユヴェントス戦プレビュー 【スーペルコッパ】



予想スタメン




システム;4-3-1-2

GK;ドンナルンマ

DF;カラブリア サパタ ロマニョーリ リカロド

MF;ケシエ バカヨコ チャルハノール、パケタ(トップ下)

FW;クトローネ イグアイン


今回の予想スタメンは普段とはソース元が違いますし、直前予想でもないので外れる可能性は高いと思うのですが…色々と興味深いですね。


 まずシステムが4-3-1-2であるという点。前回対戦したサンプドリアのそれに触発されたのか知りませんが、これが本当ならかなりの奇策です。

ただし、機能させるには最低でも2トップどちらかをカスティジェホに代える必要はありそうです(この2トップだとサイドに流れられないため)。

 それとできればパケタとチャルハノールの位置を変えたいところですが、守備面を考えればこれでも良いかなと。多分この2人は流動的にポジションを入れ替えるでしょうしね。



  ところで、4-3-1-2は機能させるのが非常に難しいシステムですし、機能しないこのシステムは攻守ともに本当に悲惨なものになります(その分ハマればかなり強力ですが)。

 ガットゥーゾ監督がこのシステムを扱えるとは残念ながら思えませんし、止めた方が賢明でしょうね。いつも通りの4-3-3の方が無難でしょう。



もう1つ注目ポイントを挙げるとすれば、やはりイグアインでしょうね。
ユーヴェ相手にそう何度もチャンスを作れるはずもないでしょうから、限られた決定機をものにすることが勝利のためには必要です。

 移籍が決まったためそもそも出場しないのではないかなんていう報道もありますが、出場するならば集中力を切らさずにプレーしてほしいと思います。



直近5試合の成績

ユヴェントス;4勝1分0敗 8得点 3失点

ミラン;2勝2分1敗 5得点 2失点




ちなみに直接対決の成績ではミランは過去5戦全敗です…。



試合展開・結果予想


十中八九ユーヴェがポゼッションしてミランがカウンターから好機を窺う展開になるでしょうね。

 ただしユーヴェに勝つには組織的かつ徹底的なハイプレスからのショートカウンターというガチンコ勝負に賭けるしかないと個人的には思いますし、今のミランのスカスカのブロック守備ではディバラやベンタンクールなどに好き放題されるだけな気がしますが…。


 まぁとにかく一番やってはいけないのが中途半端なハイプレスですね。前回のサンプドリア戦のようなプレーをしたら確実にフルボッコでしょう。

 それをやる位ならガッチガチに引いて守りつつ、ロングカウンターやセットプレーでの1発に賭ける方がまだ可能性はありそうです。



 結果予想ですが、順当にいけばユーヴェの勝利(スコアは2-0辺り)でしょうね。
 ただし、ミランが組織的な超ハイプレッシングからのカウンターを見せたり4-3-1-2が奇跡的にハマったりなどすればサプライズを起こすこともできるかもしれません。

 サッカーに絶対はないですからね。ドンナルンマのスーパーセーブ連発で凌ぎつつ、ここまで絶不調のCKから点を取ってウノゼロ勝利なんて可能性もゼロではないですし。


 予想はユーヴェ勝利でも希望は断然ミラン勝利ですから、全力で応援したいですね。


Forza Milan!

[ 2019/01/16 06:00 ] 試合 プレビュー | TB(-) | CM(0)

サンプドリア戦マッチレポート ~ミランの組織的課題~ 【コッパ・イタリア ベスト16】



 今回は少し趣向を変え、この試合におけるミランの悪かった点をサンプドリアのプレーと引き比べながら列挙していきます(以下の映像引用元はいずれも『Dazn』より)。


スタメン

サンプドリアミランカップ戦スタメン


不安定なビルドアップ

 サンプドリアの守備は予想通りハイプレスからのリトリート。
 ハイプレス時は前線のトップ下+2トップの計3人でミランの2CB+アンカーをマークし、サイドのSBへとボールを誘導。その後、そのSBからボールを受ける選手(主にWG)にもマンツーマンで対処するという形。

 こういった守備に対するミランの明確な対応策はついぞ見られず。両インサイドハーフであるパケタとケシエが行方不明になることが多く(特にケシエ)、SBからのパスコースが実質WG1人のため尽くそこを狙われる時間帯が多々ありました。


サンプドリアミラン ビルドアップ


サンプドリアミラン ビルドアップ2


 このシーンはまさに典型ですね。サパタ(ピンク)、アバーテ(紫)、カスティジェホ(赤)と繋ぎますがマークに付かれ、ここで攻撃終了です。


 インサイドハーフを下がらせてビルドアップに絡ませたときはちゃんとプレスを躱せるシーンもあっただけに、なぜこういう形を戦術としてチームに落とし込んでいないのか不可解です。



見えない攻撃の形


 「縦に速くボールを運び、素早くフィニッシュに繋げる」というサンプドリアの攻撃におけるプレー原則は明確で、そのために「CB―SB間へのパス」や「2トップの一角がサイドに流れ、攻め上がったSBの裏へ素早くボールを蹴り込む」といった明快な攻撃戦術もしっかり用意していました。

サンプドリアミラン 攻撃


 例えばこのシーンでは、プラート(水)が左SBのリカロド(オレンジ)を引き付け、それにより空いたスペースにクアリャレッラ(青)が入り込んでボールを引き出しています。



 さて。ではミランはどうだったかというと、残念ながら僕には彼らのはっきりとした戦術はおろか、どういうサッカーをしたいのかも読み取ることはできませんでした。

 普段は「後方からボールを丁寧に繋いでビルドアップする」という戦術コンセプトがあり、そのためにじっくりと(曲がりなりにも)後方でショートパスを繋いでいたと思うのですが、この試合ではプレスをかけられたら割とあっさりロングボールを蹴り込んでいたように思われます。

 かといってそのロングボールが意図的かと言われればそうではなく、実際にボールを放り込んでは相手にボールを奪われていました。


 これまでも攻撃の形が十分だったわけでは決してないのですが、この試合ではいつも以上に狙いがよくわかりませんでしたね。



守備の拙さ


 結果的にクリーンシートで終えたこの試合ですが、守備面も相変わらず首をかしげてしまうシーンが散見されました。

 まず一番の問題は、ボールの取り所(どこでボールを奪おうとするか)が定まっていないように感じることです。

 例えば対戦相手のサンプドリアであれば、前述のようにサイドに誘導してプレスをかけて、その場でボールを奪うか又はロングボールを蹴らせてCBが回収するといった守りの形が存在しました。

 しかしミランにはそのような形がないように思われます。

サンプドリアミラン アンカー脇


 例えばこのシーンではハイプレスをかけるものの、ボールを奪えずにアンカーの脇のスペースを使われ軽々と突破されています(緑;バカヨコ、黄;パケタ、青;ケシエ)。

 この試合に限らずこのような場当たり的・即興的なプレーがミランには本当に多いですし、果たして試合前に各試合・対戦相手に応じた戦術指導がなされているのか疑問を覚えてしまいます。
 
 ハイプレスの拙さの他にも、2ライン間が不自然に空いていたり、ボールホルダーへの寄せが甘かったりなどの問題点も挙げられます。



まとめ

 結果的には0-2で勝利を収めることが出来たわけですが、戦術的には完敗であったというのが僕の見解です。
 おそらく試合を観戦したミラニスタの方も似た感想をお持ちではないかと思われます。


 確かに、前半終盤や後半途中からはラインの間延びしてきたサンプドリア相手に何度かチャンスを作りましたが、質・量ともに十分ではありませんでした。

 無失点の理由はレイナの卓越したパフォーマンスがあったからですし、得点はクトローネの常人離れした決定力のおかげですしね(アシストした2人も素晴らしかったですが)。


 普段は「勝った試合にはあまり文句は言わない」というのが個人的なスタンスなのですが、ウィンターブレイク明けということもあり改善を大いに期待していた試合だったにも関わらずこの出来でしたから、少し不満を吐露させていただきました。

 果たしてこのチーム状況でリーグ後半戦に臨み、4位フィニッシュを果たすことができるのでしょうか・・・?

 縦に速いサッカーをやれば十分に輝けるメンバーは揃っているだけに、なぜそれをやらないのか理解に苦しみます。



最後まで読んでいただきありがとうございました。


[ 2019/01/14 11:45 ] 試合 解説 | TB(-) | CM(0)

【サンプドリア戦】 ガットゥーゾ「簡単な試合ではなかった」



 コッパ・イタリアベスト16、サンプドリア対ミランの1戦は延長の末0-2でミランが勝利しました。

 試合後、ガットゥーゾ監督は以下のように答えました。

「今日の選手たちはよくやっていた。サンプドリアが偉大なチームであり、簡単な試合にならないことは分かっていた。クトローネとコンティはチームにクオリティをもたらしてくれたね。」

「パケタのプレーは気に入ったよ。特に後半だ。ピッチ上で良く動いていたね。満足している」

「今日のイグアインはアクティブだった。点は取れなかったけど最善を尽くしていたね。いつも言っていることだが、決断を下すのは選手だ。彼は現時点ではミランの選手だし、その状況に我々は満足している。ただ将来は何が起こるかわからない。様子を見よう。私はゴンサロをよく理解しているし、関係はとてもフランクだ。」


ソース;calciomercato.com





 攻守ともに選手任せのいつも通りのサッカーでしたが、終わってみれば0-2の勝利。
 サンプドリアの決定力の低さと守護神レイナのセーブ、クトローネの決定力に救われた試合でしたね。



 パケタは可もなく不可もなくといった印象でしたが、言い方を変えればそつなくこなしていたということかなと。
 ブラジルからイタリアのチームへと移籍し、チーム練習に合流して間もなくの試合でスタメン出場して及第点の出来というのは素晴らしいことだと思います。

  前半に一度イグアイン、チャルハノールとワンタッチ・ツータッチでパス交換してボールを敵陣深くまで運ぶシーンがありましたが、あのように周囲との連携で活きるタイプであるというのは間違いなさそうですし、相互理解が深まるであろう今後には大いに期待できそうですね。



 イグアインに関しては……何というか、今回のようにボールを運ばせる役割ならば彼である意味がないというか、非常に勿体ない使われ方をしているなーと思います。
 正直なところ、今のチームなら積極的に裏抜けして相手DFラインを押し下げてくれるクトローネを起用した方が機能するでしょうね。

 ガットゥーゾ監督の発言からして、イグアインが移籍する可能性は低くはなさそうです。
 
彼のような優秀な選手の能力を活かせず手放してしまうというのは非常に歯がゆいわけですが、いずれにせよ去就は早く決まって欲しいです。移籍の場合は代役を確保する必要がありますしね。

[ 2019/01/13 12:25 ] 試合 試合後インタビュー | TB(-) | CM(0)

サンプドリア戦プレビュー



予想スタメン

『スカイ』による、サンプドリア戦におけるミランの予想スタメンは以下の通りです。



システム;4-3-3

GK;レイナ

DF;アバーテ ムサッキオ ロマニョーリ ラクサール

MF;ケシエ バカヨコ パケタ

FW;カスティジェホ イグアイン チャルハノール


 注目ポイントは多いですが、1番は何といっても新加入選手であるパケタのスタメン(予想)でしょうね。

 サンプドリアのモチベーションやメンバーにもよりますが、組織的なDFを誇る彼らとの対戦は、イタリアサッカーを知るという面では非常に効果的だと思います。

 彼らを相手に運び役やリンクマンとしての役割をこなせるのであれば即戦力として計算できますし、チャルハノールのウィング起用もハマるでしょうしね(何度も言いますが本質的に重要なのは起用ポジションではなく起用法)。



 もう1つ注目ポイントを挙げるとすれば、ラクサールでしょうか。
 ここ最近の対戦でミランは、サンプドリアのディフェンス攻略のためにサイドチェンジを多用していました。

 その際にひと際大きな貢献を果たしていたのが左SBのリカルド・ロドリゲスです。前回のリーグ戦での対戦でも見事なロングフィードでスソの3点目をアシストしています。

 ラクサールに彼と同じ役割を任せることはできないでしょうから、彼がどういった使われ方をしてチームに貢献するのかには注目したいですね。



直近成績

サンプドリア;3勝1分1敗 11得点 6失点

ミラン;1勝3分1敗 2得点 2失点




 サンプドリアの1敗はユヴェントス戦ですし、最近はかなりの好成績を収めていることがわかります。

 失点も少なくないですがそれ以上に得点が多い。特にエースストライカーであるクアリャレッラが9試合連続ゴール中と絶好調なのが大きいですね。



試合展開・結果予想

 おそらくミランがポゼッションする展開にはなるでしょう。
 一方のサンプドリアもハイプレスからのリトリート、そして純粋かつコンパクトなゾーンディフェンスに移るという普段の戦い方を変えることはなさそうです。

 ですのでミランとしては、ビルドアップ時にボールを失わないようサイドチェンジを駆使しつつ素早く前線に繋げ、彼らが戻りきる前にフィニッシュに繋げるという形を作り出せるかが鍵になるかなという印象です。

 悪い時ののろのろポゼッションサッカーにならないことを祈ります(笑)



 結果予想についてですが、正直かなり迷いますね…。
現時点でEL権も十分狙えるサンプドリアが国内カップ戦にどれほどの労力を割くか(リーグ戦まで1週間空くのである程度主力は出してきそうな気はしますが)、そして中3日でユーヴェとのスーペルコッパを控えるミランのやる気も未知数です。

 とりあえずミランの2-1勝利と予想しておきますが、予想的中には期待しないでください(笑)


[ 2019/01/12 17:00 ] 試合 プレビュー | TB(-) | CM(0)

【サンプドリア戦】 ガットゥーゾ、話題のパケタ、コンティ等について語る



 コッパ・イタリアのサンプドリア戦を前に、ガットゥーゾ監督が話題に上っている自チームの選手たちについて語りました。


―イグアインについて
「彼の将来について多くの推測がなされているが、彼の練習の態度は素晴らしいものがある。代理人がレオナルドと話しているが、私はできる限りここにいて欲しいと思っている。」


―パケタについて
「彼は利口な選手だ。ブラジル人プレーヤーというよりはヨーロッパの選手のように思える。強靭なフィジカルにクオリティが備わっており、戦術レベルにおいても非常に頭がよく回っている。常にボールを欲し、それでいて相手の背後へと走る。我々にとって素晴らしい補強だ。」


―スソについて
「彼は先月と同じ箇所に問題を抱えている。休暇を終えてからの練習にも参加していない。すぐの復帰はないだろう。」


―コンティについて
「今ではみんなが彼について話している。しかし彼は2度の出術を経験しているのだから、私は彼を賢く起用し、適切なプレー時間を提供しなければならない。焦りは禁物だ。」



ソース;calciomercato.com




 イグアインは最近また移籍の噂が過熱していますが、この試合ではスタメンでの出場が予想されています。
 彼が移籍を望んでいるかどうかはわかりませんが、いずれにせよ出場する以上はチームのために全力を尽くして欲しいですね。


 パケタは当初こそサンプドリア戦での2、3分の出場が予想されていましたが、スソが負傷したことでまさかのスタメン大抜擢の可能性があるそうです(笑)
 その背景には練習中の好パフォーマンスもあるとのことで、不安もありますが非常に楽しみでもありますね。


 スソの負傷は非常にショッキングニュースですが、次戦のリーグ戦までには間に合うとのことですのでそこまで大事には至っていないようです。
 しっかりと休んでもらい、万全のコンディションでリーグ後半戦に臨んでもらいたいですね。


 コンティはサンプドリア戦でのスタメンも予想されていましたが、ガットゥーゾ監督のコメントを聞く限りやはりベンチスタートが濃厚でしょうか。
 まぁ確かに再発のリスクを考えれば慎重になるのもわかります。1年以上離脱していましたしね。

 ただ、この試合ではできれば30分は観たいかなぁと個人的には思います。


[ 2019/01/12 13:27 ] 試合 プレビュー | TB(-) | CM(0)

今季前半戦の選手たちを振り返る~FW編~



サム・カスティジェホ

セリエA;16試合(途中出場11) 2ゴール
EL;4試合

評価;6




試合時間や全体的なプレー内容を踏まえると5.5が妥当な気がしますが、サッスオーロ戦、SPAL戦とガットゥーゾ監督の去就すなわちチームの状態が危うくなってきた頃の試合で点を取るため非常に印象が良いです。

 本職らしい右サイドにはスソがいるため今後も右での出番は少ないでしょう。しかし左WGは実質的に誰もいません(チャルハノールがようやく左インサイドハーフで起用され始めた)ので、補強がなければ今後は左のスタメンで出られるでしょうね。

 個人的に好きな選手ですし、後半戦からは継続的に結果を残してほしいです。



スソ

セリエA;18試合 4ゴール 8アシスト
EL;4試合(途中出場2) 1ゴール

評価;7.5




 僕の考える今季前半戦のMVPは紛れもなくスソです。
ミランのリーグ前半戦の総得点は26。スソのゴール・アシスト数の合計が12。これだけで彼の貢献度は明らかですね。

 確かに守備をほとんどしない(効果的ではない)ことやスピードが足りないこと、また足元で受けたがり過ぎるといった短所は存在しますが、現チームの崩しの中心は間違いなく彼であり、実際に圧倒的な数字を残している以上は褒めるしかないでしょう。

 最近は彼へのマークも厳しくなっていますが、後半戦は最低でも6ゴールは決めてもらって2桁得点を達成してほしいですね。

 ちなみにイグアインと並び、今季後半戦の鍵を握る(と僕が勝手に考えている)1人です。



ゴンサロ・イグアイン

セリエA;15試合 6ゴール 1アシスト
EL;5試合 2ゴール 1アシスト

評価;6




 ユヴェントス戦より前(7)と以後(5)を平均して6点にしました。
 彼もまたチャルハノールに似ており、本人にも悪いところがあるがそれ以上に使われ方が悪いというパターンだと思います。

 ただイグアインのユーヴェ戦以降の低パフォーマンスの原因は本人によるところも大きいですけどね。
 背中とか腰を痛めながらのプレーでしたから当然なのですが。なぜ休ませなかったのか。

 SPAL戦で待望のゴールが決まったことで精神的には楽になったと思いますし、後半戦は大爆発してほしいですね。具体的には最低でも9ゴール決めてもらって、せめてシーズン15ゴールは達成してほしい。




ファビオ・ボリーニ

セリエA;7試合(途中出場4) 1アシスト
EL;5試合(途中出場2) 1ゴール

評価;5.5



 今季も様々なポジションでプレーするも、どのポジションでも及第点以下という感じでしょうか。

 個人的にはWG起用で、逆サイドからのクロスに対してエリア内へ飛び込ませる役割しかないと思いますけどね(つまりドリブルとかでボールを持ち運ばせるのはダメ)。

 そんなボリーニですが、どうやら中国クラブへの移籍が濃厚のようです。




パトリック・クトローネ



セリエA;17試合(途中出場9) 3ゴール 1アシスト
EL;5試合(途中出場2) 4ゴール

評価;6




少ないチャンスでゴールへと結びつける素晴らしい決定力を披露してくれました。イグアインとの相性もかなり良いです。

 後はもう少しプレーの幅を広げて欲しいところですね。具体的にはポストプレーやサイドに流れてのプレーなど。

 

アレン・ハリロビッチ

セリエA;出場なし
EL;3試合(途中出場2)

評価;5




 現時点では「ファイナルサードでの輝きを失ったスソ」のような選手でしょうか。つまり巧いことは巧いのですが、相手にとっては全く脅威ではないといった印象です。

 レンタルでの武者修行が既定路線でしょうが、彼を欲しがるセリエAのクラブは果たしてあるのか…。




終わりに


 以上、4回に渡ってミランのトップチームに所属する全選手の今季前半戦について見てきました。
 やや辛口になってしまった選手のファンの方には本当に申し訳ないです。あくまで僕の私見ですので、その点をご理解いただけたらと思います。


 後半戦ではすべての選手に前半戦を上回るパフォーマンスを期待したいですね。
仮にそれが実現したら、ドンナルンマやスソのパフォーマンスがとんでもないものになりそうですが(笑)


[ 2019/01/04 18:23 ] 試合 | TB(-) | CM(0)

今季前半戦の選手たちを振り返る~MF編~



ホセ・マウリ

セリエA;3試合(途中出場1)
EL;2試合(途中出場1)

評価;5.5




 気迫のこもったプレースタイルでいかにもガットゥーゾ監督好みの選手ですが、どうにも適切な起用法が見えてこないですね…。

 アンカー起用の場合、少しプレスがかかると全く縦パスを通せなくなりますし、展開力も守備力も低い。

 インサイドハーフ起用の場合、プレスの早さや鋭さは活きますがボールを運べませんし、エリア付近でチャンスを作れるわけでもない…。


 加入当時は滅茶苦茶期待したので、何とか大成してほしいのですが…現時点ではスタメンは厳しいですね。



ジャコモ・ボナベントゥーラ

セリエA;8試合 3ゴール 1アシスト
EL;2試合

評価;6




 「スコアラー」の1人として非常に重要な戦術的役割を担っていただけに、彼の離脱がチームの得点力不足に直結しました。

 評価は6点としましたが、継続的に出てくれていればおそらく6.5ないし7になっていたと思いますね。



ハカン・チャルハノール

セリエA;17試合(途中出場1) 3アシスト
EL;5試合(途中出場2) 1ゴール 3アシスト

評価;5.5




 これまで何度も当ブログで言及しているチャルハノールですから詳細は省きます(これ「ハカン・チャルハノールの苦境 ~不調の原因とその解決法~ 【本編】」とかこれ「チャルハノール・システム(仮)、遂に誕生か?」とか)。
 簡潔に言うと、彼のファイナルサードでの精度も酷かったがそれ以上に起用法が悪かったというのが僕の持論です。

 とにかく今後はチャルハノール中心のシステム作りをしてくださいってことと本人は早く決定力を取り戻してくださいってことの2つですね(笑)



バカヨコ

セリエA;14試合(途中出場5)
EL;6試合(全試合フル出場)

評価;6.5




 前半の序盤~中盤(ジェノア戦まで。5.5点)と終盤(7.5点)のパフォーマンスを平均して6.5という感じでしょうか(笑)

 開幕のナポリ戦はめまいがするほどのパフォーマンスでしたが、確かウディネーゼ戦辺りからグングン良くなっていきましたね。

 そして今では中盤の守備の要を務めるまでに成長しました。

 彼が覚醒しなければ、ビリアが長期離脱した時点でミランのCL圏フィニッシュの目標は早くも潰え、今頃ミランの指揮官としてピッチサイドに立っているのはドナドーニだったでしょう(笑)


 バカヨコの覚醒に関しては紛れもなくガットゥーゾ監督の功績ですし、あの名将コンテでも成し得なかったことです。素直に称賛されるべきでしょうね。もちろんその期待に応えたバカヨコ本人も。




アンドレア・ベルトラッチ

セリエA;出場なし
EL;4試合(途中出場2)


評価;5




 うーん…期待していただけに何と言うかがっかり感が拭えませんね。
 デュドランジュ戦2試合でのパフォーマンスが全てでしょう。

 残念ながらミランではどうにも上手くいかなさそうですし、新天地で心機一転図った方が賢明な気がします。



〇リカルド・モントリーボ

セリエA;出場なし
EL;出場なし

評価;―




 出場機会ゼロのため採点不可。

 どう考えても移籍した方が本人のキャリアにとってはいいはずなのですが、本人は冬の移籍に乗り気でない様子。
 まぁ夏にフリーで出た方が好条件の契約を結べるでしょうし、オファーも増えるでしょうからそれ狙いですかね。後は250万ユーロの年俸、それと家庭の都合もあるのでしょうか。



ルーカス・ビリア

セリエA;9試合
EL;2試合

評価;6



 ボナベンと同様の理由で6としました。

 バカヨコが覚醒した今でもプレースタイル的にはチームにとって極めて貴重な存在ですし、一日でも早い復帰を祈りたいです。



フランク・ケシエ

セリエA;18試合 3ゴール 1アシスト
EL;3試合(途中出場1)

評価;6.5




 とんでもない酷使のされ方だったミランの4-3-3システムの3MF唯一の生き残りにして、その後も(サスペンションとELの数試合を除き)起用され続けた鉄人。

 前にも書きましたが、彼の頑丈ぶりは異常なレベルです。よく怪我しないなと。とても有り難い話ではあるんですけどね。


 ただしピッチ上のプレーに関していえば、やや伸び悩んでいる感はあるかなと。
 ボナベンと同様に「スコアラー」としての役割も担っていたと思うのですが、ファイナルサードでの精度が低すぎましたね…。チャンスの量に比べて3ゴールというのは少ないと思います。

 まぁ彼の運動量だからこそ作れた決定機もたくさんありましたし、前半戦終盤の得点力不足を彼1人に押し付けるのは不当ですけどね。


 プレー内容に関しては改善の余地は大いにありつつも、怪我もせずチームのために走り続けてくれたという点を大きく評価して6.5としました。


[ 2019/01/03 20:13 ] 試合 | TB(-) | CM(0)