ラツィオ戦プレビュー【コッパ・イタリア1stレグ】



予想スタメン

コッパイタリア準決勝1stレグ、ラツィオ戦の予想スタメン(『Sky』より)は以下の通りです。


システム;4-3-3

GK;ドンナルンマ

DF;カラブリア ムサッキオ ロマニョーリ ラクサール

MF;ケシエ バカヨコ パケタ

FW;スソ ピョンテク ボリーニ



正直なところ、予想以上に主力を起用するのだなぁと驚きました。

ラクサール、ボリーニ以外は現状のベストメンバーです。アバーテ、クトローネ辺りは先発で出るものとばかり思っていましたが…。


まぁそれだけカップ戦にも力を注ぐということでしょうかね。ユーヴェが既に敗退している今季は優勝の千載一遇の好機ですしね。



直近成績

ラツィオ;2勝0分3敗 3得点 5失点
ミラン;4勝1分0敗 12得点 2失点




直近成績で言えばミランが圧倒的ですが、ラツィオは後述するように怪我人が非常に多かった点は留意すべきかなと。

なお直近5試合の直接対決の結果はミランの1勝3分1敗です。



怪我人続出

インモービレ、ミリンコビッチ・サビッチを始め、一時期のラツィオは非常に多くの怪我人を抱えていました。

現在もルイス・アルベルトやワラセなどが離脱しているようですが、上記の2人も戻ってきており最悪の時期は脱した様子です。

このカップ戦で復帰して間もない主力をスタメンで出してくるのかはわかりませんが、いずれにせよ簡単に勝たせてくれる相手ではないでしょうね。



試合展開・結果予想

ホームということもありますし、ラツィオがポゼッションしてミランが引いて守る展開になるかなと。

今のミランの戦術からしてみれば望むところですし、カウンターから1、2点取って2ndレグに折り返せれば最高に近い展開ですね。


ポイントはサイドの攻防ですね。

守備に関しては例によってスソのいる右サイドが弱点になり得ますし、攻撃に関してはボリーニのいる左サイドが不安要素です。

彼らの短所をチームの組織力で補いつつ、自身の長所(スソであればファイナルサードでの破壊力、ボリーニは献身性と決定力)を存分に発揮してもらいましょう。



最後に結果予想ですが、ラツィオのスタメンが未知数なのでいつも以上に予想が難しいですね。

彼らが戦力・やる気共に今出せる全力で来るならば引き分けの可能性(0-0か1-1)が高そうですが、そうでないならばミランの勝利(0-1か0-2)が濃厚かなと。

いずれにせよ1stレグということもあり、それほど多くの点は入らないと見ています。




ミランは現在3連勝中ですし、コンペティションが違うとはいえこの流れは切りたくありません。

強敵相手ではありますが、何とか勝利を収めて欲しいですね。


Forza Milan!
[ 2019/02/26 09:30 ] 試合 プレビュー | TB(-) | CM(0)

波乱のセリエA25節


今節は色々と上位陣に波乱や変動があったので、少し概観しようかなと

セリエA25節が終わり、3位から8位は以下のようになっています。


3インテル  47
4ミラン    45
5ローマ   44
6ラツィオ  38(※1)
7トリノ    38
8アタランタ 38

(※ラツィオは未消化試合1)




インテルが引き分けたことで、何と4位ミランとの勝ち点差が「2」となりました。
ミランが4試合連続無得点などやっていた頃からは想像もつかない状況です(笑)



続いては各上位陣の試合結果について



トリノ2-0アタランタ


トリノの2点目まで観ていましたが、アタランタにとってはやはりゴメスの欠場が痛恨でしたね。

彼は完全にチームの中心ですから、彼がいないとイリチッチの負担が増しますしチームの破壊力は大分下がるかなと。

ゴメスがいなくても組織的な崩しはできますし、実際にこの試合の前半でもトリノ相手に惜しいチャンスを作りはするんですけどね。



一方のトリノはこの試合で5試合連続のクリーンシート達成とかなり調子を上げています。

前回、CL権を争うライバルクラブとして名前は挙げていませんでしたが、今の好調ぶりと何より順位を見るに決して無視できない存在になってきました。

身体能力に長けた選手が多く、積極的にデュエルを仕掛けてくる非常にアグレッシブなチームですよね。

DFもそこまで組織的に鉄壁では(少なくとも僕の観る試合では)ないのですが、CB3人とキーパーのシリグがかなり好調なのでゴールを割らせません。


上位陣も苦戦するタイプのチームだと思いますし、個人的に今一番当たりたくないチームですね(笑)



フロジノーネ2-3ローマ

この試合は十中八九ローマが余力を残して勝つと思っていたので見逃したのですが、何と95分の劇的決勝弾で辛くも勝利をもぎ取るまさかの試合展開だったようで…。

まぁしかしこういう上手くいかない試合内容でも勝つところに今のローマの勝負強さを感じますし、インテルと並んでCL権に向けての最大のライバルであることは間違いないかなと。



フィオレンティーナ3-3インテル


この試合はインテルの3点目まで観ていました。

しかし時間的余裕がなく、また試合内容的にもまず間違いなくインテル勝利で終わると思ったので視聴を中断。

ですので結果を見て滅茶苦茶ビックリしましたが、どうやら誤審と思わしき判定によってPKを取られての3失点目だったらしいですね。


個人的に純粋な試合内容以外によって結果が左右されるのは見ていて気分が良くないですし、こういった事態を無くすためのVARだと思うのですが…。


試合内容に関していえば、イカルディ不在の影響は現時点ではそこまで感じられないかなという気がしましたね。



終わりに


まだまだシーズンは続くわけですが、ミランのCL権獲得が決して夢物語ではないと感じる今、他チームの状況や試合結果がこれまで以上に気になってしまいます(笑)


勝ち点差「1」でミランの背後に迫るローマはもちろんのこと、未消化試合の残るラツィオや好調のトリノなどが控えている状況は決して楽観視できません。


ひとまずミランには次のサッスオーロ戦とキエーヴォ戦に確実に勝利してもらい、後続のチームにプレッシャーをかけてもらいたいですね。

[ 2019/02/25 23:42 ] 他クラブ | TB(-) | CM(0)

ミランの新エース、ピョンテクの得点力を支える能力について



ミラン移籍後5試合連続ゴール中のピョンテク。

もはやその勢いは止まる所を知らず、更なる記録更新に期待がかかります。


決して多くの得点チャンスを与えられているわけではない現状において、なぜこれほど多くの得点を彼は挙げることができるのでしょうか?


今回は彼のゴールシーンから、その理由を探っていきたいと思います(※今回引用する画像元は、いずれもYoutube『SerieA』の提供するダイジェスト映像より)



VSローマ


最初は、ローマ戦で決めたゴールについて。


ピョンテク1

サイドでパケタ(黄)がボールを奪いにかかる一方で、エリア内にいるピョンテク(赤)は自身のマーカーの位置を確認(白矢印)しつつ、エリア中央へと移動します。



ピョンテク2

パケタがボール奪取に成功。その際にピョンテクはマーカーのファシオ(20番)の真横にポジショニング。

ファシオはこの状況でボール(パケタ)とピョンテクを同時に視野に収めることができません。



ピョンテク3

パケタからのクロスに対し、ファシオの前へと飛び込むピョンテク。

ファシオの意識はボールに向いているため、横(背後)から来たピョンテクの動き出しに対処し切れず。



ピョンテク4

ファシオに競り勝ち、クロスボールをダイレクトで合わせてゴールネットを揺らしました。



上記の一連の場面の映像はコチラになります。







VSアタランタ


ピョンテク5

リカロド(緑)がアーリークロスを放つ場面。この時点でピョンテクは対面のDFの背後に位置しています。



ピョンテク6

クロス直後にピョンテクは相手の前へと入り込み、完璧なダイレクトシュートでネットを揺らしました。



上記の一連の場面の映像はコチラです。




これを見ると、実は中央へと飛び込む前に一端ファーサイドに流れるフリをしてマーカーを外に引っ張っているんですよね。

ずば抜けたシュートテクニックの高さばかりに注目が集まりますが、彼のDFとの駆け引きの巧みさも知れる素晴らしい得点でした。





VSエンポリ


ピョンテク7

敵陣でボールを奪ったカスティジェホがサイドのケシエに展開した場面。

この時点ではピョンテクはマーカーの前方(つまりマーカーにとってボールとピョンテクを同時に視野に収められる場所)に位置しています。



ピョンテク8

ケシエが裏に抜け出したチャルハノール(黄)へとパス。

ここでピョンテクはマーカーの背後へと移動を開始します。
マーカーも振り切られまいと牽制しますが彼のフィジカルを前に止めきれません。



ピョンテク9

チャルハノールが中央へグラウンダーのクロスを上げる場面ですが、この時点でピョンテクはマーカーの背後への移動を完了。



ピョンテク10

こうしてクロスボールを冷静にゴールへと流し込みました。



上記の一連の場面の映像がコチラ。







まとめ


以上3つのゴールシーンを振り返りました。


マークを外すための積極的な動き出し、それを可能にするポジショニングセンススピードフィジカル、そしてシュートのテクニック精度の高さ…。


ストライカーとして必要なあらゆる能力を高水準で備えているからこそ、彼はどんな状況でもゴールを決め続けることができるのでしょうね。


現在のミランは(ロング)カウンターの精度に課題を抱えており、また戦術の関係上ピョンテクを前線に1人孤立させている状況も少なくありません。

これらの点が改善され、ピョンテクにより多くの得点チャンスを提供できるようになれば更なる活躍を見せてくれることは必定ですし、チームとしてまた1つ上のレベルへと到達できると思います。


そして彼ならば、歴代最高クラスのストライカーであるクリスティアーノ・ロナウドをも上回って得点王を獲ることも決して不可能ではないはずです。

ミランの選手としてはイブラヒモビッチ以来となるこの個人タイトルを是非とも目指してほしいと思います。



今季はリーグ4位以上、コッパ・イタリア優勝、ピョンテク得点王の3冠を獲りましょう!(笑)


最後まで読んでいただきありがとうございました。


[ 2019/02/24 15:06 ] 考察 選手 | TB(-) | CM(1)

【セリエA25節】 ミラン対エンポリ 【マッチレポート】

スタメン

ミランエンポリ1


前半


ミランの攻撃、エンポリの守備


ミランがポゼッションする展開。

エンポリは5-3-2のミドルブロック。

具体的には2CFがアンカーのバカヨコへのパスコースを消し、ボールをサイドに誘導する。

その後ミランSBにボールが渡れば、インサイドハーフが中央へのパスコースを切りながらプレスをかける形が基本。

要はサイドに追い込んで奪うというサッスオーロ戦と同様の守備戦術でした。


これに対し序盤のミランは横パスを多用し、相手の中盤3枚をずらしながら前進するという方法で相手を押し込んでいきます。


そうして優勢に試合を進めていると10分、リカロドのアーリークロスにパケタが頭で合わせてミランが先制!…と思いきや、VARによってノーゴールに。

明らかなオフサイドでしたので致し方無し。



機能不全


その後ミランは攻めあぐねる展開に。

その理由としては大きく分けて2つが考えられまして、1つは右サイドがあまり機能しなかったからでしょうね。

今回はサスペンションのスソに代わってカスティジェホが右WGで先発したわけですが、彼とケシエ、そして久々の先発となったコンティの関係性が(前半は)良くありませんでした。


普段はスソにボールを預け、彼の周囲をケシエやカラブリアが動き回ってパスコースを作るという明確な関係が構築できているものの、今回は不慣れなトリオだったというのもあってかパスがズレたりプレーエリアが被ったりといった場面がやや目立ちました。

それでもカスティジェホ辺りは強烈なミドルシュートを放つなど、個人の見せ場はいくつか作っていましたけどね。



そして機能不全を起こしたもう1つの理由はパケタの不調(普段と比べて)でしょうね。


再三言っていますが、ここ最近のミランの好調の1つの要因は、パケタとチャルハノールの流動的な動きによって相手のブロックを崩せるようになったことです。

しかしこの試合のパケタはというと中央に留まる時間が長く、プレーも前半途中からは裏抜けが主体でチャルハノールとのパス交換やポジションチェンジがあまり見られませんでした。

中央に固定しているだけだと相手も容易にマークができますし、実際にパケタに対してはCBがラインを飛び出して付いてきたりする動きも見られました。


試合後のガットゥーゾ監督によれば、パケタは風邪で今週は1度しか練習に参加できなかったとのことですので、それもパフォーマンスに大いに影響したのでしょうね。



データも参照しましょう。

bandicam 2019-02-23 13-01-59-125

上図はこの試合におけるパケタのヒートマップ。



bandicam 2019-02-23 13-02-28-456

そしてこちらはカリアリ戦におけるパケタのヒートマップですが、こうして見比べるとやはり中央でのプレーが多かったかなと。


後者(カリアリ戦)では左サイドが満遍なく青くなっているのに対し、前者(エンポリ戦)はセンターサークル付近の色が濃くなっていますからね。



前半中盤~終盤の攻防


上記のようなことが原因で攻めあぐねたミランでしたがエンポリも攻めあぐねます。

エンポリにはカウンターからサイドを突破される形もありましたが、ロマニョーリを中心に素晴らしい守りを見せて決定機を作らせません。

…最近のロマニョーリ素晴らしすぎませんか?笑



というわけで前半はお互いにチャンスは少なく、スコアレスで終了



後半


怒涛の2得点

大きな変更はなさそうでしたが、サイドに張るカスティジェホに一端ボールを預け、それに合わせて周りが動くという形が整理されたかなという印象でした。

要は普段スソがいる時と同様の形なのですが、前半はここが曖昧になっていた気がしますしね。

すると早速、カスティジェホのボール奪取からケシエ→チャルハノールと繋ぎ、最後はピョンテクが決めてミランが先制に成功!

その数分後にはカスティジェホのスルーパスに抜け出したケシエが冷静にシュートを決めて2点目を奪いました!


1点目はカスティジェホの献身性がボール奪取、延いては先制点の起点となりましたし、2点目はドリブル突破から正確なスルーパスでアシストと、彼の長所が存分に発揮された2得点だったかなという印象ですね。

もちろんケシエも素晴らしいですし、チャルハノールも素晴らしいですし、ピョンテクも素晴らしい(笑)



安定の守備と3点目

2点を奪われたエンポリがポゼッションしますが、ミランが安定の守備を見せてチャンスを全く作らせません。

こういう展開になると今のミランは本当に安心して観られますし、これでもう少しカウンターの精度が上がれば盤石のチームになれますね。

エンポリは両サイドを幅広く使ってDFラインを押し広げようとしていたようですが、4-5ブロックが相手ではそれも難しく。


66分、コンティの見事なクロスにカスティジェホが合わせて3点目。ミランが試合を実質的に終わらせました。



待望の復帰


ミランは80分、バカヨコに代えてビリアを投入。

遂にビリアが実戦復帰を果たしました!

早速鋭い縦パスを入れるなどらしいプレーを見せてくれましたし、今後の本格的な復帰が楽しみですね。


試合展開については、攻撃では主にチャルハノールが縦横無尽に動いてパスを受けつつ、カスティジェホや途中投入のボリーニがドリブルで仕掛けてチャンスを作っていく形。

普段から流動的なチャルハノールの動きではありますが、今回の後半はいつも以上に動き回っていた気がしますね。

実質トップ下のような形で、上下左右に頻繁に顔を出していました。


守備についてはパスミス等から危ないチャンスを1、2度作られましたがそれ以外は安定。


試合はそのまま終了



まとめ


ミランが見事な勝利を収めました!


得点が決まってからの後半は安定の一言に尽きますし、安心しきって僕の集中力が切れること以外は本当に素晴らしいです(笑)

カスティジェホ、コンティといった現状の控えメンバーがきっちりと結果を残しつつ勝利を収めたというのも、まだまだ続く長く険しいリーグ戦に向けて大きかったかなと。

これからもずっと固定メンバーで戦い続けるわけにはいかないでしょうからね。



さて。次節の相手はサッスオーロです。

相性的に今のミランなら勝利は固いと思いますが、油断することなく確実に勝利を収めて欲しいですね。


Forza Milan!


最後まで読んでいただきありがとうございました。


[ 2019/02/23 21:30 ] 試合 解説 | TB(-) | CM(2)

【エンポリ戦】 ガットゥーゾ監督試合後インタビュー&雑感



セリエA25節、ミラン対エンポリの一戦は3-0でミランが勝利を収めました。

そして試合後、ガットゥーゾ監督は以下のように答えました。


「前半のパフォーマンスは気に入らなかった。エンポリを苦しめることなくただボールを回していただけだったからね。私は激怒したよ。ハーフタイム後になって動きはずっとよくなったね。」

「パケタは風邪の影響で今週は1度しか練習できなかった。」


ソース;sky sport italia




今のミランだと守備的な相手から先制点を奪うのに多少の時間がかかってもおかしくないと思ってはいたのですが、それにしても前半は良くなかったですね。


その理由の1つとしてパケタの不調(といっても普段と比べてという意味です。攻守においてそつなくこなしてはいました)が考えられましたが、やはりコンディション不良だったようですね。

ただそういった状況でも先発ですから、彼が如何にチームにとって重要な選手かがわかります。



試合に関しては後半早々に点を奪ってくれたので、それからは安心して観られました。


今のミランはとにもかくにも守備が重要です。無失点に抑えさえすれば後はピョンテク、チャルハノール、パケタ辺りが勝手に点を取ってくれますからね(笑)


カウンターの精度には相変わらずの課題は残りますが、この試合もクリーンシートで抑えられたのは大きいですね。




最後に注目の右サイドコンビについてですが、2人とも素晴らしいプレーで結果を残してくれましたし、カスティジェホに関してはこの試合の個人的MOTMです。

ただ、プレーに関しては良くも悪くもこれまで通りだったかなと。


彼はキック精度が高いためシュートやクロスが正確ですし、守備にも非常に献身的に走り回ってくれます。

一方で周囲の使い方が上手くなく、細かいテクニック(狭い場所でボールを受けてキープ、またそこから散らす能力など)はあまりないのである程度スペースがないと厳しい部分があります。


コンティとプレーエリアが被り、かつ相手が引いて守ったことで使えるスペースの少なかった前半のパフォーマンスが悪かった一方で、コンティとの連携が多少改善し、かつミランの先制後に相手が前掛かりになったことでスペースの出来た後半のパフォーマンスが素晴らしかったのは偶然ではないでしょうね。


ですので、この試合のパフォーマンスを以てスソより攻撃においても有用だと断言するのは早計だと個人的には思います。

元々スペースがあればこの位はやれていた選手ですしね(サッスオーロ戦が典型例)。


もう少し味方を使える選手になれれば更なる活躍も見込めると思いますし、今回の結果を糧に大きく成長して欲しいですね。



コンティに関しては、良いところと悪いところの両方が出たかなと。
クロス精度についてはもはや正確無比の一言に尽きますし、この試合でもカスティジェホに見事なクロスを上げて3点目をアシストしました。


一方で、攻め上がりのタイミングや守備全般の動きは気になりましたし、まだまだ本調子からは遠いのかなと。

ただし、特に前者に関しては試合勘の問題が大きいと思うので、今後も継続的に起用されていく上で改善されていくかなと思います。


個人的にはスソとコンビを組んだ時にどういうプレーになるか見てみたいですね。守備面はかなり心許ないですが(笑)


[ 2019/02/23 11:06 ] 試合 試合後インタビュー | TB(-) | CM(0)

エンポリ戦プレビュー


予想スタメン




この試合のスタメンで注目すべきは、スソの代役と右SBですね。

『Sky』によればそれぞれカスティジェホ、カラブリアとなっていますが、別メディアによれば前者はボリーニやクトローネ、後者はコンティ先発の可能性が取り沙汰されています。

いずれにせよ普段とは違う組み合わせになりますし、ここのスタメンとそのパフォーマンスには注目です。




直近成績

ミラン;3勝2分0敗 9得点 2失点

エンポリ;1勝2分2敗 8得点 8失点




なお、直近5試合における直接対決の結果はミランの2勝2分1敗です。




エンポリ3-0サッスオーロについて


これまで8戦勝ち無しのエンポリでしたが、前節に11位のサッスオーロと対戦して3-0の大勝を収めました。

いきなりの大勝劇で困惑した方も多いと思いますが、この試合での彼らの勝因は明確かつソリッドな守備戦術でした。

説明すると…

・エンポリのシステムは5-3-2、サッスオーロは4-3-3

・相手CBのボール保持時、2トップの2人がアンカーへのパスコースを消してボールをサイドへ誘導

・相手SBに渡った瞬間にインサイドハーフが中へのパスコースを切りながらプレス

・相手に第一プレッシャーラインを越えられた後は2トップの片方が下がって中盤でダイヤモンド型を形成(5-4-1ダイヤモンド)し、中央のパスコースを消す。




結局のところ、徹底的に中央を経由させず同一サイドに閉じこめてしまおうという狙いがあったのでしょうね。

実際この効果は抜群で、サッスオーロは全く中央エリアを使うことが出来ず、サイド(主に左サイドのボガ)からの独力でのドリブル位でしかチャンスを作れませんでした(特に前半)。

後は良い形でボールを奪い、おぼろ豆腐のような固さを誇るサッスオーロ守備陣に対してカウンターを中心にズタズタにした結果、上記のスコアとなりました。




注目プレーヤーについて


上記に挙げたサッスオーロ戦でのパフォーマンスのみから判断させていただきます。

本当は1試合だけで判断するのは良くないんですけどね(しかも相手はサッスオーロ)。イアキーニが監督に就任した時点で……だったので最近のエンポリの試合はこれしか観ていません(笑)



まずアンカーのベナセルがビルドアップ・カウンターの両方の起点として絶大な貢献を果たしていました。

そのパスの受け手としてはインサイドハーフのクルニッチが素晴らしかった。
2ライン間でパスを引き出し、そこからのドリブルで相手守備陣を崩していきました。


もう1人挙げるとすると、2トップの一角でプレーしたファリアスでしょうか。
流動的にサイドに流れながらWB、インサイドハーフと絡んでポゼッションに貢献しつつ、1ゴール1アシストと結果も残していましたね。




試合展開・結果予想


ホームということもあり、少なくとも序盤はミランが主にポゼッションする展開になるでしょうね。

エンポリは9戦ぶりに勝利を収めた前節と比べて戦い方を大きく変えるつもりはないでしょうから、上記の守備戦術で臨むと思われます。

ミランとしては、サイドに誘導された際にどう対処するか(連携でゴリ押し突破、もしくはサイドチェンジなど)が重要になってくるでしょう。

こういうときにはスソがいて欲しいんですけどね。なぜ今回に限って…笑


チャルハノール―パケタラインは安定しているので、後は急造の右サイドコンビ(トリオ)がどれだけやれるかに注目したいです。



守備に関しては、いつも通りの戦術なら早々やられることはないでしょう。

中途半端なボールロストだけは避けて欲しいですね。



さて。最後に結果予想ですが、順当にいけばミランの勝利は間違いないでしょう。
2-0か3-0だと思いますし、そうなって欲しい(笑)



折角アウェーでアタランタに勝利を収めても、こういう試合をものにできなければはっきり言ってCL権は獲れません。

確実に勝利を収めて欲しいと思います。


Forza Milan!


[ 2019/02/22 07:30 ] 試合 プレビュー | TB(-) | CM(0)

お知らせ&ライバルクラブについての見解



お知らせ


昨日(厳密にいうと2日前の夜)から、当ブログで変更した部分があります。

おそらくパソコンから閲覧してくださっている方はほぼ間違いなく気づいたかと思いますが……


はい、文字の大きさを変えました。


いや本当に今さらで恐縮ですし、小さい文字で相当読みにくかったと思われます。
特にパソコンからだと小さすぎて何が書いてあるか判読し辛くて仕方なかったですね。

記事の投稿自体はパソコンからやっているのですが、ブログ自体を覗くことはほとんどなかったので今まで気づきませんでした。


今までご不便をおかけして本当に申し訳ございません…。


一応細心の注意は払ったつもりですが、この変更により何らかの不都合(文字化けなど)がありましたら遠慮なくお申し付けください。


勿論それ以外でも、ブログに関する何らかの要望等ありましたらご連絡ください!




CL権を争うライバルについて


これだけで終わるのも味気ないので、今回はミランとCL権を争うライバル達の現状についての見解をそれぞれサラッと述べていこうかなと。

まずはライバルの定義ですが、ユヴェントスは間違いなく1位でしょうし、ナポリも8割方2位だと思っているのでこの2チームは除外。

というわけで、3位インテル(46)から7位ラツィオ(38)までを対象とします。ちなみにミランは勝ち点42の暫定4位です。


インテル


後半戦の失速が恒例ともいわれることもあるインテルですが、ここ2試合はパルマ・サンプドリアという難敵相手に勝利を収めて3位を堅持しています。

やや攻撃パターンに不安を抱えるものの、選手層が厚い上にDFも安定。さらに昨季は最終節までもつれたラツィオとのCL権争いを直接対決で勝ち取った経験もあることから、CL圏内は固いのではないかと思います。



懸念要素とすれば、やはりイカルディですよね。

キャプテンマークを剥奪されて以降ここまで出場機会なし。

そろそろ復帰してもおかしくないですが、モチベーションやチームメイトとの関係など、果たして騒動以前のようなパフォーマンスを発揮してくれるかどうかは未知数です。


そして仮に彼を本格的に外す選択をするとすれば、彼の能力を最大限に活かすことを目的とする今のシステムを抜本的に見直す必要に迫られるのではないでしょうか。



ローマ

シーズン序盤の絶不調から一転、4位ミランと勝ち点差「1」まで詰めてきたローマ。

ただし内容に関していえば、まだ盤石な試合運びはできていないのかなという印象です。中でも後方からのビルドアップが不安定かなと。

特にデ・ロッシがいない時にそれが顕著な気がしますね。彼がいると長距離のパスを通せるのでウイングが活きますし、おそらくチームにメンタル的に好影響も与えるので滅茶苦茶重要な選手ですよね。


後はザニオーロですね。チーム内での立場がもはや「期待の若手」から「重要な主力」にクラスアップしているように感じます。

中盤がデ・ロッシとザニオーロ、そしてクリスタンテorペッレグリーニの3人で構成したらかなり強力ですし安定するんじゃないでしょうか(4-3-3でも4-2-3-1でも)。

つまりミラニスタ的には実現して欲しくないですね(笑)



アタランタ


非常に強力な攻撃力を誇りますし、おそらく機能美という観点から言えばミランを含むCL権争いチームの中でも随一かなと。

ただ選手層はかなり心許ないですし、ゴメス・イリチッチを始め完全に替えが利かない選手が多数いる印象です。

疲労の溜まってくる終盤戦においても彼らが安定して出場し続けられるかは未知数ですし、個人的に4位以内は流石に厳しいのではないかと思います。



ラツィオ


まぁ彼らは1にも2にも怪我人の多さですよね…。

ようやく主力が復帰しつつあるので、ここからどこまで内容・結果共に巻き返せるかが重要かなと。

ラツィオとはカップ戦を含めると今季あと3試合も対戦するので、その時々にまた触れたいと思います。



まとめ


現状、4位以内に入りそうなのはインテル、ミラン、ローマの3チームでしょうね。

選手層的に劣るアタランタ、ラツィオは上記3チームに比べると少し厳しいかなと。


インテルはイカルディについての問題をどう解決するか。仮に本格的にスタメンから外す場合は彼抜きのシステムを構築できるか。

ミランはカウンターの精度を上げられるか。

ローマはビルドアップを安定させられるか。


ユヴェントス優勝は例年以上に確実視されているセリエAですが、CL権争いは混沌としていて非常に面白くなりそうです。


[ 2019/02/21 12:00 ] 他クラブ | TB(-) | CM(2)

ルーカス・パケタがミランにもたらした2つの変化



はじめに;チームにもたらした2つの変化


 今冬の移籍市場にて、ブラジルのフラメンゴから推定3500万ユーロで移籍したルーカス・パケタ。

 当初、この報道及び移籍金を知った時は「将来有望な若手選手らしいしこんなもんか~」などと思っていたわけですが…


 今思うと、あまりにも格安でしたね。移籍金3500万ユーロ(出来高付きらしいので実際はもう少し高くなるかもしれませんが)は将来性を考慮してのものだったと当時は考えていたわけですが、現段階の実力でも十分にその額に値することは間違いないでしょう。

 チームに加入後、瞬く間に即戦力としてフィット。もはや欠かせない選手となっていますからね。


 というわけで今回は彼がチームに対し、具体的に何をもたらしてくれたのか、またどのようにしてチームに貢献してくれているのかについて個人的な見解を書いていこうかなと。



ボールの運び役

 まず一つは、ボールの運び役としての多大なる貢献ですね。
 とはいってもドリブルでゴリゴリと運ぶわけではなく、ポジショニングとパスで運びます。

 彼はボールの引き出し方と、ボールを貰った後のパスの判断と精度が非常に素晴らしいのでボールを前進させられるんですよね。
 そしてキープ力もあるので、有効なパスコースが見つからない時は溜めを作ることが出来ます。


 「Nextカカ」と呼ばれることもあるパケタですが、かつてのミランの選手で言えばセードルフに近いプレースタイルではないかと。

 カカはどちらかと言うとドリブルで運ぶタイプ(積極的に動いてパスを引き出すこともしましたが)でしたし、それ故にカカとは結構違いますね(カカのようにミランのレジェンドになれるという意味での「Nextカカ」なら正しいかもしれません。笑)



 閑話休題。それで何故これが重要かと言うと、当時のミランの中盤にこれが継続的にできる選手がいなかったからです。


 例えばケシエはロングカウンター時などのスペースが空きまくっているときはドリブルでゴリゴリ運べますが、ポゼッション(この記事でいうポゼッションは「相手の守備陣形が整っている状態での攻撃」程度に捉えてください)時はドリブルでもパスでも有効に運べません。

 バカヨコも同じ。圧倒的なフィジカルを活かしたドリブルでマーカーを剥がすことはできますが、その後のパスの判断が良くないため有効にボールを運べない。


 チャルハノールは唯一それが継続的に出来得る選手ですが、パケタほどのキープ力がないため上手く溜めが作れず、ドリブルでの運びも上手くはないためそこまで適任ではない(良い形でボールを受けられ、かつ常時パスコースが作られているような組織的なチームであれば出来るでしょうが)。


 つまりこの3人の中盤でポゼッションサッカーをやっていた頃のミランの試合内容が酷く、4試合連続無得点などという記録を残したのもある種必然であったということがわかっていただけると思います(この頃の僕がくどい程に速攻サッカーを要求していたのはこのため)。



 パケタとピョンテクの加入に伴い、基本戦術がポゼッションからロングカウンターにシフトしたため当時と今を単純比較することは確かに難しいです。

 しかし当然ながらポゼッションする時間帯というのは今でも試合中に必ずあるわけで、その際にはパケタの上記の能力が存分に発揮されていますね。



チャルハノール復活


 パケタがチームにもたらしたものの2つ目はチャルハノールの復活です。

 チャルハノールのシーズン前半戦は惨憺たる結果に終わり、そのため冬の移籍市場期間では放出の噂が絶えることはありませんでした。


 しかし後半戦になり復調。先日のアタランタ戦では今シーズンのリーグ戦初ゴールを含む1ゴール1アシストでチームの勝利に大きく貢献しました。


 彼の前半戦の不調の原因についての僕の見解は、めちゃくちゃ大雑把に言うと「サイドで孤立する時間帯が長かった」というものでした(こちらの記事「ハカン・チャルハノールの苦境 ~不調の原因とその解決法~ 【本編】」で詳述していますので、未読の方は読んでいただけると幸いです)。


 つまり前半戦とは打って変わった後半戦の好調の理由を大雑把に言うと「孤立することなく中央付近でボールを触れるようになったから」だということが出来ます。


 ではなぜその変化が生じたかと言われれば、それはほぼ間違いなくルーカス・パケタのおかげではないかと。


 パケタは前述したように動きの質が高く、パスの精度と判断も素晴らしい。流動的に動いてサイドにも流れられるため、チャルハノールに良質なボールを送ると同時に自身へのパスコースと中央付近のスペースを提供することが出来るわけです。


 こうしてチャルハノールは中央に流れて比較的フリーでボールを受けられる頻度が増え、しかもパケタというパスの受け手としても優秀な存在が近くにいることで得意のパスもより活きるようになったというのが好調の原因だと考えています。


 ちなみにこれはパケタの方にも言えることでして、パスの出し手としても受け手としても優れている上に積極的なフリーランもしてくれるチャルハノールがいることで、パケタが流動的に動きやすいという側面は間違いなくあるでしょうね。



 最後に、実際のデータを見てみましょう。

チャルハノール トリノ戦 チャートボード タッチ2

 上図は先に挙げたリンク先記事でも引用した、トリノ戦(機械採点で最も悪かった試合の1つ)におけるチャルハノールのボールタッチポジションです(右攻め。WhoScoredより)。

 中央エリアもといバイタルエリア付近でのタッチ数は少ないことがわかります。



チャルハノール カリアリ

 一方こちらは2節前のカリアリ戦におけるチャルハノールのボールタッチポジションです。

 はい、一目瞭然ですね(笑)



おわりに;CL権獲得のために


 以上、パケタがミランにもたらした大きな変化や貢献について僕なりの見解を述べさせていただきました。

 まとめると僕の主張は「パケタは持ち前のスキルと流動的な動き、そしてチャルハノールとの相性の良さを活かすことでミランのポゼッション精度を向上させ、その上チャルハノールの復活にも貢献した」と言ったところでしょうか。


 今回は特にポゼッション時における彼のパフォーマンスに注目しましたが、他にも守備時の献身性やカウンター時の鋭い縦パスなど褒めたい点はまだまだあります。

 既に十分に素晴らしいというのに、これでまだ21歳の成長株ですからね。本当に末恐ろしい選手です。



 ミランのCL権獲得のためには、もはや彼は無くてはならない存在となりました。

 何としても今季はCL権を獲ってもらい、来シーズンからは世界最高峰の舞台でも躍動するパケタの姿を見たいですね!


最後まで読んでいただきありがとうございました。


[ 2019/02/19 17:00 ] 考察 選手 | TB(-) | CM(0)

ピョンテク「5試合で6ゴールは予想以上」




 アタランタ戦での2ゴールにより、ミラン加入後の5試合で6ゴールを決めたことになったピョンテク。

 ミランでのデビュー戦となった最初のナポリ戦はベンチスタートということもあってノーゴール。しかしそれ以降は毎試合ゴールを上げているということで、現在4試合連続ゴール中と絶好調です。

 また、『Milan TV』によれば、ミランの歴史上で最も早く6ゴールを上げた選手とのことです。




  更に、アタランタ戦でCKからチームの3点目を奪ったピョンテクですが、『カルチョメルカート』によれば、これ以前にリーグ戦でミランが最後にCKから得点を奪ったのが昨シーズンのユヴェントス戦(日本時間4月1日)とのことです。

 10カ月以上ゴールから遠ざかっていたということで、ミランのセットプレーが如何に弱点であったかがわかります(笑)

 ちなみに余談ですが、当時のスコアラーはボヌッチ、アシストは今回のピョンテクへのそれと同じでチャルハノールです。



 さて。このように記録ずくめのピョンテクですが、流石の本人もここまでのロケットスタートを切ることになるとは思っていなかったようです。アタランタとの試合後、『Dazn』にて以下のように答えました。


「僕はいつだって自分を信じているし、たくさんのゴールを決められるはずだと考えていた。でも5試合で6ゴールというのは想像以上だよ。」

「マークは厳しかったけど、遅かれ早かれエリア内にボールが来ることはわかっていた。僕はそのボールに触る為に、事前に最適な動きをしたんだ。今日の2ゴールには満足しているし、これを続けたいね。」


ソース;calciomercato.com




 これまでゴールを決めた4試合全てでそうでしたが、決して多くのチャンスに恵まれているわけではないにも関わらず結果を残していることからして、彼の決定力と試合への集中力が如何に優れているかがわかります。

 チームのカウンターの精度が上がってピョンテクに良質なボールをより多く届けられるようになれば、更なる活躍を見せてくれることは想像に難くありません。


 今季の彼がこれからどれだけ多くのゴールを積み重ねてくれるか本当に楽しみですね。


[ 2019/02/18 22:00 ] インタビュー 選手たち | TB(-) | CM(0)

【セリエA24節】 アタランタ対ミラン 【マッチレポート】

スタメン

アタランタミラン1


前半

アタランタの攻撃とミランの守備

 序盤は激しい立ち上がりで落ち着かない展開。

 その後はアタランタがサイドを起点に攻めますが、ミランが素晴らしいミドル~ローラインブロックを見せてほとんどチャンスを作らせず。

 いやー、このミランの守備は掛け値なしに素晴らしいと思いました。

 アタランタはチームコンセプトや選手の特性上、鋭いサイドチェンジやDFライン裏へのロングボールの頻度が少ない。それゆえミドルブロックはかなり有効だと思います。


 そして個人に目を向けると、特に目を引いたのがパケタとチャルハノールの守備ですよね。バカヨコとケシエの守備の貢献度はいつも通りの素晴らしさですが、前者2人のチャレンジ&カバーの関係性が相当良かったです。

 攻撃時の相性の良さに関してはこれまで何度も言及してきましたが、これで守備も良くなれば手の付けられないコンビになりそうですね。


 スソも普段よりかはパスコースを消していましたし、守備もそこそこ頑張っていたのではないかと。

 逆サイドにボールがある時は頻繁に攻め残っていましたが、おそらくはアタランタの展開力(サイドチェンジなど)の低さや消極性、そしてボール奪取後のミランのカウンターを見越しての戦術的判断だと(おそらく)思うので致し方無し。



アタランタの守備とミランの攻撃

 守備時のアタランタはサパタとイリチッチが相手両CBのムサッキオとロマニョーリ、トップ下のゴメスがアンカーのバカヨコをマンマークし、両ボランチは両インサイドハーフ(ケシエ、パケタ)、両WBが両SB(カラブリア、リカロド)を厳しくマーク(時にマンマーク)するアグレッシブな形が基本。

 それに対してミランはショートパスに固執せず、前線に上がったケシエやピョンテクへロングボールを送りこんだり、ウィングのチャルハノールがリカロドとパケタの近くにまで寄ってきてビルドアップに参加したりなどで対応。


 チャルハノールのマーカーは基本的に右CBのトロイでしたが、チャルハノールの下がる動きにどこまで付いてくかがやや曖昧に感じましたね。つまりそこで起点を作れるシーンがちょくちょくありました。

 パケタ、リカロド共にキープ力とテクニックがあるため(特にパケタ)、不用意にボールロストすることなくこの3人でボールを上手く前進させるシーンが前半序盤は目立ちました。


 そしてマークを外した後は右サイドへのサイドチェンジから一気にPA付近にまで持ち込み、スソのラストパスから最後はケシエが2度決定機を作りますがゴールには至らず。

 惜しいチャンスを2度作ったものの、その後は先述のアタランタの守備によってほぼ完璧に抑えられてしまいました…。



前半中盤戦の攻防


 前半中盤以降もアタランタがポゼッションする展開でしたが、相変わらずミランが素晴らしい守備で相手にほとんどチャンスすら作らせず。

 「キープレーヤーである」と僕が前日のプレビュー記事で言及したゴメスはバカヨコが完封。途中からゴメスは普段と比べ明らかに精彩を欠いていましたが、ミランの守備とバカヨコによってリズムを狂わせられたという側面はあると思いますね。


 そのためアタランタはもう1人の中心的選手であるイリチッチを中心に右サイドからハイテンポなパス回しで崩そうと試みますが、ここもパケタ、チャルハノール、リカロドを中心に(ほぼ)完封。

 パケタ、チャルハノールの守備時のポジショニングはケシエより良いかもしれません(笑)まぁケシエには圧倒的な機動力とフィジカルがあるので総合的な守備力はケシエの方が上でしょうけどね。


 一方、ミランは攻撃に関しては機能せず。流石に前線に残るのがピョンテク1人(スソが残っていることもありましたが)では上手くカウンターに繋げられないため、アタランタの攻めが続きました。

 すると34分、ワンチャンスをモノにしたアタランタが先制点を奪取…。まぁこの失点についてはイリチッチが素晴らしかったということで…笑



カンピオーネ候補

 同点弾を奪いたいミランが当然前掛かりになりますが、正直この展開はかなり不味いです。
 アタランタは相手のハイプレスを躱す組織力を備えているため、プレスを躱されオープンな状態でボールを持ち込まれる展開に。

 それまでほぼ沈黙していたサパタのスピードが活きるようになり、バイタルエリアからはゴメスが惜しいミドルシュートを放つなど、明らかにチャンスの質・量ともに増え始めます。

 明らかにこの流れは追加失点パターンでしたが……アディショナルタイム、リカロドのアーリークロスに見事に合わせたピョンテクがワンチャンスをモノにしてミランが同点!



 上記の動画を観ていただければ明白ですが……まぁ紛れもなくカンピオーネ(偉大な選手)候補ですよね。

 これほど理不尽なゴールを決められる選手はミランではイブラヒモビッチ以来じゃないでしょうか。試合への継続的な影響力という面ではまだまだ彼には及びませんが、試合の流れなど関係なく決めるこの衝撃は彼を彷彿とさせます。既にシュート精度では彼以上かもしれません。要は最高です(笑)


 というわけで前半は1-1で折り返しました。



後半


待望の瞬間

 後半早々からミラン側左サイドを突破される厳しい立ち上がり。
 好調のイリチッチが本領を発揮し、絶妙な位置でボールを受けてドリブルで持ち上がりミランのプレスを躱していきます。

 嫌な流れだなーと思っていたら55分、相手DFのクリアを拾ったチャルハノールがバイタルエリアから強烈なミドルシュートを放ち、ミランが逆転に成功!!



 チャルハノール擁護派としてこれほど嬉しい瞬間はありません。

 これまで得点機を何度も逃し続けていたのは紛れもない事実ですし、そのことについての批判は妥当だとは常々思っていましたが、プレースタイル的にこれまでもチームにとって極めて重要な選手であったことは間違いないですからね。

 金銭的理由でもない限りは絶対に放出などして欲しくありませんでしたし、こうして結果を残してくれると堂々と主張できますね(笑)



待望の瞬間その2


 59分、アタランタはゴメスに代えてクルセビスキを投入。明らかに精彩を欠いていましたし、交代自体はまぁ妥当かなと。

 ただ、代わりに投入されたクルセビスキは見覚えがない選手だったので調べてみたらなんと18歳の若手選手で、今季2試合目の出場とのこと。

 プレーを見ても現時点でゴメスの代わりはまだまだ厳しい感じでしたし(その歳でゴメスの代わりを務められたらドンナルンマ級の逸材ですが。笑)、ミランにとってはかなり助かったかなと。


 そして交代直後の61分、ミランがCKからピョンテクが頭で合わせてミランが3点目を奪いました!!


 今季のミランがセットプレーから得点を奪ったのは、僕の記憶している限りELでのサパタのゴールのみです。
 セットプレーからの得点不足は大きな課題の1つでしたし、そういう意味でもこのゴールは価値あるものだったと言えそうです。



後半中盤~終盤戦の攻防


 かなり冗長になっていますし、後は取りたてて書くことも少ないので流します(笑)

 ミランは後は無難に処理しつつ、時にハイプレスをかけながらアタランタを牽制。


 ゴメスの欠けたアタランタは完全にイリチッチ頼み。それでも1、2度得点チャンスを作るのは流石に組織されたチームだなと感じましたね。



 終盤は僕がコーヒーをこぼすという大事件を起こし、その処理に追われたため集中して見られませんでしたが、試合後スタッツを見る限り大したピンチはなかったのでしょう(笑)


試合は1-3で終了。



まとめ

 試合後、両監督ともに口にしたのが「ハーフタイム直前のピョンテクの同点ゴールが大きかった」というもの。

 僕も全く以て同感です。先述したように、あの流れは間違いなくアタランタの追加点パターン(前掛かりになった相手をトリデンテで仕留める)でしたし、あそこで嫌な流れを断ち切るスーパーゴールがなければ最終スコアは全く異なっていた可能性も十分に考えられます。

 しかし、先制されるまでのミランの守備は非常に組織的で素晴らしいものでしたし、それは先制されるまでアタランタにほとんどチャンスを作らせなかったことからも明らかです。
 この点は十分に評価されるべきだと思います。


 まぁその後のカウンターの精度が低く、攻められっぱなしだったという点を考慮すると評価は下がりますけどね。


 要はどの部分を重要視するかで試合の評価は変わってくるかなという印象ですね。僕のこの試合の解釈及び評価はここまで長々と語った通り、肯定的です。



 さて。次節の相手はエンポリです。

 現在の彼らは18位と降格圏に沈んでおり、指揮官はイアキーニ(僕の〇いな監督ランキングで1、2を争う人)ということで勝利は絶対です。

 今のチーム状況であればさほど心配はしていませんが、おそらくエンポリはガチガチに引いて守ってくるでしょう。

 ここ最近とは少し異なるアプローチが要求されるでしょうが、ミランには確実に勝ち点3を手に入れて欲しいですね


Forza Milan!


最後まで読んでいただきありがとうございました。


[ 2019/02/17 21:00 ] 試合 解説 | TB(-) | CM(2)